洗濯物に黒いカス汚れがついてる、洗濯槽にホコリが…、洗剤投入口がベタベタ…など、洗濯機の汚れが気になったらすぐに掃除してくださいね!
(特に洗濯機の掃除をしたことがない初めての人は要注意…)
洗濯機(洗濯槽)は掃除がむずかしそうに感じますが、分けて考えれば実はとっても簡単ですよ!こまめに掃除して汚れを防げば、いつも清潔な状態で洗濯機を使い続けることができます。
今回は、洗濯機掃除のやり方や使用する洗剤、汚れを防ぐ方法を紹介していきます。
洗濯機の洗濯槽だけでなく、フタや洗剤投入口、フィルター等のパーツの掃除方法をまとめたので、参考にしてくださいね!
洗濯機の汚れの種類
洗濯機は、主にホコリや石鹸カス、黒カビ(黒いカス)や水垢で汚れているんです。
- ホコリ
- 石鹸カス
- 黒カビ
- 水垢
毎日洗剤を使って洗濯しているのだから洗濯機が汚れるワケがないと思ってしまいますが、正しい使い方をしていないとすぐに汚れてしまいます。
洗濯機を掃除したことない人は要注意!結構汚いよ…
洗濯機(特に洗濯槽)の掃除をしたことがない人は1割ほどいるようですが、結構汚いので注意してください…!参照:衣類のニオイ対策や衣類ケアに関する意識調査 パナソニックより
掃除をしない洗濯機で洗うと、衣類の汚れが落ちないだけでなく、洗濯槽で繁殖した雑菌が付着してしまうことに。
きれいに洗っているつもりでも実は洗うたびに汚してしまっていたということになってしまうんです。
洗濯機を掃除すると、
- 雑菌が減りニオイも軽減
- 洗濯機の能力アップ
- 洗剤の効果が発揮できる
と、しっかり洗えるようになるので、洗濯機は定期的に掃除することが大切です。
(関連記事:洗濯機の黒いカスがなくならない!対処法と予防法)
洗濯機掃除のやり方
洗濯機は、洗濯槽(洗濯物入れるところ)やフィルター、外装、ネット、洗剤投入口、洗濯パン(防水パン)など掃除する箇所がさまざま。
箇所別の掃除方法
洗濯槽…専用クリーナーやつけおき
フィルター、ゴミ取りネット…ゴミを取り除く・つけおき
洗濯パン…ホコリや髪の毛を取り、水拭き
外装…水拭き
洗剤投入口…水洗い
フタ、ゴムパッキン部分など…水拭き
当然それぞれパーツごとに掃除方法が異なります。この記事では、洗濯槽とそれ以外の部品に分けて掃除のやり方を説明していきますね。
また、洗濯機の掃除を始める前に以下の洗剤を用意しておきましょう。
洗濯機の掃除に使用する洗剤
洗濯機の槽を掃除するときに必要な洗剤は、
- 重曹
- 酸素系漂白剤
- 塩素系漂白剤
- クエン酸
洗濯機の汚れの種類は主に4つありましたが、水垢や石鹸カス(金属石鹸の場合)はアルカリ性なので、クエン酸といった酸性の洗剤を。
黒カビや石鹸カス(酸性石鹸)は酸性なので、アルカリ性洗剤を使って落とす必要があります。
弱い←洗浄力→高い | |||
重曹 | 酸素系漂白剤 | 塩素系漂白剤 | |
縦型 | ○ | ○ | ○ |
ドラム式 | △ | △ | ○ |
メリット | ・ナチュラルクリーニングができる。 ・コスパが良い。 |
・ニオイが少ない。 ・塩素系の強い洗剤を使わずにカビを落としたい。 |
・掃除にかかる時間が短い。 ・メーカーのほとんどが塩素系クリーナー推奨。 |
デメリット | ・時間がかかる。 ・使えない機種もある。 ・殺菌効果が弱いのでこまめなお手入れが必要。 |
・時間がかかる。 ・使えない機種もある。 |
・臭い。 ・酸性洗剤と混ざると危険。 |
掃除の目安時間 | 6~8時間 | 6~8時間 | 40~1時間 |
重曹
重曹は、食品添加物にも使用されている安心・安全な洗剤です。
アルカリ性なので、黒カビや石鹸カスなどの汚れに効果的。消臭効果もあります。
弱アルカリ性なので、殺菌力や洗浄力は弱めですが、60℃ほどのお湯に溶かして使うとアルカリ度が高まるので洗浄力がアップします。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は、過酸化ナトリウムが主原料。発泡力が強いので、泡でカビや汚れを浮かせて落とします。
塩素系漂白剤よりは殺菌力が劣りますが、洗剤のニオイはほとんど気にならないですし、洗剤が洗濯槽に残ってしまったとしても衣類のダメージも少なくてすみます。
汚れを浮かせて落とすので、ゴミ取りネットで浮いてきたゴミを取り除く必要があります。
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は、強い殺菌力・漂白作用があるので、洗剤が付いた部分の黒カビを根こそぎ分解して落とすことができます。
黒カビや汚れを落とす効果が1番高く、掃除にかかる時間も短いのですが、取り扱いには十分注意が必要です。
換気すること、素手で触らないこと、クエン酸などの酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生して危険なので取り扱いには注意しましょう。
クエン酸
クエン酸は、食品にも使用されているので、重曹と同じく安心・安全な洗剤です。
酸性なので、アルカリ性の水垢汚れに効果的。クエン酸水を水垢にスプレーし、緩めてから落としましょう。
(関連記事:洗濯槽クリーナーおすすめ人気ランキング!選び方や使う頻度など徹底解説)
洗濯槽の掃除方法
縦型式の洗濯機の掃除方法をご紹介します。
塩素系と酸素系クリーナーの両方の掃除方法を解説しているので、お使いの洗濯機の説明書を確認して行ってくださいね!
塩素系漂白剤の場合
- 塩素系クリーナーを洗濯槽に投入する
- 水を溜める
- 洗濯機を回す
- 脱水が終了したらドアを開けて乾燥させる
洗濯槽の洗浄コースがあればそちらを選択しましょう。なければ標準コースで回してください。
重曹・酸素系漂白剤の場合
- ゴミ取りネットを外す
- ぬるま湯を溜める
- 酸素系クリーナーを投入する
- 洗濯機を回して6~8時間放置する
- 浮いてきたゴミをネットなどで取る
- 再度、洗濯機を回してゴミを取ってすすぐ工程を繰り返す
- ゴミが出なくなったら脱水してドアを開けて乾燥させる
重曹やオキシクリーンなどの酸素系漂白剤の工程は同じです。
どちらも汚れを浮かせて落とすものなので、浮いてきたゴミはネットなどですくいましょう。
(関連記事:ドラム式洗濯機の掃除方法。カビないキレイを保つコツ)
洗濯機のフィルターや外装、周辺パーツの掃除方法
洗濯機の掃除は、洗濯槽をやるだけで完了だと思いがちですが、ほかの部分も汚れています。
フィルターやネット、洗剤投入口などの掃除も忘れずに行いましょう!
ホコリフィルター
ホコリフィルターは、乾燥時のホコリをキャッチする場所です。
洗濯が終わったら、毎回ホコリを取るのが好ましいのですが、つい取り忘れるとホコリがこびり付いて取れにくくなることもあります。
こびり付いてしまい、掃除機でも取れなくなってしまったホコリは、歯ブラシでやさしくこすりながら掃除機で吸い取ると取れますよ!
こすりすぎでフィルターが傷む可能性や、掃除にかなり時間がかかってしまうので、忘れずにホコリを取るようにしましょう。
排水フィルター
排水時にホコリや髪の毛などのゴミをキャッチするところです。
この掃除をいつも忘れてしまうのですが、数か月後に気付いて取り出したときのあのニオイはとんでもないものなので、2週間に1度は掃除するようにしましょう。
手でゴミを取り除き、取り切れない細かいゴミは歯ブラシなどでこすり落としましょう。
ヌメリやカビがある場合は、酸素系漂白剤に1時間ほどつけ置きし、洗ってから取り付けましょう。
排水フィルターの奥も汚れていたら、拭き掃除で汚れを落としましょう。
割り箸などにペーパーを輪ゴムで巻き付けたら、重曹水を浸して奥の汚れを拭いてください。
排水フィルターのゴミ取りがラクになる『ゴミキャッチャー』というものが便利なのでおすすめですよ!
詳しくは「糸くずフィルターの掃除方法」のページを参考にしてくださいね。
ゴミ取りネット
縦型式洗濯機の洗濯槽に付いているゴミ取りネットは、洗濯時に出るホコリなどのゴミをキャッチしてくれるもの。
ゴミが溜まると衣類に糸くずなどが付着するようになり故障の原因になることがあります。
最低でも週に1度はゴミを取って、正常に洗濯ができるようにしましょう。ゴミ取りネットを取ったら、中のゴミを取り除きます。
ヌメリがあったり黒カビが発生している場合は、オキシクリーンやワイドハイターなどの酸素系漂白剤でつけ置きして殺菌しましょう。
洗濯パン
洗濯機の下にある洗濯パンは、ホコリや髪の毛でよごれています。
掃除機で吸い取れるように洗濯パンと洗濯機の間に洗濯台を利用するなどして高さがあると掃除がしやすいですよ!
掃除機をかけたらハンディモップでホコリを掃除していきましょう。排水口まわりを水拭きして完了です。
くわしくは「洗濯パンの掃除方法。掃除しやすい、汚れにくいコツ」のページをご覧ください。
洗濯機水拭き
洗濯機の外側もホコリで汚れているので水拭きして掃除しましょう。
蛇腹ホースやコンセントのホコリを、掃除機やハンディモップで取ります。
固く絞った雑巾で洗濯機の周りを拭き、ホコリを取りましょう。
コンセント付近の水拭きは危険なので、念のため乾いた布で行ってくださいね!
洗剤投入口
洗剤投入口の汚れは石鹸カスが主な汚れですが、あまり大きくなければ普段のお洗濯で徐々に取れていきます。
気になるようであれば、歯ブラシなどでこすって落としましょう。
カビなどの汚れも防ぐためにも、定期的にパーツを取り外して水洗いするのがおすすめです。
ドアやゴムパッキン
フタやゴムパッキンがホコリやカビで汚れてしまいます。
使ったあとは、濡れた布で拭き、乾いた布で拭き取ってホコリを取りましょう。
水抜き穴と呼ばれる穴にホコリが詰まることがあるので、この部分の汚れもしっかり取り除きます。
ゴムパッキンにヌメリがある場合は、酸素系漂白剤を染みこませた布で拭き、洗剤が残らないよう水拭きを繰り返してください。
ドアも使ったあとに水拭きして最後に乾拭きで仕上げましょう。
(関連記事:ゴムパッキンのカビの取り方。取れないときの対処法)
洗濯機をきれいに保つ方法
洗濯機をいつもきれいな状態で使うためのポイントを5つご紹介します。
扉はできるだけ開けておく
洗濯機のフタやドアは、できるだけ開けて乾燥させるようにすると、カビの発生や菌の繁殖を抑えることができます。
特に、乾燥まで行わずに脱水で終了して干している場合は、洗濯槽が濡れている状態なので開けっぱなしにしておくのがおすすめです。
洗濯槽に洗濯物を溜め込まない
洗濯槽を洗濯かごの代わりにしているご家庭も多いと思いますが、洗濯槽に汚れた洗濯物を溜め込むと、汗で洗濯槽内の湿気が上昇し、皮脂や汚れでカビが繁殖してしまいます。
汚れた衣類は洗濯槽には入れず、洗濯かごを利用するようにしましょう。
洗剤や柔軟剤の使用量を守る
汚れ落ち効果を高めたい、香り付きを良くしたいということで、洗剤を多く入れてしまうことはありませんか?
洗剤や柔軟剤の入れすぎは、溶け残りの原因になることがあります。
溶け残った洗剤は、石鹸カスとなって洗濯槽に付着して正常に洗えなくなるほか、黒カビが石鹸カスを養分にして繁殖する原因になってしまいます。
洗剤や柔軟剤は、最も効果が出る分量が記載されているので、洗濯する際は、水の量を把握して水量に見合った洗剤を入れるようにしましょう!
(関連記事:柔軟剤はデメリットが多い?柔軟剤を使わない洗濯方法)
定期的に掃除する
洗濯槽を乾燥させる『槽乾燥モード』があれば、週に1回行って黒カビの発生を抑えましょう。
月に1度、洗濯槽を洗浄すると、汚れの付着や黒カビの発生も抑えられます。
掃除を怠るとカビの発生により健康に悪影響である以外にも、衣類のニオイの原因になるので、定期的に洗濯機を掃除するようにしましょう。
数年に1度プロに依頼する
洗濯槽は外さないと完全に黒カビを取るのはむずかしいので、分解清掃で黒カビを根こそぎ落とす必要があります。
しかし、知識がないまま行うと故障のリスクがあるためおすすめはできません。
そんなときは、清掃業者に依頼して分解清掃を行ってもらいましょう。業者へ依頼する頻度は2~3年に1度のペースがおすすめです。
万が一の故障などに備えて、損害賠償保険に加入している業者が安心ですよ。掃除が原因で故障した場合の保証について事前に聞いておきましょう!
まとめ
洗濯機は、定期的に掃除しないとすぐにホコリが詰まったりカビが繁殖したりして、正常に使えなくなってしまいます。
カビが繁殖した洗濯機で衣類を洗うと、アレルギーなど身体への影響も心配なので、きちんと掃除しましょう!
洗濯槽のおすすめの掃除頻度は、槽乾燥が週1回、槽洗浄が月に1回です。
酸素系漂白剤は、大量の泡が出るため、故障の原因になるからと使えない機種もあるので注意が必要です。
塩素系漂白剤とクエン酸など酸性洗剤の同時使用も、有毒ガスが発生して危険なので取り扱いには十分注意してくださいね。
洗濯槽の裏側までは、一般家庭ではなかなか掃除がむずかしいので、2年に1度くらいのペースでハウスクリーニングに依頼するのがおすすめですよ!