花粉やハウスダスト、ウイルス対策のために空気清浄機を置くご家庭多いですよね。我が家もリビングと寝室に1台ずつ空気清浄機を設置してます^^
お部屋の空気をキレイにする空気清浄機ですが、定期的に掃除をしないと…逆に汚れた空気を部屋中にまき散らして不衛生なので、気をつけてくださいね!
空気清浄機の掃除の仕方は、フィルターやトレイ、パネルなど外せる部分は外し水洗い&本体の外側・内部などを拭くだけ。
ここでは、1年ほど掃除をさぼっていた我が家の加湿機能付き空気清浄機「SHARP KC-E50」の掃除をしながら道具や手順を紹介していきますね。
空気清浄機の掃除のとき、重曹やクエン酸は使うの?
カビ対策にアルコールが効果的?
掃除頻度の目安は?
など気になる方は参考にしてください!
空気清浄機の掃除が必要なワケ
空気清浄機の汚れをそのままにしておくと、空気をキレイにする能力が正常に機能しなくなったり、故障の原因になってしまいます。
また吸い込みが悪くなることで余計な電力を使うことになるため、電気代のアップにもつながってしまうのです。
ホコリが蓄積したままだと故障の原因に
空気清浄機にはフィルタ―が装着されているのですが、ここにホコリなどの汚れが付いたままになっていると吸い込みが悪くなって本来の空気清浄能力を発揮することができなくなってしまいます。
吸い込みが悪くなると、余計な電力を使うため空気清浄機本体の加熱の原因になり故障することがあるので、掃除はこまめに行わなければなりません。
また、加湿機能付きの空気清浄機の場合は、内部にカビが発生することが多く、これらの汚れを放置することでニオイが発生したり健康に悪影響を及ぼしてしまうので注意しましょう。
電気代が高騰する
フィルタ―にホコリなどの汚れが溜まっていると吸い込みが悪くなるため、本来の機能を発揮するために余計な電力を使うことになってしまいます。
空気の流れが良い状態、つまりフィルターが掃除されてキレイな状態の空気清浄機であればムダな電力を使わなくて済みますが、ホコリが溜まるだけで電気代が上がってしまうので掃除は定期的に行いましょう。
フィルターに付着したカビ、ウイルスをまき散らす…
空気清浄機を使うと、フィルタ―には空気中に漂っていたカビやウイルスなどの汚れが付着します。
これらの汚れをそのままにしておくと、空気中に汚れやウイルスをまき散らしてしまう可能性があるのです。
空気清浄機を使って空気を汚してしまうのは本末転倒。いつもキレイな空気が出るようこまめにメンテナンスを行うことが大切です。
(関連記事:エアコンのカビは病気リスクあり?原因や発生場所、対処法など徹底解説)
空気清浄機の掃除方法【全手順】
空気清浄機(SHARP KC-E50)の掃除方法を手順付きで解説していきます。
加湿機能付きの空気清浄機の掃除手順なので、加湿機能が付いていない空気清浄機をお持ちの場合、必要ない項目は飛ばしてくださいね。
用意するもの
- ゴム手袋
- 必要であればマスクやゴーグル
- 掃除機
- スポンジ
- 雑巾などの布
- 綿棒や歯ブラシ
- 重曹またはアルカリ電解水
- 水垢があればクエン酸
- ニオイや殺菌に塩素系漂白剤やエタノール
最初に電源を切り電源コードを抜く
感電・ショート防止に空気清浄機の掃除前には電源を切っておきましょう。
何かの拍子に電源が入ってしまうのを防ぐために、電源コードを引き抜いておくと安心です。
本体を拭く
空気清浄機本体の全面やパネルがある場合は、よく絞ったやわらかい布で拭きましょう。
汚れが落ちない場合は、薄めた中性洗剤を使って落としてください。
集塵・脱臭フィルタ―やパネルを外し、ホコリを吸い取る
空気清浄機の集塵・脱臭などのフィルターやホコリをキャッチするパネルに付いたホコリを掃除機で吸い取ります。
各フィルタ―やパネルは、メーカーによって構造が異なるため取り扱い説明書を見ながら取り外してください。
長い間掃除をしていない空気清浄機の場合、画像中央の脱臭フィルターの内部にホコリが固まってしまい、掃除機では吸い取れない場合があります。
あくまでも自己責任になりますが、ベランダなど外で高さ20cmほどのところから落として衝撃を与えると、中のホコリが砕けてキレイになる場合がありますよ。
砕けて細かくなったホコリが舞うので、マスクやゴーグルがあると安心です。
ホコリを砕く、掃除機で吸う、を繰り返すとかなりキレイになりました。
水洗いできる脱臭フィルターの場合は、以下にご紹介している水洗いの箇所を参考にして洗ってくださいね。
センサー部分の汚れを拭く
ハウスダストセンサーなどが付いていてカバーが取り外せる空気清浄機は、センサーのレンズも掃除して感度が落ちないようにしましょう。
我が家の空気清浄機の場合は、スポンジのセンサーカバーが付いていて、ホコリが付着していたので掃除機で吸い取り、水洗いして絞って取り付けました。
これ以上は掃除できそうにないので、綿棒で丸い穴の部分に詰まったホコリを掃除しました。
レンズが付いている空気清浄機の場合、センサーカバーを外したら乾いた綿棒を使ってレンズを拭いてください。
故障の原因になるので、レンズ以外の場所に綿棒を差し込まないようにしましょう。
給水タンクの掃除
手荒れ防止にゴム手袋を着用しましょう。塩素系漂白剤など洗剤を使う場合、ニオイで体調が悪くなることがあるのでマスクやゴーグルもあると安心です。
給水タンクを引き抜いたら、フタを外して中をスポンジなどで掃除しましょう。
水垢で汚れている場合は、クエン酸を使い(水orぬるま湯3Lあたり20gのクエン酸)スポンジなどでこすり洗いしてください。
頑固な水垢には2時間ほどの浸け置きも有効です。
カビがフタに付着することがありますが、歯ブラシで簡単にこすって落とすことができます。
頑固なカビの場合は、エタノールや塩素系漂白剤を塗布してカビを死滅させましょう。
トレイやフィルタ―、パネルなどは水洗い
集塵フィルタ―や脱臭フィルターは水洗いできないことが多いのですが、メーカーによっては水洗いできるフィルタ―もあるので取扱説明書で確認してください。
フィルタ―やホコリをキャッチするパネルのホコリを掃除機で取ったら、水洗いして細かい汚れを落としていきます。
軽い汚れであれば水洗いで十分キレイになるので、歯ブラシでやさしくこすり洗いしてください。
我が家の空気清浄機は、パネルが大気汚染物質で真っ黒!
ホコリや油汚れも付着している様子でしたが、アルカリ電解水を裏表にまんべんなくスプレーしてしばらく置き、歯ブラシで軽くこするだけで簡単に真っ白になりました。
重曹で洗う方法も多く紹介されていますが、重曹よりもアルカリ電解水の方がアルカリ度が高いため、油汚れなどは特に洗浄力を発揮します。
重曹水を作る手間も省け、100均で手軽に入手できるのでおすすめですよ。
手荒れすることがあるのでゴム手袋を着用して掃除しましょう。
トレイやフィルター、パネルなどを乾燥
空気清浄機は電化製品なので水分が残っているとショートするなど故障の原因に。水分はしっかり乾燥させる必要があります。
フィルタ―やパネルを洗った後に布で大まかな水分を吸い取ったら、直射日光が当たらない風通しの良い場所に立てかけて完全に乾燥させましょう。
加湿フィルターはそのまま加湿機能を使う場合、乾燥させる必要はありません。
加湿機能を使わないときは、濡れたまま設置するとカビの繁殖やニオイの原因になるのでしっかり乾燥させてから取り付けてください。
空気清浄機の内部を拭き掃除
給水タンクやトレイなどがない状態の空気清浄機の内部を掃除していきいましょう。
乾いた布や綿棒でホコリなどの汚れを拭いてください。
カビがある場合はエタノール(アルコール)を布にスプレーしてから拭き取っていきましょう。
水垢がある場合はクエン酸水を布にスプレーしてから拭き取ってくださいね。
我が家の空気清浄機の内部は黒なのでカビが分かりにくいため、念のためアルコール除菌スプレーで掃除しました。
自分では掃除ができない場合は「空気清浄機クリーニングおすすめ業者!料金相場や選び方」のページをご覧ください。
加湿フィルターのヌメリ、臭いには浸け置き洗いが効果的
加湿フィルターとトレイを空気清浄機から引き抜いて取り外しましょう。
トレイは分解できそうな部品を取り外して水洗いし、細かい部分は歯ブラシや綿棒で汚れを落としてください。
汚れていないように見えたのですが、ヌメリがたくさん発生していました。
ヌメリには雑菌が多くいるので不衛生。殺菌効果も期待できるアルカリ電解水をたっぷりスプレーしてしばらく置き、歯ブラシや綿棒などで細かい部分の汚れを掃除します。
加湿フィルターも何の汚れか分かりませんが黄ばみがあったのでアルカリ電解水をたっぷりスプレー。
しばらく置いて指でつまみ洗いしました。落ちにくい汚れは、加湿器専用の洗剤かぬるま湯に重曹を溶かして30分ほど浸け置きするのが効果的です。
水垢汚れがある場合は、クエン酸水に1時間ほど浸け置きしてスポンジなどでこすり洗いしましょう。
ニオイが気になるときは塩素系漂白剤を規定量使って浸け置きすると気にならなくなります。塩素系漂白剤が使用できるか取り扱い説明書を確認してから行ってくださいね。
空気清浄機の掃除の頻度
空気清浄機の外側は、ホコリや油汚れ、ヤニなどが付着しやすい場所。
ホコリについてはお部屋に掃除機をかける度に空気清浄機もついでにチェックし、ホコリが付いていたら掃除しておきましょう。
最低でも2週間に1度はホコリ掃除を行うことをおすすめします。
油汚れなどベタつきや黄ばみが気になるときは、その都度薄めた中性洗剤を使って拭き、その後水拭きして仕上げてください。
空気清浄機の内部はカビや水垢で汚れやすいため、ほとんどのメーカーでは月に1度の掃除が推奨されています。
1度キレイに掃除をし、その後は定期的に掃除する習慣をつけておけば、浸け置きしてよくすすぎ、乾燥させるだけなので簡単ですよ。
フィルター交換は10年に1度が目安
ちなみに、空気清浄機のフィルターはほとんどのメーカーで10年に1度の交換が推奨されています。
使用環境によっては10年よりも短めに寿命がくることもあるので、空気清浄に時間がかかるようになった、部屋のニオイが取れにくくなったと感じる場合は掃除ではなく、フィルタ―交換をおすすめします。
我が家の空気清浄機は購入して6年ほどですが、本来真っ白であるフィルタ―が排気ガスなどで真っ黒なので早めの交換となりそうです。
空気清浄機の清潔を保つ4つのポイント
空気清浄機をできるだけキレイに保つためのお手入れポイントを4つご紹介します。
使い捨てフィルターを使うとホコリ掃除がラク
出典:Amazon
空気清浄機にはホコリをキャッチするパネルが付いており、この部分のホコリをこまめに掃除しなければなりませんが、使い捨てフィルタ―があれば便利ですよ。
使い方はパネルの上からフィルタ―を貼るだけ。ホコリが溜まったら捨てて新しいフィルタ―をまた貼れば良いのでお手入れもラクラクです。
部屋を清潔にしておく
お部屋が汚れていると、汚れている分だけ空気清浄機も汚れが溜まりやすくなるので掃除頻度も増えてしまいます。
空気清浄機の効果をより長く持続させるためにも、お部屋はいつもキレイに掃除しておきましょう。
窓を開けて換気し温度や湿度を調整する、掃除機をかけてホコリを掃除する、タバコなどニオイの強いものを部屋で発生させないなどの工夫で、空気清浄機も清潔を保ちやすくなりますよ。
また、空気清浄機を置いている部屋に使用中のエアコンがある場合は、エアコン掃除も忘れずに行ってくださいね。せっかく空気清浄機をキレイにしても、エアコン内部に汚れが残ったままだと意味がないですよ!
(関連記事:ホコリの掃除方法!必要な道具や溜まりやすい場所の掃除のコツ)
給水タンクの水は毎日入れ替える
加湿機能を使うときに吸水タンクに水を入れなければなりませんが、水を入れっぱなしにしていると雑菌の繁殖につながってしまいます。
水は毎日取り換え、雑菌が混ざった水が部屋に放出されないようにしましょう。
ちなみに、身体に良さそうだという理由から給水タンクにミネラルウォーターを使う方がいますが、雑菌が繁殖しやすいためおすすめできません。
塩素が入っている水道水なら雑菌が繁殖しにくいため、空気清浄機にはミネラルウォーターではなく水道水を使うようにしましょう。
加湿機能を使わないときは水は捨てる
加湿機能を使わないのに給水タンクに水が入ったままの状態でいると、内部のフィルタ―などにカビが発生してしまいます。
カビ以外にも、長時間水分を溜めておくことで徐々に水分が蒸発し、水道水に含まれるミネラル分だけが残るため水垢の原因にもなってしまうのです。
加湿機能を使わないときは、給水タンクの水を捨てて内部の水分を拭き取り、加湿フィルターやトレイも一緒にしっかりと乾燥させておきましょう。
まとめ
空気清浄機は定期的にホコリ掃除と内部のカビやヌメリ、水垢掃除をしないと、空気をキレイにするどころか汚れを部屋中に放出させてしまうことが分かりました。
汚れた空気清浄機を使っているとニオイも取れにくくなったり、空気清浄機自体からもニオイが発生することもあるので、こまめなメンテナンスが必要です。
いつ掃除したか記憶にないくらい放置した我が家の空気清浄機でしたが、掃除を行ったことでいつもより排出される空気がクリーンになりました!
ホコリをキャッチするパネルがキレイになったことで、中の脱臭フィルターが透けて見えるまでになっています。
ホコリ掃除はこまめにやっていたつもりですが、内部の掃除をサボるとその分カビやヌメリが蓄積して掃除が大変になるので、こまめに掃除することを強くおすすめします。
ぜひ空気清浄機の掃除方法やお手入れ方法を参考にして、いつもクリーンな空気で過ごしてくださいね!
空気清浄機を置く寝室の掃除については下記記事にまとめました。
(関連記事:寝室掃除の正しいやり方!掃除がしやすい寝室の作り方)