お風呂は、天井に始まり、蛇口・浴槽・床・排水溝など掃除をするべき箇所がたくさんあることはもちろん、場所によりやり方が異なります。
そのため、お風呂掃除のやり方や順番がわかりづらいですよね…。
そこでここでは、お風呂掃除の効率よく進められる順番ややり方などをわかりやすく紹介していきます。
また普段あまり掃除をしない浴槽エプロンやまとめて簡単に洗える浴槽のフタ、椅子・小物などの掃除方法も解説しています。
お風呂の効果的な掃除方法が知りたい方は必見!
お風呂掃除の順番は「上から下」が基本!
お風呂掃除をしていく順番は、部屋の掃除と同じように、上から下に向かって行いましょう。
当然ですが、水は上から下に向かって流れていくので、流れに従って上から下に向かって掃除を行っていくのが鉄則です。
天井>壁、ドア>シャワーヘッド、鏡、蛇口>バスタブ>床>排水溝
箇所は少し端折りましたが、上記の流れでお風呂掃除を進めると、二度手間や石鹸カスが床に残るのを防げます。
お風呂掃除を効率よく進めるためにも道具選びも重要です。詳しくは「お風呂掃除におすすめの道具を徹底解説」のページをご覧ください。
またお風呂掃除の洗剤は下記記事を参考にしてくださいね。
(関連記事:お風呂掃除洗剤おすすめ10選!失敗しない選び方)
【場所別】お風呂掃除のやり方を徹底解説!
冒頭でもお伝えしましたが、お風呂掃除と一口にいっても場所ごとに使う道具や洗い方などが異なります。
ここでは場所別にお風呂掃除のやり方を紹介していきます。
天井
用意するもの
中性洗剤(バスマジックリンなど)
クイックルワイパー
ドライシート(またはキッチンペーパー)
カビキラー
ゴム手袋
ゴーグル
マスク
お風呂の天井には、蒸気にのって付着した皮脂汚れや黒カビなどが発生しています。
お風呂の天井の皮脂汚れは、クイックルワイパーに中性洗剤を湿らせたドライシートまたはキッチンペーパーを取り付け、掃除をしていきましょう。
また天井のカビ取りをしたい場合は、カビキラー(塩素系漂白剤)を塗布して掃除してください。
ただし液が垂れてくる可能性があるので、目や肌に触れないようゴム手袋やゴーグル、マスクなどをつけておくと安心です。
また塩素系漂白剤を使用する際は換気をしながら行ってくださいね。
浴室乾燥機の掃除方法は下記記事をご覧ください。
(関連記事:自分でできる浴室乾燥機の掃除方法!フィルターやカバーを外し簡単お掃除しよう)
壁やドア
用意するもの
中性洗剤
酸性洗剤(お風呂用ティンクルなど)
スポンジ
お風呂の壁やドアには、皮脂汚れ(ヌメリ)や石鹸カスが混じった水垢汚れが多いです。
どちらも軽い汚れならお風呂用の中性洗剤をつけてスポンジでこするだけで落とすことができます。
中性洗剤で落ちない場合は、アルカリ性の水垢汚れなので、反対の酸性洗剤を使って掃除をしていきましょう。
(関連記事:石鹸カスの落とし方。クエン酸とセスキ・重曹を使い分け上手に落とす!)
シャワーヘッド
用意するもの
酸性洗剤(またはクエン酸)
歯ブラシやつまようじ
シャワーヘッドの汚れは水垢がほとんど。水垢が蓄積しすぎるとシャワーヘッドの故障につながるため、定期的にお手入れしたいところです。
シャワーヘッドの掃除には酸性洗剤を使って、水垢を落としていきましょう。
頑固で落ちない水垢の場合、洗面器にクエン酸水を作りシャワーヘッドを浸け置きすると、水垢汚れがゆるくなり、歯ブラシやつまようじで簡単に落ちるようになります。
クエン酸水は、ぬるま湯1Lに対し大さじ2杯程度を混ぜるだけ。
(関連記事:シャワーヘッドの掃除方法まとめ)
鏡や蛇口
用意するもの
クエン酸
キッチンペーパー
ラップ
ダイヤモンドパッド
スポンジ
お風呂の鏡や蛇口なども水垢汚れがほとんど。しかし石鹸カスも混じりやすく、頑固で落ちづらい状態になっていることが多いです。
そんな頑固な水垢汚れには、クエン酸パックが効果的です。
洗面器にぬるま湯1Lとクエン酸大さじ2杯を入れて溶かし、キッチンペーパーを浸しましょう。
浸したキッチンペーパーを水垢の気になる鏡や蛇口などに貼り付け、ラップをして3時間ほど放置してください。
クエン酸パックでゆるんだ水垢をスポンジでこすり洗いすれば簡単に落とすことができます。
クエン酸パックでも落ちない水垢の場合は、ダイヤモンドパッドで削り落としましょう。
ダイヤモンドパッドで鏡の水垢と落とす場合は、鏡に傷がつかないように力を入れ過ぎないように気をつけてください。
(関連記事:蛇口と吐水口の掃除方法まとめ)
(関連記事:【鏡のウロコ取り】失敗しない落とし方を徹底解説)
バスタブ
用意するもの
中性洗剤
酸性洗剤
スポンジ
バスタブは水垢はもちろんですが、お湯を張って浸かるだけに皮脂汚れも付着しやすい場所です。
(掃除してないとザラザラして気持ち悪いですよね…汗)
そんな2種類の汚れが混在するバスタブは、中性洗剤と酸性洗剤をうまく使い分けて掃除をしていきましょう。
またバスタブを掃除する際は、入浴後のバスタブが温まった状態がおすすめです。
熱で汚れがゆるんでおり、スポンジでのこすり洗いで落としやすいです。
入浴後以外のタイミングで掃除をする場合は、温かいシャワーをかけてからやればOK。
くわしくは「浴槽の黒ずみの落とし方を徹底解説」のページもご覧ください。
また風呂釜の掃除方法は下記の記事にまとめているので、参考にしてください。
(関連記事:風呂釜の掃除方法を徹底解説!)
床(洗い場)
用意するもの
中性洗剤
酸性洗剤
スポンジ
体を洗う洗い場、床には、シャンプーなどの石鹸カス、水垢や皮脂汚れが溜まりがちです。
放っておくと、ピンクのヌメリ汚れやカビなどの原因になるので、隅々まで丁寧に掃除をしていきましょう。
お風呂の床も基本的には中性洗剤をスポンジにつけてこすり洗いしてください。
落ちない場合は、酸性洗剤を使って落としていきましょう。
お風呂の床の頑固な汚れには下記記事を参考にしてくださいね。
(関連記事:お風呂の床の黒ずみの掃除方法。原因に合った洗剤を使い徹底除去!)
排水溝
用意するもの
中性洗剤
カビ取り剤
歯ブラシ
スポンジ
排水溝は髪の毛やホコリ、糸くずなどのゴミを取り除くことから始めていきましょう。
その後、受け皿や目皿、排水トラップなどの部品を外して、それぞれ中性洗剤と歯ブラシ、スポンジなどを使って掃除してください。
また排水溝はヌメリ汚れが多く、カビも生えやすい場所なので、カビ取り剤をスプレーしておくといいです。
排水溝の流れが悪い、つまりが気になったときは下記の記事を参考にしてくださいね。
(関連記事:お風呂の排水溝のつまりに重曹とクエン酸を使おう!)
浴槽のフタやお風呂の小物類は重曹で浸け置き洗い!
お風呂の椅子や子どものおもちゃ、浴槽のフタなどの小物類は、皮脂や石鹸カス、水垢などの汚れでいっぱいです。
カビの発生を防ぐためにも、重曹を使った浸け置き洗いでまるごと掃除をしてしまいましょう。
用意するもの
お湯(残り湯OK)
重曹(またはオキシクリーン)
塩素系漂白剤
浴槽にお湯をためて(または残り湯)、そこに重曹を1カップ(200ml)程度を投入します。
重曹が溶けたら、お風呂のフタや椅子、容器、おもちゃなどを浸け置きします。
放置時間の目安は一晩ぐらいがいいので、入浴後の残り湯を使うといいです。
またカビが生えているモノがある場合は、重曹に加えて塩素系漂白剤を混ぜておくと効果的。
ゴムパッキンのカビを取る方法
用意するもの
カビ取り剤(カビキラーやカビハイターなど)
片栗粉
ラップ
ドア部分や床の端部分などのゴムパッキンの掃除はカビ取り剤を使いましょう。
ただしゴムパッキンはこすり洗いすると剥がれたり削れたりするので、注意してください。
カビ取り剤を吹きつけて放置した後、洗い流しましょう。
カビ取り剤が垂れてしまう場合には、片栗粉を混ぜて粘度を上げたり、ラップするのもアリですね。
こすり洗いをしてしまうとゴムの劣化につながるので、ドアのゴムパッキンはこすらないのがポイント。
ゴムパッキン用の洗剤を使うか、片栗粉にカビキラーを入れて垂れないくらいの粘度で混ぜ合わせ、カビの部分に乗せてしばらく放置して洗い流しましょう。
(関連記事:カビキラーの効果的な使い方は?)
浴槽エプロンを掃除する方法
浴槽エプロンはカビの宝庫だけに(おそらくお風呂場で一番多い…)、できるなら掃除をしておいたほうがいいですね。
ただし浴槽エプロンを取り外す必要があるため、少々ハードルが高いにも事実。
そんな浴槽エプロンの掃除方法は下記の記事にまとめたので、参考にしてください。
(関連記事:浴槽エプロンの掃除の仕方を徹底解説!)
お風呂の汚れを防ぐ6つの方法
お風呂の汚れはひどくなると掃除が大変ですよね。そこで、日ごろから意識しておきたいお風呂の汚れを防ぐ6つの方法を紹介していきます。
お風呂掃除の負担も減らせるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
物を床に置かない
お風呂の椅子やシャンプーボトルなどは床に置かないようにしましょう。
床は皮脂汚れや石鹸カスで汚れており、赤カビが付着しやすくなってしまいます。
赤カビはピンク汚れともいわれ、ヌルヌルして気持ちが悪いもの。
実際はカビではなく酵母菌の一種なので、簡単に中性洗剤で落とすことができますが、除菌するためにはカビキラーやアルコールが効果的。
また、ものが多いと風通しが悪くなって黒カビの原因になるので、お風呂に置くものは少なめに、床にはものを置かないということに注意しましょう。
(関連記事:お風呂のピンク汚れに効果的な掃除方法!放置するとカビに…)
バスタブが使ったら洗う
バスタブの掃除でも説明したように、バスタブは温まっている状態の方が汚れが浮き上がって落ちやすくなっています。
入浴後にお湯を捨てたらすぐに中性洗剤とスポンジでこすり洗いし放置しておきましょう。
その間に着替えて、シャワーで洗い流せば掃除完了です。
できれば水気を使用済みのタオルで拭き取ることをおすすめします。
入浴後は高温または冷水のシャワーをかける
入浴後、お風呂は高温多湿の状態でカビが繁殖する絶好の環境となってしまいます。
カビの発生を防ぐために、入浴後は50℃以上の熱いシャワーを5秒以上かけるのがおすすめ。
ゴムパッキンは30秒ほどかけましょう。
熱湯をかけることでカビ菌を死滅させることができます。
しかし、発生してしまった黒カビには効果がないので、塩素系漂白剤を使って落としてくださいね。
もし、熱湯をかけられる状態ではない、身体にかかって危険であるという場合は、冷水シャワーで温度を下げるようにしましょう。
浴室内に水気を残さない
水気は水垢やカビなどの菌が繁殖する原因となるので、水切りワイパーや使用済みのタオルを使って水気が残らないようにしましょう。
鏡や蛇口は特に水気を残さないよう拭き取っておくと、水垢が溜まりにくくなって掃除する手間が省けますし、鏡や蛇口がピカピカだとお風呂がとても清潔に見えるのでおすすめです。
(関連記事:お風呂の鏡の曇り止めおすすめグッズはこれ!代用品ややり方など徹底解説)
換気扇は24時間つける
お風呂に窓が付いていない場合は、換気扇を24時間回しっぱなしにするのがおすすめ。
換気扇を常に回すことで浴室内の湿気やニオイを取り除き、カビが繁殖するのを抑える効果があるからです。
電気代が心配になりますが、お風呂の換気扇を24時間1か月回した場合の電気代は、300~400円ほどだといわれています。
この程度でカビの発生を抑える助けになるならお得なのではないでしょうか。
換気扇は、年に1度は電源を切って掃除や点検などのメンテナンスをしましょう。
お風呂の防カビグッズも使うとカビ対策は完璧ですね。
(関連記事:お風呂のカビ防止おすすめ7選!もうカビが生えない!)
掃除道具はこまめに交換
お風呂掃除で使うスポンジやブラシですが、交換しないまま使い続けると中に繁殖した菌を塗り広げるようなもので、掃除しながら汚しているという状態に。
スポンジは水はけが悪いので特に注意が必要です。
保管するときもできるだけ水気を切って吊り下げたりし、1~2か月に1回交換するようにしましょう。
ブラシの場合は水はけが良く、塩素系漂白剤で除菌などお手入れができるのでスポンジよりは長持ちしますが、半年に1度は交換することをおすすめします。
お風呂に汚れをためないコツは以上ですが、やはりこまめな掃除が一番効果的です。
下記の記事で毎日のお風呂掃除が簡単にできる入浴後の掃除方法を紹介していますので、参考にしてくださいね。
(関連記事:お風呂掃除の頻度は毎日が理想?今日から始められる入浴後の簡単掃除法!)
まとめ
お風呂掃除には正しいやり方があり、手順通りに行うことで新たに汚れが付くのを防ぐことができます。
お風呂にはさまざまな汚れが混在しているので、汚れに合った道具や洗剤選びが重要です。
頻度別にみれば、お風呂掃除は大変なようで実は簡単であることも分かりましたね。
さらには、毎日のちょこっと掃除や、汚れないように浴室の環境を整えるだけでお風呂掃除がラクになります。
ぜひ、本記事でご紹介したお風呂掃除の正しいやり方を実践して、きれいなお風呂をキープしてくださいね!
自分でお風呂掃除ができない方はプロにお願いし、気持ちの良いお風呂でリラックスできるようにしましょう。
詳しくは「お風呂掃除のおすすめ業者5社の料金を比較!」のページをご覧ください。