浴槽の掃除を少しさぼるとできてしまう黒ずみ…。一度できると普段使っている洗剤では、落とせなくてお困りの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、浴槽の黒ずみができる原因や落とす方法をご紹介します。
水垢による浴槽の黒ずみにはクエン酸
皮脂汚れによる浴槽の黒ずみには重曹やクレンザー
黒カビによる浴槽の黒ずみには塩素系漂白剤
クエン酸や重曹、塩素系漂白剤などを使って、浴槽の黒ずみの原因別に効果的な落とし方をまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね!
浴槽の黒ずみを落とす方法
一般的な汚れの水垢・石鹸カス・皮脂汚れ・黒カビは、自分で落とすことができます。まずはお風呂用洗剤で掃除し、取れなかったら以下の方法を試してみましょう。
間違った方法で掃除すると、コーティングが剥がれたり素材が傷んだりして余計に黒ずみが悪化することがあるので、気を付けてくださいね。
また、水垢・皮脂汚れなど性質の異なる汚れが合わさっている場合は、クエン酸と重曹をセットで使うと効果的です。
※間違ってもクエン酸(酸性洗剤)と塩素系漂白剤を同時併用は危険なのでダメですよ!
クエン酸を使った浴槽の黒ずみの落とし方(水垢編)
- 水200mlに対して小さじ1杯のクエン酸を入れ、クエン酸スプレーを作りましょう。
- 黒ずみにスプレーし、キッチンペーパーを貼って湿らせ、クエン酸パックを2時間行います。
- クエン酸パックによって緩んだ汚れを、スポンジなどでこすり落とし、シャワーで流しましょう。
- スクイージーで水気を切ったり布で拭き取って仕上げてください。
クエン酸のような酸性洗剤(サンポールなど)とカビキラーのような塩素系漂白剤は、同時に使用すると有毒ガスが発生して大変危険なので、安全のために別日に行いましょう。
重曹やクレンザーを使った浴槽の黒ずみの落とし方(皮脂汚れ編)
- お風呂用洗剤で大まかな汚れを落としたら、重曹、またはクレンザーでやさしくこすりましょう。
- シャワーでよく洗い流し、水気を拭き取ったら完了です。
オキシクリーンでオキシ漬けするのもおすすめです。
ぬるま湯を黒ずみの部分まで張ったら、パッケージ記載の規定量のオキシクリーンを入れて6時間ほど放置しましょう。
ついでにお風呂の椅子やおもちゃといった小物なども一緒に入れると、汚れを落とすことができますよ。
クレンザー使用時は強くこすらない
浴槽を掃除する際は、強くこすりすぎないことが大切です。
特にクレンザーは、研磨剤が入っているので、強くこすりすぎることでコーティングが剥がれたり素材に小傷が入る原因になってしまいます。
最近では、水だけで汚れを落とせるメラミンスポンジも登場していますが、こちらもこすりすぎると小傷の原因になり、そこへ汚れが入って黒ずみになってしまうので注意しましょう。
(関連記事:お風呂の床の黒ずみ掃除。効果的な洗剤を使うのが吉!)
塩素系漂白剤を使った浴槽の黒ずみの落とし方(黒カビ編)
浴槽に黒カビが発生することは少ないのですが、長い間使っていないだとか、浴槽のゴムパッキンにある黒ずみは黒カビである可能性があります。
黒カビには、カビキラーやカビハイターといった塩素系漂白剤を使いましょう。
使い方は、黒カビにスプレーして15分ほど待って、シャワーでよく洗い流すだけ。こすらず簡単に落とせますよ!
(関連記事:浴槽エプロン内はカビの宝庫!掃除の仕方を徹底解説)
浴槽の黒ずみの原因とは?
- 水垢
- 皮脂汚れや石鹸カス
- 黒カビ
- 毛染め
- 経年劣化による素材の変色
- 小傷に汚れが入っている
一般的な浴槽の汚れは、水垢・皮脂汚れ・石鹸カス・黒カビです。
こまめな掃除ができていないと、このような汚れが付着し蓄積してしまうんです。
掃除していても黒ずみが気になるという場合は、経年劣化による素材の変色や、掃除の際にこすりすぎて小傷が入り(黒い傷、黒い筋など)、そこに汚れが詰まって取れなくなって黒ずみが発生していることもありますよ。
また、毛染めの成分が浴槽に入ってしまって、さらにそのお湯をすぐに抜かないままにしていると、繰り返されることで浴槽が黒ずんでしまう原因になります。
浴槽に黒ずみが発生しやすくなる注意点
浴槽にお湯を張ったままにしない
入浴後、よくお湯を浴槽に張ったままにしている方もいますが、黒ずみの原因になるのでやめましょう。
お湯の中には皮脂汚れが溶け込んでいるので、お湯の表面のところに皮脂汚れが付着する原因になります。
入浴剤を使っているのであれば、成分が浴槽に染みこんでしまう場合があり、これは自分で落とすことがむずかしくなってしまうんです。
入浴後はすぐにお湯を流し、浴槽を掃除して黒ずみを防ぎましょう!
毛染めをしたらタオルを巻いて入浴する
髪を染めたら、タオルを巻いて入浴しましょう。
タオルを巻かずに入浴すると、染毛剤の成分がお湯の中に入ってしまいます。
さらに、そのお湯を捨てないでしばらく溜める習慣があると、染毛剤の成分により浴槽が染まって黒ずんでしまうこともあるので、染毛剤の成分がお湯の中に入らないよう注意しましょう。
自分で落とせない浴槽の黒ずみはプロにお任せ!
経年劣化による黒ずみや、こすりすぎによって汚れが詰まってしまってできた黒ずみ、毛染めで染まってしまった黒ずみは、自分で落とすことができません。
浴槽自体を変えたり、削ってコーティングしたりする必要があるので、自分で落とせない浴槽の黒ずみはプロに任せましょう!
詳しくは「浴槽コーティングの効果と費用相場。失敗しない業者の選び方」のページをご覧ください。
浴槽の黒ずみを予防する方法
浴槽に黒ずみができる原因はさまざま。1度黒ずみができてしまうと厄介で掃除するのも大変です。
掃除後は、以下の予防対策を行ってきれいな浴槽をキープしていきましょう!
換気する
換気を行うことで、黒カビを予防することができます。
黒カビが発生するのは、浴室の高温多湿が原因。
換気して温度と湿度を下げるだけでも、黒カビの発生を抑えられますよ!
高温のお湯を流し、水気を拭き取る
お風呂に入ったあとは、壁や床などのについた汚れを落とすためにも、高温のシャワーでよく洗い流しましょう。
これができていないと、皮脂汚れや石鹸カスが蓄積して黒ずみになったり、雑菌が繁殖する原因になってしまいます。
60℃のシャワーで皮脂や石鹸カスを溶かして落とし、1か所あたり5秒ほどかけて菌を死滅させましょう。
水分が残ると水垢の原因になるので、最後はスクイージーで水気を切るか、布などでしっかり拭き取りましょう。
こまめな掃除
こまめに掃除すれば汚れの蓄積を防げるので、結果的に浴槽の黒ずみも予防できますよ!
浴室の掃除は週に1度がおすすめです。
週に1度、定期的に掃除すれば、汚れも落ちやすいのでちょこっと掃除で済みますよ!
(関連記事:お風呂掃除の頻度は毎日?今日から始める入浴後の簡単掃除)
重曹を入浴剤代わりに使う
掃除や料理などさまざまなシーンで活躍する重曹ですが、入浴剤としても使うことができます。
入浴剤として使うと、身体が温まりやすくなるほか、疲労回復や体臭予防、乾燥肌の改善といった効果が期待でき、浴槽に皮脂が付くのも予防できるんですよ!
分量は、400Lのお湯に対して重曹を40g入れて溶かしましょう。
入浴後お湯を流したら、サッとシャワーで流すだけで大まかな汚れを落とすことができますよ。
重曹は肌の油分を落とすため、週1~2回から試してみて、肌の乾燥などが見られなければ回数を増やすというように、様子を見ながら入浴してくださいね!
まとめ
浴槽の黒ずみの原因は、一般的には水垢・皮脂汚れ・石鹸カス・黒カビなので、自分で落とすことができます。
まずは、お使いの浴槽の説明書を確認し、ご紹介した方法が試せるかチェックしてから掃除してくださいね。
誤った掃除方法、使い方でも、浴槽の黒ずみの原因になるので、予防対策もぜひ参考にしてください。
自分でどうしても落とせない汚れは、経年劣化によるもの、浴槽自体が染まってしまったもの、小傷に汚れが詰まっているもの。
これらの汚れはプロの業者に相談してくださいね!