このページは、【生地が傷まない】を軸にした毛玉の取り方を5つ紹介します。
洗濯時の衣類同士の摩擦により発生する毛玉…。毛玉があるとせっかくの洋服がダサく野暮ったくみえ残念な印象になりますよね。
毛玉取り機があるとすぐに対処できますが、手元にないことも多く、毛玉を手で引きちぎって余計に服にダメージが残ることも…。
ここでは、毛玉取り機以外でも洋服を傷めずに毛玉を取る方法を紹介していきます。また毛玉を防ぐ洋服のお手入れ方法もあわせて参考にしてくださいね。
毛玉の取り方は「切る」一択!
毛玉の取り方はいろいろありますが、正解は「切り取る」ことです。
間違っても「引っ張る」「こすりとる」はダメ!服の素材が伸びたり、生地を傷めます、、。
毛玉の切り取り方として
- はさみ
- カミソリ
- 毛玉取り機
の3つがあります。順番に毛玉の取り方や注意点などを解説していきますね。
はさみで毛玉をカット
はさみを使った毛玉の取り方は、毛玉ができている範囲が狭いときや一部分に集中しているときなどがおすすめです。
毛玉ができているところを引っ張らないようにつまんで、少しずつはさみでカットしていきましょう。
普段使うはさみよりかは、小さめのはさみがあると良いですね。
注意点
はさみで毛玉を取る際は、洋服にはさみを引っ掛けないことと毛玉以外の生地を間違ってきってしまわないように気をつけてください。
カミソリで毛玉を剃る
カミソリを使った毛玉の取り方は、毛玉が広範囲に及んでいる場合におすすめです。
T字カミソリを用意したら、毛玉ができている箇所にそっとあてて一定方向に滑らせるようにしながら毛玉を剃っていきます。
注意点
カミソリで毛玉を取る際は、力加減とスピードに注意してください。
力を入れすぎると毛玉以外の生地を切ったり、早いと上手に毛玉をカットできないことがあります。慎重に進めてください。
毛玉取り機
洋服を傷めない毛玉の取り方の最も無難な方法が毛玉取り機の使用です。
機会が勝手に毛玉を吸い取るようにカットしてくれるので、一部分の毛玉はもちろん、広範囲の毛玉でも取りやすいですね。
毛玉取り機は、毛玉にそっと当てて、小さく円を描くようにしながら動かすと、毛玉を上手に取り除くことができます。
また100均などの電池式の毛玉取り機だと途中でパワー不足で取れなくなることも多いですが、テスコムから販売されているコンセントから電源をとる毛玉取り取り器を使うと、パワーが落ちずラクに毛玉を取ることができます
毛玉を切り取る方法は、毛玉ができやすいニットやカーディガン、ジャージなどあらゆる生地の洋服にも対応してるのでおすすめです。
生地の素材により有効な毛玉の取り方(フリースやセーターなど)
洋服の生地の素材(フリースやセーターなど)によっては、
- 毛玉取りブラシ
- セーターストーン
などの毛玉の取り方も有効です。
毛玉取りブラシ
毛玉取りブラシを使った毛玉の取り方は、一定方向にブラシを当てて軽くこするだけで毛玉が取れるほか、毛の流れも整えるので毛玉ができかけている繊維もほぐすことができます。
衣類を長持ちさせたいなら毛玉取りブラシがおすすめです。
注意点
毛玉取りブラシは、使い方を間違えると余計に毛玉を増やす原因になります。洋服を不規則な方向にブラッシングすると、毛玉ができるため、必ず一定方向のみでブラッシングしましょう。
また力は入れずに優しくなでるようにブラッシングしてくださいね。
(関連記事:ヘアブラシの洗い方。お手入れが簡単になるゴミが付かない方法とは?)
セーターストーン
セーターストーンと呼ばれる天然のケイ素から作られた軽石は、空気孔に毛玉や毛羽だった繊維を入り込ませ絡めて取ります。
毛玉が取れていくと、徐々にセーターストーンが壊れていくようになっているので、洋服が傷みにくい仕様になっています。
細かい毛玉ができやすいセーターやフリースなどの洋服におすすめ!
絶対にやめたほうがいい毛玉の取り方(スポンジ)
毛玉の取り方で調べると「スポンジ」を使う方法が紹介されていることがありますが、家事タウンではおすすめしていません。
先ほど紹介したセーターストーンの代用としてスポンジが使われるのですが、セーターストーンとは性質が異なり、スポンジを使うと反対に毛玉ができる原因になります。
またスポンジは「引きちぎる」「こすりとる」と同じような形で毛玉を取るため、洋服を傷めるリスクが大きいです。
スポンジを使って毛玉を取る際は、スポンジの固い面を毛玉に当て、優しく撫でるように動かしてください。
毛玉ができる原因は摩擦と素材にあり!
毛玉ができる原因は、ずばり「摩擦」。
座ったり腕を動かしたりなどで衣類同士が擦れるときや、静電気が発生して毛に摩擦が生じることで、脇の下や腰、袖部分などに毛玉ができてしまうのです。
ですが、毛玉ができやすい生地とそうでない生地がありますよね。
ここからは、毛玉ができやすい素材とできにくい素材をご紹介していきます。
毛玉ができやすい素材
ウール・カシミヤ・アンゴラなど動物繊維のものや、綿とポリエステルなどの天然繊維と化学繊維の混紡素材です。
ウールなどの動物繊維は、毛玉ができやすい素材ではありますが、自然と毛玉が落ちていくことが多いため比較的取りやすい素材となっています。
しかし、綿とポリエステルや綿とアクリルなど天然繊維と化学繊維の混紡素材は、強度があるため毛玉ができると取れにくいという特徴があります。
毛玉ができにくい素材
毛玉ができにくい素材は、綿・麻・シルク(絹)といった天然100%の素材は、毛羽立ちしにくい素材であるため、毛玉ができにくくなっています。
しかし、生地が薄かったり保温性がなかったりと、秋冬など寒い季節には向いていない素材です。
「抗ピル加工」といって、保温性はあるけれど毛玉ができやすい素材に加工を施して毛玉ができにくくなった製品も登場しています。
セーターやカーディガンなどを購入するときは、素材だけでなく抗ピル加工がされているかにも注目してみましょう。
毛玉を予防する3つの方法!日頃の手入れが肝心
毛玉の取り方をいくつかご紹介しましたが、実は、毛玉を取るという行為は生地を傷める原因となるのでおすすめできません。
ですので、毛玉の取り方に注目するより毛玉ができないように予防して衣類をお手入れする方が、大事な衣類を守ることに繋がるのです。
着たあとはブラシで毛並みを整える
毛玉ができそうな衣類の場合、着用したあとに毛玉取りブラシを使って一定方向にブラッシングして毛並みを整えましょう。
セーターなどは着るとどうしても身体を動かすため摩擦で毛羽立ちが発生してしまいます。
毛羽立ちを放置することで毛玉ができてしまうので、着用後に毛並みを整えるというお手入れが重要なのです。
洗うときはネットに裏返して入れる
数回着たら汚れを落とすために洗濯するのですが、必ず洗濯ネットに裏返しして入れ、摩擦を最小限にとどめましょう。
コースはドライコース、洗剤はおしゃれ着洗い用洗剤を使ってやさしく洗濯するのがポイントです。
柔軟剤も使用すると衣類の表面を守る効果があるので摩擦の影響を防ぐことができますよ。
(関連記事:【洗濯ネットの正しい使い方】使い時や入れ方を知ろう!)
どうしても毛玉を作りたくない衣類はクリーニングへ
どうしても毛羽立ちや毛玉ができるのを防ぎたい場合はクリーニングがおすすめです。
クリーニング業者は洗濯のプロなので、大事な衣類を守るならプロにお願いするのがベスト。
できてしまった毛玉もオプションですが数百円程度で取ってくれるので相談してみましょう。
まとめ
いろいろな毛玉の取り方がありますが、ポイントは毛を引っ張らない取り方が良いということが分かりました。
スポンジはどこのご家庭にもあるもので手軽に毛玉を除去できる方法ですが、生地を傷める原因になるのでおすすめできません。
さらにいうと、毛玉を取るという行為も生地を傷めることになるので、予防の方が重要であるということが分かりましたね!
毛玉ができやすい素材は、着用後に毛玉取りブラシなどで毛並みを整えるようにブラッシングしましょう。
本記事の毛玉予防の方法や毛玉のやさしい取り方を参考にして、大事な衣類を守りながらオシャレを楽しんでくださいね!
(関連記事:洋服に付いたガムの取り方。冷やして固めてゆっくり剥がす!)