リモコンやエアコンカバー、部屋の通気口カバーなど家にはプラスチック製品がたくさんありますが、いつからか"黄ばみ"が目立ち始めますよね。
プラスチックの黄ばみは水拭きしたところで落ちないことがほとんど…。
しかし、これから紹介する3つの方法を試せば、プラスチックの黄ばみを落とし、新品のときのような真っ白い状態に戻せます。
ここでは、プラスチックの黄ばみを落とすメジャーなメラミンスポンジからワイドハイターやオキシドールなどを使う方法を紹介していきます。
よく勘違いされやすいですが、エタノール(アルコール)でプラスチックの黄ばみは落ちないです。
また経年劣化によるプラスチックの黄ばみは落ちないので気を付けてくださいね!
プラスチックの黄ばみの原因
プラスチックが黄ばむ原因は、タバコのヤニ(ニコチン)の付着などの外的要因やプラスチック自身に含まれる成分の化学変化によるもの、経年劣化によって黄ばみが生じてしまいます。
外の汚れの付着による黄ばみ
部屋にあるプラスチック製品といえば、リモコンやエアコン、通気口カバーなどが挙げられます。
これらの黄ばみの原因はタバコのヤニ。タバコを吸うご家庭では、タバコのヤニに含まれるニコチンがプラスチックの表面に付着して黄ばみが定着しています。
水拭きでは簡単に落ちず、汚れを放置することで黄ばみから茶色い汚れに変化していくので、部屋が汚く見えてしまいます。
ほかにも調理道具のボウルやお弁当箱といったプラスチック製品も黄ばみが生じます。
これらはカレーなど色が強い調味料や油が原因で着色してしまっていることが原因です。
プラスチックに含まれる添加物の化学変化による黄ばみ
プラスチックには酸化防止剤などの添加物が含まれています。
プラスチックを暗いところで保存し続けていると、酸化防止剤などの添加物が「暗所黄変」という化学変化を起こし、これ黄ばみの原因となってしまいます。ゲーム機などの黄ばみが暗所黄変によるものですね。
参考:Retr0bright Wikipediaより
経年劣化による黄ばみ
プラスチックは、衝撃耐性に強く加工しやすいABS樹脂というものでできているのですが、その中に「ブタジエン」という成分が配合されています。
このブタジエンは劣化すると黄ばんでしまうという性質を持っているため、プラスチック製品を長期間使い続けると黄ばんでしまうのです。
残念ながら経年劣化したプラスチックの黄ばみは、素材そのものの変質なので残念ながら落とすことができません。
プラスチックの黄ばみを落とす3つの方法
プラスチックの黄ばみは経年劣化で素材そのものが変質していなければ落とすことが可能です。
家にあるものやお店で簡単に手に入るものを使ったプラスチックの黄ばみを落とす3つの方法を紹介します。
タバコのヤニ、調味料などの黄ばみにはメラミンスポンジを使う
タバコのヤニに含まれるニコチンや調味料などのプラスチックの黄ばみはメラミンスポンジで落とすことができます。
水で湿らせたメラミンスポンジを使って、黄ばみが気になるところをこすりましょう。
ただしメラミンスポンジは自身が削れながらプラスチックも削ってしまうので、表面が曇ってしまうことがあります。
見た目を変化させたくないものへの使用は注意が必要です。
(関連記事:メラミンスポンジの使い方。毒性はある?してはいけない注意点)
酸素系漂白剤(ワイドハイター)に浸け置き
出典:花王
浸け置きできるプラスチックは、酸素系漂白剤に浸けて黄ばみを落としましょう。
例えば、リモコンは分解してカバーを取り外し、酸素系漂白剤に浸け置きすることで黄ばみを落とすことができます。
容器にプラスチックを入れて酸素系漂白剤を入れたら、日光が当たるところへ置いておきましょう。
黄ばみが軽いものは1日、黄ばみが強いものは5~7日ほどで元の色味に戻ることが多いようです。
洗剤が残らないよう水洗いし、しっかりと水気を拭き取って乾燥させましょう。
ワイドハイターのような液体がおすすめですが、オキシクリーンのような粉末酸素系漂白剤の場合は、パッケージに記載の通りに水で薄めてから使用してくださいね。
電化製品の黄ばみにはオキシドール(過酸化水素)
出典:Amazon
エアコンカバーなど大きなもの、取り外せないもの、電化製品など浸け置きができないものは、オキシドールを試してみましょう。
オキシドールを染み込ませたキッチンペーパーをエアコンカバーに貼り付けて、ラップで覆ったらしばらく置き、最後にしっかり乾拭きで拭き取って完了です。
もし、1度で黄ばみが落ちなくても、何回かに分けて落としてみてくださいね。
プラスチックの黄ばみを予防するには?
プラスチックの黄ばみを予防するには、タバコのヤニが付かないよう家でタバコを吸わないようにしましょう。
カレーなどの調味料や油はプラスチックの表面に馴染みやすいため、1度洗っただけでは簡単に落ちません。洗ったのにお弁当箱の隅がヌルヌルだったという経験がある方も多いことでしょう。
放置してしまうとプラスチックの黄ばみにつながるので、台所用洗剤でしっかり洗うようにしましょう。原液を馴染ませておくと汚れが落ちやすくなりますよ。
プラスチックを長期保存する際も、暗所黄変で黄ばんでしまうので注意が必要です。ときどき日の当たるところへ出して黄ばみを防ぎましょう。
ただし、日光の当て過ぎはプラスチックが変色したり傷んだりする原因となるので注意してくださいね。
まとめ
プラスチックの黄ばみは、いくら清潔にしていても汚なく見えてしまいます。拭いても落ちなくて諦めていた方も多いのではないでしょうか。
見た目が多少変化してもOKなプラスチックにはメラミンスポンジを。
浸け置きがOKなプラスチックは酸素系漂白剤を。
浸け置きができない電化製品に使われるプラスチックにはオキシドールがおすすめです。
リモコンカバーのように新品同様に元通りになるので、本記事でご紹介したプラスチックの黄ばみを落とす方法をぜひ試してみてくださいね!