洗濯機のドライコースは、どんな機能性があるのか、いつ使うのか、洗えてない…?など使い方がわかりづらいですよね。
(私もほとんど使ったことはありません…汗)
そこで今回は、洗濯機のドライコースの特徴や通常コースとの違いをはじめ、
- どんな洋服を洗うときに使うのか
- ドライコースの使い方
- 使う際の注意点
などを紹介していきます。実際に洗濯機のドライコースを調べた結果、上手く使いこなせればクリーニングに出さないといけないようなデリケートな衣類を家で洗濯できるようになります♪ぜひ参考にしてくださいね!
洗濯機のドライコースとは?
洗濯機のドライコースについて、特徴をお届けします。
ドライクリーニングとの違い、通常の洗濯コースとの違いについても合わせてご覧ください。
ドライコースの特徴
洗濯機のドライコースは、洗濯機の各メーカーによって名称が異なります。
「おうちクリーニング」「ソフトコース」「手洗いコース」などの表記があれば、ドライコースと同じ機能です。
ドライコースは、衣類の傷みの原因となる水流や脱水などの摩擦を防ぐために、通常よりも弱い洗浄を行うコースとなっています。
傷んで欲しくない大事な服や、デリケートな衣類を洗うのに適したコースなのです。
通常のコースとの違い
通常の洗濯機のコースは、日常生活でついた汚れを落とすために作られています。
洗濯槽を激しく動かして衣類を叩くように洗ったり、たっぷりの水ですすいだり、しっかりと脱水が行われます。
ドライコースの場合は、衣類をやさしく洗うために洗濯槽の動きも緩やか。
手洗いや浸け置き洗いのような感覚で衣類を洗え、すすぎも脱水も衣類が絡まないように行ってくれるソフトに洗えるコースとなっています。
ドライクリーニングの違い
ドライコースという名称からドライクリーニングと混同してしまいがちですが、ドライクリーニングとは異なります。
ドライクリーニングとの違いは、クリーニング店では有機溶剤を使用して通常の洗濯では落としにくい口紅やしつこい皮脂汚れ、ソースやケチャップなどの調味料など「油汚れ」を得意としています。
一方で、水溶性の汚れである汗などの汚れは不得意。
クリーニングしてもらえますが、オプション料金が発生するため高くついてしまいます。
ドライマークがついているからと、クリーニングに出さなければならないのではなく、クリーニングでも洗えるという意味です。
家で洗うものは水溶性の汚れ、油汚れや大事な衣類、型崩れしたくない衣類はドライクリーニング、というように賢く洗濯しましょう。
洗濯機のドライコースはおしゃれ着を洗う際に使おう!
ドライコースでは、汗などの水溶性の汚れをやさしく落とすのに適しています。
ドライコースは、クリーニングに出すほどでもないおしゃれ着やスカート・ワンピース・ズボン、縮みが気になるセーターやニットといった衣類がおすすめです。
また、型崩れや色落ちが心配な衣類も、ドライコースでの洗濯をおすすめします。
洗濯機のドライコースの使い方
洗濯機のドライコース機能で洗濯するための手順をご紹介します。
洗濯方法だけでなく、注意点や干し方についても説明しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
洗濯表示を確認
ドライコースで洗濯する場合、まずは洗濯表示を確認しましょう。
「手洗イ」や「ドライマーク」や〇のなかにPというマークといった表示が記載されていれば、洗濯機で洗うことが可能です。
一方で、洗えないものもあるので注意が必要です。
「セキユ系」という記載がある場合や、洗濯表示がない衣類は洗濯機で洗うことができません。
ほかにも、洗えない素材や加工のものがあるので注意しましょう。
- 色落ちする衣類
- 絹・レーヨン・キュプラ
- 毛皮などの革製品
- ベルベットなど毛倒れする衣類
- ちりめん
- エンボス加工やシワ加工がされているもの
- 芯をたくさん使っている衣類
- 飾りがついている衣類
- 和服や和装小物
これらの衣類は洗濯機のドライコースでは洗えないので、汚れてしまったときはクリーニング店や専門店に相談しましょう。
洗剤は「おしゃれ着用洗剤」を
洗濯機のドライコースを使って洗濯するときは、中性洗剤のひとつ、おしゃれ着用洗剤を使いましょう。
おしゃれ着用洗剤には、一般的な洗剤には配合されていない型崩れや色落ち防止剤が配合されているので、大事な衣類を傷みから守ることができます。
シミや汚れを確認
次に、シミなどの汚れがないかを確認しましょう。
シミを見つけたら、おしゃれ着用洗剤を原液のまま直接シミへつけて、馴染ませてから洗濯してください。
ネットを使用して洗うときは、シミの部分が表になるように畳んでから洗濯すると、より効果的に洗うことができます。
洗濯ネットを使用する
ドライコースで洗濯するとき、特にデリケートな衣類や大事な服は、洗濯ネットに入れて洗うと、型崩れや縮みを防ぐことができます。
ボタンやファスナーはきちんと閉じて、シミがあれば汚れの部分を表にくるようにして、洗濯ネットは衣類の大きさに合わせたものを使って畳んで入れます。
洗濯ネットは、ほかの衣類の色移りや糸くずの付着などを防止するため、できるだけ目の細かいものを選んでくださいね。
(関連記事:洗濯ネットの使い方を徹底解説!ワイシャツやTシャツの入れ方のコツ)
お風呂の残り湯に注意
ドライコースでデリケートな衣類を洗うときは、お風呂の残り湯には注意してください。
デリケートな衣類は、水温が高いと縮みの原因になることがあるので、30℃以下で行うようにしましょう。
また、お風呂の残り湯で洗ってすすぎは水道水という場合がほとんどだと思いますが、洗う水とすすぐ水の温度差も縮みの原因になるので、一定の水温で洗いからすすぎまで行うことが重要です。
洗濯後は乾燥させずにすぐ陰干しを
ドライコースの洗濯後は、脱水も短い時間で衣類の負担をかけないように設定されています。乾燥機能は縮みの原因になるので、使わないようにするのが賢明です。
脱水後は、すぐに洗濯槽から取り出し、シワを伸ばして陰干ししましょう。
部屋干しでもOKですが、雑菌の繁殖によるニオイが気になるところ。
以下のページでは、部屋干しの方法について詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(関連記事:【臭くならない部屋干しのコツ、やり方】早く乾かす方法)
洗濯機のドライコースのQ&A
洗濯機のドライコースで洗濯をするとき、柔軟剤は入れるのか、また、ちゃんと洗えているのか不安だという疑問に対して解説します。
柔軟剤は入れて良いの?
通常の洗濯コースの場合、洗いのときに洗剤、すすぎのときに柔軟剤が使われるようになっていますが、ドライコースの場合はどのタイミングで入れたら良いか分からないという方も多いと思います。
ドライコースでの洗濯はおしゃれ着用洗剤を使用するので、柔軟剤は使っても使わなくてもどちらでも良いのです。
ただし、柔軟剤が持つ静電気防止効果は衣類の負担が減るため、洗剤と一緒に入れても構いません。
ドライコースは洗えてないのでは?
ドライコースだと、洗濯槽が回らないことや濡れてないことがあり、洗えてないんじゃないか?と心配になりますよね。
ドライコースは、強い水流による衣類の摩擦を防ぐため、極力洗濯槽を回さずに洗剤の力で浸け置き洗いしているようなものだと捉えてください。
そのため、洗濯槽が回らないのは正常なことであって、洗えてないという訳ではないので安心しましょう。
ただ洗った気がしない感はあります、、。そんなときはドライコースに入れる前に手洗いがおすすめです。
手洗いなら目で汚れの落ち具合を確認しながらやさしく洗えます。
以下のページでは、実は簡単だった手洗い洗濯の方法について説明しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
(関連記事:手洗い洗濯のやり方まとめ!必要な道具や洗剤の選び方)
まとめ
洗濯機のドライコースなら、大事な服やデリケートな衣類をお家でやさしく洗うことができます。
今までちょっとした汚れでクリーニングに出していたものも、水溶性の汚れならドライコースで洗濯できるので、時間とお金の節約にもなりますね。
ドライコースとクリーニングを使い分けて洗濯上手になりましょう!
(関連記事:洗濯機掃除のやり方。洗濯槽やパーツをきれいにする方法)