浴室の掃除はしても、浴槽エプロンの掃除はしたことないという方は多いですよね。(外さないでください、と記載のメーカーもあるため当たり前ですが…)
浴槽エプロン内部は定期的にお手入れしていないと当然カビだらけに…!
といっても、そもそも浴槽エプロンの外し方や掃除の仕方がわからない、という方がほとんどだと思います。
また浴槽のエプロンは掃除する必要があるのか?という疑問もありますね。
そこでこのページでは、浴槽エプロンの掃除方法はもちろん、外さないでできるやり方、お手入れの頻度などを紹介していきます。
浴槽エプロンのカビを放っておくと、異臭はもちろん健康面にも影響を与えかねないので、気をつけましょう。
浴槽エプロンはカビだらけ!
お風呂のお湯を溜めるとき、浴室は40℃前後になり高温多湿の状態でカビが発生しやすい環境となっています。
さらには、人の垢・皮脂汚れ・石鹸カスなどで汚れているため、発生したカビのエサとなり大繁殖してしまうのです。
黒カビが見当たらないけれどピンクのぬめり汚れがあるという場合、このピンクの汚れはロドトルラという酵母菌で、黒カビになる1歩前の状態。
浴槽エプロンの下部分や排水溝周りにピンクの汚れがある場合は、浴槽エプロン内に黒カビが発生している可能性が高いといえます。
冒頭でもお伝えしたように、カビの胞子が水蒸気とともに舞い上がってそれを吸い込み気管などに入り込むと、アレルギーや深刻な場合肺炎となって、小さなお子さんや高齢者にとっては大変危険な状態になってしまいます。
浴室に黒カビを見つけたら浴槽エプロン内にもカビが発生している可能性が高いと考えて良いでしょう。
お風呂のピンク汚れの対処法は下記記事をご覧ください。
(関連記事:お風呂のピンク汚れに効果的な掃除方法)
浴槽エプロン掃除の仕方(結構大変…)
浴槽エプロンの内部を掃除するには、エプロンを取り外さなくてはなりません。
プラスチック製だと思い油断していたら意外と重たかったので、私のように指を挟まないようくれぐれもご注意ください。
体感としては10kgくらいはあるように感じたので、女性の場合かなりの重労働になります。
必要な道具類
用意するもの
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- 排水溝キャッチャー
- カビ取り剤(カビキラーの電動タイプがおすすめ)
- スポンジ(できれば長い柄付きのものもあった方が良い)
- 雑巾
浴室の換気をする
浴槽のエプロン掃除にはカビ取り剤を使用するため、まずは換気から。窓を開けたり換気扇を付けたりして空気の流れを作ります。
ゴーグルやマスク、ゴム手袋で装備したら、排水溝キャッチャーを排水溝に取り付けておきます。
浴槽エプロンの外し方
浴槽エプロンの取り外し方は、浴槽の隅に記載されていることが多いので記載通りに外しましょう。
まれにネジで留めているエプロンもありますが、ほとんどは引っ掛けて取り付けられているタイプが多いようです。
浴槽エプロンは浴槽外側の下を見ると、床と離れている部分があるのでそこに指を入れ、しっかり力を入れて持ちあげましょう。
引っかかっていたツメが抜けるので手前に手を引いて取り外します。浴室の壁に立てかけておきましょう。
まずはお湯で大まかな汚れを落とす
浴槽エプロン内には、髪の毛などの汚れが流れきれずに溜まっていることがあるので、大まかな汚れはシャワーで流して取り除いていきます。
こびりついていることが多いので、水圧は強めがおすすめです。
バスタブ全体、床、壁など、浴槽エプロン内すべてシャワーで洗い流しましょう。
髪の毛などの汚れが排水溝キャッチャーに溜まっていたら、そのままカビ掃除すると排水が詰まってしまう可能性があるのでここで一旦取り外して捨てて新しいものに交換しましょう。
浴槽エプロン内にカビ取り剤を塗付
浴槽エプロンを取り外すとまさにカビの天国状態……。
カビ取り剤をまんべんなくスプレーして塗布しましょう。
しかし奥の方までスプレーしたり、排水管などが張り巡らされたエプロン内を細かくスプレーしていくのはとても大変。
かなりの回数をスプレーしないといけないことはもちろん、手間取ると塩素系漂白税のニオイを吸い続け気分が悪くなってきます…。
なので、私はカビキラーの電動タイプを使いました。力も入れる必要なくレバーを引いてれば自動で噴射し続けてくれます。
カビ取り剤に記載されている時間を守り、しばらく洗剤を付けたまま置いておきましょう。
50℃のお湯でカビを洗い流す
浴槽エプロン内に塗布したカビ取り剤を一定時間置いたら、50℃程度のお湯を使って長めに当てて洗い流していきましょう。
カビは60℃のお湯で一気に死滅し、50℃程度のお湯であれば90秒ほどかけることで死滅します(参考:NHK ガッテン!)。
60℃はさすがに熱くて危険なので、50℃程度のお湯を1か所につき5~10秒ずつ当てて、カビ取り剤を流しながらカビを死滅させていくのが効果的です。
こすらない方法でほとんどのカビを除去できるのですが、それでも落ちない場合は再度カビ取り剤を塗布し、スポンジなどでこすって取り除きましょう。
温度表示機能がない場合、50℃の目安は指を入れて3秒も我慢できないくらいでしょうか。
この方法は、野菜をシャキっとさせるヒートショックという裏ワザとしてキッチンでも役に立ちますよ。ヤケドはしませんが、とても熱いのでご注意を。
浴槽エプロンを乾燥させた後、取り付け
最後にエプロンを取り外したときと逆の工程で取り付けていきます。
その前にしっかりと浴槽エプロン内を乾燥させてから取り付けるのがポイント!
水気や湿気がある状態で取り付けると、せっかく掃除をしてもカビが繁殖する原因になってしまうので、雑巾などでキレイに拭き取りしばらくエプロンを取り付けずに換気しながら乾燥させましょう。
できれば半日は風通しよくしておき、しっかりと乾燥させるのがおすすめです。
もし、乾燥させる時間がないのであれば、雑巾などでしっかりと水気を拭き取ったあとにドライヤーやサーキュレーターなどを当てて乾燥させてくださいね。
ちなみに我が家の場合、前回エプロン掃除を行ったときは全くカビが発生していなかったのですが、何となく掃除して乾燥させないまま取り付けしてしまったんです。
おそらくそのせいでカビが繁殖しやすい状態を作ってしまったことで、今回閲覧注意レベルのカビが大発生してしまったものと思われます。
こうした経験からも、乾燥はとても大切な工程になりますので、しっかり行ってくださいね!
浴槽内の掃除方法は下記記事にまとめました。
(関連記事:浴槽の黒ずみを落とす方法。原因別の落とし方を徹底解説)
浴槽エプロンが外せないときの掃除の仕方
- 浴槽エプロンが外せない
- 外し方がわからない
- 外さないで掃除をしたい
といったときもあります。
そんなときのために、浴槽エプロンを外さないで掃除する方法を紹介します。
浴槽に張ったお湯に酸素系漂白剤を入れて、排水するだけなので簡単に掃除できます。
用意するもの
酸素系漂白剤
プラスチック袋
浴槽と浴室内の床を掃除しておく
浴槽にお湯を張る前に、浴槽と浴室内の床を掃除しておきましょう。
床に髪の毛やゴミ、汚れなどが残っていると、浴槽エプロン内に入ってしまうので注意してください。
排水溝に袋をセットし排水溝カバーをつける
排水溝にはプラスチック袋(ビニール袋など)をセットし、排水溝カバーをつけておきましょう。
浴槽内に熱めのお湯をはり、酸素系漂白剤を投入
浴槽内に50℃程度のお湯を100~120L張り、酸素系漂白剤を投入しましょう。
お湯の量が多すぎると、栓を抜いた後に浴室から外へと溢れ出る可能性があるので気をつけてください。
浴槽の栓をぬき、浴室内に浴槽のお湯を行き渡らせる
浴槽の栓を抜き、浴槽内の酸素系漂白剤が溶けたお湯を浴室の床全体に行き渡るようにしましょう。
1~2時間放置した後、排水をする
浴室の床全体に行き渡ったら、1~2時間ほど放置します。
放置した後は、排水溝にセットした袋を外して排水しましょう。
すすぎのために再度お湯を張り、排水する
浴槽やエプロン内、床全体のすすぎを行うために、プラスチック袋を排水溝にセットし、浴槽に50℃程度のお湯を張りましょう。
その後、浴槽の栓を抜き、床全体にお湯を行き渡らせ排水をしてください。
酸素系漂白剤の残留が気になる場合は、すすぎを2~3度繰り返せばキレイに掃除ができます。
また酸素系漂白剤にジャバを使用すれば、追い炊き配管洗浄も同時に行えます。
ただし配管の汚れが酷いと、浴槽エプロン内に配管の汚れが混入する場合があるため注意が必要です。
(関連記事:風呂釜の掃除方法!汚れが浮く、においが変と感じたらやろう!)
浴槽エプロンの掃除は必要なの?年2回程度はしたい
浴槽エプロンの掃除は必要なの?みんなしてるの?と思う方もいるかもしれませんね。
先ほども書きましたが、浴槽エプロンは浴室内にカビが繁殖する要因になりますし、カビが健康面に悪影響のため定期的にお手入れはしたいところです。
頻度の目安は年に2回程度。タイミングとしては、湿気が溜まりがちな梅雨の時期と大掃除のときがおすすめです。
またお風呂掃除の頻度については下記の記事に詳しくまとめました。
(関連記事:お風呂掃除の頻度は毎日が理想?入浴後の簡単掃除法!)
浴槽エプロンのカビを防ぐ方法
せっかく浴槽エプロンの掃除をしたら、カビが発生しにくい環境を少しでも保ちたいですよね。
ここからは、カビの発生や繁殖させにくくするための、普段からできるカビ予防と対策方法についてご紹介します。
石鹸カスや泡を残さない
カビの繁殖を抑えるならエサを与えないことが大切です。
石鹸カスや泡は、洗剤成分や皮脂汚れ、垢が混ざっているのでカビのエサになってしまいます。
お風呂から上がるときは、石鹸カスや泡が残らないようシャワーでキレイに洗い流すようにしましょう。
しっかり換気を
カビが発生する条件は高温多湿の状態なので、換気して浴室に湿気がこもらないようにしましょう。
お風呂上がりにはスクイージーなどを使って水気を切ったり、タオルで水気を拭くのも効果的。
窓を開けたり換気扇を付けたりして、浴室をしっかり乾燥させることが大切です。
(関連記事:お風呂のカビ防止おすすめ7選!浴室にカビが生えない方法)
天井も忘れずに掃除する
忘れがちなのが浴室の天井の掃除。
とはいえ、天井に洗剤を付けてるのは目に入る危険性があるため注意しなければなりません。
おすすめは、アルコールをスポンジやワイパーシートに染み込ませて天井を拭くという掃除方法。
洗剤が垂れてくる心配もありませんし、アルコールでカビの繁殖を抑える効果が期待できます。
下記の記事に効率よくやるお風呂掃除のやり方をまとめたので、参考にしてください。
(関連記事:お風呂掃除のやり方まとめ。順番を意識し効率よくキレイにしよう)
まとめ
浴槽エプロンはとても大変ですが、自分でも掃除することができます。
重いものを持ったり塩素系漂白剤を使ったり、温度の高いお湯を使うので、ケガにはくれぐれも注意して行ってくださいね。
せめて年に2回、湿気が多くなる梅雨と台風の時期には浴槽エプロンを外して掃除しましょう。
普段からできるカビ予防対策で、浴槽エプロン内のカビの発生や繁殖を軽減させることが可能なので、ぜひ参考にして気持ちの良い浴室で1日の疲れを取ってくださいね!
自分ではどうしようもできない浴槽エプロンの掃除は、プロのハウスクリーニング業者に依頼するのが1番です。
浴室クリーニングや浴槽エプロンの高圧洗浄を行っているハウスクリーニング業者『おそうじ本舗の口コミ・体験談』をまとめた記事があるので、参考にしてください。