暑い夏、寒い冬…エアコンをつけっぱなしにしたいと思ったことありませんか?
でも、エアコンのつけっぱなしは電気代が高騰したり、故障や思わぬ火事が発生したり、カビが生えたりしないの…?と心配になりますよね。
今回は、エアコンのつけっぱなしは大丈夫なのか、に関するよくある4つの疑問を調べ、回答をまとめました!
結論からいうと…エアコンをつけっぱなしにすると
- エアコンの電気代は高額にならない(数千円上がる程度)
- 故障はしないが、寿命が縮まったり・部品の劣化は避けられない
- 直接的に火災は発生しながい、間接的な要因になる
- 定期的に掃除しないカビは生えるかも…?
また、エアコンのつけっぱなしによるデメリットや上手な使い方などもまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね!
エアコンのつけっぱなしは大丈夫?よくある疑問に回答!
エアコンをつけっぱなしの方が電気代が安いと聞いても、出かけるときもつけたままの方が良いのか、壊れないか、火事にならないかなど気になることがたくさんあります。
エアコンをつけっぱなしで大丈夫か、気になる4つの点について解説します。
電気代は高くならないの?
やはり1番気になるのはエアコンの電気代がどれだけ高くなるかではないでしょうか?
昔は、省エネ性能が低かったので、エアコンをつけると親に電気代が高くなる!と怒られていましたが、今のエアコンは高性能で電気代がかなり低く抑えられるようになっています。
我が家の場合ですが、設定温度は25℃で自動運転。リビングのエアコンを消したら寝室のエアコンをつけるというスタイルです。
ほとんどエアコンはつけっぱなしの状態で、いつもの月よりも夏は3,000~4,000円ほど電気代が上がるくらい。
オール電化の家に引越ししてからは、1か月のトータルの電気代が12,000円ほどでした。この程度で猛暑がしのげて快適に過ごせるなら痛くもない出費ですよね。
twitterでも口コミを調べてみました。
エアコンつけっぱなし期間の電気代きたけど、思ってたより高くなかった😲
— きゃなママ★®️ (@0221kanafeet) August 25, 2021
8月ほぼエアコンつけっぱなしだった気がするけど1000円強ぐらいしか電気代変わらなかった。
やっぱり暖房以外はそんなに問題じゃなさそう— m.coder (@_m_coder) August 25, 2021
ほかの方も、エアコンつけっぱなしでも電気代はそこまで上がらなかったそうです。
ですが、答えとしては高額ではないけれど『エアコンのつけっぱなしは電気代が上がる』 ということになります。ただ、光熱費を含む今は気をつけたいですね、、!
壊れたり寿命が短くなることはない?
エアコンをつけっぱなしにしていると、こんなに暑いのにずっと動いて涼しくしてくれて壊れないか心配になりますよね。
twitterでも口コミを調べてみましたが、年式やどれくらい使用したのかは不明ですが、壊れたとの声がいくつかありました。
本当につけっぱなしが原因なのか、エアコンを販売するメーカーについて調べてみるとダイキンのサイトに回答が掲載されていました。
エアコンを連続で運転しても安全上の問題はありません。安心してご利用ください。
ただし、長期間連続で運転すると稼働時間が長くなり、製品の使用期間(寿命)は縮まることがあります。一回の運転が長くなるということが直接の原因で故障することはありません。
ただし、総運転時間が長くなると圧縮機やファンモーターなどの部品の劣化が早まることはあります。
エアコンをつけっぱなしにしても大丈夫のようですね!
ただ、つけっぱなしにしていると、突然運転が止まることがあるそうです。これはフィルターお掃除機能が働くため。
お掃除機能付きエアコンの場合、つけっぱなしで運転していると途中でルーバーが閉じて運転が停止することがありますが、10分程度で運転再開するそうなので慌てないでも大丈夫です。
お掃除中は、本体の内部クリーンランプが点灯しているので、故障かな?と思ったらランプを確認してみてくださいね!
火災の原因にならないか?
結論からいうと、エアコンのつけっぱなしが原因で火災はほぼ起こりません。
エアコンには、本体(室内機)と室外機ともにセンサーが付いているので、不具合が起こると停止するようになっているからです。
また、漏電時には、ブレーカーが落ちて電気が流れないようになっています。ただ、100%火災は起こらないかというとそうもいえません。
調べてみると、ダイキンや三菱製のエアコンによる火災が発生しており、ダイキンは、重大事故としてホームページに詳細を掲載していました(参考:重大製品事故のお知らせ ダイキン)。
確認すると、本体と室外機ともに10年以上使用しているエアコンで火災が多く起きていました。
まれに、製造工程の過程ではんだ接続部分のはんだの量が少なくて繰り返し負担がかかり発火に至ったケースも。
家にいるときは気づくのでまだ良いのですが、外出中や室外機の場合は確認がむずかしいですよね。
エアコンが古い、ペットを飼っているなどで心配な場合は、こまめに異常がないか点検し、長く家を空けるときはエアコンを切ってから出かけることをおすすめします。
掃除しないからカビが生えやすい?
エアコンをずっとつけっぱなしにしていると掃除ができませんよね。
お掃除付きエアコンでも、掃除はフィルターのホコリを取るだけでゴミ箱に捨てるのは自分で行わなければなりません。
特に、冷房や除湿運転時は、内部のドレンパンやアルミフィンという部分に水滴が溜まり、ひどいとルーバーにも水滴が付くので、カビが発生しやすい環境になってしまいます。
逆に、暖房運転時は乾燥するのでカビの発生を抑えられます。
できれば2週間~1か月に1度は、運転を停止してカビのエサとなるホコリを掃除し、フィルターを水洗いしてカビを防ぎたいところ。
冷房を使うシーズンが終わるときにも、洗えるものはすべて水洗いしてしっかり乾燥させ、内部は送風運転などで内部をしっかり乾燥させましょう。
ただ、内部にカビが発生しているかどうかは、分解してみないと分からないので、エアコンクリーニングもおすすめです。
(関連記事:自分でできるエアコンの掃除方法。道具や手順、カビ取りまで徹底解説)
エアコンのつけっぱなしvsこまめに切る。電気代が安いのはどっち?
冒頭でもお伝えしたように、巷ではエアコンはつけっぱなしにした方が電気代が安いといわれていますよね。
この噂についてダイキンが実際に検証し、ホームページで報告しています(参考:「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」)。
エアコンを朝9:00~夜23:00まで、『つけっぱなし』と『30分ごとにオン・オフ』で運転。それぞれの消費電力を計して比較したもの。
結論としては、
日中9:00~18:00の時間帯は、30分間であればエアコンを切るより、「つけっぱなし」にするほうが消費電力量は少なかった。
という結果になっています。
日中は、気温が高くなるため部屋を涼しくするために電力を多く消費しなければなりません。
夜間になり涼しくなると、日中より室温を下げなくても良いので消費電力は少なくて済みます。
つまり、日中はこまめにエアコンを切ると、消費電力が多くなるためつけっぱなしにした方がお得。
逆に、夜間はこまめにエアコンを切る方が電気代は安くなるということが分かりました。
エアコンのつけっぱなしによるデメリット
エアコンをつけっぱなしにすることで、エアコンの部品の寿命が短くなる以外にも、水漏れする・異音がする・エアコンが効かないといったトラブルが発生することがあります。
エアコンをつけっぱなしにしていると掃除ができないため、内部に溜まったゴミが原因で不具合が発生する場合もあるので、いつもと違うなと感じたら購入した店舗かメーカーに問い合わせしましょう。
エアコンのつけっぱなしは、身体的にも筋肉が少ない女性の場合は特に朝方冷えやすくなって、血液循環が悪くなったり肌が乾燥したりすることも。
冷えを予防しながらエアコンを使うためには、
- 設定温度を1℃上げてみる
- 除湿モードにする
- 朝方4時頃に切れるようタイマー設定しておく
- 暖かいパジャマを着る
乾燥を予防するには、
- 保湿クリームをたっぷり塗っておく
- 加湿器を併用する
- 入浴で使ったバスタオルを寝室に干す
- コップに水を入れて枕元に置いておく
こうした工夫をして、女性の大敵である冷えや乾燥を予防しながらエアコンを上手に使っていきましょう。
(関連記事:エアコンをつけたら喉が痛くなる原因と対処法を徹底解説)
エアコンを賢く使うコツ
前述したダイキンの実験では、エアコンを切った時間帯と時間の長さについても計測・比較されています。結論は、
外出する時刻や時間の長さを考慮せずに「つけっぱなし」にしていると、「こまめに入り切り」するより消費電力量は多くなった。
エアコンの運転をOFFにした日中11:00~12:00の外出、夜間18:00~20:00に外出した時間帯に大きく差がついていました。
日中は涼しくするのに消費電力が大きくなるため、30分程度の外出であればつけっぱなしにした方がお得ですが、30分以上外出することが分かっている場合は運転をオフにした方がお得だそうです。
この実験結果をもとに、上手にエアコンの運転方法としてもっと細かい数字が出ているのですが、
- 日中は35分までの外出ならつけっぱなしがお得
- 夜間は18分までの外出ならつけっぱなしの方がお得
となっています。
ただし、冷房は湿度も下げる効果があり、湿度も快適に過ごせるかのカギを握っています。
こまめに運転をオフにした場合は、つけっぱなしよりも湿度が高かったという結果が出ているので、電気代の安さも大事ですが快適に過ごせるかも大切なので、熱中症に注意して賢く健康的にエアコンを使いましょう。
エアコンは定期的に掃除やメンテナンスを!
エアコンをつけっぱなしにすると掃除ができなくて、ホコリやカビで汚れてトラブルが発生することがあります。
定期的に掃除とメンテナンスを行い、トラブルを未然に防ぎましょう。
できれば毎日行うのがよいのですが、せめて2週間に1度は運転を停止して、フィルターのホコリを掃除機で吸いましょう。
その際に、コンセント周りにホコリが溜まってないかついでに確認し、溜まっていたら火災の原因になるのでキレイに取り除いておきましょう。
月に1度、フィルターを水洗いして掃除機では取れない汚れやカビを掃除してくださいね。
(参考:【保存版】エアコンフィルターの掃除方法!頻度や汚れがひどいときの対処法)
室外機も忘れずに掃除しましょう。周りに物があるとエアコンの効きに影響を与えるので30cmは離すようにしてください。
ついでに、ドレンホースなどにゴミが詰まっていないか確認しておきましょう。
(参考:エアコンの室外機を自分で掃除する方法!注意点や必要性など徹底解説!)
まとめ
エアコンのつけっぱなしは、こまめに切ったり入れたりするよりも電気代が上がるということが分かりました。
ですが、ダイキンの検証によると、時間帯によってはつけっぱなしの方が良いこともあり、日中はつけっぱなし、夜間はこまめにオンオフした方が電気代は安く済むとのことでしたね。
電気代の問題を除いては、エアコンをつけっぱなしにしても故障や火災のリスクはほぼないので大丈夫なのですが、当然長く使うことになるので寿命は短くなります。
パーツの劣化が早まるということは、年式の古いエアコンと同様に火災のリスクが出てくるため、エアコンをつけっぱなしで数年使用している場合、外出時は切るようにすると安心です。
エアコンを長く使っていくためにはメンテナンスが重要。ときどき運転を停止して掃除とメンテナンスを行いましょう。
自分で掃除できない、不具合かどうか判断できない場合は、エアコンクリーニングに依頼し、確認して掃除してもらってくださいね!