電子レンジ掃除は、こびりついた油汚れやにおいなどが頑固なだけに、なかなかうまく落とすことができませんよね。
しかし電子レンジの掃除には、重曹やクエン酸、レモンなどを使い分ければ、頑固な油汚れを簡単に落とすことができます。
ここでは、
- 電子レンジの主な汚れをはじめ
- 重曹やクエン酸、レモンなどを使った電子レンジの掃除方法
- 電子レンジのキレイを保つコツ
などを紹介します。電子レンジの汚れを放置すると悪臭や故障などの原因になるほか、電気代の上昇につながりかねないため、定期的にお掃除してくださいね!
電子レンジの汚れの原因
電子レンジを掃除する前に、まずは電子レンジの汚れの原因を把握しておきましょう。
電子レンジの汚れの種類や付着しやすい場所などを紹介していきます。
主に油汚れなど酸性の汚れ
電子レンジの汚れの正体は、食品を温めたときに飛び散ったたんぱく質や油汚れ、糖分などが付着したもの。
なかでも、酸性の油汚れが電子レンジの主な汚れの原因となっています。
電子レンジの温め機能やオーブン機能を使うたびに、油汚れにたんぱく質や糖分などの汚れが混ざり、こびりついて落ちにくくしまう(炭化)のです。
汚れが付着しやすい場所
電子レンジの汚れが一番付きやすい場所は、食材を置くところ。
拭きこぼれや飛び散りによって、食材を置くところを中心に汚れが付着しています。
ターンテーブルがある電子レンジでは、表側だけでなく、裏側まで汚れていることも。
オーブン機能を使っている場合は、天井部分や、側面の上部もたくさんの汚れがこびりついています。
電子レンジの掃除方法。油汚れ・焦げ付きに重曹が効く!
電子レンジの主な汚れは酸性の性質を持つ油だということがわかりましたね。
油汚れを落とす掃除には、反対のアルカリ性の性質をもった重曹が効果的です。
ここでは、電子レンジの炭化した油汚れ・焦げ付きもスルっと落ちる重曹を使った掃除方法を紹介していきます。
チンして拭くだけなので簡単ですね。早速電子レンジの汚れを掃除していきましょう!
必要なもの
- 水……200ml
- 重曹……大さじ1杯
- 耐熱容器……重曹水が入るほどのもの
- いらない布巾やキッチンペーパーなど
重曹水とそれを入れる容器、電子レンジの庫内や外側を拭く布があればOKです。
キッチンペーパーの場合、電子レンジの種類によっては庫内がざらついて、拭くときに破れてこびりつくことがあるので、リードクッキングペーパーのような丈夫なものをおすすめします。
重曹水をレンチンし拭き掃除
基本の重曹を使った電子レンジの汚れに効く掃除方法をご紹介します。
メモ
1. 耐熱容器に水を入れ、重曹を溶かして重曹水を作ったら電子レンジの温め機能を使って5分チンします。
2. 水蒸気を発生させるため、温め終わったあと扉を開けずにそのまま15分放置しましょう。
3. 庫内が冷めたことを確認してから、いらない布などで汚れを拭き取っていきます
4. 水蒸気には重曹が混ざっているので、最後に重曹が残らないようしっかりと水拭きして庫内を乾かしたら扉を閉めて完了です。
頑固な汚れ、焦げには重曹ペースト
重曹水を温めて汚れを落とす方法でも落ちない頑固な汚れや焦げ付きには、クレンザー代わりに重曹ペーストを使って落としていきましょう。
重曹は水に溶けてイオン化してはじめてアルカリ性となって油汚れに効果を発揮するので、重曹ペーストの状態ではアルカリ性の洗浄力はないといわれています。
ですので、粒状の重曹の特性を活かしてクレンザーのように電子レンジのこびりついた汚れをこすりながら落としていく必要があります。
メモ
1. 重曹ペーストを焦げに塗り、ラップで覆って4~5時間放置します。
2. こすってこびりついた汚れをこすり取っていくのですが、それでも落ちない場合はヘラで焦げを削ぎ落していきましょう。
3. 傷の原因になるため金属製のものは使わないようにしてくださいね。いらなくなったポイントカードなどがおすすめです。
電子レンジの外側も意外と汚れている
電子レンジの庫内の汚れを掃除したら、外側の汚れも見てみましょう。
外側も調理の際に飛び散った油汚れなどで意外と汚れているので、重曹水で拭き取っていきます。
水100mlに対し重曹を小さじ1杯ほど入れて重曹水を作りましょう。
スプレーボトルなどに入れ、ふきんにスプレーしてから電子レンジを拭きます。
乾いたときに重曹が白く残ることがあるので、水拭きしてしっかり重曹を拭きとってくださいね。
(関連記事:重曹の使い方13選!効果を高める方法や注意点など)
電子レンジのにおい消臭掃除にレモンが効果的!
電子レンジのにおい対策にはかんきつ類です。
レモンやオレンジなどに含まれるリモネンには油汚れを浮かせて取る効果があるので、掃除のついでににおい対策もできます。
重曹にも消臭効果はあるのですが、レモンなどの方が爽やかな香りで気分も良くなるのでおすすめです。
またコーヒーかすやお茶がらも消臭効果が期待できるので、お茶したあとは電子レンジで温めておきましょう。
魚のニオイには、お酢と水を混ぜたものをスプレーすると効果的です。
レモンなどは、傷んで賞味期限が切れたものでOKです。
メモ
1. 耐熱容器に水を半分ほど入れておきます。
2. レモンを半分に切って、水が入った耐熱容器に絞って汁を入れましょう。
3. 絞ったあとは皮ごと耐熱容器に入れて、3分ほど温めます。
4. 10分ほど放置したら、ふきんなどで汚れを拭き取りましょう。
5. 汚れが取れない場合は、ふきんではなくレモンの皮を使って油汚れを浮かせて取り除いてください。
電子レンジ内の水垢取り掃除にお酢やクエン酸が効く!
お酢やクエン酸は重曹で落ちないアルカリ汚れを落とすのに適しています。
カルシウムなどのミネラルはアルカリ性なので、庫内の水垢取りに最適です。
メモ
1. お酢40mlに水160mlを混ぜて薄めます。
2. 電子レンジで3分温めて1時間放置して水蒸気を発生するのを待ちます。
3. 庫内が冷めていることを確認してから、ふきんで汚れを拭き取って完了です。
クエン酸を使った掃除方法も原理は同じです。
200mlの水にクエン酸を小さじ3杯入れてクエン酸水を作り、上記の手順で掃除してください。
お酢はニオイがどうしても強く出てしまうのですが、扉を開けて換気しておけば取れていきますが、お酢のニオイが苦手だという方は、クエン酸で掃除することをおすすめします。
(関連記事:クエン酸の掃除への使い方21選!)
電子レンジのキレイを保つコツ
電子レンジの汚れは、こびりつくと掃除が大変になるため、こまめに汚れを拭き取るのが掃除を簡単にするポイントです。
汚れを付着させないためにも、使ったあとは必ず拭いてこびりつきを予防しましょう。
温めるときは必ずラップを使おう
食べ物や飲み物を温めるとき、面倒だからとついそのまま入れて温めてしまいがち。
飛び散りや吹きこぼれを予防したいのであれば、必ずラップをしてから温めましょう。
ラップがもったいないと感じる方は、100円ショップなどで洗って繰り返し使えるシリコンラップなどが販売されているので、代用してみてくださいね。
汚れたらすぐに拭き取る習慣を
もし、電子レンジが汚れてしまったらすぐに拭き取りましょう。
汚れは温めたりオーブン機能で焼かれたりしてこびりついて取れにくくなってしまいます。
こびりついた汚れはやがて炭化して火災の原因にもなるので、この際に汚れはすぐに拭き取る習慣を身につけましょう。
最近ではスチーム機能を搭載した電子レンジも多く出回っています。
スチームをを使ったあとは汚れが特に落ちやすくなっているので、汚れを掃除する大チャンス。
すぐに掃除できるよう電子レンジの横にいらない布を置いておき、汚れたら掃除して捨てる、というようにしておくと便利ですよ。
オーブンを使う前に掃除しよう
オーブン機能を使うと、汚れが炭化し、さらに炭化した汚れが燃えて火災の原因になるとお伝えしました。
オーブンを使う予定がある場合は、使う前に電子レンジの汚れを掃除しておきましょう。
オーブンを使ってから掃除すると余計な手間がかかってしまうので、使用前に「電子レンジの汚れには重曹が効く!」でご紹介した重曹水で掃除することをおすすめします。
オーブントースターの掃除方法は下記記事にまとめました。
(関連記事:オーブントースターの掃除方法まとめ!)
面倒なら外注しちゃおう!
「電子レンジの汚れを放置しすぎて自分で掃除する気になれない……。」
「忙しくて家事にまで手が回らない……。」
という方は、家事代行サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
家事代行サービスなら、依頼主の代わりに掃除・洗濯・料理・片付け整理整頓など、あらゆる家事を代わりに行ってくれます。
くわしくは「家事代行サービスの比較とおすすめ業者」のページで紹介しているので、ぜひご覧ください。
電子レンジ汚れの放置はデメリットしかない
電子レンジの汚れを放置するとさまざまな悪影響が出てきます。
においや電気代アップ、火災の原因になるので、いつもキレイに掃除しておくことが大切です。
においの原因になる
食品を温めると電子レンジの庫内には、たんぱく質などの栄養分を含んだ水蒸気がつきます。
高温多湿の状態になるので、カビが発生する原因となり衛生的にも問題があります。
さらには、食品の栄養分が付着し高温多湿の状態で放置することで、カビ臭さに加えて腐敗臭も出てくるなど、においの原因にもなるのです。
電子レンジが上手く機能せず電気代が上がる
電子レンジの汚れを放置したままでいると、電気代が上がる原因になってしまいます。
電子レンジは電磁波を発生させて食品を温めているのですが、汚れが庫内に付着していると汚れを温めてしまい、肝心な食品に電磁波が届きづらくなるため温まりにくくなるのです。
そのため、温まるまで何度も電子レンジを使わなければならなくなる、イコール電気代がアップする、という訳なのです。
火災の原因になることも
電子レンジの汚れは、食品や飲み物を温めたときに飛び散ったり吹きこぼれたりした汚れを放置し、さらに温め続けることで焦げてこびりついたもの。
焦げをレンジ機能やオーブン機能などで温め続けると、焦げが炭化してしまい最終的には燃えてしまうことがあるのです。
炭化した汚れは火災の原因となり、なかには家が全焼した例もあるため、電子レンジの汚れはキレイに掃除しておかなければなりません。
まとめ
電子レンジの汚れは、こびりついて落ちにくくなる前に、こまめに掃除することがポイントです。
電子レンジを使って水蒸気が付いているときは、掃除の大チャンス!すぐに掃除できるよう、いらない布などをそばに置いておくと掃除が習慣になりますよ。
電子レンジの汚れは、重曹やクエン酸、酢やレモンなど身近なもので簡単に落とせることが分かりました。
これらは、お風呂の水垢などほかの場所の掃除にも使えるので、ぜひ家に常備しておくことをおすすめします。
電子レンジの汚れを落とすのが面倒な方は、家事代行サービス利用を検討してみてください。
電気代アップや火災の原因にもなる電子レンジの汚れ。ぜひ本記事を参考に、キレイな状態をキープしてくださいね!