シンク下の扉を開けるとカビ臭いときは、すでにカビが繁殖している可能性が高いです…(カビだらけかも)。
シンク下は湿気が溜まりやすいうえに、食品やきちんと洗えてない調理器具などを保管しているとカビのエサとなり、発生しやすくなってしまいます。
ここでは、シンク下がカビ臭いときの掃除のやり方や予防方法などを紹介していきます。
シンク下のカビ掃除にカビハイターなどの塩素系漂白剤は使わず、アルコール(エタノール)を使ってくださいね!
シンク下がカビ臭い原因は?
冒頭でもお伝えしたように、シンク下がカビ臭いということはすでにカビが繁殖している可能性があります。
シンク下のカビが発生しやすい原因とは何なのでしょうか。主な3つの原因をご覧ください。
シンク下の排水管にカビが発生
シンク下に収納している調理器具や調味料などの食品を取り出しても、カビを目視できない、なのにカビ臭いということはありませんか?
実は、シンクからの水を排水する排水管にカビが発生していることもあるんです。
排水管の中は目視できないため気づきにくいのですが、シンク下にカビが見当たらないのにカビ臭い場合は、排水管の中のカビを疑いましょう。
この場合、排水管の中を掃除し、ニオイが出てこないよう工夫する必要があります。
自分で掃除してもニオイが取れない場合は、プロのハウスクリーニングに依頼しましょう。
(関連記事:排水管の掃除方法。洗剤やブラシなど必要な道具を徹底解説)
シンク下の汚れの蓄積
シンク下の収納スペースをしばらく掃除していないという場合、カビが食品カスをエサに繁殖している可能性があります。
シンク下には、調理器具や調味料、食品を保管しているかと思いますが、扉を開け閉めするたびにホコリが舞い込んでしまい、掃除しないとホコリをエサにカビが繁殖してしまうんです。
また、小麦粉などの粉ものや調味料はこぼれやすく、ホコリや食品などの汚れを放置することでカビだけでなくダニも発生し、不衛生な環境になりがち。
ニオイの原因になるほか、アレルギー発症の原因となってしまうので、定期的に掃除して清潔にしておかなければなりません。
湿気の溜まり
シンク周りというのは、どうしても水を扱うところなので湿気が溜まりやすくなってしまいます。
湿気というのは下へ下へと溜まるので、シンクで洗い物をしたりするとどうしてもシンク下の収納スペースに湿気が溜まってしまうのです。
湿気が溜まり、室内の温度が20℃くらいになるとカビが発生してしまいます。
少量のカビであればニオイを感じることはありませんが、カビ臭くなるということはカビが大繁殖している可能性が高いです。
シンク下のカビ掃除のやり方
シンク下のカビ掃除をする前に以下の道具を準備しておきましょう。
用意するもの
- マスク
- 新聞紙
- アルコール除菌スプレー
- ゴム手袋
- キッチンペーパー
- ゴミ袋
換気する
シンク下のカビ掃除にとりかかる前に、まずはカビを吸い込んだり部屋にまき散らさないよう、換気しておいてくださいね。
換気扇をつけるだけでなく、キッチンや部屋の窓も開けておくとより安心です。
マスクを着用し、カビを吸い込まないように準備しておきましょう。
アレルギー体質の方は、ゴーグルも着用してカビやホコリが目に入らないようにしてくださいね。
荷物を取り出す
新聞紙を広げましょう。カビを床に接触させないためのものなので、いらないチラシや雑誌などでもかまいません。
シンク下に収納している荷物をすべて取り出し、新聞紙の上にそっと乗せます。
アルコールをスプレーし拭き上げ
ゴミ袋を広げておき、シンク下のカビが発生している箇所を目視して確認しましょう。
カビがあったら、アルコールスプレーをキッチンペーパーにスプレーし、カビの周りから中心に向かって拭き取るようにしてください。
ゴシゴシ拭いてカビが広がらないようにしましょう。汚れたキッチンペーパーをそっとゴミ袋に捨てます。
目に見えるカビを除去できたらシンク下の天井、壁、床、配管周りすべてをアルコールで拭いていきましょう。
保管していたものにも、カビの胞子が付着している可能性があるので、アルコールで拭けるものはすべて拭いてキレイにしましょう。
乾燥させる
アルコールですべて拭けたら、シンク下の扉を開けたままにしてしっかり乾燥させましょう。時間がない場合は扇風機などを当てておけばすぐに乾きます。
水分が残ったままシンク下の扉を閉めてしまうと、その水分がまたカビの原因となってしまうので、乾燥したことを確認してから取り出した荷物を入れるようにしてくださいね。
アルコール除菌スプレーにもアルコール濃度に違いがあり、アルコール濃度の低いものは水分が多く含まれていて乾燥に時間がかかるので注意しましょう。
シンク下のカビ掃除に塩素系漂白剤は使っちゃだめ!
シンク下のカビ掃除にカビキラーやカビハイターなどの塩素系漂白剤は使わないようにしましょう。
塩素系漂白剤は、木材や金属などに使用すると変色・変形などの原因になる場合があります。
特に賃貸の場合は、現状回復義務があるため、使用する洗剤には十分注意しなければなりません。
シンク下は、木材だけでなく配管付近は金属も使われているので、念のためカビハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤の使用はおすすめできません。
シンク下のカビを防ぐ方法。湿気対策が重要!
シンク下のカビや臭いを防ぐには、カビの発生原因となる湿気対策をするのが効果的です。
以下の湿気対策で日々気をつけていきましょう。
ものを入れすぎない
ものが多いとどうしても通気性が悪くなって湿気がこもりやすくなってしまいます。
特にシンク下は、ものをたくさん収納するために台などに乗せて、上手に整理して収納している方も多いですよね。
しかし、シンク下というカビが発生しやすい環境でたくさんものを詰め込んでしまうと、湿気で食品の傷みが早まってしまう可能性もあります。
シンク下の扉を開けても奥まで新鮮な空気が入り込めないほどものを詰め込んでいる場合は、少し空間を空ける工夫をして収納し、湿気を逃せるようにしましょう。
調理器具などは清潔な状態で保管
フライパンや鍋などの調理器具を濡れたまま収納していませんか?
水気が付いたままシンク下に収納すると、当然湿気の原因となり、カビが発生しやすくなってしまいます。
また、調理器具に調味料などの汚れが付いたままだと、カビがその汚れをエサにして繁殖してしまい、不衛生ですし食中毒の原因にもなりかねません。
調理器具はキレイに洗って拭いたり、フライパンなどは火にかけたりして水気をなくしてからシンク下に収納するようにしましょう。
ときどき換気する
シンク下は湿気が溜まりやすい場所にも関わらず、扉を開け閉めするときしか換気されません。
カビの発生を抑えるには、ときどき扉を開けて換気して湿気を逃すことが大切です。
料理をしないときや来客がないときなど、こまめに扉を開けておくだけで十分な湿気対策になりますよ。
仕事や遊びに出かけている間も開けておくと十分な換気になります。
扇風機やサーキュレーターなどで湿気をこまめに飛ばすことも、短時間で換気できるのでおすすめです。
(関連記事:サーキュレーターの使い方と置き場所、置き方のコツ)
除湿アイテムを置く
ものを入れすぎない、換気が大切だと頭では理解していても、ほかに収納スペースがなかったり換気する時間が取れなかったりする場合もありますよね。
そんなときは、除湿アイテムを置いて湿気を吸着し、カビの発生を予防しましょう。
吸湿剤で空気中の水分を取り込む除湿剤や、バイオの力でカビ菌が発生するのを抑えるアイテムなどがあります。
シンク下の収納環境に合わせて選びましょう。
定期的にアルコール掃除
アルコール除菌スプレーは、カビを除去したり除菌したりと掃除に使えるアイテムですが、当然予防にも使うことができます。
定期的にアルコールで除菌しておけば、カビの発生を確実に抑えることができますよ。
湿気のこもりやすさなど各家庭の住環境にもよりますが、2~3ヶ月に1度、シンク下の荷物を取り出してサッとスプレーし、アルコールが乾くまで扉を開けたままにしておきましょう。
湿気が溜まりやすいご家庭の場合は月に1度行ってください。
時間がない場合はアルコールスプレーしたあと、すぐに拭いても構いません。
配管の隙間をふさぐ
水道管の接続不良で水気やニオイが漏れ出しているのがカビ臭さの原因だった場合、配管のつなぎ目を塞ぐことで湿気やニオイを予防することができます。
配管が故障していなくて、軽微なズレである場合は、マスキングテープやエアコンパテのような粘土で塞ぐことで簡単に防げますよ。
配管が故障している場合は、水道屋さんに依頼して修理してもらいましょう。
水道屋さんの修理や料金トラブルが全国で相次いでいるので、きちんと国家資格を保有しているかや、料金について、会社の住所などもきちんと確認するようにしてくださいね。
まとめ
キッチンに立つ度にシンク下のカビ臭さを感じるのは大変なストレスですよね。食品を保管している場合は、食中毒も心配になります。
すでにカビ臭い場合はカビがあるということなので、すぐに掃除してカビを除去し、食品は破棄した方が安心です。
カビが生えにくくなるよう湿気対策も日々注意しておきたいところ!
扉を開けておくだけで簡単に予防できるので、仕事や遊びに行っている間に換気しておくと良いですね。
シンク下のカビ掃除の方法も、ご紹介したポイントを抑えてやってみてください。
シンク下が安心して使える収納スペースになるよう、定期的な掃除と予防でカビを寄せつけないようにしましょう!