洗濯物が臭かったり、黒いワカメのようなゴミが付いたり、など洗濯槽の掃除をしたいときに使う洗濯槽クリーナー。
しかし、いざお手入れしたいときに洗濯槽クリーナーの買い置きがないときもありますよね。こんなときは家にあるワイドハイターやオキシクリーンなどの酸素系漂白剤や塩素系漂白剤で代用できますよ！
そこで今回は、洗濯槽クリーナーの代用におすすめの漂白剤と掃除方法をご紹介します。台所用の漂白剤（キッチンハイター）や重曹、クエン酸などは不向きなどで気を付けてくださいね。
人気洗濯機クリーニング
洗濯槽クリーナーの代用は漂白剤がおすすめ！
洗濯槽クリーナーには酸素系と塩素系の2種類があります。主成分が同じであればほかの洗剤でも代用できるというワケなんです。
ただし、酸素系と塩素系では特徴が大きく異なるので、それぞれ解説していきます。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤の主成分は過炭酸ナトリウム。発泡パワーで汚れを落とす特徴があり、人にも環境にもやさしいので刺激は少なめです。
塩素系は刺激臭がありますが、酸素系は刺激臭がありません。
オキシクリーン、ワイドハイター、シャボン玉石けんの酸素系漂白剤といった粉末タイプが洗濯槽クリーナーとして代用できます。
液体タイプは洗浄力が弱いので、洗濯槽を掃除するときは粉末タイプにしましょう。
酸素系漂白剤は洗剤を溶かした水で浸け置きするので、長時間水を溜めることができないドラム式洗濯機には使えません。
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤の主成分は、次亜塩素酸ナトリウム。汚れやカビを分解して落とすため、殺菌・消臭効果に優れているという特徴があります。
プールの消毒のような独特の刺激臭があり、肌に触れると荒れてしまいます。
また、洗濯槽に塩素系漂白剤が残ってしまうと、色柄物の場合、色落ちしてしまうので念入りにすすぎましょう。
クエン酸など酸性の洗剤と混ざると、有毒ガスが発生して大変危険なので注意が必要です。
洗濯槽クリーナーとして代用できるものは、衣料用ハイター、パイプユニッシュなどがあります。
次に洗濯槽クリーナーを酸素系や塩素系漂白剤で代用するときの使用量と掃除方法をご紹介します。
お使いの洗濯機の説明書を読み、これからご紹介する洗剤が使えるか必ず確認してから行ってくださいね。
酸素系漂白剤の使用量や掃除手順
- 縦型式洗濯機の場合は、洗濯槽いっぱいに水を溜めましょう。できればぬるま湯の方が汚れ落ちが良いのでおすすめです。
- 水10Lに対して50～60ｇの酸素系漂白剤を入れたら、5分ほど洗濯機を回して洗剤を溶かします。
- そのまま汚れに応じて3時間～1晩放置しましょう。
- 汚れが浮いていたら、ネットなどで救ってください。
- 標準モードで洗い・すすぎ・脱水を行い、まだ汚れが出てくるようであれば、再度標準モードで運転しましょう。
ドラム式の洗濯機の場合、長時間浸け置きできなかったり、専用のクリーナーでないと泡が立ちすぎてエラーとなったりする場合があるので、代用品は使用しないようにしましょう。
塩素系漂白剤の使用量や掃除手順
お使いの洗濯機に代用の塩素系漂白剤も使えることを確認したら、早速掃除をはじめていきましょう。
- 縦型式洗濯機の場合、最高位まで水を溜め、水50Lに対して50mlの塩素系漂白剤を入れます。
- 5分ほど運転して洗剤が行き渡るよう攪拌しましょう。
- そのまま2～3時間放置して、汚れが浮いていればネットですくって取り除きます。
- 標準コースで洗濯し、汚れが出るようであれば、再度標準コースで運転して完了です。
- ドラム式洗濯機の場合は、槽洗浄モードで掃除します。
- 水が溜まったら一時停止して、塩素系漂白剤を200ml入れます。
- ドアを閉めてスタートボタンを押し、槽洗浄モードにお任せして完了です。
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洗濯槽クリーナーの代用にキッチンハイターはおすすめしない
キッチンハイターやカビキラーなども次亜塩素酸ナトリウムが主成分なので、雑菌やカビを落とすのに効果がありますが、界面活性剤も配合されています。
界面活性剤が入っていると泡立ってしまうため、特にドラム式洗濯機の場合だと泡でエラーとなったり故障の原因となったりする可能性があります。
台所用の塩素系漂白剤や酸素系漂白剤は、槽内に泡が残ることがあるため、使用しないでください。
引用元：縦型洗濯機 パナソニック
台所用の塩素系漂白剤や酸素系漂白剤は泡立ちが多すぎて途中で排水されるおそれがあるため、使用しないでください。
引用元：ドラム式洗濯機 パナソニック
公式には推奨されていないので、キッチンハイターを使った場合、故障などの不具合が起きてしまっても自己責任となるのでご注意ください。
重曹・セスキ・クエン酸は洗濯槽クリーナーの代用に不向き
重曹やセスキ炭酸ソーダは、弱アルカリ性の洗剤なので雑菌などを分解するほどの洗浄力はありません。
また、洗濯槽のカビを落とすことはむずかしいため、洗濯槽クリーナーとして代用するのはおすすめできません。
特に重曹は水に溶けにくいため、溶け残った重曹が排水ホースなどに詰まってしまう可能性もあります。
酸性の性質をもつクエン酸は、水垢や石けんカスを落とすのに効果的ですが、金属製の洗濯槽の場合、素材を傷めてしまいます。
塩素系漂白剤と混ざると有毒ガスが発生するので、同時に使用しないよう注意しましょう。
（関連記事：洗濯槽クリーナーおすすめ人気ランキング！選び方や使用頻度など徹底解説）
洗濯槽の掃除の頻度
洗濯槽の掃除の頻度は、月に1度は掃除するよう各メーカーがおすすめしています（参照：HITACHI）。少なくとも、2～3か月に1度は掃除するよう心がけたいところです。
どうしても忙しくて洗濯槽を掃除する時間がない、自分で掃除しても汚れが落ちないという場合は、ハウスクリーニングに依頼するのがおすすめです。
ハウスクリーニングでは、洗濯機クリーニングを行っているところもあります。
（関連記事：洗濯機掃除のやり方。洗濯槽やパーツの洗い方を徹底解説）
洗濯槽を清潔に保つポイント
洗濯槽を清潔に保つためには、掃除以外にもいくつかポイントがあります。日頃の使い方をちょっと意識して、雑菌やカビを予防しましょう。
蓋を開けておく
洗濯槽にカビが発生する原因のひとつは湿気です。
洗濯槽は湿気が多くなりやすい場所なので、蓋を開けておくことで湿気を逃し、カビを予防することができます。
洗濯機を使用しないときは、いつも蓋をあけておいて洗濯槽を乾燥させるようにしましょう。
洗濯槽に洗濯物を入れっぱなしにしない
洗濯槽をランドリーボックス代わりにしていると、汗で湿った衣類や汚れた衣類が原因で雑菌やカビが繁殖して洗濯槽に移ってしまいます。
洗濯槽に衣類を入れるのは洗濯する直前にし、別にランドリーボックスを用意するのがおすすめです。
洗濯が終わったら、すぐに取り出して干すようにして、雑菌やカビが衣類に発生しないようにしましょう。
洗剤、柔軟剤の使用量は守る
洗剤や柔軟剤は、たくさん入れれば入れるほど効果が高まるものではありません。
規定量よりも多く洗剤を使っていまうと、十分にすすぎができずに衣類に溶け残ってしまうんです。
洗濯槽にも溶けきれなかった洗剤が洗剤カスとして裏側に溜まってしまい、それをエサに雑菌やカビが繁殖してしまうので、洗剤は規定量を守るようにしましょう。
（関連記事：柔軟剤はデメリットが多い？柔軟剤を使わない洗濯方法）
まとめ
洗濯槽クリーナーをほかの洗剤で代用する場合、主成分が同じであれば代用することが可能です。
洗濯槽クリーナーは酸素系と塩素系の2種類があるため、酸素系の主成分である過炭酸ナトリウム、塩素系の主成分である次亜塩素酸ナトリウムが主に使用されていれば代用できます。
酸素系漂白剤は、オキシクリーン・ワイドハイター・シャボン玉酸素系漂白剤があります。
塩素系漂白剤は、衣料用ハイター、パイプユニッシュなどで代用が可能です。酸素系漂白剤の代用品は、ドラム式で使用しないようにしましょう。
月に1度、少なくとも2～3か月に1度のお手入れがおすすめですが、忙しい方はハウスクリーニングの洗濯機クリーニングを検討してみましょう！