朝顔を洗った時やお風呂上がりに体を拭くとき、タオルから発せられる嫌な臭い…気になりますよね。
タオルが臭い原因は「モラクセラ菌」と呼ばれる菌にあり、この菌を倒さない限り永遠と臭い続けます。
ここでは、そんなモラクセラ菌の特徴や弱点である「熱」を利用したタオルの臭いを解消する方法を紹介していきます。
フェイスタオルぐらいの大きさなら、電子レンジでチンすればOK!またサイズが大きいバスタオルなどはコインランドリーでの高温乾燥が手っ取り早いです。
詳しいタオルの臭いの取り方はこの記事を参考にしてくださいね。
タオルが臭い原因は「菌」
タオルが臭い原因は「モラクセラ菌」という雑菌です。
モラクセラ菌は、私たちの身体にいつも存在している常在菌なのですが、皮脂などをエサに繁殖すると、まるで雑巾のような悪臭を放ってしまいます。
そのため、皮脂や垢などはもちろん、水気による湿気もたっぷりのタオルには、モラクセラ菌が繁殖しやすい環境が揃っています。
モラクセラ菌は「熱」に弱い
モラクセラ菌は、紫外線や乾燥に強い特徴があるため、普段の洗濯や外干しなどでは死滅しないことが多いです。
しかし、モラクセラ菌は「熱」に弱いため、タオルの臭いが気になり始めたら「熱」を利用した対処法が効果的なのです。
(参考:衣類から発生する臭いについて)
タオルの臭いを解消する6つの加熱殺菌法!
ここからは、タオルが臭い原因であるモラクセラ菌をやっつける「熱」を活かした解消法を6つ紹介していきます。
手っ取り早いのは、電子レンジかコインランドリーを利用する方法です。あなたの環境でできる方法を試してみてください。
1.電子レンジで加熱
1番簡単な方法は電子レンジで加熱する方法で、まだニオイが軽めのときにおすすめのやり方です。
タオルを水で濡らし、水が滴らない程度に軽く絞ります。ラップで包んだら、タオルの大きさにもよりますが500Wで1~2分ほど加熱しましょう。
ヤケドするのでトングなどで取り出し、すぐに洗濯してください。
2.煮洗い
電子レンジで加熱してもまだタオルが臭い場合は、50℃以上の熱湯で煮洗いして長めに加熱していきましょう。
ホーローかステンレスの鍋に水を入れて50℃以上にしてください。
50℃という温度が計れない場合は、鍋底に小さな泡が出てくるくらいが50℃なので目安にしてくださいね。
タオルを入れて弱火で20分ほど煮洗いしましょう。ときどきトングを使って、タオルを押したりゆすったりしてくださいね。
20分経ったらヤケドしないよう取り出して水で洗い、すぐに洗濯しましょう。
(関連記事:煮沸消毒の時間の目安は?素材別のやり方など徹底解説!)
3.重曹を入れて煮洗い
煮洗いしてもタオルが臭い場合は、重曹を使って水のアルカリ度を少し高めて煮洗いしてみましょう。
ホーローかステンレス鍋に水を入れ、水1Lに対し重曹を大さじ1杯入れてから火をつけてください。
50℃以上の熱湯になったらタオルを入れ、ときどきトングなどでタオルをゆすって20分ほど煮洗いします。
ヤケドに注意して取り出し、水ですすいでからすぐに洗濯しましょう。
重曹の使い方はいろいろ!下記記事にまとめました。
(関連記事:重曹の使い方13選!効果を高める方法や注意点など)
4.熱湯に酸素系漂白剤を入れて浸け置き
重曹でも落ちない厄介なタオルの臭いは、さらにアルカリ度が高い酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使いましょう。
ホーローかステンレス鍋に水を入れて50℃に熱します。火を止めて水2Lに対し15gの酸素系漂白剤を入れましょう。
吹きこぼれることがあるので、シンク内や洗面台など安全なところで少量ずつ投入してください。
最低でも20分、できればそのまま1時間放置しましょう。浸け置きしたら水でしっかりすすぎ、すぐに洗濯してください。
洗面台や大きな桶などに熱湯と酸素系漂白剤を入れて浸け置きする方法でもOKです。
オキシクリーンの用途はいろいろ!下記記事にまとめました。
(関連記事:オキシクリーンの使い方まとめ。基本から応用テクなど徹底解説)
5.アイロンをかける
アイロンを使うやり方は、タオルを干す前の濡れた状態のときに加熱殺菌する方法。
手間がかかりますが、臭いタオルを殺菌するのに鍋を使いたくないという方にもおすすめです。
洗濯して脱水まで済んだらタオルを取り出します。
アイロンを高温に設定し、1か所につき2~3秒のペースで動かしていきましょう。
タオル全体を加熱し終えたら、外干しして完全に乾燥させて取り込んでください。
洗濯物の夜干しについて下記記事にまとめました。
(関連記事:洗濯物は夜干ししていいの?メリット、デメリットから正解を考えた)
6.コインランドリーで高温乾燥
費用はかかりますが、コインランドリーは家庭用の乾燥機よりも高温で乾燥してくれます。
ただ待っているだけで良いので、加熱や煮洗いなど、いろいろ手間をかけたくない人におすすめです。
さらにコインランドリーで乾燥すると、タオルがふわふわに仕上がるのもうれしいポイント。
乾燥だけが目的なので、費用を抑えたい場合は自宅で洗濯・脱水まで行い、乾燥だけコインランドリーを使用しましょう。
コインランドリーの利用方法は下記記事をご覧ください。
(関連記事:コインランドリーに洗剤は不要!正しい使い方を徹底解説)
タオルを加熱殺菌する際の注意点
加熱殺菌する方法に向いているタオルは「綿100%」のタオルのみ。加熱しても良い素材がどうか、必ず洗濯表示を確認してから行ってくださいね。
色落ちが心配なタオルや、化学繊維でできたタオルを加熱すると、色落ち・変形する可能性があるので避けましょう。
とはいえ、煮洗いなど加熱してしまうとどんなタオルでも繊維が傷む原因になるということは頭に入れて実践してください。
煮洗いする際は、20分を超えて加熱しないようにしましょう。
洗濯物が臭いときの対処法は下記記事も参考にしてくださいね。
(関連記事:洗濯物が汗臭い原因と汗臭さを取る方法を徹底解説)
タオルの臭いを予防するポイント
タオルに菌が繁殖してしまうと臭いだけでなく、ニオイを取るために加熱殺菌を繰り返していてはタオルの傷みを早めてしまいます。
タオルのニオイを防ぐには菌の繁殖を防ぐことが重要です。
ここからは、菌の繁殖を防ぎタオルが臭くならないようにする予防ポイントをご紹介します。
タオルは濡れたまま洗濯機・洗濯かごに入れ、放置しない
タオルは濡れたままにしておくと、モラクセラ菌だけでなくカビが繁殖する原因にもなります。
濡れたまま洗濯機や洗濯かごに入れている人は要注意ですよ!
もし、夜お風呂に入って身体をタオルで拭いたら、そのまま洗濯機や洗濯かごに入れず、ハンガーなどで干してしっかり乾かしてから洗濯機に入れるようにしましょう。
濡れたタオルに限らず、汗が付いたままなど濡れた衣類と一緒にしてもタオルに菌が繁殖する原因になるので、濡れているものは洗濯機や洗濯かごに入れないようにしましょう。
洗濯槽の掃除を定期的に行い、菌の繁殖を防ぐ
洗濯機は、皮脂や汗などたんぱく汚れを洗剤を使ってキレイにしますよね。
洗濯槽に皮脂などや石けんカスが残っていると菌やカビのエサとなるほか、湿気も加わり大繁殖してしまうのです。
当然菌やカビまみれの洗濯槽で洗濯しているということになり、タオルなどに衣類にも菌が写ってしまいます。
洗濯槽からの菌移りを防ぐためにも、月に1度、洗濯槽を掃除して清潔にしておきましょう。
おすすめの洗濯槽クリーナーを下記記事にまとめました。
(関連記事:【強力】洗濯槽クリーナーのおすすめ11選!酸素系と塩素系の違いも必見)
お風呂の残り湯は使わない
お湯を使って洗濯したい、節約のためにお風呂の残り湯を洗濯に使っている、という方も多いと思いますが、タオルなどの衣類に菌を移したくなければ今すぐやめましょう。
お風呂の残り湯には、菌のエサとなる皮脂や垢などが溶けており、菌が繁殖しやすい温度ということもあって雑菌だらけ!
そんなお風呂の残り湯でタオルなどを洗濯すると…想像できますよね?
どうしても残り湯を使いたいという場合は、時間が経つほど菌が繁殖してしまうので、入浴が終わったらすぐに洗濯に使うようにし、定期的に洗濯槽の掃除を行ってくださいね。
洗剤・柔軟剤は適量を
タオルが臭いからと、洗剤や柔軟剤を多めに入れていませんか?
洗剤を多く入れてしまうとすすぎきれなかった分は石けんカスとなり、菌のエサになってしまいます。
柔軟剤も使うと香りが良くなるので毎日たくさん使いたいところですが、柔軟剤は衣類に膜を張ってしまいます。
すると、洗剤が柔軟剤の膜を剥がすのに精一杯になって、落としたいはずの汚れを落とせないまますすぎに入ってしまうのです。
柔軟剤も適量を守り、最終のすすぎのときに入れるようにしましょう。
洗濯物の汚れ落ちがイマイチ…という場合、柔軟剤の使いすぎが原因かもしれません。3~5回の洗濯に1回のペースで柔軟剤を使うようにして様子を見てみてくださいね。
(関連記事:柔軟剤はデメリットが多い?柔軟剤を使わない場合の洗濯方法)
洗濯機に入れる洗濯物は7割で抑える
洗濯機に衣類をパンパンに詰めてしまうと、汚れが落ちにくくなってしまいます。
7割程度に抑えて洗濯すると、衣類の奥まで洗剤が行き渡り、菌や汚れも落ちやすくなりますよ。
そのまま乾燥できるタイプの洗濯機でも、7割程度に留めておくとしっかり乾燥するので生乾きを防ぐことができます。
洗濯機を使わないときは扉を開けておく
洗濯機は水を使うため、どうしても湿気が溜まりがちになってしまいます。
湿気は菌やカビが発生する原因になるので、そのまま洗濯するとタオルなどに衣類に菌が付着してしまうのです。
洗濯が終わったあと、洗濯機を使わないときは、扉を開けて乾燥させておきましょう。
まとめ
タオルが臭いときは加熱殺菌が1番です。
手っ取り早いのは電子レンジで蒸しタオルをつくる要領で加熱する方法ですが、それでも取れない頑固なニオイには煮洗いで落としていきましょう。
重曹や酸素系漂白剤を加熱すると水のアルカリ度が高まります。
アルカリ性は汚れを落とす効果があり、アルカリ度が高くなるほど効果も比例して高くなるので、重曹で落ちないニオイや酸素系漂白剤で落とす、というように順番に試してみてくださいね。
タオルが臭いのは日頃、タオルや洗濯機のお手入れ方法が間違っているから。
加熱殺菌ばかりしていては、タオルの傷みが早くなってしまうので、タオルのニオイ予防のためのポイントも参考にしてくださいね。
菌のない清潔なタオルで、気持ちよく顔や身体を拭きましょう!
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