エアコンが臭い、効きが悪いと感じたらエアコンフィルターの掃除が必要かもしれません。ただ、エアコンフィルターはどこまで掃除したらいいのかわからない方のいるのでは?
しかし、エアコンフィルター掃除の基本はホコリ取りだけでOK!
ここでは、エアコンフィルターの掃除方法や汚れが落ちにくい場合の手間をかけない浸け置き掃除の仕方を紹介していきます。
また、エアコンフィルターの適切な掃除頻度や清潔さを保つポイントなどもまとめました!
エアコンフィルターは掃除しないとデメリットしかないので、注意してくださいね。
※エアコン掃除については「自分でエアコン掃除をする方法」をご覧ください。
エアコンフィルターが汚れる原因
エアコンは、部屋の空気を取り込み温度を調節し、設定された温度になるように排出されています。
そのためエアコンフィルターには、取り込む空気中のホコリや調理の際に発生した水蒸気に混ざった油などの汚れが付着しています。
エアコンをフル稼働させていると、ホコリや油汚れがエアコンフィルターに蓄積してしまうため、こまめな掃除が必要になります。
エアコンフィルターの掃除方法
エアコンフィルターの掃除方法についてご紹介します。
エアコンは高所に設置されているほか、機械なので掃除が大変だと思ってしまいますが、エアコンフィルターは取り外しも簡単ですし、ホコリ掃除程度なら1分もあればできてしまいます。
汚れが簡単なものから掃除方法をみていきましょう。
掃除機でホコリを吸い取る
キッチンから離して設置してあるエアコンの場合、油汚れが付きにくいのでホコリ掃除だけでも十分です。
本体カバーを外す、または上部に上げるなどしてエアコンフィルターを露出させてください。
掃除機に専用のブラシを取り付けて、やさしくエアコンフィルターをこすってホコリを吸い取っていきます。
とても簡単で、1分もかからずエアコンフィルターの掃除が完了します。
普段の掃除はホコリ掃除だけで十分なので、エアコンをフル稼働しているときは毎日ホコリ掃除を行いましょう。
とれないホコリは水洗いする
エアコンフィルターにホコリが蓄積してしまって、掃除機でなかなか吸い取れない場合は、水洗いして落としましょう。
使い古しの歯ブラシなどを使い、こすりながら水洗いすれば簡単に落ちてくれますよ。
フィルターはしっかり乾かす
水洗いしたエアコンフィルターは水気をタオルで拭き取り、直射日光が当たらない・風通しのよい場所に干し、しっかりと乾燥させるようにしましょう。
半乾きのままエアコンに戻すとカビの原因になるため、注意してください。
カバーとルーバーも一緒に掃除しよう
エアコンフィルターと一緒に、エアコン本体のカバーや吹き出し口のルーバーと呼ばれる羽根の部分も拭き掃除しましょう。
エアコン本体にもホコリが付着しているので、ハンディモップなどでホコリを取ってから水拭きしてください。
ルーバーは取り外しできる場合は外して掃除しましょう。
外しにくい場合、曲がったり破損の原因になるので無理して外さないようにしてくださいね。
ルーバーにカビが付着している場合は、塩素系の洗剤を使って掃除し、洗剤が残らないようキレイに拭き取ります。
エアコン本体とルーバーの拭き掃除は、取り外しや取り付けも入れても5分もかからずに完了できますよ。
ルーバーの取り外しができずカビが付着している場合、洗剤を使用しての掃除は高所のため目に入らないようくれぐれも注意して行ってくださいね!
薄めた洗剤を染み込ませた布を使って拭き取るように掃除すると比較的安全にカビ掃除をすることができます。
油汚れやヤニ汚れがとれない・ひどいときは重曹に浸け置き!
エアコンフィルターが、キッチンからの油汚れやタバコのヤニが付いて汚れている場合は、掃除機や水洗いでの掃除では落とせないので重曹を使用しましょう。
とはいえ、ゴシゴシこするのはとても面倒なので、重曹水などにエアコンフィルターを浸け置きするのがおすすめです。
重曹は弱アルカリ性で、酸性の油汚れを分解して落ちやすくしてくれる効果があります。
重曹でなくても、セスキ炭酸ソーダやオキシクリーンといったアルカリ性洗剤も使えます。
掃除の流れ
- 重曹の場合、ぬるま湯2Lに重曹大さじ杯を溶かして浸け置き。
- セスキ炭酸ソーダの場合、ぬるま湯2Lに大さじ1杯程度を溶かして浸け置き。
- オキシクリーンの場合、50℃程度の2Lのお湯に60g溶かして、ぬるま湯になってから浸け置き。(油汚れが付着している換気扇掃除の分量を参考にしています。)
重曹水に浸けたエアコンフィルターを2~3時間ほど放置したら、ゴム手袋を着用し使い古しの歯ブラシなどで軽くこすり洗いしよくすすぎます。
しっかり乾燥させてから取り付けましょう。
頑固な油汚れが付いたエアコンフィルターも簡単に掃除することができます。
(重曹の詳しい記事:重曹の使い方。掃除場所別の活用法)
フィルター用洗剤もあります
エアコンフィルター用の洗剤もあるので、しっかり油汚れを落としたい方におすすめ。
「フィルター用のおすすめエアコン掃除スプレー」こちらのページに紹介している洗剤は、強いアルカリ性のため、酸性である頑固な油汚れも落とせます。
エアコンフィルター掃除の頻度
エアコンフィルターは、フル稼働している場合は毎日ホコリ掃除を行うのがベスト。
あまり使わない時期は2週間に1度、水洗いや浸け置き洗いは月に1度行いましょう。
エアコンを使用しない時期の掃除ですが、ホコリが付着するのでエアコンカバーを掛けて予防しましょう。
部屋の湿度や温度によってはエアコン内部にカビが発生するので、月に1度チェックすることをおすすめします。
エアコンフィルターを掃除しないとどうなる?
エアコンフィルターの掃除は簡単ですが、もし掃除を怠ってしまうどどうなるのでしょうか。
考えられる3つの可能性をご紹介します。
電気代がアップする
エアコンフィルターのホコリなどの汚れが溜まってしまうと、空気を取り込みにくくなるので風力が弱まってしまいます。
そのため設定した温度を体感できず、設定温度を上げ下げしてしまうので余計な電気代がかかってしまうのです。つまり、暖房が効かない・冷えない原因などになったりしますね。。
エアコンフィルターの掃除は、電気代の節約にもなるんですよ。
水漏れしてしまう可能性
特に冷房を使っている場合ですが、エアコンフィルターに汚れが目詰まりしていると冷却フィンが必要以上に冷えて結露が発生してしまいます。
通常ならドレンパンからドレンホースを伝って外へ排水されるのですが、必要以上に結露ができてしまうことで排水が間に合わず水漏れする可能性があるのです。
たかがホコリが詰まるくらいでエアコンの水漏れという惨事が起こってしまうので、定期的にエアコンフィルターを掃除することはとても大切なんですね。
(関連記事:エアコンの水漏れの原因はなに?自分でできる対処法と直せない原因)
カビが発生して健康に悪影響
エアコンフィルターに付着したホコリや油汚れは、カビのエサになってしまうことをご存じでしたか?
カビは、温度・湿度・エサがあればすぐに大繁殖してしまいます。
エアコン内部は温度も湿度もありカビが発生する環境が整っているうえ、ホコリというエサがあれば……簡単に想像できますよね。
カビ混じりの空気が排出されるとアレルギーや肺炎などを起こすことがあるので、エアコンは清潔に保たなければならないのです。
エアコンとカビの関係については「エアコンのカビの原因と発生しやすい場所、病気リスクなど徹底解説」のページを参考にしてください。
お掃除付きエアコンでも掃除は必要
「我が家はお掃除付きエアコンだから掃除しなくても大丈夫!」
そんな誤解をしている人もいるかと思いますが、お掃除付きエアコンのほとんどはエアコンフィルターを掃除したあとダストボックスにホコリを溜めている場合がほとんど。
ダストボックスに溜まったホコリは定期的に捨てる必要がありますし、放置しておくと当然カビのエサとなってしまうのです。
また、お掃除付きエアコンでも、エアコンフィルターに付着した油汚れは掃除することができないので、定期的に浸け置き洗いするなどして汚れを落とす必要があります。
エアコンをキレイに保つポイント
エアコンの掃除をしないとカビが発生して健康に悪影響を及ぼすことが分かりました。
できるだけカビが発生しないよう、エアコンをキレイに保つポイントを3つご紹介します。
内部クリーンを設定する
冷房やドライ機能を使ったあとは、内部クリーン運転を行うのがおすすめ。
内部クリーン運転をするとエアコン内部をしっかりと乾燥させてくれるので、カビが住みにくい環境にすることができます。
ただし、内部クリーン運転を行うと部屋が暑くなってしまうというデメリットも。
内部クリーンの使い方は「エアコン内部クリーンの効果と使い方。どんなときに使う?」のページをご覧ください。
換気はこまめに行う
部屋を閉め切っていると、ホコリや水蒸気の逃げ道がないのでエアコン内部にもホコリや水蒸気が溜まりやすくなってしまいます。
当然カビが発生しやすい状況になってしまうので、エアコンからはホコリ臭やカビ臭がするようになって使うたびに不快な思いをすることになります。
できれば窓を開けて換気し、ホコリや部屋び湿気を外へ逃がす時間を作りましょう。
窓が開けられない場合、換気扇を付けっぱなしにするだけでも効果的です。
また換気はエアコンの臭い対策に有効です。詳しくは下記記事をご覧ください。
(関連記事:すっぱい…エアコンが臭い原因は?自分でできる対処法)
まとめ
エアコンフィルターの掃除はとっても簡単であるということがお分かりいただけたと思います。
毎日掃除機をかけるついでに1分時間をとってブラシでサッと吸い取るだけ。
月に1度は浸け洗いし、落ちにくければ歯ブラシで軽くこすってすすぎ、外に干して乾燥させて取り付けるだけ。
たったこれだけで、エアコンの清潔をキープでき、電気代の節約にもなり、エアコンも長く使うことができます。
エアコン掃除を業者に依頼する場合は「エアコンクリーニング業者の選び方とおすすめ8社」のページを参考にしてくださいね。