エアコンを稼働させる季節前や後、エアコン本体の掃除はすると思いますが、室外機の掃除も忘れてはいけません。
しかし、「室外機の掃除方法がわからない…」「室外機の掃除にスプレー使っていいの?」「室外機はは水洗いしていい?」「そもそも室外機に掃除は必要なの?」という方も多いと思います。
ここでは、自分でできる室外機の掃除方法や注意点、必要性などをわかりやすく紹介します。
室外機が汚れているとエアコンの効きや消費電力にも影響が出てくるので、ぜひ参考にして下さね。
自分でできる!室外機の掃除方法
自分でできる室外機の掃除方法を紹介していきます。
特別難しい作業はないですが、やったことがない方や数年以上やってない方は注意点も含め参考にしてください。
必要な道具
用意するもの
掃除機
ほうき
歯ブラシ
室外機掃除に特別な道具や洗剤はいりません。家にあるもので掃除していきましょう!
掃除の前の準備
室外機の掃除を始める前に、まずはエアコン本体のコンセントを抜き、しばらく時間をおいてください。
電源が入ったままだと、感電やケガなどをする恐れがあります。
また室外機は配線がズレるとガスが漏れだす危険もあるため、「無理やり動かさない」ことだけは絶対に守りましょう。
室外機の外側を掃除する(外カバーは水洗いOK)
室外機の外カバーから掃除していきます。ほうきで砂埃やクモの巣などを払いましょう。
正面の網部分は汚れが詰まりやすい場所なので、使い古しの歯ブラシなどで汚れを掻き出し、掃除機で吸い取ると簡単に掃除できます。
砂埃や排気ガスなどで室外機の汚れが気になる場合は、外カバーであれば水洗いが可能なのでやさしく洗い流すようにして汚れを拭き取っていきましょう。
フィンを覆う網目部分の掃除
エアコンとの熱交換を行うフィンを覆っている金属部分を掃除していきましょう。
室外機の裏側や側面にあり、アルミ製でできているため少しの力で曲がってしまうので、扱いには注意が必要です。
ほうきの先でほこりや汚れを掻き出したり、ブラシ付きの掃除機で吸い取ると簡単に掃除することができます。
力の入れすぎに注意しながらやさしく掃除しましょう。
水抜き穴の汚れを掻き出す
見落としがちな部分が、「水抜き穴」と呼ばれる結露した水を排水する穴。
水抜き穴が汚れで詰まっていると、室外機の内部に水が溜まってショートする可能性があるため、暖房を使用するときは必ず掃除しておきたい場所です。
水抜き穴にはホースが繋がっていて、ホースも砂埃などの汚れやクモの巣などで詰まっている可能性があるため、歯ブラシなどで掻き出してしっかり掃除しておきましょう。
室外機周りの掃除を忘れずに!
最後に室外機の周りもほうきで掃除し、植木鉢などは近くに置かないようにしておきましょう。
室外機の周りが散らかっていると、空気の循環が悪くなるため空気の循環がうまく行われないことがあります。
植木鉢などを置きたい場合は、室外機から2~30cmほど離しておくと空気循環が良くなり電気代の節約にもなりますよ。
また、夏は直射日光を避けるために室外機カバーやサンシェードで室外機を守り、冬は雪で詰まらないよう防雪対策をすることもエアコンの効きを良くするためのポイントです。
室外機周りのゴキブリ侵入対策は下記記事を参考にしてくださいね。
(関連記事:エアコンからゴキブリを登場させない対策と外へ追い出す方法)
室外機を掃除するときの注意点
室外機を掃除する際にやってはいけない注意点を2つ紹介します。
室外機掃除にスプレーは使わない
エアコン掃除と同様に室外機の掃除にもエアコン洗浄スプレーを使ってもいいの?と思いますが、室外機の掃除にスプレーは使ってはいけません。
スプレーの成分が室外機の内部の部品を腐食させる可能性があり、故障の原因になります。
ケルヒャーなど高圧洗浄機、水洗いは不要
室外機の頑固な汚れをケルヒャーなどの高圧洗浄機で吹き飛ばしたいところですが、万が一内部に水が入り込んでしまうと故障やトラブルを招く原因になるので使わないようにしましょう。
もし高圧洗浄機を使用する場合は、室外機の下や周りの汚れを流す程度にとどめてくださいね。
放置だめ?室外機の掃除が必要な理由
室外機に掃除は必要ない、と思う方も多いですが、結論から言えば室外機も掃除する必要があります。その理由を説明していきます。
室外機はエアコンの寿命や電気代に関与
室外機は外側のカバーを外すと、基盤・プロペラ・熱を交換するアルミフィンがあり、エアコンの冷たい空気と交換した熱を、室外機が外に逃がします。
外に設置するものなので直接影響はないと思ってしまいますが、実は電気代やエアコンの寿命に大きく関わっているのです。実際に室外機の汚れを掃除することで消費電力が低下した報告もされています。
汚れが蓄積すると機能低下、故障の原因に
室外機の裏側を見てみるとフィンがあるのですが、フィンに汚れなどが詰まっていると空気の循環が上手く行われないため、より強いパワーが必要になり無駄に電力を消費してしまうのです。
また、目詰まりした状態だとモーター部分にも大きく負担がかかるため、異音や故障の原因にもなります。
(関連記事:エアコンの除湿が効かないのはなぜ?6つの理由と解決策を徹底解説!)
室外機は定期的にお手入れしよう
上記のとおり、室外機はエアコン本体同様に定期的な掃除が必要です。
また室外機の音がうるさいときなども、室外機の状態を確認し汚れを取り除くことが大切です。
室外機の故障が疑われるときは業者に任すが吉
室外機が目に見えて汚いけど掃除できない、異音がする、などの場合は業者に依頼しましょう。
エアコン掃除を請け負う業者ならだいたいのところで依頼が可能です。
室外機の分解や内部の掃除は危険
素人が無理に室外機を分解して掃除すると、大変危険なことがあります(参考:室外機の確認 SHARPより)。
室外機はフィン部分が金属でできているため手を切ったり、コンセントを抜いてしばらく経たないと感電したり、水や洗剤を使って故障する可能性があるため、業者に任せるのが1番です。
このページで紹介した掃除方法でお手入れしても、異音がしてうるさい場合やエアコンの効きが良くない場合は、業者への依頼を検討してください。
室外機の音が気になる場合は下記記事を参考にしてください。
(関連記事:室外機がうるさい!考えられる4つの原因と対処法)
室外機クリーニングの料金相場
室外機クリーニングの相場は7,000~10,000円程度。
だいたい1時間ほどで室外機の細部までキレイになります。
また業者によりいろいろですが、エアコンクリーニングとセットで依頼すると割引があることが多いです。
室外機クリーニングを依頼できる業者は下記記事を参考にしてください。
(関連記事:エアコンクリーニング業者おすすめ9社!失敗しない選び方)
業者の室外機掃除の手順
業者が行う室外機クリーニングの手順は、外カバーを外し、汚れ防止や水に触れると故障してしまう部分に養生しするところからはじめます。
室外機を分解後、専用の洗剤や高圧洗浄機などを使う、汚れをキレイに落としていきます。
取り外した細かいパーツなども洗浄し、乾拭きして組み立てて試運転したら完了です。
室外機を掃除するタイミング・頻度は?
室外機の掃除は、エアコンの寿命や電気代を考えると定期的に行いたいところ。2年に1度、エアコンを使用する前の5月もしくは10月に掃除することをおすすめします。
梅雨入り前と本格的な寒さがやってくる前であれば、楽に掃除することが可能です。
エアコンの使用率が高い場合は、年に1度掃除することが理想的。目詰まりを防いでエアコンをいつも快適に使えるようにしておきましょう。
室外機の掃除はエアコンを掃除するときと同じタイミングでやると忘れません。
まとめ
エアコンの効きを良くしたり、寿命までもたせるためには室外機の掃除も重要であることが分かりました。
室外機は屋外に設置するためある程度は丈夫にできていますが、汚れが詰まっていたら取り除くようにしましょう。
一般的な使用頻度であれば2年に1度掃除するだけで良いので、5月か10月の気候の良い日に掃除してみてくださいね。
室外機を掃除してエアコンを長持ちさせ、電気代を節約しましょう!
エアコン掃除の方法は下記記事をご覧ください。