今日絶対に洗濯しないといけないというときに限って洗濯洗剤を切らしてしまった…ということはありませんか?
子どもの体操服や給食エプロンを洗い忘れ、しかも気付いたのが夜だった場合、お店も閉まっています。
そんなとき、家にある洗剤で何とか代用できないか考えますよね。そこで今回は、洗濯洗剤がないときに代用できるおすすめアイテムを8つご紹介します!
洗濯機の負担軽減や、安全に洗濯するためにも、使用方法や注意点もあわせてご参考くださいね。
洗濯洗剤の代用アイテムおすすめ8選と使用量、やり方!
洗濯洗剤に適しているのは、汚れを包み込んで落としてくれる界面活性剤が入っているものや、皮脂などのたんぱく汚れを溶かしてくれるアルカリ性のものがおすすめです。
家にある洗剤には、界面活性剤やアルカリ性の洗剤が多くあるので、おすすめの代用アイテムを8つご紹介していきます!
食器用洗剤
食べこぼしや襟袖など頑固な汚れを落とす裏ワザとしても使われる食器用洗剤。直接塗布して、いつも通りの洗濯すれば頑固な汚れがスッキリ落ちるんです。
洗濯洗剤の代用として使う場合は、洗濯洗剤のキャップに1杯を上限として使いましょう。
弱アルカリ性の洗濯洗剤と比べ、食器用洗剤は中性になりますが、界面活性剤が入っているので特に皮脂汚れに効果を発揮します。
中性なので、おしゃれ着などのデリケート素材を洗うことができるのもうれしいポイント。泡立ちが強いので、洗剤の入れすぎには注意し、すすぎは念入りに行ってくださいね。
ボディソープ・ハンドソープ(固形石けん)
液体のボディソープやハンドソープにも界面活性剤が使われているので、洗濯洗剤の代用として使えます。
固形石けんの場合も、アルカリ性なので汚れを落とすことができますよ。ボディソープやハンドソープで代用する場合、3~4プッシュ程度に留めておきましょう。
泡立ちが良く、すすぎの際の泡切れが悪いので、すすぎは念入りに。固形石けんを使う場合は手洗いがおすすめです。
シャンプー
皮脂汚れを落とす効果があるシャンプーも洗濯洗剤の代用になります。
最近のシャンプーは、特に肌にやさしい成分でつくられていることが多いため、ウールなどを洗うのにもおすすめなんですよ。
シャンプーは、髪同士の摩擦を防ぐために泡立ちが良くなるようにつくられているため、泡切れが悪くなってしまいます。
代用として使う場合は、手洗いがおすすめ。しっかりすすぎを行いましょう。
ちなみに、リンスを柔軟剤の代用として使うことも可能。200mlのお湯にリンスを1プッシュ溶いて、すすぎの際に入れると良いそうですよ!
重曹
重曹は弱アルカリ性なので、洗濯洗剤として使うにはphを上げないといけません。40℃のぬるま湯にしっかりと溶かしてアルカリ度を高めてから使うようにしましょう。
分量の目安は、洗濯物5kgに対して大さじ2~3杯程度。
ちなみに、重曹を使うと溶けにくいため内部に残り、詰まったりセンサーが故障したりする可能性があります。
事前に必ず洗濯機の取扱説明書を確認してください。メーカーが推奨する方法以外で洗濯して故障した場合は、保証対象外になるので使用しないようにしましょう。
セスキ炭酸ソーダ
重曹よりも水に溶けやすくてアルカリ度も高いため、自然派ママたちの間ではよく使われている洗剤です。
洗浄力が高いため、重曹を使うよりもセスキ炭酸ソーダがあるならこちらの方がおすすめです。
使用量は、洗濯物5kgに対して大さじ2杯程度。アルカリ度が高いため、素手で触ると手荒れする恐れがあるので、手洗いする際は手袋を着用しましょう。
酸素系漂白剤
オキシクリーンやワイドハイターのような酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム、過炭酸ソーダ)は、アルカリ度が高いため、洗浄力が強いのが特徴。
消臭効果や殺菌効果も高いので、汗をかきやすい季節には、洗濯洗剤の代用としてではなく日常的に使用していたこともありました。
使用量は、50Lの水に対して大さじ3~4杯。洗濯洗剤として使えるという記載がある場合は、パッケージの使用量を確認して使いましょう。
漂白剤ですが色柄物にも安心して使え、使用後は、炭酸ソーダと酸素、水に分解されるので環境にもやさしい洗剤です。
クエン酸
クエン酸は、アンモニアや尿などの消臭に効果的です。洗浄効果だけでなく、黄ばみや色落ち防止、抗菌効果にも優れています。
水10Lに対して10gの割合が基本量。汚れに合わせて増減してみてくださいね。多すぎると溶け残ってしまったり、洗濯槽のサビの原因になるので注意しましょう。
また、塩素系漂白剤との同時使用は、有毒ガスが発生して危険なので、単品で使用するようにしてくださいね。
ちなみに、クエン酸をすすぎの段階で入れると、柔軟剤を入れたかのようなふっくらとした仕上がりになるのでおすすめですよ!
マグネシウム
マグネシウムペレットが水をアルカリ性にしてくれるとのことで一時期話題となり我が家でも使っていましたが、洗浄効果を感じられなかったので調べてみると、30分ほど浸け置きして洗濯水のアルカリ度を上げないといけないということが分かりました。
環境への負担についても疑問が残ったので一時使用をストップ。
30分の浸け置きも少し不便に感じたのでほかの方法はないか調べてみると『塩化マグネシウム』も良いとのこと。
豆腐を作るときに凝固剤として使う”にがり”の主成分で、塩化マグネシウムは経皮吸収に優れています。(下剤に使われる酸化マグネシウムとは別物です)
入浴剤として使うとポカポカ温まり筋肉が弛緩してリラックスでき、オイルを作れば肩こりや足の攣りにも効くので愛用しています。
マグネシウムだけでは油汚れを落とす効果が乏しいので、セスキ炭酸ソーダを併用するときれいに汚れを落とせるそうですよ!
SNSを見てみると、塩化マグネシウムをカップ1~3杯溶かして入浴したあとの残り湯に、セスキ炭酸ソーダを大さじ1~2杯入れて洗濯している方が多い印象。
塩化マグネシウムを持っている方は、ぜひお試しくださいね。
参考:
洗濯マグちゃん 消費者庁からの指摘 その後 宮本製作所 宮本隆 社長に直撃した
洗剤いらずの洗剤!?【洗濯マグちゃん】大検証!!洗浄メカニズムや実際の洗浄力・安全性は?その①
(関連記事:洗濯マグちゃんの効果は本当?正しい使い方を解説!)
洗濯洗剤を代用する際の注意点
洗濯洗剤をほかの洗剤で代用する際は、以下の点について注意が必要です。
生地や洗濯機への負担を考えると、繰り返し代用するのはおすすめできません。あくまでも一時的に代用するようにしましょう。
洗濯洗剤のように汚れは落ちない
洗濯洗剤の代用品は、洗濯洗剤ではないので、同じ洗濯効果はあまり期待できません。
洗濯洗剤は、衣類につく皮脂やタンパク質、汗などを落とすのに特化した洗剤なので、代用アイテムではどうしても効果が乏しくなってしまいます。
代用アイテムは、あくまでも応急処置として洗濯洗剤がないときにだけ使うのがおすすめです。
生地が傷む可能性がある
代用アイテムは洗濯専用の洗剤ではないため、デリケートな素材に使ってしまうと生地が傷む可能性があります。
例えば、麻やシルク、ウールなどには注意が必要です。
重曹やセスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤などのアルカリ性洗剤や、食器用洗剤は、上記のような素材に使ってしまうと傷んでしまうので使用しないようにしましょう。
色落ちすることがある
代用アイテムを使うと、色落ちしたり金属が変色したりしてしまうことがあります。アルカリ度が高い洗剤の場合、浸け置きすると色落ちするものもあるので注意が必要です。
また、アルカリ性洗剤は、ファスナーなどの金属と反応して変色してしまう可能性があります。色落ちや金属の変色が気になる場合は、洗濯洗剤を使用して洗うようにしましょう。
洗濯機への負担軽減のために手洗い推奨
洗濯機で代用アイテムを使う際は、必ず取扱説明書を確認してください。
泡立ちが強いものは洗濯機への負担がかかってしまうので、代用アイテムを使うときは、洗剤を切らしてしまったなどどうしてものときだけにしましょう。
泡切れが良くないため、洗濯機では十分にすすぎきれない可能性も。
シャンプーなど泡切れが良くない代用アイテムを使うときは、洗濯機ではなく手洗いで洗濯するのがおすすめです。
また、手洗いする際、アルカリ度が高いものは手荒れする可能性があるので、手袋を着用して洗うようにしましょう。
(関連記事:手洗い洗濯のやり方。必要な道具やおすすめ洗剤など徹底解説)
洗濯洗剤がなくても実は水だけで洗える
実は、衣類の汚れは洗剤がなくても50%ほどは落ちるといわれているんです。あまり汚れていない衣類は、洗剤を使わずに洗ってもOK!
香りがなく、柔軟剤もないためゴワつく可能性もあり洗濯したという満足度は低いですが、洗剤がないときはしょうがありませんよね。
洗浄力を高めたいときは、ぬるま湯を使う手もあります。ただし、綿などは縮む恐れがあるので注意が必要。
汚れがひどい部分だけ食器用洗剤などで予洗いし、あとは洗濯機に入れて満水になったら1~2時間浸け置きしてから洗う方法もあります。
洗濯洗剤がないときにおすすめの万能洗剤!
ここからは、洗濯するのに便利なおすすめのアイテムをご紹介します。
万能洗剤なら洗濯洗剤を切らしても安心ですし、効果がなくなるまで繰り返し使えるちょっと面白いアイテムなので、ぜひご参考くださいね!
マジックソープ
マジックソープは、洗濯だけでなく、ボディーソープとしてや食器洗い、メイク落とし、掃除、野菜洗い、ペットシャンプーとして薄めて使える万能洗剤です。
こういったナチュラル洗剤は価格が高いのがネックでしたが、マジックソープは安いので続けやすいのがうれしいポイント。
オーガニック・フェアトレード・NonGMO・動物実験なし・自然を守りながら育てられているなど、人にも環境にもやさしい洗剤です。
香りのラインナップも豊富で、ほかにもローズやサンダルウッド、チェリーなどの香りから選べます。
ソープナッツ
ソープナッツという面白いアイテムも発見しました。
ソープナッツというのは、チベットではリタ、日本ではムクロジと呼ばれていて、水に浸けると泡立って洗剤として使える不思議な実。
数珠としても使用され、煩悩を払う、邪気払い、浄化などの御利益があるそう。現在でもインドやチベットなどの山間部では、洗剤として使われているそうですよ!
使い方は、付属のコットンバッグにソープナッツを6粒ほど入れていつも通りのお洗濯を。天然サポニンによる抗菌効果も期待できますよ。
200回ほど使えるそうですが、泡立ちがなくなったら土に還せば良いので環境にもやさしいですね。
販売ページにはさまざまな使い方が掲載されているので、試してみたい方はぜひご覧ください!
まとめ
洗濯洗剤をうっかり切らしてしまっても、家にある洗剤で代用できることが分かりました。
代用アイテムでも洗濯は可能ですが、生地が傷んだり洗濯機に負担がかかることがあるので、特に洗濯機は取り扱い説明書を確認してから使用しましょう。
また、洗濯洗剤だけでなく、マジックソープのようにいろいろな場所に使える万能洗剤なら便利なのでおすすめです。
洗濯洗剤がなくても代用アイテムで洗濯することができますが、洗浄効果は専用の洗濯洗剤に比べると劣ります。
代用しなくて済むよう、日頃から洗剤をストックしておくと良いですね!