冷蔵庫の水抜きってなに?
水抜きを忘れた、、必要なの?
水抜きのやり方がわからない…
引越しが決まったら、冷蔵庫の水抜きを忘れずに行いましょう。水抜きができていないと、引越しの際にトラブルになってしまうこともあるんです。
ここでは、冷蔵庫の水抜きのやり方(メーカー別も!)や水抜きの必要性、スケジュールなどを紹介していきます。
後々トラブルにならないように、冷蔵庫の水抜きは忘れずに行ってくださいね!
冷蔵庫の水抜きとは?
引越し業者から「冷蔵庫の水抜きを行っておいてください」と言われるも、水抜きって何?とはじめての方は疑問に思う方もいることでしょう。
水抜きとは、冷蔵庫に溜まる水を捨てておくこと。
冷蔵庫のコンセントを抜くと、庫内の霜が溶けて蒸発皿と呼ばれる部分に水が溜まります。
この溜まった水を捨てることを水抜きというのですが、引越しが決まったら、水抜きまでのスケジュールを決めて計画的に行う必要があるんです。
冷蔵庫の水抜きのやり方
ここからは、冷蔵庫の水抜きの基本的なやり方を説明します。
1.製氷機能を止める
引越しの2~3日前になったら製氷機能を止めましょう。給水タンクの水を捨てて、製氷皿、または製氷室の氷を捨ててください。
2.電源を切り電源プラグを抜く
引越し前日に冷蔵庫の電源プラグを抜き、アース線も忘れずに抜いておきましょう。
冷蔵庫内の結露を防ぐほか、自動霜取り機能がない古い冷蔵庫の場合は、庫内の霜を溶かして霜取りする必要があるので、電源は必ず前日までに切ってください。
冷蔵庫内の霜が溶けるまでの時間は、夏場で10時間、冬場で15時間ほどかかるので、引越し業者がやってくる時間を逆算して電源を切りましょう。
午後から引越しの場合は、前の現場の作業が早く終わった場合などで作業開始時間が早まる可能性もあるので、余裕を持って電源を切っておくことをおすすめします。
3.霜取りを行う
自動霜取り機能が付いていない冷蔵庫の場合は、手動で霜取りを行わなければなりません。
冷蔵庫周りが溶けた霜で濡れないように、タオルを敷いて準備しましょう。
霜が溶けてきたら、ヘラなどを使って庫内を傷つけないようていねいに霜をそぎ落としてください。
厚い霜は溶けにくいので、変形などの恐れがあるので家事タウンではおすすめできませんが、時間がない場合はドライヤーを使って溶かしながら行いましょう。
温風は冷蔵庫を傷める恐れがあるので、冷風でゆっくり溶かすようにしてくださいね。
4.水抜きする
受け皿や蒸発皿に溜まった水を捨てましょう。
メーカーごとに、さらには型番ごとに細かい水抜き方法は異なります。受け皿や蒸発皿がどこにあるかなども、水抜き方法とあわせて取扱説明書を確認してください。
基本的な水抜き方法は以下の通り。
水受け皿の場所が冷蔵庫の底面にある場合 | 1.底にあるカバーを外す 2.水受け皿を取り外す 3.水を捨てる |
蒸発皿が冷蔵庫の背面にある場合 | 1.冷蔵庫の背面にある排水栓のところに、排水を受け止めるための容器を準備しておく 2.ドライバーなどを使って排水口の奥にある膜を破る 3.排水しやすいよう冷蔵庫を傾けて行う 4.栓を閉める |
冷蔵庫を傾けて排水させる場合は、事故防止のため2人以上で行うようにしましょう。
5.冷蔵庫の中を掃除する
せっかく冷蔵庫の中が空になっているので、この機会に掃除をするのがおすすめです。
製氷機やポケット、棚など取り外せるものは外して、台所用中性洗剤で洗いましょう。
こびり付いた汚れは、水200mlに大さじ1杯の重曹を溶かした重曹水やアルカリ電解水、除菌も可能なアルコールで落としましょう。
外側やゴムパッキンも忘れずに行いましょう。
くわしくは「冷蔵庫の掃除はアルコールがおすすめ!やり方や汚れを防ぐコツ」のページも参考にしてくださいね。
メーカー別|冷蔵庫の水抜き方法
ここからは、メーカー別に冷蔵庫の水抜き方法をご紹介します。型番によって細かい水抜きのやり方は異なるので、取扱説明書に従って行ってくださいね。
シャープ
蒸発皿が外せる機種の場合
前日
1.製氷皿を空にするための操作をおこなう
2.電源プラグをコンセントから抜き、アース線もはずす
(冷蔵庫内部の霜が溶けはじめ、蒸発皿にたまります)当日
3.蒸発皿にたまった水を捨てる
蒸発皿が外せない機種の場合
当日
1.製氷皿を空にするための操作をおこなう
2.電源プラグをコンセントから抜き、アース線もはずす
※ 蒸発皿の水を抜くことができない構造のため、前日に霜を溶かしておく必要はありません。
東芝
1.前面グリルをはずし、底面のキャスターが床につくように調整脚を上げてください。
2.冷蔵庫を手前に引き出し、背面下部にある蒸発皿の水を抜いてください。
(1) 排水口の下に水を受ける容器(高さ2cm以下)を置いてください。
(2) 排水栓を回してはずし、排水口奥にある薄膜をドライバーなどで突き破ってください。※2回目以降は不要です。
(3) 水が出なくなるまで抜き、背面上部の運搬用手掛けを持ち冷蔵庫を傾けて、残りの水を抜いてください。(容器が冷蔵庫に当たり、冷蔵庫を傾けることができない場合、下図のように容器をはずしてぞうきんを置き、ぞうきんの上に水を出してください。)3.排水栓を閉めてください。
パナソニック
100Lクラス
冷蔵庫背面下部にある蒸発皿を手前に引き、パイプに当たらないよう傾けて取り出して水を捨てましょう。
300Lクラス
冷蔵庫背面下部にある排水栓から排水させます。
400Lクラス~
排水栓から排水させるのですが、傾けて排水させる必要があります。
重たいため、必ず2人以上で作業にあたってください。
※機種によっては、ドライバーで排水栓に穴を開ける必要があります。
参照:パナソニック よくあるご質問 冷蔵庫を運搬・移動するときの注意点
日立
1.調節脚をあげる
脚カバーを外し、調節脚が床から離れるまで回します。
※お使いの機種により専用工具が付属しています。大型のフレンチドア(両開きドア)で調節脚が回しにくい場合は専用工具を使って回してください。2.ドア・電源コードをテープで固定します
3.移動・運搬のため、保護用のシート・布などを敷きます
4.冷蔵庫の下に布などを敷き、冷蔵庫を後方に倒して背面下部より水抜きをします
※ 冷蔵庫の庫内がまだ濡れている場合は、乾いたふきんなどで水滴をふき取ってください。
三菱
1.冷蔵庫内の食品類を取り出す。
2.自動製氷機能が付いている機種の場合、給水タンク、製氷皿および貯氷箱の水や氷を捨てる。
3.背面下部の排水口から蒸発皿内の水を抜く。
冷蔵庫本体背面下部には蒸発皿がついており、冷却器に付いた霜を溶かしたときに自動的に排水した水がたまっている場合があります。
また、運搬のために電源プラグを抜くと、冷却器から霜が溶け出して水がこぼれることがあります。
運搬前に、電源プラグを抜いて、冷却器の霜を溶かし、排水(蒸発皿内の水抜き)をしてください。
電源を切ってから霜が溶けるまで1日程度かかることがあります。※排水方法は機種によって異なります。詳しくはお使いの冷蔵庫の取扱説明書をご確認ください。
冷蔵庫の水抜きに関する注意点
冷蔵庫の水抜きをはじめて行う際は特に注意しなければならないポイントがあります。
水受け皿を取り出す際、コンプレッサーが熱いことがあるので、ヤケドしないよう慎重に作業しましょう。
排水口から水抜きを行う場合、冷蔵庫はとても重たいので、必ず2人以上で行うようにしてください。引越し業者にお願いできる場合があるので事前に確認しておきましょう。
冷蔵庫を引越し先に運び終えたら、設置してから数分待って電源を入れなければなりません。
冷蔵庫によっては、すぐに電源を入れられるタイプもあるので取扱説明書を確認しましょう。
冷蔵庫を横にして運んだ場合は、コンプレッサーオイルが正しい位置に戻るのに時間がかかるため、1時間ほど待ってから電源プラグをコンセントに挿してください。
(関連記事:冷蔵庫の動かし方。掃除や模様替え、引越しのときに自分で移動できる方法)
必要ない?引越し前に水抜きが必要なワケ
もし、引越し当日までに水抜きができていないと、引越しの際に水が漏れ出て冷蔵庫が壊れてしまったり、運搬中に家具家電が濡れてしまったりする可能性があります。
また、引越しの作業スタッフが水で滑って転倒する可能性もあるなど、さまざまなトラブルの原因になってしまいます。
円滑に引越しを進めるためにも、冷蔵庫の水抜きは事前に行っておきましょう。
引越し時の水抜きスケジュール
冷蔵庫の水抜きは、1週間ほど前から計画的に行いましょう。
引越し1週間前~2、3日前 | 冷蔵庫の中身を徐々に減らしていく |
引越し2日前 | 冷蔵庫の中を完全に空っぽにしておく 製氷機能を止める |
引越し前日まで | 冷蔵庫のコンセントを抜いておく |
冷蔵庫の中身を空にしなければならないので、引越し1週間前から徐々に食材を使っていき、新しく買い物はしないようにしましょう。
引越しまでは、賞味期限が近い順から消費していき、お惣菜や外食などに頼りながら冷蔵庫を空にしていくのがおすすめです。
引越し2日前になったら、冷蔵庫の中は完全に空にしておきましょう。どうしても残ってしまう調味料は、発泡スチロールなど保冷容器に保冷剤を入れて一時保管してください。
引越し前日までにコンセントを抜いて水抜きの準備をしておきます。
冷蔵庫の水抜きを忘れた場合…
引越しはバタバタしてしまうので、ついうっかり冷蔵庫の水抜きを忘れてしまったということもあり得ます。
そんなときは、必ず引越し業者に報告し、指示を仰ぎトラブルを防ぎましょう。
水抜きをしないまま運んでしまうと、運搬中に故障したり水で滑ったりとトラブルになりかねません。
引越し業者は経験豊富なプロなので、適切に対応してもらいましょう。もし、引越し業者に運んでもらえなかった場合は、ほかの運送業者を手配して運んでもらいましょう。
まとめ
水抜きの基本は、冷蔵庫の中を空にして、給水タンクの水や製氷室の氷を捨て、電源プラグを抜いたら霜取りを行い、水抜きを行うという手順で行います。
各メーカーの水抜き方法をご紹介しましたが、型番によっては細かいやり方が異なることがあるので、取扱説明書を確認しましょう。
冷蔵庫が空になったタイミング、または霜取りや水抜きのタイミングで掃除を行うことをおすすめします。
掃除する時間がないという場合は、ハウスクリーニングがおすすめ!
退去時や入居前クリーニングを行っているところもあるので、冷蔵庫クリーニングもお願いできるか問い合わせてみましょう!
水抜きができていないと引越し業者に運んでもらえなかったり、家具家電が濡れてしまったりとトラブルの元になります。冷蔵庫の水抜きはスケジュールを立てて計画的に行いましょう!