天ぷらを作るときに天ぷら粉を使うと、誰でも簡単に水を足すだけでサクサク天ぷらを作ることができます。
ですが、つい天ぷら粉を切らしてしまったり買い忘れたり。また、たまにしか作らない天ぷらのためにわざわざ天ぷら粉を買うのは気が引けるという方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、家にある材料で天ぷら粉の代用ができたらいいですよね!
今回は、天ぷら粉の代用アイテムを4つご紹介します。
サクサクの天ぷらを作るコツや、卵なしで作るあっさりとした味わいの天ぷら粉もあわせてご参考くださいね!
天ぷら粉の代用品おすすめ4選!
天ぷら粉がなくても、家にある材料で代用することができます。
これからご紹介する天ぷら粉の代用アイテムを使って、美味しいサクサクの天ぷらを作るコツをご紹介します。
小麦粉(薄力粉)
小麦粉には、パンなどを作る強力粉、うどんなどを作る中力粉、焼き菓子などを作るときに使う薄力粉があります。
サクサクの天ぷらを作るポイントは、グルテンというタンパク質が少ない薄力粉を使うのがポイントです。
さらには、小麦粉を入れるとき、ふるってから入れるのも重要ポイント。粉との間に空気が入ることで軽い仕上がりになりますよ。
- 薄力粉…100g
- 冷水…150ml
- 卵…1個
冷水と卵をよく混ぜ合わせたら、小麦粉をふるって入れましょう。
混ぜすぎるとグルテンが出て粘りのある天ぷら粉になってしまうので、十字を切るようにさっくりと混ぜ合わせます。
粉っぽさが残るくらいで混ぜるのをやめましょう。
もし、中力粉や強力粉を代用する場合は、グルテンが多くなってしまい重くべちゃっとした仕上がりになってしまうので、片栗粉やコーンスターチを1:1の割合で混ぜてから使いましょう。
(関連記事:薄力粉がないときの代用アイデア。料理に適した使い方や分量の目安など)
お好み焼き粉
天ぷら粉が小麦粉・卵粉・でんぷん・ベーキングパウダー・着色料で作られているのに対し、お好み焼き粉は小麦粉・砂糖・食塩・出汁・ベーキングパウダー・乳化剤で作られています。
天ぷら粉との違いは、調味料が使われているかが大きな違いとなります。
天ぷらは、素材の味を邪魔しないよう天ぷら粉に味付けはされていないのですが、お好み焼き粉で代用する場合は味付けされているので天つゆや塩は付けずに食べることができます。
- お好み焼き粉…100g
- 冷水…160ml
仕上がりは天ぷら粉よりもふっくら重め。冷めてもほんのり味付きで美味しいので、お弁当に入れるのもおすすめですよ!
片栗粉
前述のように、天ぷら粉は薄力粉にでんぷん、ベーキングパウダーなどが配合された粉。
片栗粉は、じゃがいものでんぷんから作られた粉なので、天ぷら粉のようにサクサクのような仕上がりではなく、竜田揚げのようなカリッとした食感になるのが特徴です。
片栗粉は混ぜても沈んでしまうため、揚げる直前に混ぜてから具材に絡ませましょう。
- 片栗粉…100g
- 冷水…100ml
- 卵…1個
時間が経っても衣がしなっとしないので、お弁当のおかずにもピッタリですよ!水や卵を使わずに、片栗粉だけをまぶして揚げる方法もおすすめです。
(関連記事:片栗粉の代用になる粉もの5選!とろみや揚げ物、つなぎOK!)
米粉
最近は、美容や健康のためにグルテンフリーな食生活を送っている方も多いのではないでしょうか。
天ぷら粉には小麦粉が含まれているので、グルテンフリーである米粉で代用すれば天ぷらを食べることができます!
しかも、グルテンを含まないのでガシガシ混ぜてもOK。仕上がりもさっくりと美味しい天ぷらになりますよ。
- 米粉…110g
- 冷水…200ml
- 卵…1個
グルテンがないので、すべての材料を1度に混ぜ合わせてもOK。
米粉で作った天ぷらも、時間が経っても衣がカリッとして美味しいので、お弁当に入れても美味しく頂くことができますよ。
卵なしでの作り方は、マヨネーズで代用することができます。
- 米粉…100g
- 冷水…150ml
- マヨネーズ…大さじ2杯
水分が蒸発しやすくなるので、よりカリッとした仕上がりになりますよ!
天ぷら粉の代用品でサクサク天ぷらの作り方
天ぷらは、サクサクの衣が命と言っても過言ではありません。ここからは、上手にサクサク天ぷらを作るためのポイントを4つご紹介します。
揚げる直前に衣を作る
天ぷら衣に入れる小麦粉は、時間が経つとグルテンが発生してしまい、ベチャッとした重い天ぷらになってしまいます。
天ぷら衣を作るときは、できるだけ揚げる直前に作るようにしましょう。
小麦粉は、ふるって入れて空気を含ませるのが軽い仕上がりになるポイント。さっくりと十字に混ぜ合わせ、粉っぽさが残る程度で仕上げましょう。
冷水を使う
天ぷら衣に使う水の温度が高いと、グルテンが発生しやすくなってしまいます。
粘り気が出てべちゃっとした衣になってしまうので、天ぷら衣に使う水は冷水を使いましょう。
水だけでなく、卵や小麦粉も冷蔵庫で冷やしておいたり、氷を入れたりして温度を上げないようにするのもおすすめですよ!
ちなみに、冷水の代わりに炭酸水やビールを使ってもOK!
炭酸水に含まれる二酸化炭素やビールに含まれるアルコールが揚げているときに蒸発し、衣に水分が残りにくくなるためカラッと揚げられるんです。
炭酸が強いと油が跳ねて危険なので、気が抜けて飲んでも美味しくないものを利用すると良いですよ!
参照:天ぷらの衣について
油は適量を入れる
天ぷらなどの揚げ物は、油をたくさん使うので、何だかもったいなくて量を少なくしてしまいがち。ですが、サクサク天ぷらを作るためには、油を適量入れて調理するのも大切なポイントです。
食材を入れると油の温度が下がるため、油の量が少ないと衣の水分が上手く蒸発できずにべちゃっとした衣になってしまいます。
油の量は、天ぷら鍋の3~3.5cmが適量。
もったいないかもしれませんが、油は空気に触れることでどんどん酸化していき、酸化油を口にすることは最悪食中毒になったり活性酸素を増やしたり細胞を傷つけたりと健康にも美容にもよくありません。
1度使った油は潔く処分しましょう。油の正しい捨て方を別ページでご紹介しているのでご参考くださいね!
1度にたくさん揚げすぎない
天ぷらを作るとき、ついたくさんの具材を入れてしまいがちですが、1度にたくさん入れないようにしましょう。
天ぷら鍋いっぱいに具材を入れてしまうと、揚げ油の温度が下がってしまい、衣の水分が上手く蒸発できずにべちゃっとした衣になってしまいます。
鍋の表面積の半分程度を限度として揚げるようにすると、サクサクの天ぷらを作ることができますよ!
天ぷら粉の代用品と卵なしで作る美味しい天ぷらの作り方
卵を天ぷら粉に加えると食感がふんわりとしたり、旨味やコクが加わって美味しい天ぷらになるのですが、卵を切らしていたり少量しか天ぷら粉が必要でなかったりする場合もあります。
卵なしでも、小麦粉と冷水だけで天ぷらを作ることができ、あっさりとした硬めの衣に仕上がるのが特徴です。
卵なしで天ぷら衣を作るときのおすすめは、マヨネーズを入れる方法。
マヨネーズを使うと乳化された油が加熱され、衣の温度が上がって衣の水分が蒸発するので、サクサクの天ぷらになるんですよ!
- 小麦粉…50g
- 冷水…75ml
- マヨネーズ…大さじ1杯
マヨネーズをボウルに入れ水を少量ずつ加えて混ぜ、最後にふるった小麦粉を粉っぽさが残るくらいまで混ぜて完成です。
まとめ
市販されている天ぷら粉の代用品として使えるものは、薄力粉・お好み焼き粉・片栗粉・米粉の4つがおすすめです。
天ぷら衣を作る際は、必ず冷水を使って粉類はふるって入れるのがサクサク軽い衣を作るポイントになります。
気の抜けた炭酸水や飲み残しのビールを入れると、より衣の水分が飛びやすくなるのでおすすめです。
卵なしでも、卵の代わりにマヨネーズを代用すればサクサクの天ぷらを作ることができます。
油は適量入れ、1度に揚げすぎず鍋の半分程度を目安に具材を揚げていきましょう。
油を汚さずきれいに揚げるためにも、野菜を先に揚げて、最後に魚やお肉を揚げるのも大切なポイントですよ!
(関連記事:油の正しい捨て方。少量・大量の油を捨てる方法)