めんつゆトラップとは、めんつゆを使ったコバエ取りのこと。
めんつゆの香りでおびき寄せ、少量混ぜた洗剤で気門を塞いで溺れさせるというもので簡単に作れるコバエ退治方法として話題ですね。
ここでは、そんなめんつゆトラップの作り方や設置場所、捨て方などを紹介していきます。
まためんつゆトラップが効かないコバエへの対処法もまとめたので、参考にしてくださいね。
コバエのいない空間を作り、キッチン・水回りの清潔さを保ちましょう!
コバエにめんつゆトラップを仕掛け捕獲する方法
めんつゆトラップが効くのはショウジョウバエという種類のコバエであることが分かっています。
ショウジョウバエはキッチンを中心に飛んでいるハエなので、不衛生な状態を解消するためにもめんつゆトラップで撃退していきましょう!
めんつゆトラップの作り方
用意するもの
- 明るいものや光る容器
- 濃縮タイプのめんつゆ
- 半量ほどの水
- 柑橘系の香りがする食器用洗剤
作り方の手順
- 濃縮タイプのめんつゆはニオイが強いため、倍程度の水を足し薄める
- コバエが溺れるぐらいの量があればOK。容器に合った量を作る
- 食器用洗剤を5滴ほど入れ完成
実際にコバエにめんつゆトラップを仕掛けた方の口コミを見ると、めんつゆを入れる容器は明るく光るものが良いそう。
なので、ペットボトルや卵のパック、牛乳パック、アルミカップなどがおすすめ。
めんつゆは、コバエをおびき寄せるために香りが強い濃縮タイプ2~3倍のものがベスト!
ストレートタイプのめんつゆの場合は、薄めずにそのまま使ってくださいね。
洗剤は界面活性剤が入っていることが重要。界面活性剤がコバエの気門を塞ぐ役割を果たします。
香りは柑橘系がおすすめで、ミント系は忌避効果があり仕掛けには向いていないので注意しましょう。
めんつゆトラップを置く場所
めんつゆトラップが効くのはショウジョウバエのみなので、ショウジョウバエが湧くところへ置いておきましょう。
前述のようにショウジョウバエが多くいるのは、生ごみなどの食品ゴミがあるところ。排水口やゴミ箱付近がおすすめです。
ゴミ箱や排水口付近にゴミが溜まっていると、めんつゆトラップよりもそちらへ行ってしまうので、生ごみや排水口のゴミはあらかじめ捨ててキレイにしておきましょう。
めんつゆトラップは、当たってこぼすことがないようキッチンの安定したところへ置き、1週間ほどそのまま置いておいてくださいね。
もちろんたくさんコバエがかかって気持ち悪い場合は、早めに処理しても構いません。
めんつゆトラップの捨て方。放置はダメ
めんつゆトラップにコバエがかかった、もしくは1週間経つ場合はすぐに処理してください。
めんつゆトラップを放置し続けると、今度はめんつゆトラップにコバエが卵を産み、孵化するという逆効果に…。
めんつゆは古新聞等に吸い込ませ、ビニール袋に入れ口をしっかり閉じてから捨てましょう。
容器はお住まいの自治体のごみ処理方法に従って捨ててください。
めんつゆトラップは排水口に流してはいけません。内部で孵化するリスクがあるので絶対に流さないでくださいね。
めんつゆトラップの効果が薄い…代用品はこれ!
めんつゆトラップを仕掛けても効果を感じられない場合、アルコールやお酢、醤油などでも代用ができます。
残ったビールやワイン、日本酒など香りがするお酒なら何でも良いですし、特に香りの強い梅酒なんかはより効果が期待できますよ。
また、香りの強いいろいろなものを混ぜて作る『カクテルトラップ』もあり、めんつゆ・アルコール・酢などを混ぜて仕掛けると、ニオイが強過ぎるのが難点ですが高い効果が見込めるとのこと!
クワガタやカブトムシを捕獲するときの仕掛けづくりのように、いろいろと試してみるのも面白いですね。
めんつゆトラップが効かない?それはコバエの種類にあり
めんつゆトラップが効かないのはショウジョウバエ以外のコバエだといわれています。
コバエと呼ばれるものには数種類のハエがおり、発生源も捕獲方法もショウジョウバエとは異なるので、コバエの種類に合った撃退方法を見つけることが大切です。
コバエと呼ばれるものには主に6種類おり、発生源も食の好みもそれぞれ違います。
ショウジョウバエ | 食品ゴミや生ごみが発生源でキッチンやリビングに多くいる。根菜や果物、アルコールなど香りが強いものが好物とされている。 |
ノミバエ | 食品ゴミや生ごみが発生源でキッチンやリビングに多くいる。調理された料理が好物でアルコールには興味を示さないといわれている。 |
フンコバエ | 排水口や排水管の汚れから発生。汚れている排水口周りに多くいる。 |
チョウバエ | |
ニセケバエ | |
キノコバエ | 観葉植物などの土が発生源で、庭やベランダなどに多くいる。 |
自分では駆除できないコバエの対策には専門業者への依頼を検討してくださいね。
(関連記事:害虫駆除業者おすすめランキング!業者の選び方を徹底解説)
ショウジョウバエ以外にも効く!コバエ駆除アイテム5選!
めんつゆトラップが効かない種類のコバエにおすすめのアイテムをご紹介します。
キッチンにいるショウジョウバエやノミバエ、排水口周りに発生するチョウバエなど、土壌に発生するキノコバエなどに適したアイテムなのでぜひ参考にしてみてくださいね!
アース製薬 コバエがホイホイ
出典:アース製薬
コバエが好きな香りで誘引し、コバエの習性を活かした止まり木効果を利用した、置くだけ簡単設置の捕獲アイテム。
ゼリー状になった薬剤へもぐらせてすかさず殺虫します。効果があるのはショウジョウバエとノミバエ。
コバエがひどく発生したときにキッチンに使ってみましたが、置いたそばからコバエが赤い部分に止まりゼリーの中へ入っていくのは見ていて頼もしく、効果もバツグンでしたよ!
効果持続期間は約1か月。使用後はお住まいの自治体のごみ処理方法に従って捨ててください。
キンチョー コバエコナーズゴミ箱用
出典:キンチョー
生ごみがある場所にショウジョウバエは発生してしまいますが、こちらの商品はゴミ箱のフタ裏に直接貼ってコバエの発生を抑えるというもの。
殺虫して発生を抑えるだけでなく、忌避効果もあり、さらにはゴミ箱の消臭もしてくれるのでトリプル効果が期待できます。
効果が期待できるのはショウジョウバエとノミバエで効果は約30日続きます。使用後は自治体の捨て方にならって廃棄してくださいね。
コバエこないアース キッチン用
出典:Amazon
スプレータイプの虫よけで、殺虫剤を使用していないのでキッチン周りでも安心して使うことができます。
コバエが気になるときにサッとスプレーして殺虫することもできますし、三角コーナーやゴミ箱などにもスプレーしておくと発生予防としても使えますよ。
さらには消臭成分や発酵アルコールという除菌成分が配合されているので、ニオイもなくなり清潔に保つことができます。
設置タイプは交換時期を気にしなければなりませんが、こちらは気になるときにスプレーするだけなのでより手軽です。
イカリ消毒 コバエ退治 ヌメリとりプラス
出典:イカリ消毒
こちらのハエ取りは、排水口などの水たまりを発生源とするチョウバエなどを退治できるアイテムです。
コバエだけでなくユスリカの幼虫が成虫にならないように抑えるという優れもの。
酸素系漂白剤も配合されているので、排水口や排水管の汚れを取り、除菌や防臭にも効果的です。
使い方はタブレットを排水口に入れて2時間以上置いておくだけで簡単ですね。
アースガーデンハエとり棒 園芸用
出典:Amazon
こちらのハエとり棒は、観葉植物など庭やベランダに発生するキノコバエをターゲットにした捕獲アイテム。
スティックに超強力粘着剤が付いていて、土に刺すだけの簡単設置。コバエの習性を活かした止まり木効果でどんどんコバエが寄ってきます。
実際に使ったことがありますが、効果はバツグン!1日ですごい量のコバエがくっついていました。
ただし、粘着剤が手などに付くと落ちにくいので扱いにはくれぐれも注意しましょう。
もし粘着剤が付いてしまったら、サラダ油などでていねいに拭き、洗剤でよく洗って落としてくださいね。
アロマオイル
殺虫効果はありませんがアロマオイルには虫よけ効果があり、天然の成分なので化学物質を使ったアイテムは使いたくないという方におすすめです。
アロマオイルは植物由来の成分。植物は動物のように身動きが取れないため香りで害虫を寄せ付けないようにしているものもあるんですね。
コバエなどの虫よけに効果的なアロマオイルは、
- ラベンダー
- ローズマリー
- ゼラニウム
- ユーカリ
など。これらのアロマオイルは比較的入手しやすいのでおすすめですよ。
リラックス効果も得られるので、その日の体調や気分に合わせて香りをチョイスしてみましょう。
ただし、妊娠中はラベンダーの香りを嗅ぐと子宮収縮することがある、などアロマオイルの種類によっては体質・持病などで禁忌となっているものもあるので事前に確認しておいてくださいね。
虫よけ対策にはハッカ油もおすすめ!詳しくは下記記事にまとめました。
(関連記事:虫よけ効果あり!ハッカ油を使った掃除方法まとめ)
コバエを発生させないコツ!
コバエ退治よりも大切なのは、コバエを発生させないようにすることがポイント。
ここからはコバエが発生しにくくなるような対策をご紹介。日々の生活のなかで意識して取り組んでみてくださいね。
生ごみは溜めない
コバエは生ごみなど強いニオイが大好きなので、生ごみは溜めないで決められた曜日にきちんと捨てるようにしましょう。
特に夏場に生ごみを放置するとコバエだけでなく、ゴミ袋にウジが湧いてしまい不衛生。
多くの家庭では、スーパーなどでもらう袋を家庭内のゴミ袋にし、地域指定ゴミ袋に入れてゴミ出しをするかと思います。
地域指定ゴミ袋に生ごみが入ったビニール袋を入れる前には、ビニール袋の口をしっかり縛ってニオイが漏れないようにするとコバエが発生したり近寄ってきたりしにくくなりますよ。
ちなみに家庭内で生ごみを捨てるゴミ箱は、フタがしっかり閉まるものを使うとニオイが漏れにくくなりコバエも寄ってきにくくなるのでおすすめです。
(関連記事:生ゴミ冷凍のメリット・デメリット!臭わない生ゴミの捨て方を徹底解説)
特に水回りはこまめな掃除を心がける
キッチンや浴室などの排水口が汚れていると、チョウバエなどのコバエが発生する原因になってしまいます。
排水口や食品ゴミをキャッチする穴が開いた受け皿などは、いつも清潔にしておくことが大切です。
また、洗いものを溜めるクセがある場合、コバエが卵を産んでしまう可能性があります。
コバエが気になるのであれば洗い物は溜めずにすぐ洗う習慣を身につけると良いですね!
コバエが出る時期はナメクジにも気を付けたいですね。詳細は下記記事をご覧ください。
(関連記事:ナメクジ退治の4つの方法。室内から屋外まで駆除できる対策・予防法)
まとめ
めんつゆトラップはコバエが気になったときに手軽に作れる仕掛けですが、ショウジョウバエのみに効くため効果が限定されてしまいます。
ほかにも排水口などの水回りや庭やベランダの植物にコバエがたかっているという場合は、めんつゆトラップと併用しながらご紹介したおすすめのコバエ撃退アイテムで退治してみてくださいね。
コバエ退治は発生したコバエを除去するよりも、発生を抑えることが1番重要です。
水回りはこまめに掃除しておく、生ごみを溜めない、ゴミのニオイを発生させない、ゴミ箱はフタ付きのものを使う、というような対策でコバエの発生を抑えることができます。
コバエが家の中を飛んでいると不愉快でストレスが溜まります。
ぜひ、ご紹介しためんつゆトラップなどの方法で、煩わしいコバエを撃退してくださいね!
コバエ以外にゴキブリなど害虫の存在が気になる方は下記記事を参考にしてください。