梅雨入り&蒸し蒸しした時期になると、帰宅後や部屋の「むわぁ~ん」とした悪臭が鼻につきますよね…。
(いくつか消臭剤や芳香剤を置いたり、換気扇を回したりしたけど、いまいち効果が出ず。。)
「消臭剤 置き場所」や「消臭剤 置き方」など調べてみると、【消臭剤は低い位置に芳香剤は高い位置】という気になるフレーズが…!
ここでは、そんな消臭剤の種類や置き方、場所別のベストな置き場所などを紹介していきます。
生ごみ臭対策に消臭剤を置くとき、キッチンの置きやすいところにセットしてませんか?←これだと消臭効果はイマイチ。(私はしてました汗)
消臭剤は適切な場所に置かないと、効果が大きく変わってきます。ぜひ参考にしてくださいね。
消臭剤の種類を知って使い分けよう
消臭剤は主に「消臭剤」「芳香剤」「脱臭剤」の3種類に分けられます。
まずはそれぞれの特徴やデメリットなども頭に入れ、適切な消臭剤を適所に設置できるようになりましょう。
消臭剤
イヤなニオイを消す効果のある薬剤。化学的消臭法といって、悪臭の原因となる成分と反応し無臭にしてくれる効果があります。
消臭剤は、特定の悪臭の原因となる成分と化学反応を起こして消臭させるのですが、対象とならない悪臭に対しては効果がありません。
さらに消臭剤には、お部屋用・トイレ用・キッチン用など場所ごとのニオイに対応できるよういくつか種類があります。
トイレの悪臭対策にお部屋用の消臭剤を置いても効果を感じられないことがあるので、消臭剤の購入時にはどのニオイに対して効果があるのかしっかり確認しておきましょう。
芳香剤(芳香消臭剤)
芳香剤は感覚的消臭法といって、良い香りを放つ薬剤のことで、イヤなニオイをアロマの良い香りでごまかしてくれます。
芳香剤はニオイの原因を取り除く薬剤ではないのですが、芳香と消臭を兼ね備えた芳香消臭剤の場合は、悪臭を取り除きながら良い香りを空間全体に行き渡らせる効果があります。
市販されている消臭剤の中では、芳香消臭剤タイプが1番多く揃っています。
しかし、芳香剤は悪臭をごまかすため、その悪臭が有害であった場合に問題となってしまうのが難点です。
脱臭剤
脱臭剤は、ニオイを取り除く効果のある薬剤で、複数のニオイを取るのに効果的です。
物理的消臭法といって、炭などを使ってニオイの原因物質を包み込んだり吸着して消臭するという方法になります。
ただし、脱臭剤はさまざまなニオイを消臭する効果があるため、悪臭だけでなく良い香りも消臭してしまうというデメリットがあります。
消臭剤の効果的な置き方
主に3種類ある消臭剤でしたが、肝心な置き方が正しくないと効果も減少してしまいます。
消臭剤の効果を上げるためにも適切な置き場所に設置することが大切です。
消臭剤は下に置く(低い位置)
悪臭は空気より重たいといわれているので、足元に溜まりやすいのが特徴です。
そのため消臭剤は、机の上や棚などに上に置いておくよりも、足元など下の方(低いところ)に置いた方がより消臭効果が高まります。
芳香剤は上の方に置く(高い位置)
芳香剤の薬剤の香りは下に向かって流れていくので、目線ほどの高い位置に置いておくのがベスト。
窓の近くに置いておくと、空気の流れに乗って空間全体に良い香りが広がるのでおすすめです。
ただし、強風時には倒れたり落下したりすることがあるので注意してくださいね。
【場所別】消臭剤の置き場所の設置例
家の中でニオイが発生しやすい場所別に、消臭剤の置き場所についての具体例を挙げていきます。
キッチン
キッチンの悪臭のひとつといえばゴミ箱ではないでしょうか。
ある消臭剤メーカーの研究では、キッチンの横に消臭剤を設置した場合と、足元にあるゴミ箱のすぐ近くに消臭剤を置いて比較したところ、ゴミ箱の近くに設置した方がキッチンの悪臭が1/3にまで減少したとの調査結果が出ています(参考:小林製薬より)。
消臭剤は悪臭の原因物質と化学反応を起こさなければ効果がないので、できるだけ悪臭を放つ対象物の近くに置くようにしましょう。
ゴミ箱に貼るタイプの消臭剤もあるので使いやすい方を設置してみてくださいね。
ゴミ箱のニオイで困ったら「ゴミ箱の臭いが取れない!ニオイを取る洗い方と漏れない予防法」のページを参考にしてください。
トイレ
トイレ掃除をしても効果がない悪臭の場合、消臭剤や芳香剤を使ってみましょう。
消臭剤は空気に触れないと効果を発揮できないので、空気の流れが良いところに設置してください。
悪臭は下の方に漂っているので、開閉によって空気の流れが起こるドア付近の下あたりに置いておくのがおすすめです。
芳香剤も使いたいのであれば、目線ほどの高さの辺りに置くか、窓があれば窓の近くに置いて香りが空間全体に広がるようにしましょう。
トイレ内に芳香剤が置ける高い場所がない場合は、消臭剤と同じようにドア付近に置くといいです。
早く消臭したい場合は「トイレの臭いを一瞬で消す方法」のページを参考にしてくださいね。
部屋
部屋のニオイには芳香剤や芳香消臭剤がおすすめです。
1つの芳香剤のみを置くのではなく、いくつかの芳香剤を部屋の四隅などに置いて分散させることで、1か所のニオイだけが強くならずに済みますよ。
芳香剤1つで済ませたい場合は、窓際に置いて香りを風に乗せてお部屋全体に行き渡らせましょう。
ペットのおしっこシートなどのニオイでお困りであれば、空気の通り道を探し、風下に消臭剤や脱臭剤がくるように置くと効果的です。
下駄箱や冷蔵庫
下駄箱や冷蔵庫などさまざまなニオイが入り混じって密閉されるところは、消臭剤ではなく脱臭剤がおすすめです。
冷蔵庫であれば専用の脱臭剤があるので、野菜室用・チルド室用・冷蔵庫用・冷凍庫用などを使い分けて設置しましょう。
下駄箱の場合は、上中下、または左中右、など何か所かに分けて置くのがおすすめです。
空気の流れが悪く湿気が溜まりやすいところ
空気の流れが悪いとニオイがこもりやすくなってしまいますよね。
ニオイがこもるだけでなく、換気も不十分なので湿気が溜まりやすくなり、ニオイやカビの発生につながってしまいます。
こういった場所には、湿気とニオイを消臭してくれる脱臭剤と除湿剤の併用がおすすめです。
押入れやクローゼット、下駄箱、タンスの裏など空気の流れが悪く湿気が溜まりやすい、カビが生えやすいところに設置してみましょう。
消臭剤を置くときの注意点
消臭剤の置き場所に注意しないと、倒れてしまったり効果がなくなるのが早くなったりしてしまいます。
以下のポイントに注意しながら消臭剤を設置してみてくださいね。
安定したところに置く
悪臭は下の方に溜まるからと適当に置いてしまっては、足に当たったり倒れて中身がこぼれたりしてしまいます。
窓際に置く際も同様で、たまに吹く突風で倒れてしまうこともあるため大変危険です。
消臭剤は邪魔にならないところ、安定したところに置くようにしましょう。
消臭剤は風通しの良いところに置く
消臭剤は、中の薬剤が空気に触れることで効果を発揮できるようにつくられています。
ドア付近の邪魔にならないところ、窓際で強い風が吹いても倒れにくいところなどに置いて、消臭剤の効果を最大限発揮できるようにしましょう。
エアコンなど強く風が吹くところには置かない
空気の流れが良すぎるとかえって効果持続期間を早めてしまうことになってしまいます。
例えば、エアコンや扇風機など強く風が吹くところの近くに置いてしまうと、薬剤や予定よりも早く蒸散してしまうため、早めに交換期限を迎えることに。
ムダに薬剤を放出させないためにも、適度に空気の流れが良いところへ設置するようにしましょう。
直射日光が当たる場所、テレビの近くには置かない
ほとんどの消臭剤メーカーでは、直射日光が当たらないところやテレビの近くなど温度が高くなるところに消臭剤を置かないでくださいとの注意書きがされています。
極端に温度が高くなると薬剤に悪影響を与え、本来の効果が期待できなくなる可能性があるので、設置だけでなく保管する際にも注意してくださいね。
小さい子どもやペットに注意
消臭剤には液体タイプやビーズタイプなど種類がありますが、特にビーズタイプは見た目にもキレイなので小さなお子さんは興味を持ってしまい口に入れてしまうことも。
同様にペットも香りによっては間違って食べてしまうこともあり得ます。
強い薬剤が使われている、いないに関わらず、小さなお子さんやペットの誤飲を防ぐためにも消臭剤の置き場所にはくれぐれも注意しましょう。
まとめ
消臭剤といっても、香りでごまかす芳香剤や、消臭と芳香を同時にできる芳香消臭剤、悪臭も良い香りも徹底的に取り除く脱臭剤などがあることが分かりました。
そして、ニオイは空気より重量があるので下に置くのが効果的だということも目からウロコでしたね。我が家も消臭剤を正しい置き場所に設置したら、悪臭をかなり軽減することができましたよ!
部屋を良い香りにしたいのであれば芳香剤を使い、風通しの良い場所に置いて全体に行き渡るようにしましょう。
置き場所や保管場所については注意点を守って設置するようにしてくださいね。
消臭剤を使い分けて正しい置き場所にセットし、効果的に悪臭を取り除いて家を快適空間にしましょう!
爽やかな香りが漂うお掃除術としてハッカ油を使う方法もあります。くわしくは下記記事にまとめたので、参考にしてくださいね。
(関連記事:ハッカ油を使った掃除方法まとめ。虫よけ効果あり)