冷蔵庫の掃除には、どんな道具がいるのか、どのように掃除するのか、などいまいちわかりづらいことが多いですよね。
そんな冷蔵庫の掃除にはアルコールを使うと、冷蔵庫全体の汚れを落とすことはもちろん、カビ退治や除菌効果などもあり一石二鳥です。
ここでは、冷蔵庫掃除を始める前の準備からアルコールの拭き掃除の仕方、冷蔵庫の汚れを防ぐコツなどを紹介していきます。
冷蔵庫の掃除を始める前の準備
冷蔵庫の掃除を始める前に、必要な道具を揃えることや冷蔵庫内の食品の整理をしましょう。
何も準備せずに冷蔵庫掃除を始めても全然綺麗にならないでの注意、、!
冷蔵庫の掃除はアルコールを使う
冷蔵庫の掃除にはアルコールが1番おすすめ!先ほども書いた通り、汚れを落とすほか、冷蔵庫の除菌やカビ対策にも効果的です。
市販の消毒用エタノールやアルコール除菌スプレーなどを用意してくださいね。
用意するもの
アルコール
布またはキッチンペーパーなど
ゴム手袋
保冷バッグや発泡スチロール
割りばし
輪ゴム
ストッキング
針金ハンガー
基本的に冷蔵庫の掃除に必要な道具は家にあるものがほとんどですね。
万が一なかったとしても、100均で手に入るアイテムばかりなので安心してください。
アルコールが使えない冷蔵庫の場合
ちなみにアルコールが使えない冷蔵庫もあるので、お持ちの冷蔵庫にアルコールが使えるか確認してから使用してくださいね。
アルコールが使えない冷蔵庫の場合は、安心成分の重曹水やセスキ炭酸ソーダ水がおすすめ。
作り方
- 重曹水スプレー……水100mlに重曹小さじ1杯
- セスキ炭酸ソーダ水スプレー……水200mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯
セスキ炭酸ソーダの方が重曹よりもやや油汚れに強いので、汚れ具合に合わせて選んでくださいね。
スプレーしてドアを閉めてしばらく放置したら、スプレー水が残らないよう清潔なタオルなどで拭き取り、最後に乾拭きして完了です。
冷蔵庫内の食材整理をしよう
冷蔵庫に物があり過ぎると掃除しにくいので、掃除前に食材を整理しましょう。
賞味期限が切れているものは食中毒の原因となる菌やカビが繁殖しやすいので、この際に整理してしまいましょう。
掃除中は冷蔵庫が使えないので、保冷バッグや発泡スチロールに食品を保管しておくことができます。
必ず電源を切ってから行う
冷蔵庫の電源を入れたまま掃除をすると、ドアを開けっ放しにしなければなりません。
すると冷蔵庫は、庫内を冷やそうと余計な電力を使うことに。冷蔵庫の電源は切ってから掃除に取り掛かりましょう。
冷蔵庫内の掃除のやり方
冷蔵庫内の掃除の流れは以下の通り。
- トレイ、ケース類などを先に拭き掃除
- 製氷機まわり
- 冷蔵庫内全体
です。
アルコールを使って拭き取り掃除をしていきましょう。
トレイ・チルド室や卵のケースなどを拭く
アルコールで手が荒れる可能性があるので、ゴム手袋を着用します。
取り外しできるトレイ・チルド室などの引き出せるケースなどをアルコールで拭いていきましょう。
ドアポケットは取り外せる場合が多いので、説明書などで取り外し方法を確認し、一緒に拭き掃除をしていきます。
食べカスや調味料などの液だれがこびりついている場合は、アルコールスプレーをしてしばらく置き、汚れをやわらかくしてから拭き取ってみてくださいね。
しっかりと乾燥させてから元に戻しましょう。
製氷機まわり
製氷機も同じくアルコールで拭き掃除をしていきましょう。
浄水フィルタ―の寿命は2~3年といわれており、黒く汚れて気になる場合は寿命である可能性があるのでメーカーに問い合わせて交換しましょう。
製氷機の水垢が気になる場合は、クエン酸がおすすめです。
水200mlにクエン酸小さじ2杯を溶かしたものをスプレーしてしばらく浸け置きしましょう。
水気をしっかり乾燥させてから元に戻します。
氷が臭いと思ったら「製氷機のカビの掃除方法を徹底解説!」のページを参考にしてください。
庫内全体の拭き掃除
冷蔵庫内にまんべんなくアルコールをスプレーし、ドアを閉めてしばらく放置しておきましょう。
清潔なタオルで拭き取り、汚れを広げないよう汚れた面で拭き続けないようにしましょう。
ペーパーなら使い捨てでき、洗う手間も省けるので便利です。
タオルやペーパーなどに汚れが付かないようになればOKです。
冷蔵庫は電源を切ると庫内に染みついた食品のニオイが気になることがありますが、アルコールによる消臭効果も期待できますよ!
冷蔵庫の外側の掃除方法
冷蔵庫掃除をすると忘れがちなのが、冷蔵庫のドアや上、下などの掃除です。
見た目だと冷蔵庫内より汚れが酷い場合もあるので、アルコールを使って綺麗に掃除していきましょう。
冷蔵庫のドアやゴムパッキンを掃除する
冷蔵庫のドアや引き出しの取っ手部分は家族全員が触る場所なので、手垢や菌が意外と多く付着しているのです。
アルコールをスプレーし、消毒もかねて拭き掃除していきましょう。
意外と気付かないのが、ドア部分のゴムパッキン。ホコリや食品のカスが溜まり、ひどい場合はカビが発生していることもあります。
割りばしにいらない布などを巻いて輪ゴムで留め、お掃除スティックを作りましょう。
アルコールを湿らせたら、溝に当てて滑らせるようにして拭いていきます。
※もしカビが発生している場合は、アルコールではカビの除菌効果はありますが黒ずみの漂白はできないので、ゴムパッキン用の塩素系漂白剤を使用して掃除してくださいね。
冷蔵庫の上や下も忘れずに
冷蔵庫の上は、調理時に飛んだ油やホコリが付着しています。
普段の掃除はハンディモップなどで簡単なホコリ掃除でも良いのですが、油が蓄積してしまうと取れにくくなってしまうので、定期的に油を拭き取る掃除も行わなければなりません。
アルコールでも油汚れを落とすことができるので、スプレーしたらしばらく置いてタオルなどでキレイに拭き取りましょう。
冷蔵庫の下の汚れは、ほとんどがホコリです。
すき間が狭くハンディモップが入らない場合は、針金ハンガーを伸ばして不要なストッキングを被せて使いましょう。
針金なので狭い空間にもスッと入り、ストッキングは化学繊維なので静電気のパワーで冷蔵庫の下に溜まったホコリを吸着してくれますよ。
あとは捨てるだけなのでとっても簡単です。
冷蔵庫を少し横にズラしたいときは「冷蔵庫の動かし方。掃除や模様替え、引越し時に自分で移動出来る方法」のページを参考にしてくださいね。女性一人でも動かせますよ。
大掃除のときは水受け(蒸発皿)も掃除しよう
出典:SHARP
冷蔵庫の裏にある水受け(蒸発皿)は、冷凍庫の霜取り機能が付いた冷蔵庫の場合、水が溜まっていることがあります。
水受けは取り外しができるので中性洗剤を使って水洗いしましょう。
水受けを取り外すとホコリが溜まっているので、ハンディモップや掃除機などを使って掃除してくださいね。
冷蔵庫の霜取りについては「【裏技あり】冷蔵庫の霜取り方法!」のページをご覧ください。
冷蔵庫掃除の頻度は3か月に1度が目安
冷蔵庫の掃除頻度は、最低でも3か月に1度行うのがおすすめです。
もちろん液だれなどの汚れは付いたらすぐ拭き取るが基本ですが、冷蔵庫全体の掃除は季節ごとに行うようにすると清潔をキープすることができます。
製氷機の給水タンクは週1回が目安
製氷機の給水タンクは、カビや雑菌の繁殖を防ぐためにも、週1回の掃除を目安としましょう。
あまりに放置した場合は、氷にも嫌なにおいが出るため、こまめに掃除をしたいところですね。
冷蔵庫の清潔さを保つコツ
冷蔵庫は食品を保管するところ。
もし冷蔵庫が不衛生だと、食中毒になってしまう可能性もあります。食品を安全に保管するためにも、冷蔵庫の清潔さをキープしましょう。
冷蔵庫の温度を管理して細菌の増殖を抑制
冷蔵庫の温度は菌の繁殖スピードに関わるので、しっかり管理して菌の増殖を抑えましょう。
冷蔵庫の温度の目安は10℃以下。冷凍庫は-15℃以下にすると菌の増殖を抑制できます。
冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎない
冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎると、冷蔵庫内の温度が下がりにくくなってしまうので菌の増殖を抑えられなくなってしまいます。
冷気をしっかりと循環させるためにも、収納は7割以内に収めることが大切です。
肉や魚の保存方法に注意
肉や魚を買ってきてパックのまま保管しているとドリップしたものが垂れることがあります。
生の肉や魚には菌が多くいるので、食中毒の原因になってしまうことも。
肉や魚を冷蔵庫に保存するときは、別の保存袋に移してほかの食品に触れないようにしましょう。
食べカスや調味料の液だれはすぐに拭き取る
食べカスや液だれの汚れを放置していると、不衛生で菌の増殖に繋がるほか、こびりついて取れにくくなってしまいます。
食べカスを見つけたらすぐに掃除する、調味料や飲料がこぼれたらすぐに拭き取り清潔を保ちましょう。
(関連記事:冷蔵庫の臭い取り!すぐにできる消臭と家にあるもので脱臭対策)
収納を工夫する
冷蔵庫の収納を工夫するだけで、掃除しやすく汚れにくい環境をつくることができます。
- 移動しやすいようボックストレイに入れて小分けして収納する
- 液だれ付着防止にシートを敷いておく
- 野菜室はペーパーバッグに入れて収納し土汚れを防ぐ
冷蔵庫に直接汚れが付かないようにする工夫をすることで、冷蔵庫の掃除がグンと楽になりますよ。
冷蔵庫の収納法は「100均アイテムを使った冷蔵庫の収納法まとめ」のページも参考にしてくださいね。
まとめ
冷蔵庫の掃除はアルコール1本あれば簡単にできることが分かりましたね。
冷蔵庫は意外と菌が多く繁殖している場所なので、特に免疫力が弱い小さなお子さんや高齢者がいるご家庭などはこまめに掃除して食中毒を防がなければなりません。
冷蔵庫が汚れにくいように、冷蔵庫のキレイを保つ方法も参考にしてくださいね。
冷蔵庫は私たちの健康を守る場所なので、いつもキレイな状態で食品を保存するようにしましょう!