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掃除

自分で腕時計をクリーニングする方法。素材別のお手入れや注意点など徹底解説!

腕時計クリーニング

 

このページでは、自分でできる腕時計クリーニング方法をまとめています。

  • 腕時計に黒ずみや変色が増えた
  • 腕時計から酸っぱい臭いがする
  • 腕時計の汚れが袖にうつる
  • 購入後、1度も腕時計クリーニングしていない
  • 腕時計する部分が肌荒れするようになった

などの悩みが出てきたら、腕時計クリーニングすることをおすすめします。

ここでは、金属や革、シリコンなど素材別の自分でできる腕時計クリーニングのやり方を紹介していきます。

ただし、どれだけお手入れしていても、腕時計の分解洗浄やメンテナンスを兼ねて、数年に1度はプロに腕時計クリーニングを依頼を検討しましょう。

腕時計クリーニングの料金相場も載せているので、参考にしてください。

 

腕時計の汚れの種類と原因

腕時計の汚れの種類と原因

 

腕時計を使っていると、なぜか黒ずむなど変色してきたり、革ベルトの場合はニオイがしたりしてきます。

腕時計が汚れる原因をベルト部分と文字盤部分と分けてみていきましょう。

 

ベルト部分の汚れ

腕時計のベルト部分の汚れ

 

腕時計のベルトは、金属・革でできているものが多く、シリコンやウレタン・布などもあります。

金属ベルトの場合、ホコリや金属がこすれることで発生する金属粉が汚れの原因です。

革ベルトやシリコン・布ベルトの場合は、汗や皮脂が染み込んで変色したり雑菌が繁殖するのでニオイが出てきたりしてしまいます。

 

文字盤回りの汚れ

腕時計の文字盤の汚れ

 

文字盤は、日が当たることで日焼けして風防と呼ばれるガラス面(プラスチック面)の変色や、物が当たってできた小傷で汚れて見えてしまうのが原因です。

最近の時計の風防は、日焼けしにくくなったり丈夫に作られていたりするので劣化しにくいのですが、古い腕時計の場合は外気など環境の影響を受けやすくなっています。

文字盤を囲んでいるリング状のベゼルや、時計を合わせるときに回すリューズも、よく見るとホコリや皮脂などが詰まって汚れていることが多い部分です。

 

自分で腕時計をクリーニングする方法①金属ベルト

金属ベルトの腕時計クリーニング方法

 

金属ベルトの腕時計のクリーニング方法です。重曹または中性洗剤、アルカリ電解水を使った方法があります。

 

重曹による簡単浸け置き

重曹で代用できるか

 

用意するもの

  • 重曹
  • ぬるま湯
  • コップ
  • 割りばし
  • 柔らかい布
  • ドライヤー

重曹は弱アルカリ性なので、酸性の汗や皮脂汚れを取り除く効果が期待できます。ぬるま湯に溶かすことでよりアルカリ度が高まるので効果がパワーアップします。

コップに重曹を小さじ1杯ほど入れたらぬるま湯を入れて溶かします。

割りばしに腕時計を通し、コップの中の重曹水にベルト部分のみを浸して割りばしを掛けて固定しましょう。

文字盤は絶対に濡らさないようにしてください。

10分ほど経ったら取り出して布で水気をよく拭き取ります。ドライヤーの冷風で完全に乾燥させたら完了です。

 

アルカリ電解水をスプレーする

アルカリ電解水が掃除に使えるワケ

 

用意するもの

  • アルカリ電解水
  • 不要な柔らかい布
  • ドライヤー

重曹よりもアルカリ度が高いアルカリ電解水を使う方法もあります。

腕時計の金属ベルトを掃除する専用クリーナーの中には、主成分がアルカリ電解水で作られているものがあります。

アルカリ電解水はホームセンターやドラッグストア、100均でも購入できるので、文字盤にかからないようにスプレーすれば専用クリーナー並みの効果が期待できますよ。

不要な布の上に腕時計を置いたら、文字盤にアルカリ電解水がかからないよう布などをかけてカバーしておきましょう。

ベルト部分にアルカリ電解水をスプレーして30秒ほど待ちます。

アルカリ電解水は時間が経つにつれて強アルカリから中性に変化するので、そのまま水気を拭き取り、ドライヤーの冷風でしっかり乾燥させれば完了です。

 

中性洗剤と歯ブラシ

洗剤を使ってみる

 

用意するもの

  • 中性洗剤
  • 歯ブラシ
  • つまようじや綿棒
  • 柔らかい布
  • ドライヤー

歯ブラシを水で湿らせたら、食器用洗剤などの中性洗剤を1滴垂らし、ベルト部分の汚れをこすっていきましょう。

細かい部分はつまようじや綿棒を使って落としてください。

汚れが取れたら歯ブラシをすすいで洗剤を取り除きます。

水で湿らせた歯ブラシで、腕時計に付いた洗剤をていねいに流しましょう。

布で水気を拭き取り、ドライヤーの冷風で乾燥したら完了です。

 

自分で腕時計をクリーニングする方法②革ベルト

革ベルトの腕時計クリーニング方法

 

革ベルトの腕時計はデリケートなので1番クリーニングがむずかしいため注意が必要です。

心配であれば自分でのお手入れはあきらめて、時計クリーニング専門店に相談することをおすすめします。

用意するもの

  • 中性洗剤または石鹸
  • ベルトが入るくらいの容器
  • ベルトが入る容器
  • 柔らかい布
  • 保革クリーム

革ベルトは、水で濡らし固く絞った布でやさしく拭き取り、2日ほど陰干ししたら、保革クリームで艶出しして完了です。

それでも汚れが気になる場合は、中性洗剤などを少量入れたぬるま湯に1晩浸け置きします。

柔らかい布でやさしく水分を押さえるようにして拭き取り、2日ほど陰干しして保革クリームを塗って完了です。

ただし、浸け置きする方法は、色落ちしてしまう革もベルトあるので注意が必要です。

直射日光に当てたりドライヤーで乾かすと、革がひび割れてしまうなど劣化の原因になるので、必ず風通しの良い場所で陰干しするようにしましょう。

 

自分で腕時計をクリーニングする方法③シリコン・ウレタンベルト

シリコンベルトの腕時計クリーニング方法

 

シリコンやウレタンなどラバーベルトの場合も、中性洗剤で落とすことができます。

用意するもの

  • 中性洗剤
  • 柔らかい布
  • ラップ

中性洗剤を5倍程度に薄め、布に染み込ませたらベルト部分をやさしく拭いていきましょう。

防水加工されていない腕時計は、文字盤部分をラップで覆うと良いですよ。

最後に水で洗い流し、タオルで水気を拭き取って乾燥させましょう。

汚れが落ちないからと強くこすったり歯ブラシで磨いたりすると、ベルトに細かい傷が入って汚れが入りやすくなるので使わないようにしましょう。

 

自分で腕時計をクリーニングする方法④ベゼルやリューズ

ベゼルやリューズの腕時計クリーニング方法

 

用意するもの

  • 柔らかい布
  • 綿棒
  • パーツクリーニングブラシ

ベゼルは文字盤を囲んでいる部分で、溝が細かく布で拭くだけでは汚れが落ちにくい場合があります。

縁に沿うようにパーツクリーニングブラシで汚れをやさしく掻き出して取り除きましょう。

リューズは根本部分に注意しながら布や綿棒を使ってやさしく磨きます。

細かい溝の部分も汚れが溜まりやすく見落としやすいので、忘れずに綿棒で溝を1本1本磨いていきましょう。

傷付いたり内部にゴミが入り込んで壊れる原因になるので、絶対につまようじなどを使って掻き出したりブロワーを使ってホコリを吹き飛ばさないようにしてくださいね。

 

自分で腕時計をクリーニングする方法⑤ガラス面(風防)やケース

ガラス面(風防)の腕時計クリーニング方法

 

用意するもの

  • 柔らかい布
  • 綿棒

文字盤を覆っている風防(ガラスまたはプラスチック)や、ダイヤルやムーブメントが入っているケースは、布で拭き取るだけでOKです。

濡らして拭いてしまうと、内部に水が入り込んで故障してしまう可能性があるので、絶対に水拭きはしないようにしてください。

細かい部分は綿棒でやさしく拭き取りましょう。

 

汚れの蓄積を防ぐ腕時計の毎日のお手入れ方法

腕時計のお手入れ方法

 

腕時計は、日々のお手入れが重要です。汚れが付きにくくなる使い方や使ったあとのお手入れ方法をみていきましょう。

  • 着けているときはこまめに汗を拭く。
  • 使ったあとは柔らかい布で拭く。
  • 革ベルトの場合、夏場は特に汗を多くかくので毎日着けないようにして革を休ませる。
  • 休ませている間は、陰干しして染み込んだ汗を出す。

汚れが溜まらないよう、使ったあとはていねいにお手入れしましょう。

 

腕時計におすすめのお手入れグッズ

腕時計のお手入れにおすすめグッズ

 

腕時計をおうちクリーニングするときにあると便利なアイテムをご紹介します。

 

マイクロファイバーやセーム革

出典:Amazon

マイクロファイバークロスは100均でも入手でき、ほかの場所の掃除にも使えるので数枚あると便利です。

セーム革は鹿の革のことで、腕時計だけでなく貴金属のお手入れにも使えます。

汚れたら洗って繰り返し使うことができますよ。

 

消臭スプレー

出典:Amazon

スリーエスのレザーベルト汚れ落とし消臭除菌スプレーは、消臭効果が高いと評判のスプレーです。

乾いた状態の革ベルトにスプレーし、布で拭き取って乾燥させるだけ。

最後に保革クリームで仕上げればツヤも出てキレイになりますよ。

 

小傷を目立たなくする研磨剤

出典:Amazon

decoのポリウォッチは、プラスチックの風防に付いた小傷を目立たなくしてくれるアイテムです。

使い方は乾いた布に付けて磨くだけなので簡単です。携帯のディスプレイにも使うことができますよ。

(関連記事:万年筆のお手入れ方法。インクが出ないと思ったときにやりたいこと

 

【注意】自分でクリーニングできない腕時計の部分

自分でクリーニングできない腕時計の部分

 

腕時計が汚れる原因が分かったところで早速キレイにしたいと思っても、時計は精密機械なので自分でクリーニングすると故障してしまうかもしれませんよね。

自分でできないクリーニングは、文字盤など時計の中身のみ。ここを扱ってしまうと故障の原因になってしまうので、素人は触らないようにしましょう。

自分でできるクリーニングは、文字盤の風防周りとベルト部分です。

目に見える範囲はすべてクリーニングできるので早速はじめていきましょう!

 

腕時計の正しい保管方法

腕時計の正しい保管方法

 

腕時計を長く愛用するためには、クリーニングだけでなく正しく保管することも大切です。

金属ベルトや革ベルトの腕時計は、湿気が多いところや反対に乾燥しているところも苦手。快適な温度と湿度のところへ平らに置いて、直射日光を避けて保管しましょう。

ポリウレタンバンドの場合は、光で劣化することがあるので明るいところで保管しないようにし、ほかの時計と同じく湿気・乾燥・直射日光を避けて保管してくださいね。

 

腕時計クリーニングの費用は?【3~5年に1度はプロにメンテを】

腕時計は3~5年に1度、プロにメンテナンスを依頼

 

腕時計は、日々のお手入れや、定期的なクリーニングを行うだけでも良い状態を保つことができますが、最低でも3年に1度はプロのクリーニングを依頼することをおすすめします。

腕時計クリーニングの費用は3,000~5,000円ですが、電池交換や部品交換などの修理が必要な場合は別途料金がかかります。

分解掃除(オーバーホール)は、分解洗浄してくれるほか、不具合が起きていないかを確かめて調整してくれますよ(参照:オーバーホールとは)。

分解掃除をした方が良いサインとして現れるのは、

  • 時計の遅れや進みが激しい。
  • 風防の内側が曇っている。
  • 時計を振ると異音がする。
  • 針をスムーズに回せない。

これらの現象が起きたら、プロのクリーニングと点検を検討しましょう。

(関連記事:腕時計クリーニングの料金相場はいくら?おすすめ業者を徹底比較!

 

まとめ

自分でできる腕時計クリーニング方法まとめ

 

自分へのご褒美に腕時計を購入して愛用している方も多いと思いますが、お手入れをしないまま使っていると汚れが原因で故障することもあります。

また、間違ったクリーニングを行うことでも傷が入ったり壊れたりする原因になります。

まだ1度もお手入れしたことがないという方は、ご紹介した腕時計のおうちクリーニングの方法で汚れを取っていきましょう。

キレイな状態を保つためにも、日々のお手入れも大切です。

汗が付いたら拭く、使ったあとも拭いてから収納する、保管場所にも注意するなどして、大事な時計を守っていきましょう。

3~5年に1度はプロのクリーニングと点検を受けてメンテナンスしてくださいね!

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