私たちが暮らしていくうえで欠かせないのがゴミ出し。
朝にゴミ回収を行っている地域がほとんどですが、朝は何かとバタバタするし、夜勤など仕事の関係で夜にゴミ出しできたらいいなと思ったことはありませんか?
ここでは、自治体のゴミ出しルールに違反して夜にゴミ出しを行うのは違法なのか、夜のゴミ出しがダメな理由・デメリット、ゴミ出しのルール、注意点などについてまとめています。
ゴミ出しは、ルールだけでなくマナーも守り、余計なトラブルを防ぎましょう!
ゴミ出しを夜に行うのは違法!
朝にゴミ回収を行っている地域で、前日の夜からゴミを出すことは違法行為になります。
- 何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない
- 市町村が行う一般廃棄物の収集、運搬及び処分に協力しなければならない
と定められているため、お住まいの自治体のルールに従わなければならないのです。
もし違反した場合、5年以下の懲役、もしくは1千万円以下の罰金が課せられることがあるので注意しましょう。
夜のゴミ出しがダメな理由。デメリットしかない!
自治体によって決められているゴミ出しルールを守らず、ゴミ出しを夜に行った場合、ゴミが散乱したりご近所さんとトラブルになったりすることもあります。
ここからは、夜にゴミ出しがダメな理由、デメリットについて3つ解説していきます。
カラスや野良猫などにゴミが漁られる
1番気を付けたいのが、カラスや野良猫によってゴミが散乱してしまうこと。
通常カラスは、夕方になるとねぐらに帰っていくのですが、夜間でも明るい都心部などでは夜に出される生ゴミを狙って居座ってしまいます。
生ゴミが入ったビニール袋をしっかり閉じないで指定ゴミ袋に入れて捨てると、そのニオイで野良猫が漁ってしまい、生ゴミが散乱する原因になり悪臭の原因に。
そこへコバエなどの害虫もやってきてしまうと、衛生面において健康被害も懸念されます。
夜間のゴミ出しは人目に付きにくいので、こうしたカラスや野良猫などによる被害が増えやすくなるといわれているんです。
放火のリスクがある
ゴミ出しを夜に行うことで危険なのは、放火リスクがあるということ。
可燃ゴミや、雑誌や新聞紙、段ボールなど燃えやすいゴミは放火される傾向にあるため大変危険です。
夜間は人目に付きにくく犯罪リスクが高まるため、朝の回収がルールとなっている地域での夜のゴミ出しはやめましょう。
悪臭被害につながり、ご近所トラブルに…!
朝に回収を行っている地域で夜ゴミ出しを行うと、長い間生ゴミが放置されることになってしまいます。
特に夏は腐敗が進みやすく悪臭の原因になるため、周辺住民に迷惑がかかってしまいご近所トラブルに発展することも。
また、ご近所さん同士の暗黙のルールで、ゴミが回収された後は水を撒くなど独自のルールを設定している場合もあります。
新しく引っ越してきた場合は、普段からコミュニケーションを取っておくとゴミ出しなど生活に関するトラブルを回避することにつながりますよ。
(関連記事:ゴミ箱の臭いが取れない!ニオイを取る洗い方や漏れない予防法)
ゴミ出しルール・マナー、注意点
ゴミ出しルールは自治体によって異なります。
朝にゴミ回収を行っている地域が多いですが、夜間のゴミ捨てがOKかなど、細かいルールは各自治体、地域、賃貸物件のルールに従ってください。
これからご紹介するゴミ出しに関する注意点を参考にして、ご近所トラブルを回避しましょう。
ゴミ出しの時間や指定日のルールは必ず守る
周辺住民へ迷惑がかからないようゴミ出しの時間は守りましょう。前日からのゴミ出しはダメですよ!
賃貸物件でよくあるのが、扉付きのゴミ収集所だからと回収指定日でない日にゴミを捨てる人もいます。
たいてい可燃ゴミは週に2回回収する地域が多いのですが、日にちや時間を守らないとその分放置される時間が長くなるため、悪臭や害虫の発生で近隣住民に迷惑がかかってしまうので絶対にやめましょう。
指定袋がある場合は必ず使う
また、地域によっては指定袋に入れていないゴミは回収してもらえないので、引っ越してきた場合は事前に指定袋があるか、ゴミ出し日はいつか、分別方法、捨てる場所についても調べておきましょう。
時間指定がない地域の夜間のゴミ出しはマナー違反
ほとんどの地域では、朝早い時間にゴミを回収しているため、夜のゴミ出しを禁止しています。
ですが、地域によっては、何時までにゴミを出すというルールはあっても何時から出しても良いというルールが決められていないことも。
捉え方によっては、夜間にゴミ出ししても良いという風になりますが、夜にゴミ出しをすると朝まで生ゴミが放置されることになり、野良猫被害や悪臭の原因になってしまいます。
近隣住民に迷惑がかかってトラブルに発展することもありますし、賃貸物件を借りている場合は退去の警告がくる可能性も。
夜にゴミ出しをNGとされていなくてもマナー違反になるので、朝にゴミ出しを行う地域で夜にゴミを出すのはやめましょう。
24時間ゴミ出しOKの集合住宅も要注意
なかには24時間ゴミ出しが可能なマンションもありますが、許されているからといってどんなゴミでも出すのはNGです。
特に水分の多い生ゴミなどを収集日前から24時間OKのゴミ置き場に出すのは絶対にやめましょう。悪臭や汚れなどの原因になりますし、ご近所トラブルに発展しやすいです。
一部例外の地域あり。福岡は夜間のゴミ回収を実施中!
福岡だけは例外で、夜のゴミ出しがルール。政令指定都市の中では唯一、福岡市をはじめ春日市や大野城市などいくつかの市で夜間のゴミ回収を行っているんですよ。
参照:出す日時 福岡市よくある質問より
福岡市に住んでみると分かりますが、上記で挙げられたようなデメリットはほとんど感じません。
放火リスクに関しても、福岡市が特に多いということはありませんでした。
野良猫が漁るのはよっぽど魚臭い生ゴミ。みなさんニオイ漏れがないようしっかりビニール袋を閉じていますし、夜はカラスもいないのでゴミが散乱しているのもほとんど見たことがありません。
深夜回収で寝ているので騒音も渋滞も気になったことはないですし、夜ご飯の片付けが終わってから捨てられるのでスッキリ片付いて便利です。
夜間のゴミ出しは満足度が高い!?
夜のゴミ出しが当たり前だと思っていたので、東京へ引っ越したとき、朝に回収を行っていることにビックリ!
朝はバタバタするしゴミ出しの日の朝は渋滞も気になりました。
福岡市が実施したゴミ出しに関する市政アンケートによると、夜のゴミ出しに満足している人は97.2%。
ほかの都市でも取り入れたら良いのにと思うのですが、福岡市の夜間ゴミ回収は年間6億円かかっているのでそのあたりも気軽に導入できない問題なのでしょうね。
まとめ
朝にゴミ出しを行う地域では、バタバタするし会社に行く前にゴミで服や鞄が汚れたらイヤだということで、夜にゴミ出しを行いたいという方もいるでしょう。
しかし、明確に捨てる時間が指定されていなくても、夜にゴミ出しを行うのはマナー違反です。迷惑がかかる人もいるということを忘れずに。
ご近所トラブルは思わぬ事態に発展することも。快適に生活するためにも地域のルール・マナーは守りましょう。
もし、朝のゴミ出しがむずかしいという場合は、家事代行にお願いしたり、24時間捨てられる物件に引っ越すなどの方法もありますよ!