身辺整理は何から始めるの?
何を整理・捨てればいいの?
身辺整理はどんなときにやる?心理は?
身辺整理は、心機一転したいとき、終活の一環、病気になったときなどに、身の回りの整理を行っておくことです。
しかし、身辺整理をいざやろうと思っても、何をどこからはじめれば良いか分からないものですよね。
今回は、身辺整理のやり方や注意点などを解説していきます。
身辺整理は人によっては後ろ向きなら印象を持たれますが、メリットもたくさんあるので、ぜひ参考にしてくださいね!
身辺整理とは
生前整理は死を前提として行う整理ですが、身辺整理は若い人から高齢者まで誰でも行う断捨離のようなもの。
所有物や人間関係、お金のことなど、身の回りの不要なものを捨てていくという行為になります。
身辺整理するときの心理状態
身辺整理をしたいときに考えられる心理状態は以下のとおり。
心機一転したいとき | 死を意識したとき |
・転職 ・人間関係 ・恋愛関係 ・引越し ・進学 ・結婚 ・うつなど心が疲れたときなど |
・終活 ・病気など |
20代の若者やは進学や恋愛関係など、30代。40代の方は転職や引越しなどで心機一転したいときがありますよね。
年を重ねてくると、病気の心配や老後、死後のことで残される家族のことが気になってきます。
このように身辺整理は主に、心機一転したいときや死を意識したときに行う人が多いですが、身辺整理は人生を豊かにするので基本的にはいつやっても構わないものなんです。
身辺整理のメリット!
身辺整理を行うと、身の回りがスッキリすることでさまざまなメリットを得ることができます。
- 生活の質が上がる
- 本当に必要なもの・やりたいことが分かるようになる
- 節約になる
身の回りの不要なものを片付けることで、掃除がしやすくなって部屋が汚れにくくなったり、不要なものがないので好きなものに囲まれて生活できるようになったり前向きになれたりと生活の質が上がります。
また、不要なものを捨てたことによって、本当に必要なものが分かるようになります。
本当に必要か、なぜ必要かを考えながら捨てるので、頭の中が整理されて本当にやりたいことも分かるようになってくるんです。
身辺整理を行うと、身の回りがスッキリするので探し物を探す時間や、見つからないから買おうというムダを減らすことができ、時間とお金の節約になります。
身辺整理後は、必要なものが分かるようになっているので、自然とムダな買い物をしなくなりますよ。
身辺整理をするもの。何を整理したり捨てるの?
身辺整理で捨てるものは、主に以下のようなものがあります。
基本的には家にある使っていないもの(不用品)を捨てていくのですが、終活を意識している場合は、残された人間のためにもお金関係のこともきちんと整理しておきましょう。
使っていないもの(不用品) | 衣類 食器類 本 電化製品 取扱説明書 思い出の写真や品物など |
お金関係 | 銀行口座 クレジットカード ポイントカード 財産や借金など |
インターネット関係 | パソコンやスマホのデータ SNSのアカウント ECサイトの会員登録など |
人間関係 | ネガティブになる人 |
(関連記事:部屋の片付けはどこから?汚く散らかった部屋を簡単に片付ける方法)
身辺整理のやり方。3つの手順から始めよう!
身辺整理は、整理するものが多いほど大変な作業になりますが、以下の3つの手順・やり方を参考に行ってみましょう。
身辺整理を行う期間を決める
身辺整理を行うときは、具体的な期間を決めておくのがおすすめです。
短期間でやろうとするのも大変ですし、かといって気長にやりすぎてはいつまでも片付きません。
ダラダラと先延ばしにしていては豊かな生活は遠のいてしまうので、具体的にいつからいつまで(例…○月まで)と期間を決めて身辺整理を行うようにしましょう。
必要なもの・不要なものを分別する
物が多い場合、どこから手を付ければ良いか分からなくなってしまいますが、上記で解説したように、まずは使っていないものをキッチン・部屋・押し入れなど場所ごとに整理していきましょう。
『必要なもの』と『不要なもの』を分ける際は、3秒以内に決めるようにしましょう。
いつもの整理整頓であれば、3秒で決められないものは『迷ったもの』として置いておくのですが、特に終活の場合はこの際きっぱり捨ててしまうのがおすすめです。
自分がときめくものだけを身の回りに置くようにしましょう。
エンディングノートを作成する
終活目的で身辺整理を行う場合、エンディングノートを作成してみましょう。エンディングノートとは、死後の希望を書いておくもの。
家族に伝えておきたいことや残して欲しいもの、意思疎通ができなくなったときにどうして欲しいかなどあらゆる情報を、残された家族が分かりやすいように書いておきましょう。
ただし、遺言書のような法的効力はないので注意してください。エンディングノートのサンプルとして、法務省が配布されているPDFが参考になりますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
参照:エンディングノート 法務局より
身辺整理をする際の注意点。書類の破棄には気を付けて!
身辺整理を行う際は、書類などを間違って破棄してしまうこと、ご近所への騒音トラブル、業者選びについてなどが挙げられます。
それぞれの注意点をくわしく見ていきましょう。
間違って重要な書類(契約書や証明書など)を捨てない
身辺整理で割と多いのが、誤って契約書や証明書といった重要書類などを捨ててしまうこと。
特に、家族に手伝ってもらうときは注意が必要です。
重要なものは自分で先に整理してまとめておき、家族には別の場所を手伝ってもらうようにしましょう。
近隣への配慮を忘れずに!
身辺整理で家具など大きなものを搬出する場合は、ご近所への騒音トラブルに注意しなければなりません。
また、トラックで道を塞ぐこともあるため、近隣住民から苦情が出ることも。
ご近所トラブルを防ぐためにも、搬出する日時を事前に伝えておくようにしましょう。
身辺整理で出た不要なモノの処分方法
身辺整理をすると、多くの不用品が出てくることがありますが、負担なく処分するためには以下の方法で捨てましょう。
不用品は、自分で捨てたり売ったり、業者に買い取り・処分してもらう方法があります。
自分で捨てる
不用品が業者に依頼するほどの量でなく自分で捨てるときは、可燃ゴミ・不燃ゴミと分別して捨てましょう。
自治体によっては、1度に出せるゴミ袋の量が決まっていることがあるので、自治体のルールに従い捨てるようにしてください。
自分で売る
まだ使えそうなものなら売れることがあります。
リサイクルショップに持ち込んだり、フリマアプリやオークションを利用して売ることができますよ。
ただ、売る物が多すぎる場合、かなりの手間がかかるので買い取りも行っている不用品回収業者がおすすめです。
業者に買い取りや回収を依頼する
不用品回収業者は、廃棄のみ行っている業者と、買い取りも行っている業者があるので、手間や物の価値を考えたうえでどちらかが良いかを選びましょう。
不用品は、回収業者だけでなく遺品整理業者にも相談できますよ。
具体的なサービスや料金、査定基準などは業者によって異なるので、選ぶ際は注意してくださいね。
身辺整理で困ったらプロに相談
身辺整理で困ったら、生前整理や遺品整理、不用品回収業者などプロの業者に相談するのがおすすめです。
不用品が出た場合、分別に手間取って時間がかかることが多いですし、特に大きな電化製品はリサイクル法など捨て方のルールがあり面倒なので、業者に依頼した方が作業が早く終わります。
このように、主にゴミの処分だけ依頼したい場合は不用品回収業者や遺品整理業者へ、資産関係の相談は法的専門家へ相談するようにしましょう。
悪徳業者に依頼しないよう業者選びは慎重に!
身辺整理を狙った悪徳業者もいるので、業者選びには注意しましょう。
当日になって見積もり額以上の高額請求をされたり盗難にあったり、ひどい場合は不法投棄されたりすることもあります。
悪徳業者に引っかからないようにするためには、
- ホームページなどで料金が明確なところを選ぶ
- 見積もり以上の金額にならないか確認しておく
- 廃棄物処理の資格があるか確認しておく
- 複数の業者から見積もりをとる
- 口コミを確認する
以上の点に注意して選ぶようにしましょう。
まとめ
身辺整理のやり方ですが、作業期間を決めて不用品を分別し、終活の場合はエンディングノートを書いておくのがおすすめです。
身辺整理を行うと、気持ちがスッキリして前向きになれるなど心理的にも良いことだらけ。
必要最低限のものだけで暮らすミニマリストになると、好きなものだけに囲まれるので生活が豊かになりますよ。
身辺整理を業者に依頼する場合は、ホームページなどで料金や口コミなどを確認して慎重に選びましょう。