扇風機コーナーにあるサーキュレーター。扇風機と違いがわからない方も多いのではないでしょうか。
中には「サーキュレーターは意味ないよね?」と思っている方もいるかもしれませんね。
ここでは、サーキュレーターと扇風機の違いをはじめ、正しい使い方や効果的な置き方などを紹介していきます。
正しく使う(特に置き場所に気をつける)ことで、空気を循環させ、冷暖房などエアコンの運転効率がアップするので電気代の節約になるんですよ!
サーキュレーターのメリットやデメリット、購入の際の選び方のポイントもぜひご参考くださいね。
サーキュレーターとは?扇風機との違い
サーキュレーターとは、空気を循環させる家電。
扇風機は、やさしい風で人の身体を心地よく冷やすためのものですが、サーキュレーターは風が直線的なので、人の身体を涼しくするのには不向きです。
エアコンを付けているのに、効いていないように感じることがありますが、これは部屋の空気に温度差ができてしまっているため。
暖房の暖かい空気は上に、冷房の冷たい空気は下に溜まる性質があります。サーキュレーターを使って空気の循環を行えば、部屋の温度を均一にすることができます。
つまり、サーキュレーターを正しく使えば冷暖房の運転効率が上がるので、エアコンの電気代の節約になりますよ!
参照:扇風機やサーキュレーターの併用より
サーキュレーターの使い方。置き場所が重要!
サーキュレーターを正しく使って冷暖房の運転効率を上げましょう!
2部屋の場合やエアコンがない部屋でも、冷気と暖気の性質が分かればご紹介する方法で風を送ることが可能です!
また、サーキュレーターは、換気や衣類乾燥などにも使えるので、これらの使い方もあわせて参考にしてみてくださいね。
冷房時の置き場所、置き方のコツ
冷房の冷たい空気は下に溜まる性質があるので、エアコンの下から少し離れたところへ置きましょう。
エアコンが背になるように置くのがポイントです。
すると、サーキュレーターによって運ばれた冷気が壁に当たり、上に流れてエアコンの冷房風と一緒にまた降りてくる、という流れを作ることができます。
2部屋の場合もエアコンに背を向け、隣の部屋に向かってサーキュレーターを置きましょう。
(関連記事:エアコンの除湿が効かない理由と解決策を徹底解説!)
暖房時の置き場所や風の方向など
暖房は上に溜まる性質があるので、サーキュレーターをエアコンの反対側に置いて、対角線上になるようにエアコンに向かって風を送りましょう。
また、サーキュレーターを天井に向けて運転する方法も、上に溜まった暖気を降ろすのに効果的です。
2部屋の場合は暖房が入ってる部屋の真ん中にサーキュレーターを置き、真上に送風することで、暖かい空気が循環し、隣の部屋にも流れていきます。
サーキュレーターは低い場所に設置することで、足元にも循環し室温が上がりやすくなります。
換気時は部屋から窓に向かい設置する
換気する際も、サーキュレーターが活躍します。
窓を開けたら、部屋の端から窓に向かってサーキュレーターを運転しましょう。
効率よく部屋の空気を逃がし、外の空気をより早く取り込むことができますよ。
エアコンなしの部屋にも有効
窓に向かってサーキュレーターを設置する方法は、エアコンなしの部屋でも効果的です。
夏は部屋に溜まった熱気を外に逃がし、新しく涼しい外気が入ってくるように促します。
冬は暖かい空気が上に溜まらないように、下から上に向かってサーキュレーターを置いてくださいね。
衣類乾燥時の置き方
梅雨などで洗濯物が乾きにくいときにサーキュレーターがおすすめです。
湿気が溜まると乾きにくく、洗濯物が生乾きになって悪臭の原因となってしまいます。
サーキュレーターの風を送るだけで湿気を分散して乾きやすくなるので、梅雨でも快適に衣類を乾かすことができるんですよ!
空気の循環だけでなく衣類乾燥にも使いたいという場合は、首振り機能が付いているサーキュレーターがおすすめです。
家具の裏や押し入れ内の湿気を逃がすときも有効
また、湿気を逃がすときにもおすすめです。
湿気が溜まりやすいタンスの裏、押し入れやクローゼットなどに向けて風を送りましょう。
湿気を逃すので、結露やカビ予防につながりますよ!
ロフトがある場合のサーキュレーターの使い方
ロフトは、1階部分のエアコンの風が届きにくい場所なので、夏は特に暑くて不快ですよね。
冬は、暖かい空気がロフトに溜まりやすいので、1階がいつまで経っても寒いという現象が起きてしまいます。
冷房の場合、エアコンのルーバーをなるべく下に向けて運転し、その下にサーキュレーターを置いてロフトに向けて運転しましょう。
暖房の場合、ロフトにサーキュレーターを置いて、天井に向けて運転し、下に暖かい空気を降ろしましょう。
できれば2台使いがおすすめ!
冷房のときは、1階からロフトへ送り、2台目はロフトから天井に向けて送りましょう。
暖房のときは、ロフトから1階へ送り、2台目は1台目と離れたところへ置いて、上へ向けて風を送りましょう。
サーキュレーターと空気清浄機や加湿器の併用時の使い方
空気清浄機や加湿器と一緒に使うのも効果的!より早く部屋の空気をきれいにできたり、乾燥しやすい時期には湿気を部屋全体に行き渡らせることができます。
どちらも、少し離れたところから空気清浄機や加湿器に向けて風を送りましょう。
サーキュレーターのメリット・デメリット
サーキュレーターの使い方が分かり、ちょっと欲しくなったところで、もう少しサーキュレーターについて見ていきましょう。
サーキュレーターのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット1.空気が循環し快適な温度になる
サーキュレーターは、扇風機のやわらかい風と違って直線的で強い風を発生させるので、部屋の空気を効率的に循環できます。
部屋の温度差がなくなるので、どこにいても快適に過ごすことができますよ!
メリット2.電気代の節約になる
サーキュレーターの1番のポイントは、エアコンにかかる電気代の節約になるというところ!
サーキュレーターを使ってエアコンの送風運転をサポートしてあげることで、早く部屋を涼しく、または暖かくすることができるので、エアコンがムダに電力を消費しなくて済むようになるんですよ。
デメリット1.間違った使い方は意味がない(電気代が上がるだけ)
サーキュレーターを正しい位置に置けていない場合は、いつまで経っても部屋の温度を一定にすることはできません。
間違った使い方では、サーキュレーターを運転させる意味がないどころか、逆に電気代がかかってしまうことがあるので注意が必要です。
(関連記事:エアコンのつけっぱなしは大丈夫?電気代や故障、トラブルが気になる!)
デメリット2.音がうるさい
扇風機と違ってサーキュレーターは風を送ることだけに特化した家電なので、静音性はあまりありません。
寝るときに使いたいという場合は、静音機能が付いたサーキュレーターを選びましょう。
サーキュレーターの選び方
サーキュレーターの選び方のポイントを4つご紹介します。
風力の強さが重要
サーキュレーターを選ぶ上に1番大切なポイントが風力の強さ。
風力が弱いと十分に部屋の空気を循環させることができないので注意しましょう。
『適応床面積』または『対応畳数』を確認し、部屋の広さに合ったサーキュレーターを選びましょう。
ロフトなど高さがある場合は、より強めの風力のあるサーキュレーターが必要です。
静音性
扇風機よりも風力が強いサーキュレーターは、どうしても音が気になってしまいます。
リビングや寝室などの生活空間で使いたい場合は、静音機能があるものがおすすめ。
風力を調整できるサーキュレーターもあるので、実際に家電量販店で確認してみましょう!
お手入れのしやすさ
サーキュレーターは、強い風力を起こすためにたくさんの空気を取り込みます。その際に、ホコリも大量に入り込んでしまうんです。
安価なサーキュレーターは、分解して掃除することができないタイプが多く、ホコリが原因で故障することが多いので注意が必要です。
長く使いたい場合は、分解して掃除が可能なサーキュレーターを選びましょう!
価格
サーキュレーターは、ACモーターとDCモーターがあります。
ACモーターは、安価で買うことができます。デザイン性があまりなく、消費電力が多いのが特徴です。
初期費用を抑えてサーキュレーターを試しに使ってみたいという方におすすめです。
DCモーターは、値段が高いのですが、機能もデザインも豊富!消費電力も小さいので長く使いたい方におすすめです。
まとめ
サーキュレーターは、部屋の空気を循環させて、温度や湿度を一定に保つことができるアイテム。
サーキュレーターを正しく使えば、エアコンの運転をサポートするので、ムダに電力を消費せずに済むため電気代の節約につながることが分かりました。
衣類乾燥や空気清浄機、加湿器などとの併用もできるので、1台あると便利ですよ!
サーキュレーターの使い方がイマイチ分からなかった方、購入を考えている方は、ぜひ本記事を参考にして正しく使って快適に過ごしてくださいね!
お手入れ方法はこちら!