「ワイシャツをパリッと仕上げたい!」という以外にも洗濯のりを使うメリットはあります。
- シワが伸びやすくなる
- 型崩れを防止できる
- 汚れが付きにくくなる
なかでも、汚れが付きにくくなるという効果はうれしいですよね。
しかし、洗濯のりにはいくつか種類があり、ボトルタイプやスプレータイプなどもあるのでどれを選べばよいのか、使い方などが分からないという方も多いと思います。
本記事では、洗濯のりの種類と使い方、使用時の注意点などをわかりやすく紹介していきます。
洗濯のりを使いこなして、まるでクリーニングに出したような状態に仕上げてみましょう!
洗濯のりとは?種類別の特徴
洗濯のりとは、衣類にハリを与え、パリッと仕上げるコーティングのような薬剤のこと。
ワイシャツなどの型崩れを防ぎたい衣類や汚れを防止する効果などがあり、洗濯のりを使いこなせればクリーニング後の仕上がりを実現できます。
そんな洗濯のりには天然や合成などの種類があります。それぞれのメリット・デメリットをふまえて上手に使い分けていきましょう。
天然の洗濯のり
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メリット
天然の洗濯のりの主成分はでんぷんで、仕上がりのハリやパリッとした感じが強く出るのが特徴です。
天然のりは当然地球にも人にもやさしいので、エコ洗剤にこだわる方などにおすすめです。
また、天然の洗濯のりは、障子やふすまの張替えの際ののりとしても使用することができます。
デメリット
天然の洗濯のりは主成分がでんぷんなので、のりが付いたまま長期保管すると虫食いや中身の変質の原因となってしまいます。
最近では合成の洗濯のりが主流になっているので、種類が少なく入手しづらいのが難点。
薄めて使用しなければならないため、手間に感じることもあります。
合成洗濯のり
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メリット
合成洗濯のりの主成分は、加工されたでんぷんや、PVAというポリビニールアルコールといった化学成分からできています。
天然のりと違って中身の変質や虫食いなどの心配がありません。
薄める必要がなく、そのまま洗濯機へ投入しての使用が可能です。
最近は合成のりが主流で初心者も使いやすく、衣類の表面をコーティングしてくれるので汚れ防止にもなります。
デメリット
合成のりのなかでもPVAcというポリ酢酸ビニルなどでつくられた洗濯のりは、のりが落ちにくいものもあるので注意が必要です。
半合成のり
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メリット
半合成のりは天然と合成を合わせた洗濯のりです。
天然のりの特徴であるのりの落ちやすさと、合成のりの特徴である汚れ防止効果の両方の特徴を兼ね備えています。
デメリット
半合成のりは水にまんべんなく溶けないため、色柄物に使用するとまだら模様ができてしまいます。
そのため半合成のりの使用は、白い衣類やワイシャツに限られてしまいます。
洗濯のりの使い方は3通り
洗濯のりの使い方は、洗濯機で使う場合と洗い桶などを使う場合に加えて、スプレータイプの洗濯のりを使う場合の3通りあります。
洗濯機を使う場合
洗濯機で使用する場合は合成のりを使いましょう。
洗濯のりは柔軟剤と同様で、キレイに洗い落とすと効果がなくなるため、最後のすすぎの際に投入してください。
- 最後のすすぎが終わったら洗濯機を一時停止します。
- 合成のりをボトルに記載通りの量を測って入れるのですが、まんべんなく行き渡らせるために洗面器などでお湯に溶かしてから入れるようにしましょう。
- 3分ほど回したりかき混ぜたりして、のりの成分を行き渡らせましょう。
- 脱水が終わったら取り出して干します。
洗濯機で洗濯のりを使うときは、洗濯のりを使いたい衣類だけ洗濯するようにしましょう。
ワイシャツ1枚だけなど少量の場合は手洗いをおすすめします。
柔軟剤との併用もできる
柔軟剤と洗濯のりの併用も可能です。
一緒に使うことで柔軟剤のやわらかくする効果と、洗濯のりの衣類にハリを持たせる効果や汚れ防止効果を期待できます。
洗濯のりを入れる同じタイミングで柔軟剤も同時に洗濯槽に入れます。
3分ほど成分を衣類になじませるよう混ぜたり洗濯機を回したら脱水して干しましょう。
洗い桶で浸け置きする場合
洗濯機での洗いコースが終わってから浸け置きします。
- 洗い桶などに適量の洗濯のりを入れてよく溶かしておきます。
- 洗濯機を一時停止して、洗濯のりを使いたい衣類を取り出します。
- 洗い桶に浸け、衣類の繊維まで染み込むよう3分ほど軽く揉み洗いしましょう。
- シワにならないように軽く絞ります。水気が多く残っているようならバスタオルなどに挟んで水気を吸い取りましょう。
- 形を整えて干します。
洗い桶で浸け置きする場合、手間はかかりますが、洗濯のりを使いたい衣類が少量しかないときにおすすめです。
ワイシャツなど洗濯のりを使用したい衣類がたくさんあるときは、洗濯機でまとめてのり付けすると良いですね。
スプレータイプはワイシャツのアイロンがけ前におすすめ!
スプレータイプは、スプレーするだけで襟や袖など部分的にのり付けでき、手間もかからないのが特徴です。
スプレーしてすぐにアイロンをかけると、特に缶スプレーの場合は衣類に焦げが付いてしまうことがあります。
スプレーしたら少し乾燥させて低温で仕上げましょう。
(関連記事:アイロン台がないときにおすすめ代用品8選!身近なモノや100均にあるもの!)
洗濯のりを使うときの注意点
洗濯のりを使用する際は、以下の注意点を守りましょう。
お使いの洗濯機に対応しているか、乾燥機への使用や投入方法について解説します。
ドラム式洗濯機は使用できないことがある
洗濯のりは、多くのドラム式洗濯機で使用することができますが、使用できない洗濯機もあるので事前に取扱説明書などで確認しておきましょう。
また、使い方を間違えると、洗濯のりがムラになったり洗濯槽にのりがこびり付いたりして故障の原因となるので、注意してくださいね。
(関連記事:ドラム式洗濯機のデメリット!縦型との違いや選び方など徹底解説)
乾燥機は使用できない
洗濯のりを使用したら、乾燥機や洗濯機の乾燥機能を使うと、洗濯のりが乾燥機の内部や洗濯槽にこびり付いてしまいます。
洗濯のりが付いた衣類は、必ずハンガーに干して乾かしましょう。
洗濯のりは洗濯槽内に直接入れること
洗濯のりを柔軟剤投入口に入れてしまうと、途中で固まって詰まりの原因になってしまいます。
洗濯のりは洗濯槽の中に直接入れるようにし、まんべんなく行き渡らせるためにお湯で溶かしてから入れるようにしましょう。
洗濯のりを使用した衣類にアイロンがけをするときは、当て布をしましょう。
そのままアイロンがけするとのりがアイロンに付着してしまい焦げ付きの原因になるので、必ず当て布をしてからアイロンがけしてくださいね。
まとめ
洗濯のりはいくつか種類があり、なかでも合成のりが使い勝手が良いということが分かりました。
洗濯のりを使用したい衣類が少量の場合、襟や袖など部分的で良いという場合は、スプレータイプの洗濯のりが便利です。
注意点を守って使用すれば、洗濯のりの使用は何もむずかしいことはありません。
わざわざクリーニングに出していた衣類も洗濯のりの使い方が分かれば、手間も省けて費用も抑えられます。
ぜひ洗濯のりの使い方をマスターして、クリーニングに負けないパリッとした衣類に仕上げてみませんか?