気温が上がり暖かい季節になるとコバエやゴキブリなどの害虫を家や屋外で見かけることが多くなりますよね。
害虫は室内に入るだけではなく、家の中で卵を産み繁殖するケースもあるので注意したいところ…。
ここでは、虫の侵入経路になりやすい換気扇の虫対策や原因などをご紹介します!
また、換気扇から入る虫をはじめ、家に虫が侵入しづらくなる予防法などもまとめたので、あわせてご参考くださいね!
換気扇が虫の侵入経路になる
室内に虫が入ってくる原因は、換気扇からである可能性が高いです。どんな要因で換気扇から虫が入ってくるのか解説します。
プロペラファンは虫が侵入しやすい
換気扇は、プロペラタイプとシロッコファンタイプの2種類がありますよね。
シロッコファンタイプのレンジフードは、外壁とつながっていなくても設置できるので、害虫が入りにくい構造。
プロペラファンは外壁と直接つながっていて排気する仕組みであるため虫が侵入しやすいんです。
室内からのニオイに釣られ侵入する
ゴキブリやコバエなど一部の害虫は、油や生ゴミのニオイに寄ってくる習性があります。特にキッチンは、油を使って調理したり生ゴミが出たりするところ。
換気扇から排気された油のニオイなどに引き寄せられて、虫が換気扇の内部に入り込んでしまうというワケなんです。
また、湿った暖かい空気を好む害虫も多いので、キッチンだけでなく浴室の換気扇も注意が必要です。
室内と外の気圧差により侵入する
空気は基本的に気圧の高い方から低い方へと流れていきます。
換気扇を回していない場合、室内の気圧が外の気圧よりも低いと、コバエなどの小さな虫なんかは身体が軽いので、排気口から空気と一緒に室内へ流れ込んできてしまうんです。
ゴキブリなどは身体が大きいので気圧差で流れてくることはありませんが、自力で侵入してくるので注意しましょう。
参照:微小飛来品虫の岸内侵入と屋内気圧およびl吸入風速との関係より
換気扇からの虫の侵入を防ぐ対策2選!
虫が室内に入ってくる原因は、換気扇が多いことが分かりました。ここからは、換気扇からの虫の侵入を防ぐ対策を2つご紹介します。
常に換気扇を回す
換気扇から虫の侵入を防ぐためには、換気扇を常に回しておくのがおすすめです。
常に室内から屋外へと排気されている状態になるので、虫が侵入しにくくなるからです。
そこで気になる電気代。プロペラタイプよりもシロッコファンタイプの方が高くなってしまいますが、100~500円ほど上がる程度。
我が家は、キッチン・トイレ・洗面所・浴室すべての換気扇を回しっぱなしにしていますが、電気代も気になるほど上がっておらず、虫が入って来にくくなったので万々歳です!
虫除けフィルターを設置する
換気扇フィルターを設置するのも、虫の侵入を防げるのでおすすめです。
本来は、油汚れやホコリをキャッチする目的で使用されるものですが、外からの虫の侵入を防ぐこともできます。
ほとんどの換気扇フィルターが使い捨てタイプで、ホームセンターや100均などで手軽に入手でき、虫除けフィルターという名で専用の商品もありますよ。
換気扇の種類によって対応するフィルターが異なるので、事前に確認してから購入しましょう。
換気扇以外の虫の侵入経路にも注意
換気扇以外にも、虫が入ってきやすい場所が家中にあるので注意が必要です。ここからは、侵入経路の場所ごとに原因と対策について解説します。
換気口
換気扇だけでなく、空気を室内に取り込む役割がある換気口にも注意しなければなりません。
外壁や天井付近に取り付けられていることが多いため、外から害虫が侵入しやすいんです。
換気扇のように常に運転して害虫予防をすることができないので、フィルターなどを設置して虫の侵入を防ぎましょう。
(関連記事:換気口の掃除方法。カバーの外し方や外せないときの対処法)
玄関
玄関も毎日開け閉めする場所なので、虫が入ってきやすい場所のひとつ。
帰宅してドアを開ける前に虫がいないか確認してから開け、衣類にも虫が付いていないか確認しましょう。
エアコン
エアコンには、内部で結露させて発生した水を外に出すためのドレンホースがあります。
このドレンホースが屋外と室内をつないでいるため、ゴキブリなどの害虫が入ってきやすくなってしまうんです。
ドレンホースの害虫対策にはドレンホースキャップを取り付けるのがおすすめ。ホームセンターや通販で入手できますよ。
くわしくは「エアコンからゴキブリを登場させない対策と外へ追い出す方法」のページをご覧ください。
排水口
水を流すところなので意外ではありますが、キッチンや浴室などの排水口からも虫は侵入してきます。
ゴミをキャッチするための排水口ネットの設置は、虫除けネットとしても使えるのでおすすめです。
ゴミが溜まったらコバエが寄ってくる原因になるので、排水口ネットはこまめに交換するようにしましょう。
壁のすき間、ヒビ割れ
壁などにすき間やヒビ割れがある場合は、虫の侵入経路になってしまう可能性があるので注意が必要です。
すき間がある場合は、専用のすき間テープを。ヒビ割れはパテ埋めして虫の侵入を防ぎましょう。
窓・網戸
換気のために窓を開ける際、半開きにしてしまうとすき間ができて虫が入ってきてしまいます。
換気を行う際は、網戸を閉めた状態で窓を全開にしましょう。
網戸にもほつれや破れがあると、すき間から虫が入ってきてしまうので、修繕したり新しいものと交換するのがおすすめです。
換気扇から虫が侵入しにくくなるための予防対策
換気扇だけでなく、家の中に虫を侵入させないための予防対策について解説します。
すき間をなくす
虫はあらゆるすき間から侵入してきます。
壁にすき間やヒビ割れがある場合は、テープやパテ埋めを。換気口などのすき間にはフィルターを設置して虫除けしましょう。
家を清潔に保つ
コバエやゴキブリなどの害虫は、湿っているところや不衛生なところを好みます。
家を常に清潔にして乾燥させておくことは、害虫対策に効果的なので、特にキッチンや浴室はこまめに掃除しましょう。
換気扇をつけっぱなしにすると虫の侵入は防げますが、汚れやすくなるのでこまめに掃除する必要があります。
(関連記事:コバエ退治にめんつゆトラップ!作り方や設置場所、捨て方など徹底解説)
食べ物の保管や捨て方に注意する
生ゴミにも虫が寄ってくるので、食べ物の捨て方や保管には注意しましょう。
キッチンの排水口ネットはこまめに交換する、ゴミ箱はフタ付きのものにして侵入を防ぐ、生ゴミは放置せずすぐに捨てる、ニオイがする食材はビニールなどに入れて保管するなどして、虫を寄せ付けないようにしましょう。
プロに依頼する
家を清潔に保つためにプロの力を借りるのも手。
特に換気扇は構造が複雑ですし、長い間掃除せずにいると油汚れが固まってしまい落としにくくなってしまいます。
プロのハウスクリーニングなら、業務用洗剤や専用機器を使って落としてくれるので、家がきれいになるだけでなく害虫対策にも効果的です。
虫の大量発生など屋外に問題があり、掃除だけではどうしようもない場合は、害虫駆除の業者に依頼すると、より効果が高まるのでおすすめです。
(関連記事:換気扇掃除業者おすすめはここ!料金や口コミなど徹底比較!)
まとめ
コバエやゴキブリなどの害虫は、換気扇からも侵入してくることが分かりました。
換気扇を常に回し、フィルターを設置することで虫の侵入を防ぐことができます。
換気扇以外の場所も虫は侵入してくるので、それぞれの場所ごとに対策を行いましょう。特にキッチンや浴室は排水口からも侵入してくるので、こまめに掃除して清潔保つことが大切。
もし、こまめな掃除ができないのなら、ハウスクリーニングなどプロに依頼するのがおすすめですよ!