冷蔵庫にびっしりついた霜…取るのめんどくさいですよね…。
しかし霜が付くと、冷蔵庫が冷えなくなり食品を安全に保存することができなくなります。
ここでは、そんな面倒な冷蔵庫の霜取り方法を紹介していきますね。
また扇風機ややかんなどを使った冷蔵庫の霜を早くする方法やめんどくさくない霜を防ぐ方法などもまとめたので、参考にしてください。
冷蔵庫に霜が付く2つの原因
冷蔵庫に霜が付く原因は2つあります。
冷蔵庫に霜が付く原因を知れば、対策や予防にもつながるのでぜひ頭に入れておきましょう。
冷蔵庫のドアが閉まらない
1つ目は、冷蔵庫のドアに問題があり霜がつきやすいケース。
ドアが正常に閉まらないと、空気が冷蔵庫内に入り、空気中に含まれる水分が冷やされ、霜の原因になってしまいます。
冷蔵庫のドアが閉まらない原因は
- ゴムパッキンの変形や破損
- 食品の詰め込み過ぎでドアが閉まらない
- ドアにビニールなどが挟まっている
このような理由が考えられます。
霜が付きやすいと感じた場合は、冷蔵庫のドアがしっかりと閉まっているか確認してみましょう。
冷却機能の問題…直冷式は霜が付きやすい
2つ目は、冷蔵庫の冷却機能に問題があるケース。
冷蔵庫内に霜が付いているものの、食品が冷凍できていない場合は、冷却機能が故障している可能性が高いです。
メーカーに問い合わせて修理を依頼しましょう。
そのほか、冷却機能には直冷式とファン式がありますが、直冷式は霜が付きやすいため注意してください。
直冷式
直冷式冷蔵庫の壁には冷却パイプが通っており、壁を冷やして直接庫内を冷却するタイプとなります。
直冷式は、霜が付きやすいタイプの冷蔵庫で、霜取りは自分で行わなければなりません。
ファン式
ファン式の冷蔵庫は、冷気をファンで庫内に送るため、霜が付きにくいタイプとなります。
自動で霜取りする機能が付いている機種も多く、霜を取るために定期的に0℃にまで温度を上げるので、食品の長期保存には向いていないといえます。
冷蔵庫の霜取りにドライヤーは使わないこと!
冷蔵庫の霜取り方法の中には、ドライヤーを使うやり方もあります。
ドライヤーも良いアイデアだと思います。
しかしドライヤーは特定の箇所に熱風をあて続けるため、冷蔵庫内の素材が変形する恐れがあります。
冷蔵庫内の変形は故障の原因につながるため、家事タウンではおすすめしません。
冷蔵庫の霜取り方法【基本編】
冷蔵庫の霜取りの基本的なやり方から紹介します。
基本は冷蔵庫の中身を取り出し、霜が溶けるのを待つ方法です。
用意するもの
- タオル
- あればアルコールスプレー
- 保冷バッグや発泡スチロール
- 木製などのヘラ(金属NG)
冷蔵庫の霜取りのやり方は以下のとおりです。
掃除の流れ
- 冷蔵庫の中身を保冷バッグや発泡スチロールなどに入れて、冷蔵庫の電源を落とします。
- 霜が溶けて水浸しになるので、タオルを冷蔵庫の下と冷凍庫のドアのところに置いておきましょう。
- タオルで溶けた霜を拭き取りますが、最後にアルコールで拭いておくとニオイ防止や除菌にもなります。
- しっかりと水分が拭き取れたのを確認したら、電源を入れて冷蔵庫が冷えたのを確認し、中身を戻して完了です。
冷蔵庫の霜が溶けるのを待つだけに、時間がかかります。しかし冷蔵庫の霜取りによる故障のリスクが一番少ないです。
冷蔵庫の霜取りを早くする方法【裏技編】
冷蔵庫の霜取りを早くする方法が2つあります。
どちらもヘラを使用するため、冷蔵庫の霜取りをする際は事前に準備をしておきましょう。
霜をヘラで削ぎ落とす
冷蔵庫の霜をヘラを使いながら、削ぎ落していくやり方です。
めちゃくちゃ物理的&原始的な方法です(笑
冷蔵庫の霜に厚みがある場合や取り出した食品を腐らせたくない、腐りやすい時期(夏)などの場合は、なるべく早く冷蔵庫の霜取りを済ませたいときに効果的です。
ただし冷蔵庫内をヘラで傷つけないように注意が必要です。
万が一冷蔵庫内を傷つけると、冷却装置の故障の原因となります。
冷蔵庫の霜取りに硬いヘラ(金属製)はなるべく使わず、ゴム製や木製、プラスチック製などがおすすめです。
扇風機とやかんなどを使う
冷蔵庫の霜取りは、下記のような道具を使う裏技もあります。
- 扇風機
- やかん
- 解氷またはアルコールスプレー
があれば、今すぐマネすることができますよ。
やり方
- 霜が溶けるのを早めるために、扇風機を回して庫内に風を送り、サッとヘラで削って拭き取る方法。
- 電源落とし熱湯が入ったやかんなどを入れてドアを閉めて放置。熱気により霜が溶けるスピードが速くなるというもの。
- 車用の解氷スプレーを使って霜を早く溶かす方法。
解氷スプレーがない場合は、アルコールスプレーも代用が可能ですよ。
冷蔵庫の霜を早く溶かしてヘラで削ぎ落とせば、自然に溶けるのを待つ方法よりも冷蔵庫周りが水浸しになる可能性が低くなります。
冷蔵庫の霜を防ぐ6つの方法
冷蔵庫の霜取りはめんどくさいですよね。ここでは、そんな霜ができないようにする予防法を紹介していきます。
6つの方法があるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
冷蔵庫の霜取りをした後オイルを塗っておく
冷蔵庫の霜取りを行ったら、電源を入れる前にオイルを庫内の壁に塗っておきましょう。
オイルを塗ることで霜が付きにくくなるほか、もし付いたとしても手で洗えばすぐに落ちるのでお手入れもしやすくなるのです。
サラダ油など調理用の油を少量薄く塗って霜を防ぎましょう。
ドアの開け閉めはスピーディーに
冷蔵庫に霜が付く原因は、お部屋の空気が庫内に入り、空気中に含まれる水分が冷やされて霜になると説明しました。
「今日は何のご飯にしようかな……」
と冷蔵庫を開けっ放しにして考えていると、どんどん部屋の空気が入り込んで霜の原因になるほか、冷気も逃げるので食品の保存にも悪影響を与えます。
ドアの開け閉めはスピーディーに、何が入っているか把握しやすいよう冷蔵庫の収納を見直してみる、などの工夫をしてみるとよいでしょう。
冷蔵庫の収納については「100均グッズを使った冷蔵庫の収納方法」で、収納上手さんたちのアイデアをまとめているので、ぜひご参考くださいね。
ドアがしっかり閉まっているか確認
ビニール袋1枚挟まってしまうだけでも、庫内に空気が入り込んで霜が付く原因となってしまいます。
できれば冷蔵庫を開け閉めするたびにドアがしっかりと閉まっているか確認するのがベストです。
もし、ゴムパッキンが変形している場合、40℃程度のぬるま湯に浸したタオルを付けると元通りになる可能性があるので試してみてくださいね。
食品から水分が出ない工夫を
冷蔵庫に保存する食品に水分があると、これも霜が付く原因となってしまいます。
冷蔵庫に保存する前に、しっかり水気を切って保存容器に収納すること、むずかしい場合はラップをして庫内に霜が付くのを予防しましょう。
定期的に冷蔵庫の霜取りを
2週に1度チェック、こまめに確認することで霜が厚くなる前に対処することができます。
定期的に霜取りを行っておけば、霜が厚くならないので簡単にお手入れできるというのが最大のメリットです。
霜取りの頻度の目安は、霜が1cmを超えたら行った方が良いでしょう。
霜取りが不要な冷蔵庫に買い替えを検討
1番手っ取り早いのが、霜取り不要の冷蔵庫に買い替えること。
霜取りに苦戦している方は、おそらく直冷式冷蔵庫をお持ちの方がほとんどだと思います。
ファン式の冷蔵庫に買い替えると、冷気を循環させるので霜が付きにくくなるため、定期的に霜取りする手間が省けますよ。
(関連記事:冷蔵庫の水抜き。メーカー別のやり方を徹底解説)
まとめ
冷蔵庫の霜取りはめちゃくちゃ簡単だということがお分かりいただけたと思います。
基本は霜を溶かして拭き取るだけなので、拭き取る作業以外はほかの家事に時間を費やすことができますね。
霜取りに時間をかけたくない方は、霜取りの裏技方法を参考にしてみてくださいね。
冷蔵庫に霜が付くのを防ぐには、いかに庫内に空気を入れないかがポイント。
オイルを塗っておくという方法も目からウロコでしたね。
ぜひ、本記事の霜取り方法を参考にして、楽に冷蔵庫をスッキリお掃除してくださいね。
(関連記事:冷蔵庫の掃除方法まとめ。アルコールがあれば簡単キレイ)