珪藻土は水気を吸い取りつつ高い速乾性があることから、壁材以外にもバスマットやコースター、歯ブラシ置きなど水回り用品に使われることが多いですね。
しかし、優れた乾き能力がある珪藻土もカビが生えることがあります…。
我が家も珪藻土のコースターがお気に入りでしたが、主人のコースターだけ気が付くとカビが生えていました。。汗
珪藻土のカビの取り方は簡単!塩素系漂白剤かサンドペーパーなどを使えばキレイにカビを除去できます。
ここでは、珪藻土の素材の特性をはじめ、カビの取り方や予防法などを紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね!
珪藻土はどんな素材なの?
珪藻土は、珪藻という「藻(も)」が死んだあと、海底に蓄積して有機物だけ分解され、残った二酸化ケイ素が化石となり、蓄積して岩石となったものをいいます。
珪藻土には小さな無数の穴がたくさん開いており、そこから湿気やニオイを取り込んだり湿気を放出したりしているので、結露やカビ対策として壁材に使用されるようになりました。
珪藻土の吸放湿性や消臭性を利用し、壁材・バスマット・コースターなどに使用されています。
調湿性・吸水性・消臭性以外にも耐火性に優れているので、2000年以上前から釜や耐火レンガなどの材料として使われているそうですよ(参考:珪藻土とは? EM珪藻土より)。
珪藻土にカビが生える原因は湿気にあり
珪藻土は優れた調湿性により結露やカビ対策に有効なので、壁材などに使われていると説明しました。
ですが最近は、高気密・高断熱を謳って夏は涼しく冬は暖かいという住宅が増えてきています。
これはつまり、意識して空気を逃さないと上手く流れないということ。湿気も逃げにくい家になっているのです。
いくら珪藻土でも、常に湿気を吸い込んでいては放出することもできず、皮脂やホコリ、食べこぼしや飲みこぼしをエサにカビが発生してしまいます。
珪藻土が湿気を放出する時間を作ってあげないと、エサさえあればすぐにカビが発生してしまうというワケなのです。
参考:塗り壁とカビについて
珪藻土にカビが生えたときの取り方
もし珪藻土にカビが生えてしまっても慌てないでください。2通りの除去方法を参考にして元の珪藻土に戻しましょう。
1.塩素系漂白剤を使う
塩素系漂白剤は、カビの生えた珪藻土に有効です。
ただし珪藻土の商品によって、塩素系漂白剤が使えない場合もあるので、その際はこの後に紹介する「サンドペーパーを使う方法」を参考にしてくださいね。
用意するもの
- カビキラーなど塩素系漂白剤
- ゴム手袋
手順
- 珪藻土のカビが生えている部分に塩素系漂白剤を塗布しましょう。
- 数分置いてカビがなくなっていたら水でよく洗い流します。
注意点として、珪藻土は長時間水に浸けると脆くなり割れる恐れがあるので、短時間でしっかりすすぐのがポイントです。
2.サンドペーパーを使い削り取る
珪藻土のカビをサンドペーパーなどヤスリで削り落とす方法です。
塩素系漂白剤と違って削る労力を必要としますが、塩素系漂白剤を使いたくない(使えない)という場合におすすめの方法です。
用意するもの
- サンドペーパー300~400番
- エタノール(アルコール濃度80%程度のもの)
- ブラシなど粉を払うもの
- 布
- ゴーグルとマスク
珪藻土のカビが生えている部分にアルコールをスプレーしてカビを殺菌します。
数分置いてからサンドペーパーでカビの部分を削り落としましょう。
カビを吸い込まないようマスクを着用し、目に入らないようゴーグルもつけると安心です。
珪藻土の削りカスをブラシなどで粉を払ってから乾いた布でしっかり拭き取りましょう。
カビを削った後は削りカスが付いており、珪藻土の細かい穴に削りカスが詰まっています。
水を含んだ布で拭いてしまうと余計穴に詰まってしまい、吸湿性や吸水性が損なわれてしまうので、必ず乾いた布で拭くようにしましょう。
珪藻土にカビを生やさないポイント
現代の住宅事情のなかでは、いくら調湿性・吸水性に優れた珪藻土でもカビが発生しやすくなってしまいます。
ここからは、珪藻土にカビが生えにくくなるポイントを3つご紹介。カビを予防して長く繰り返し使えるようにしましょう。
使用後はたてかけ乾燥
バスマットに珪藻土マットを使用している方も多いと思いますが、布製のバスマットと同じように扱っていてはカビが生えやすくなってしまいます。
珪藻土のバスマットは布製と違って洗濯・乾燥することができません。
ですので、珪藻土のバスマットは使ったあとに立てかけて乾燥させ、脱衣所の換気を行って湿気を逃すようにしましょう。
コースターなども同様で、使ったあとは水分をたっぷり含んでいるので敷きっぱなしにしておくとカビの原因になります。
コースターも表面の水分を拭き取ったら、立てかけて裏表を空気に触れさせ、しっかり乾燥させるようにしましょう。
こまめに陰干しする
最低でも月に1度は風通しの良い場所で陰干しし、完全に乾燥させるようにしましょう。
直射日光に当てると反り返ったり割れてしまうことがあるので、陰干しした方が壊れる心配がありません。
もし、湿気対策を行って陰干しして乾燥させても吸水性が落ちたと感じる場合は、皮脂などの汚れが付着しているせいかもしれません。
表面をサンドペーパーで軽く削れば汚れも落とせるので、性能が落ちたと感じたときは試してみてくださいね。
換気し湿気を逃がす
最近の日本の住宅は気密性が高いので、こまめに換気する必要があります。
浴室や部屋の四隅、クローゼットの中などにカビが生えやすいようなら要注意!湿気を逃すための対策を今すぐ取りましょう。
こまめに窓を開けて換気したり、空気がこもりやすい場所には扇風機の風を当てたり、1日中換気扇を回しておくのもおすすめです。
地域差や電力会社によって違いはありますが、1日中換気扇を付けても電気代は数百円ほどしか上がらないといわれています。
実際に我が家もトイレや浴室の換気扇を付けっぱなしにしてみましたが、電気代が上がった感覚はありません。
まとめ
珪藻土は湿気や水分、ニオイを取り込む優れた商品ですが、湿気が多すぎる環境に置いておくとカビが発生しやすくなってしまいます。
こまめに換気して湿気を除去し、もしカビが生えてしまったら本ページのカビの取り方を参考にしてみてくださいね。
珪藻土のコースターは布などのコースターと違って水分をしっかり吸い込んでくれるので、コースターがびしょびしょにならずかなり使いやすい商品です。
しかし、正しくお手入れしないと我が家の珪藻土コースターのようにカビがひどく繁殖してしまいます。
珪藻土を長期間繰り返して使えるようこまめにお手入れして、湿気対策・カビ対策を習慣づけるようにしましょう!
浴室のカビ対策には下記記事を参考にしてくださいね。
(関連記事:お風呂のカビ防止おすすめ7選!浴室にカビが生えない方法)