天ぷらや唐揚げ、串カツなどの揚げ物調理をしたときに残った油を排水口にそのまま捨てるのはダメです(少しでも!)。
もちろん、キッチン以外のトイレに流して捨てるのも、排水設備に問題が出るためすぐにやめてください。
ここでは、少量・大量の油に関わらず簡単にできる3つの油の捨て方や油を吸わせた紙(キッチンペーパーなど)を捨てる際の注意点などを紹介していきます。
また、油をそのまま捨ててはいけない理由や油の再利用についてもまとめたので参考にしてくださいね。
【簡単】油の正しい捨て方3パターン
油の捨て方には3パターンの方法があります。難しいことはなく簡単にできます。
ただし、油が冷めるのを待ってから、安全に処分するようにしてくださいね。
少量の油はキッチンペーパーや新聞紙などに吸わせ捨てる
少量の油であれば、キッチンペーパーや新聞紙、いらないチラシなどに吸わせましょう。
冷めると吸いにくいので、まだ少し油が温かいうちに行うのがおすすめです。
油が完全に冷めてから漏れないように2重にしたビニール袋に入れ、口をしっかり縛ってから捨てましょう。
(関連記事:キッチンペーパー代用アイデア!代わりになる家にあるものまとめ)
凝固剤などを入れ、固めて捨てる
揚げ物で油をたくさん使って処分したときは、凝固剤や片栗粉などで固めて捨てるのがおすすめです。
凝固剤は1本使い切りタイプのものが多いので使いやすく、固まったらフライ返しなどを使って簡単に剥がしてゴミにそのまま捨てられます。
片栗粉や小麦粉を使う場合は、油がまだ熱いうちに入れるのがポイント。
凝固剤のように固まらずドロドロになるので、冷めてから2重にしたビニール袋に入れて口をしっかり縛って捨てましょう。
油の量が多いと粉を使う量も多くなるので、凝固剤の方が使いやすく扱いも捨て方も簡単なのでおすすめです。
大量の油はビニール袋や牛乳パックに入れ捨てる
大量の油は、牛乳パックやビニール袋に新聞紙やキッチンペーパーなどを入れ、その上から流して紙に吸わせるようにして捨てましょう。
油が熱いままだと穴が開いて大変危険なので、必ず冷めたのを確認してから捨ててくださいね。
油が漏れると掃除が大変なので、ビニール袋や牛乳パックに穴が空いていないかよく確認してくださいね!
油を捨てる際の注意点
油を捨てるときは、自治体の捨て方に従いできるだけ早く処分することをおすすめします。
油の廃棄は自治体のルールに従う
我が家の地域では、油を吸った紙や凝固剤は可燃ゴミとして捨てることができます。
少量であれば紙に吸わせて可燃ゴミとして捨て、油の量が多ければ捨てるのはもったいないのでリサイクルに出すというのも良い方法ですね!ゴミ袋の節約にもつながります。
ご自身がお住まいの自治体ホームページを確認し、油の捨て方を調べて適切に処分するようにしてくださいね。
リサイクル可能な場合は容器に入れる
また、よく調べてみると廃食用油の回収も行っており、ペットボトルなどに漏れないよう役所へ持って行けば、バイオディーゼル燃料としてリサイクルされているとのことでした。
油がリサイクルできる地域にお住まいの方は、ペットボトルなど指定の容器に入れ、自治体のリサイクル方法に従って捨てましょう。
(参照:廃食油回収)
油を吸った紙の自然発火防止に水を染み込ませる
紙などに油を吸わせて捨てた場合、夏の暑い日は発熱して自然発火する危険性があります。
自然発火を防ぐために油を吸わせた紙には、水も十分に染み込ませるようにしましょう。
油を捨てたときは早めにゴミに出すようにしましょう。油をたくさん使う調理は、ゴミ出しの日にすると安心ですね!
(参照:油による自然発火に注意!)
油を排水口にそのまま捨てるのはダメな理由
油を使ったあと、水と同じような感覚でキッチンの排水口へ流してはいませんか?
排水口へ流してしまうと川や海が汚染されてしまうほか、油は冷えると固まるため排水管が油で詰まり悪臭の原因になってしまうんです。
油が詰まって排水されないと、悪臭とともに油混じりの汚水が溢れてしまう恐れがあります。トイレも同様でなので絶対に流さないようにしてください。
下水処理施設にも負担をかけますし、川や海が汚染されると生態系に悪影響を与え、結局は自分たちの暮らしに影響してくるので油は適切に処分することが大切です。
(参照:コップ一杯の油を流すと…日本下水道協会より)
油は使った日に捨てるのがおすすめ!
揚げ物などで油を多く使った場合、もったいないようですが1回限りで捨てることをおすすめします。
酸化油を使うリスクとはいえもったいないので、どうしても使いたいという方へ油をキレイにする方法をご紹介します。
酸化油を使うことのリスク
まだ油はキレイな状態だから捨てるのはもったいないなと思っても、油の酸化が気になりますよね。
具体的に酸化油とはどのような状態なのかや、どんな影響があるのかを説明していきます。
酸化油とは、酸素の油が結合した状態。酸化が進むと分解が進んでさまざまな物質を発生させ、イヤなニオイや変色の原因となり劣化してしまうんです。
空気・熱・光が原因で油は酸化してしまうので、保管方法によっても酸化が進んでしまうので注意が必要です。
こうした酸化油を使うと、料理の風味を損ねるのはもちろんのこと、胃もたれ・胸焼け・腹痛などを起こしたり、食中毒の原因になったりしてしまいます。
短期間であれば人の身体には毒素を排出する機能が備わっているので大きな問題になることは少ないのですが、長期的に摂取してしまうと内臓に負担がかかり病気の原因になることがあります。
(参照:劣化油の毒性)
どうしても使う場合は早めに使い切ろう
我が家は1度使った揚げ油は、もったいないなと思いつつ捨ててしまいますが、同じようにもったいないと思ってあと数回使いたいという方も多いと思います。
どうしても1度使った油を使いたいという場合は、早めに使い切ることがポイントです。
炒め物用の油として使い切る、揚げ油としてであれば3回ほど使ったら捨てるようにしましょう。
揚げ物をする際にナスを用意しておき、最後に揚げナスを作って冷凍するのも1つの方法です。
ナスは油を大量に吸ってくれますし、冷凍で2週間は保つといわれているので、油の処理としてもおすすめですよ!
油を再利用するときに油をキレイにする方法
巷で噂されている油がキレイになる方法をご紹介します。
梅干し
おばあちゃんの知恵袋的なやり方ですが、揚げ物をする際に梅干しを2~3個入れて一緒に揚げると油の酸化を防げるというもの。
梅干しはアルカリ性なので油の酸化を防いでくれるそうですが、解明はされていないようです。
ジャガイモ
ジャガイモの皮があるときは、5分ほど揚げるとジャガイモの皮の食物繊維が酸化物質を吸着してくれるそう。
1度やってみたことがあるのですが、確かに茶色かった油が少し透き通ってキレイになりました!
片栗粉
ボウルにキッチンペーパーを敷き、古い油を入れます。
200ccに大さじ3杯の片栗粉を入れ固めの水溶き片栗粉を作り、油の中に入れてしばらく放置すると分離して、油のゴミや酸化物質が片栗粉と一緒に沈み、上澄みの油がキレイになるというものもありますよ。
まとめ
油の捨て方を3パターンご紹介しましたが、正しく捨てることができていましたか?
流しに捨てるは悪臭・詰まりの原因になるだけでなく、環境破壊へとつながるので絶対にやめましょう。
捨て方は、お住まいの地域のルールに従って処分してくださいね。
油を使ったら酸素と結合して酸化油になり、健康を害するリスクがあることも分かりました。
1度油を使ったら捨てた方が良いのですが、どうしてももったいないという場合は、早めに使い切ることをおすすめします。
油がキレイになる方法も、気になる方はぜひ試してみてくださいね!