洗濯機や冷蔵庫、テレビ、エアコンなどの家電はまとまった出費になるだけに、少しでも安く買いたいもの。家電は時期により価格が大きく変動するため、家電ごとの安くなりやすい時期を把握し、お得に購入・買い替えしましょう!
そこで今回は、家電の安い時期をはじめ、家電別のおすすめ買い替え時期や安く買うコツ、注意点などをご紹介します。
また、家電は10年もすれば機能面はもちろん省エネ性能も格段にアップするため、家電の寿命を考慮しながら上手に買い替えを検討してくださいね!
家電の安い時期はいつ?買い替えのベストなタイミング
お得に家電を買い替えたいなら、家電の安い時期を狙いましょう!買い替えのベストな3つのタイミングをご紹介します。
年末年始
家電全般が1番安くなるといわれている時期が、年末年始のセールです。
ただ、年末セールと年始の新春初売りセールと分かれるので、どちらが安く買えるのかと気になりますよね。
一概には言えないのですが、どちらかといえば年始の方が安く買える傾向にあります。
年末年始のセールの特徴は、
- 年末セール…新製品もある程度まで安くなる
- 年始セール…型落ち家電がとにかく安くなる
年始の方が安くなるから年末は控えようと買い控えが起こるため、家電量販店では売上を立てるために年末は新製品の価格を下げて、年始に型落ち家電や在庫処分品を安くするようにしています。
新製品が欲しいなら年末セール狙い、安さ重視!型落ち製品で十分という場合は年始のセールを狙いましょう。
3月や9月などの決算の時期
ほとんどの家電量販店やメーカーでは、9月に年度決算、3月に中間決済を行います。
上場企業は、売上が株価に影響するため、決算期は少しでも売上を上げようと価格競争が激しくなってくるので狙い目。
また、抱えている在庫は、販売前は利益となり課税対象となってしまうので、決算前に少しでも在庫処分することは税金対策にもなるようです。
決算月の1~2か月前が狙い目ですが、セールが早まっている傾向にあるので、公式サイトやチラシをこまめに確認するようにしましょう。
配送を伴う大型家電は、購入者の自宅に設置してから売上が経つ場合があるため、配送日が決算月を超えてしまうのを防ぐために早めにセールが終わってしまうこともあるので注意が必要です。
新製品が発売される時期も安い
家電は、新製品として販売されてから徐々に価格が下がっていくのはご存じかと思います。
家電メーカーや関電量販店は、旧製品の在庫を売り切ってから新製品の販売をスタートさせたいので、新製品が販売される時期もおすすめです。
少し前までは、さまざまなメーカーが同時期に新製品を販売していましたが、最近ではモデルのグレードなどメーカーによって販売時期がバラバラになっているので、比較しにくいのが難点です。
新製品がいつ販売されるのか、家電情報サイトなどをなどでチェックしておくようにしましょう。
大手電器店員がおすすめする家電別の買い換え時期一覧
家電が安く買える時期の1つとして、新製品の発売時期がありましたが、大手家電量販店のヤマダ電機に勤める方がおすすめする買い換え時期をご紹介します。
友人のヤマダ電機店員から聞いた。
”家電が1番安く買える”時期。2〜3月 iPhone
3〜4月 冷蔵庫
4〜7月 テレビ
6〜8月 縦型洗濯機
6〜9月 電子レンジ
9〜11月 掃除機
9〜11月 ドラム式洗濯機
10〜2月 エアコン・???知らずに買うと数万円の大損も!12月にお得な1年中つかえる家電は.... pic.twitter.com/kQPEFTgZsY
— ライお得旅行ガイド (@rai_t1ps_x) December 14, 2023
2~3か月とかなり開きがあり、さらにはこの時期から外れた頃に販売するメーカーもあるため、あくまでも目安の時期になりますが、大まかな傾向を見ながら安く買える時期を見極めましょう。
ちなみに、エアコンのところに記載されている「?」の部分は加湿空気清浄機。エアコンと一緒に使用することで乾燥を防ぎ、部屋を効率的に温められます。
洗濯機
洗濯機の場合、ドラム式が9~11月、縦型式が6~8月に新製品が発売されるので、型落ち家電の価格が下がるタイミングを狙いましょう。
- ドラム式…8~9月の決算セール時期
- 縦型式…4~5月の新生活応援セールやGWセール時期
エアコン
エアコンは、グレードによって新製品の販売時期が異なります。
- ハイグレード…10月頃
- 上位機種…11~12月頃
- 下位機種…1~2月頃
ハイグレード製品や上位機種を安く買いたい場合は、年始の新春セールがおすすめです。
ただし、人気の機種は売り切れてしまうこともあるため、ある程度安くなっていればOKという場合は9月の決算セールを狙いましょう。
下位機種の場合、3月には1番価格が下がるため人気機種は早めに売り切れてしまうことも。狙っている機種がある場合は、年始の新春セールがおすすめです。
冷蔵庫
冷蔵庫の新製品が登場するのは、3~4月と9~11月の年に2回あります。そのため、型落ち製品が値下がるするのは、1~3月と8~9月が狙い目です。
決算セール時は、店員さんに値下げ交渉がしやすい時期でもあるので、さらに安く買える可能性があります。
メーカーやモデルによって発売時期が異なるので、事前に欲しいモデルを調べておくことをおすすめします。
電子レンジ・炊飯器
電子レンジ・オーブンレンジ・炊飯器などのキッチン家電は、6~9月に新製品が発売されることが多いので、9月の決算セールに安く買うことができます。
狙っているモデルがある場合でも、売り切れる心配も少ないので狙い目です。
1番安い時期を狙うなら、発売から3か月が経った頃の年末年始のセールが底値になるためおすすめです。
ただ、人気モデルは売り切れになる場合があるので、狙っているモデルがあるなら9月のセールでゲットしておきましょう。
掃除機
掃除機の場合、9~11月頃が安く買える時期ですが、春にも新製品を販売するメーカーもあるので一概には言えません。
例えば、ダイソンなら3~4月、シャークなら6~9月、ルンバなら2~3月とバラバラです。
そのため、掃除機は3月と9月の決算時期に型落ち製品が安くなるので買い替えるのがおすすめですよ。
テレビ
テレビは、4~7月の新製品が登場するので、型落ち製品の価格が下がる2~5月頃、特に3月の決算セールが狙い目です。
新生活応援セールやGWセール、決算前の在庫処分セールが重なるので、店員さんに値下げ交渉がしやすい時期でもあります。
また、配送料無料や下取りキャンペーンなども行っていることが多いので、ほかの費用も抑えながら安くゲットできる場合があります。
パソコン
パソコンの場合、機種ごとに新製品の発売時期が異なるため、狙っているモデルがある場合は発売日を調べて、その前後のセールを狙うようにしましょう。
特に狙っているモデルがない場合は、お得に買えるセール時期を狙うのがおすすめ。ノートパソコンの場合、冬モデルや春モデルなどがありますよね。
1月や5~6月、10月頃に新製品が発売される傾向にあるため、安く買うためには9月の決算期や年末年始のセールを見逃さないようにしましょう。
iPhone
iPhoneの発売時期は9月なのですが、安くなるのは2~3月となっています。
通常は、新製品の発売前に安くなる傾向にあるのですが、iPhoneに限っては携帯業界では3月が商戦期だからだそうでお得に買えるというワケなんです。
iPhone15の安い理由。3月は携帯業界の商戦期。3月まで待てない人は出張イベントのキャッチから買うのがマジで激安!悩んだ振りも効果的!
— かじゅ| iPhone&お得 (@kaju_329) November 2, 2023
こういう裏ワザ的な安く買える購入方法もあるのでご参考くださいね。
スマートフォン
スマートフォンも2~3月に安く買える傾向にあります。
新年度になるため、新生活応援セールなどとキャンペーンを打つ可能性が高くなるので、お得に買いたい方は狙い目です。
また、決算期と重なる時期なので、型落ちモデルなど在庫処分のために価格が下がる傾向にあるため、こまめに確認しておくようにしましょう。
家電を安く買うコツ
家電が安い時期が分かったところで、さらに少しでも安く買うための情報収集のポイントや、値下げ交渉のコツを見ていきましょう。
複数店舗を巡りチェックする
大型家電量販店に行くと、お店のスタッフのほかにメーカーからも派遣されているスタッフがいることがあります。
これはキャンペーン時に連携していることが多いのですが、店舗によって連携しているメーカーが違ったり、メーカーが同じでもモデルが違ったりすることがあるんです。
例えば、はじめに行ったお店ではメーカーAの製品をキャンペーンしているけれど、次に行ったお店ではメーカーBの製品のキャンペーンを行っているということ。
さまざまな店舗を巡り、こうした情報を得たうえで交渉すると、店舗側は競合に負けたくないので有利に交渉を進められる可能性が高くなります。
取り付け工事無料やまとめ買い割引き、キャッシュバックなどが付く場合があり、製品価格は安くならないけれど結果的に費用を抑えられることもあるので、製品価格以外にも注目しておくようにしましょう。
まとめ買いや下取りなどを活用し値下げ交渉
前述のように、製品の価格を下げることはむずかしいけれど、ほかの製品なら可能だったり、まとめ買いをすることでサービスが付いてきたりポイントが高く付いたりする場合もあります。
また、下取りキャンペーンを行っている場合、製造年によっては店舗で5,000~高くて1万円ほどの下取りを行ってくれるケースも。
故障していると対象外なので、家電が壊れる前に買い替えることをおすすめします。
値下げ交渉を行うときは、値引きを行うことができる裁量権を持つ店員さんと交渉し、購入する気があるという態度を見せることが大切です。
とりあえず説明を聞いてみているだけで購入を迷っているような人には、店員さんも本気で値下げを考えてくれません。
真摯な姿勢で値下げ交渉を行い、より良い接客対応が受けられるようにするのがポイントです。
家電を安く買い替える際の注意点
家電を買い替えるにはいくつかの注意点があります。狙っているモデルをゲット安く購入するためにも、以下の4つの点を抑えておきましょう。
新製品との切り替え時期は台数が限られている
新製品が発売される頃には、旧製品を売り切りたいので安くなる傾向にありますが、台数が限られている点に注意しましょう。
エアコンを例に挙げると、エアコンが安くなるのは上位機種の場合で8~9月なのですが、もしその年が猛暑だった場合、エアコンが売り切れてしまうこともあるんです。
狙っているモデルがある場合は、店舗に在庫があるかどうかを確認しておくことをおすすめします。
需要期は価格が安くなりにくい
セールやキャンペーンを行わなくても売れる需要期と呼ばれる時期には、安売りする必要がないため価格が高くなる傾向にあります。
このように、最近ではダイナミックブランシングといって、売り上げが上がる時期には価格を下げないで、売り上げが良くない時期には価格を下げる販売方法をとる家電量販店が増えています。
家電の価格が高くなりやすい時期は、夏のエアコン販売時、年2回のボーナス時などです。この需要期に行っても、家電を安く買える可能性はあまりないので注意しましょう。
土日や雨の日を狙う
家電量販店では、売上目標を達成するために、週次、または日次で目標設定していることがあります。
週末は来店客も多く、目標を高めに設定していることがほとんどのため、目標達成のために値引き交渉も受け入れられやすくなります。
実店舗の場合、雨の日だと来客数が減って売上が下がるため、雨天の際も値引き交渉がスムーズに進むことがあるので狙い目です。
閉店が近づく夕方頃からは、目標達成のためにラストスパートで接客にいそしむため、値下げ交渉のハードルが下がる可能性があります。
壊れやすい時期(家電の寿命)を把握する
家電が壊れてから購入するとなると、安さではなく在庫の有無によって購入を決めなければならなくなります。
また、家電が壊れてからだと、例えばエアコンの場合、冷暖房が必要な時期はお店が混雑していて値下げ交渉がむずかしいだけでなく、買えたとしても納期や設置工事に時間がかかることもあるので注意が必要です。
家電ごとの寿命の目安を知り、家電が壊れかけている買い替えサインを見逃さないようにしましょう。
家電 | 寿命の目安 | 買い替えサイン |
洗濯機 | 10年ほど | ・異音や異臭がする ・途中で止まる ・脱水や給水、乾燥ができない ・電源コードなどが熱くなる |
冷蔵庫 | 12~3年 | ・異音がする ・冷えが悪くなった ・氷が作れない ・水漏れ |
掃除機 | 5~7年ほど | ・吸引力が悪い ・動かなくなったり頻繁に止まる ・コードの巻き取りが悪い ・異臭がする |
エアコン | 10年ほど | ・効きが悪い ・異音や異臭がする ・漏電ブレーカーが落ちる ・エアコンから水漏れする |
テレビ | 10年ほど | ・画面に線が出る ・雑音、または音が出なくなる ・いつもより暗く見える、色も違って見える ・電源を入れても映らない ・焦げたような異臭がする |
初期費用を抑えたいなら家電のサブスクがおすすめ!
家電を安く買うためには、下調べを行うなどの手間や時間をかける必要があります。
学生や単身赴任などで新生活をはじめるなど、家電を一気に揃える必要がある場合は、安い時期を待つことができません。
また、数年しか家電を使用しない場合もありますし、できるだけ初期費用を抑えたいということもあるでしょう。
そんなときは、家電のサブスクがおすすめです。生活に必要な家電を月額方式でレンタルすることができるので、初期費用を抑えることができます。
故障した際も交換してもらえるので、急な出費も心配する必要がないもの魅力です。
くわしくは「家具家電レンタルサービスおすすめ比較!安く揃えたい方必見。選び方やメリット・デメリット」のページをご覧ください。
まとめ
家電が安い時期は、年末年始・年2回の決算期・新製品が発売される前後です。
家電によって新製品が発売される時期が異なるので、ご紹介した一覧表を確認して、セール情報をこまめにチェックするようにしましょう。
家電を安く買うには、さまざまな店舗を巡って情報収集し、まとめ買いや下取りなどで値下げ交渉を行うのがポイントです。
家電が壊れてから購入するとなると、安い時期に買うことができず、在庫の有無で購入を決定することになってしまうので、家電が壊れやすい時期を知り、買い替えサインを見逃さないようにしましょう。
家電は10年ほど付き合っていくもの。安さだけでなく性能や機能などもしっかり考慮し、納得いく1台を選んでくださいね!
家電を一気に揃える必要があり、初期費用も抑えたい場合などは、家電のサブスクもおすすめですよ!