古い畳の印象を変えたいときや模様替えの一環としてカーペットやラグ、フローリングマットなどを畳の上に敷くのが手っ取り早いですよね。
しかし、畳の上にマットを敷くとカビが生えたり、ダニが発生したりなど畳が傷まないか気になりますよね。
そこで今回は、カーペットなどのマットを畳の上に敷くメリット・デメリットをはじめ、カビない対策を紹介していきます!
畳の上に敷くものの条件やおすすめのマット・カーペットもピックアップしたので、ぜひご参考くださいね!
カーペットを畳の上に敷くことのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・部屋の印象を変えることができる ・畳の汚れを隠せる ・古い畳の印象を変えられる ・日焼け、汚れ、傷から守ることができる ・騒音対策になる ・ホコリ、ハウスダストの舞い上がりを防ぐ |
・通気性が悪くなってカビやダニが発生しやすくなる ・賃貸の畳だと管理不足で傷めてしまった場合、原状回復義務が発生する可能性がある ・畳に貼るタイプのマットなどは畳が傷むことがある ・滑り止めがついていないマットを敷くと滑ってケガをする恐れがある |
カーペットやフローリングマットなどを畳の上に敷くだけで部屋の雰囲気を簡単に変えられ、日焼けや傷、汚れから畳を守ることができます。
古い和室にフローリングマットを敷けば、簡単に洋室のように印象を変えられますし、カーペット1つでインテリア性を高めることができますよね!
畳の上に敷くとカビない?
ですが、ずっと畳の上に敷きっぱなしにしておくと、畳の上にホコリや湿気が溜まり、カビやダニが発生しやすくなってしまうんです。
特に、梅雨の時期から夏にかけての季節は、湿気が多くなるので注意が必要。
結露が発生しやすい住宅では、冬でも暖房器具の使用によって湿気が多くなりカビやダニが発生しやすくなります。
密着度の高いマットは畳の上に敷くとカビやすい
粘着性のあるフローリングマットやタイルカーペットなどは、畳みとの密着が強いので注意しましょう。
とはいえ、滑り止めがないようなマットの場合、滑りやすくなってしまうので、小さなお子さんや高齢者の方がいるご家庭は敷き方に工夫が必要です。
カーペットを畳の上に敷くときのカビない対策
畳の上にカーペットなどを敷くと、通気性が悪くなってカビやダニが発生する可能性があります。
カビやダニは健康に悪影響を与えてしまうので、これからご紹介する方法でカビダニ対策していきましょう。
通気性を良くする
畳とカーペットの間に湿気がこもってしまうと、カビやダニが発生しやすくなってしまいます。
畳の上にカーペットなどを敷く場合は、こまめにカーペットをあげて通気性を良くしておきましょう。
可能なら半分ずつ、むずかしい場合は4方1か所ずつカーペットをめくっておくと簡単に通気性を良くすることができます。同時に、部屋全体の換気も行って、部屋に溜まった湿気を取り除きましょう。
こまめに掃除し、干す
カーペットのホコリやゴミは、カビやダニの養分となって繁殖する原因になってしまうので、こまめに掃除機をかけて清潔にしておきましょう。
定期的にカーペットを干して、カーペット自体の湿気を逃すことも大切です。よく晴れた日に行い、直射日光が当たらない風通しの良い場所で干しましょう。
くわしくは「畳掃除のやり方。汚れ別の畳掃除の仕方や必要な道具を徹底解説」のページをご覧ください。
除湿・防カビ・防ダニアイテムを活用する
家に湿気がこもりやすかったり、カーペットの上に家具家電を置くためこまめに換気できなかったりすることってありますよね。
そんなときは、除湿や防カビなどに効果的なアイテムを使うのがおすすめです。
特に、カーペットの上に布団を敷いて寝る場合は、寝ている間にかく汗による湿気が布団にもカーペットにもこもりやすくなってしまいます。
布団の下に敷くマットも活用して湿気が畳にこもるのを防ぎましょう。
新しい畳には何も敷かない方が良い
畳が新しい場合、まだい草に水分が多く残っているため、畳の上にカーペットを敷くとカビなどの原因になってしまいます。
まだ畳の色が青みがかっている場合は新しく、水分が多く残っている可能性があります。(中国産などの畳は着色剤で青く見せていることがあるので見極めが必要です。)
新しい畳には何も敷かないようにし、乾燥して畳の色が黄味がかってきてから敷くようにしましょう。
畳の上に敷くもののおすすめは?通気性の良いカーペットが良い!
畳の上にカーペットなどのマットを敷く際は、できるだけ湿気がこもりにくく、カビやダニが発生しないような加工がされているものがおすすめです。
具体的にどのような素材が適しているのかなど、畳の上に敷くのに好ましいカーペットについてご紹介するので、購入の参考にしてみてくださいね!
通気性の良いもの
ファー素材などカーペットの毛足が長いものは、カーペット自体に湿気がこもりやすくなってしまいます。畳の上に敷く場合は、毛足の短いカーペットがおすすめ。
カーペットの素材も、通気性の良い麻やジュートなどの天然素材、シリカゲル入り、い草ラグなど通気性を謳っているカーペットを選ぶようにしましょう。
防カビなど加工がされているもの
防カビや防ダニ加工がされているカーペットだと、カビやダニの発生を軽減させることができます。
欲しいカーペットに防カビなどの加工がされていない場合は、前述の防カビ防ダニシートを畳との間に挟んで予防するようにしましょう。
さらに、抗菌や消臭など機能性の高いカーペットを選ぶと、長く衛生的に使うことができますよ!
滑り止めがないタイプがおすすめ
滑り止めが付いているカーペットは、通気性が悪くなってしまうので滑り止めがないカーペットの方がおすすめです。
滑り止めに使われている素材は、PVCというポリ塩化ビニルであることが多いのですが、このPVCは耐水性の高い製品。
湿気が畳とカーペットの間にこもってしまって逃げにくく、畳にカビが発生してしまう可能性があります。
とはいえ、滑り止めがないと、小さなお子さんが走って滑って転倒したり、高齢者が転倒してしまうと思わぬケガに発展してしまうことがあります。
カーペットのズレや滑りが気になる場合は、上敷鋲を使って留めるようにするのがおすすめです。
洗えるものだと清潔さを保ちやすい
畳の上にカーペットを敷く場合、カーペット自体をいつも清潔にしておく必要があります。こまめな掃除や陰干しはもちろんのこと、洗濯できるとなお良いですね!
ですが、部屋が広くてカーペットのサイズが大きいため、洗濯がむずかしいという場合もありますよね。
そういう場合は、タイルカーペットや琉球畳など、簡単に取り外してお手入れできるアイテムがおすすめですよ!
畳の上に敷くマット・カーペットおすすめ5選!
除湿や防カビなどすべての機能を兼ね備えたマット・カーペットはなかなか見つからないので、足りない機能性をこまめな換気などで補うようにして畳のカビを防ぎましょう!
ここからは、畳の上に敷くのにおすすめのマット・カーペットを5つご紹介します。
【日本製 撥水 消臭 洗える】サンコー 畳の上 タイルカーペット
お部屋のサイズや使いたい場所の広さに合わせて使えるタイルカーペット。
タイルカーペットは、サイズやカラー展開も多く、どんな部屋にも合わせやすい仕様となっています。
置くだけで吸着するというズレにくい加工がしてあるので、敷きっぱなしはNG。
こちらのタイルカーペットは洗える素材なので、定期的に剥がして洗濯しましょう!撥水加工もあるので、ペットの粗相や小さなお子さんの食べ飲みこぼしも安心です。
イケヒコ ラグ カーペット ウィード
畳風のポリプロピレン100%のラグカーペットで、1~8畳までのサイズ、江戸間か本間のどちらかを選べます。
古い畳の上に敷くと一気におしゃれな和モダンな印象にイメチェンすることができますし、インダストリアルなインテリアにも良く合います。
カラーは、ブラック・ネイビー・ブラウンの3色展開。汚れに強く、食べこぼしなどは拭くだけできれいになりますが、丸洗いできるので定期的にシャワーで水洗いするのがおすすめです。
アイリスプラザ カーペット ラグ 洗える ラグカーペット
毛足が4mmとショートにもかかわらず180g/㎡という高密度設計なので、ふんわりやわらかいクッション性、耐久性にも優れています。
毛足が短いので、ゴミが入り込んでも掃除機で簡単に吸うことが可能。抗菌・防ダニ・防臭・低ホルムアルデヒドで小さなお子さんやペットがいるご家庭も安心して使えます。
カラーデザインは18種類からと豊富。サイズも丸形100cm~、大きいサイズだと200×300cmとさまざまなサイズが揃っていますよ。
滑り止め加工がされているので、通気性を良くするために定期的にめくって換気を行いましょう。
アース防ダニ 抗カビ 抗菌防臭加工 絨毯 日本製
アース製薬の防カビ、防ダニ、防臭、抗菌機能付きのカーペットです。ダニの忌避効果もあるので、ダニの繁殖を抑えることができます。
デザインもおしゃれなので、シンプル・ナチュラル・モダンテイストなインテリアにおすすめです。ベージュ・ブラウン・グリーン・ブルーの4色展開。
普段のお手入れは掃除機で十分ですが、畳のカビを防ぐためにも定期的にめくって換気を行いましょう。
Colorsroom カーペット ラグ ラグマット 120x160cm シャギーラグ
秋冬は足下が冷えるので、毛足の長いカーペットに惹かれますよね。マイクロファイバーでできた毛足40mmと長いので、ふわふわな感覚が楽しめます。
防ダニ、抗菌、防臭、低ホルムアルデヒドなので、安心して使えます。
毛足が長いカーペットにもかかわらず、通気性が良いので夏でも蒸れにくいので、1年中使うことができます。
普段のお手入れは掃除機や粘着ローラーでOKですが、ときどき干したりめくったりして湿気が溜まらないようにしましょう。
まとめ
カーペットなどのマットを畳の上に敷くなら、カビないようにするためにもこまめな換気と掃除が重要です。
カーペット自体は、陰干ししたりめくって風通しを良くしたり、洗えるものは水洗いしてしっかり乾燥させるとカビ予防になります。
畳の上にカーペットを敷きたい場合は、できれば毛足の短いもの、防カビ・防ダニ効果などの機能が付いているもの、通気性が良いものなどを中心に選ぶのがおすすめです。
もし、畳にカビが発生していたら、ほかのページでご紹介しているカビ取りの方法をご参考くださいね!
カビが残っていると、カーペットを敷くことで大繁殖してしまう可能性があるので、カビを除去できてからカーペットを敷きましょう。
(関連記事:自分でできる畳のカビ取り。畳のカビ予防法とは?)