椅子は毎日使うものだけに、汚れも溜まりがち…。
汚れを放置すると、落ちにくくなるだけじゃなく、カビやダニなどの発生にもつながり、衛生的にも悪いですし、最悪使えなくなることも。。
今回は、そんな椅子の掃除方法を木製や革製、メッシュなどの素材別に紹介していきます。
万が一、椅子に血がついてしまったときの対処法や椅子の汚れを防ぐ方法などもまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね!
椅子の汚れの種類は?
椅子は毎日使うものなので、いろんな汚れが付着しています。
- 皮脂などの汚れ
- 整髪料や化粧品の汚れ
- ホコリ
- 飲み物・食べこぼし・調味料
- 血液
- カビやダニ
ほとんどの汚れは、掃除機とアルカリ系の洗剤で落とすことができますが、素材によっては水洗いできないものもあるので注意が必要です。
椅子の素材と汚れに合った掃除を行いましょう!
【素材別】椅子の掃除方法。普段の手入れは乾拭きで!
ここからは、椅子の素材別に掃除方法をご紹介します。
椅子の普段のお手入れ(軽い皮脂汚れやホコリ取りなど)は、布やメッシュ、革などの素材にこだわらず乾拭きでOKです。
しかし、長い間掃除をしていなかったり、思わぬ汚れが付いた場合などは、椅子の素材に合った洗剤や道具を使って掃除する必要があります。
椅子の素材別に頑固な汚れの落とし方をまとめたので、参考にしてください。
木製の椅子の掃除方法
木製の椅子の掃除には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で雑巾を濡らして汚れ落としをしていきましょう。
手順
- ぬるま湯1Lに対し、中性洗剤小さじ1杯を溶かす
- 雑巾を浸し、固く絞り汚れを拭き取る
- 洗剤が残らないように水拭きをし、最後に乾拭きする
注意ポイント
木製の椅子は、水に濡れたままだとシミになったり傷みやすくなったりするので、掃除するときは最後にしっかりと拭き取りましょう。
あらかじめ洗剤が染み込ませてあるような化学雑巾は、ツヤ加工が変わってしまう恐れがあるので使用しないでくださいね。
布製の椅子の掃除方法
手順
- ぬるま湯1Lに対し、中性洗剤小さじ1杯を溶かした洗浄液に雑巾を浸し、固く絞った後、汚れを拭き取る
- ファスナーがある場合は、表地と中のクッション素材との間にタオルなどを挟み、染み込まないようにする
- お湯に浸した布で洗剤を拭き取り、乾拭きで水気を吸い取って自然乾燥させる
布製の椅子の臭い取りには重曹を使う
ちなみに、ニオイが気になる場合は、重曹を粉のまま振りかけて1晩放置しておきましょう。
重曹にはニオイを吸着する効果があるので、翌朝には気にならなくなっていることが多いですよ!
掃除機で重曹をしっかり吸い取りましょう。
革製(合皮)の椅子の掃除方法
手順
- ぬるま湯1Lに対し、中性洗剤小さじ1杯を溶かした洗浄液に雑巾を浸し、固く絞った後、汚れを拭き取る
- お湯に浸したタオルを絞り、洗剤が残らないようにキレイに拭き取る
- 乾拭きして、乾燥させる
革製の椅子は輪ジミに注意!
革製の椅子は、水に濡れたまま放置すると、輪ジミになり傷みやすくなります。
整髪料や化粧品などの油は、硬化の原因になってしまうので、ていねいに拭き取ってください。
化学雑巾・アルコール入りのウェットティッシュは使わないようにしましょう。
革製の椅子はひび割れ対策にレザークリームを定期的に使おう
革製品は、乾燥するとひび割れてしまうので、3か月に1度ほどのお手入れが必要です。
掃除が終わったら、レザークリームで油分を与えてあげましょう。ツヤが長続きしますよ!
市販のレザークリーナーを使用する場合は、使用方法や注意事項をよく確認し、目立たないところで確かめてから使用してください。
オフィスチェアなどメッシュ素材の椅子の掃除方法
手順
- 掃除機にヘッドブラシを付け、ホコリやゴミを吸い取る
- 掃除機がない場合や取れにくい箇所は歯ブラシを使い、こすり取る
- 拭き掃除する際は、重曹などのアルカリ系の洗剤を使う
- ぬるま湯1Lに対し、重曹大さじ4杯を溶かした洗浄液を作る
- 洗浄液に浸した雑巾を固く絞ったら、優しく拭き掃除をする
- 洗剤や水分が残らないように水拭き⇒乾拭きをし、乾燥させる
注意ポイント
オフィスチェアなどのメッシュ素材は、縮みの原因になるので水洗いは厳禁!破れないようやさしく掃除しましょう。
(関連記事:ソファの掃除方法。長持ちさせる置き方や汚れの防ぎ方)
うっかり椅子に血がついたときの対処法
ケガをしたときや、毎月のことでつい椅子に血がついてしまった場合の対処法をご紹介します。
血は時間が経つと落ちにくくなるんので、できるだけ早く拭き取るようにしましょう。
血液はタンパク質なので、お湯を使うと固まって落ちにくくなるため、掃除するときは水を使ってくださいね。
血が椅子に付着して間もない場合
タンパク質を分解するのにはアルカリ系の洗剤が有効ですが、ない場合は、中性洗剤や石鹸、会社であればコンタクトレンズの洗浄液でもOKです。
水を含ませたタオルなどに洗剤を含ませ(石鹸は溶かして洗浄液を作り、コンタクト洗浄液はそのまま)、血液の部分を叩いたりこすったりして染み込ませます。
血液が取れてきたら、水を染み込ませたタオルで洗剤を薄めながら取っていきます。泡が出なくなるまで繰り返しましょう。
ティッシュなどでできるだけ水分を拭き取って乾燥させましょう。会社などで乾燥がむずかしい場合は、タオルを敷いて座っておきましょう
椅子に血がついて時間が経っている場合
時間が経ってしまった場合は、サニタリー専用洗剤やオキシドールなどを使って落としていきましょう。
サニタリー用洗剤やオキシドールの場合、直接洗剤を垂らし、少し置いたら水を含ませたタオルで叩きながら拭いていきます。
タオルに汚れを移すようにして場所を変えながら吸い取っていきましょう。
ティッシュでできるだけ水分を取り、乾いたタオルを敷いたら完了です。
酸素系漂白剤と重曹を使う場合
酸素系漂白剤の場合は、重曹と1:1で混ぜ、歯ブラシなどで叩きながら汚れを落としましょう。
水で濡らしたタオルに、汚れを移しながら洗剤が残らないようすすぎます。
ティッシュで水分を取り、乾いたタオルを敷いて完了です。
ただし、会社の場合だと、誰もいない時間帯に行う必要があるので、できるだけ手早くやるためには、サニタリー用洗剤などがおすすめです。
(関連記事:お風呂の椅子を掃除する方法。汚れ別の洗い方を徹底解説)
椅子掃除をするときの注意点
椅子は素材によっては、シミや傷み、縮みなど別のトラブルを引き起こす原因となるため、必ず素材に合ったやり方で掃除をしましょう。
また、水に弱い素材の椅子の場合、水分量や洗剤量に気をつけないと、ひび割れや変色などの原因にもなるため、注意が必要です。
金具などの金属部分は水分が残るとサビてしまう可能性もあるため、拭き上げはしっかり行ってくださいね。
(関連記事:テーブルの掃除方法。手垢や油汚れの落とし方)
椅子の汚れを防ぐ方法
椅子を長く愛用していくためには、定期的なお手入れと汚さないような工夫が必要です。
状況に応じてカバーを利用したり置き場所を工夫してみましょう。
カバーやクッションを利用する
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、食べこぼしやトイレの粗相で椅子が汚れてしまいますよね。
その度に椅子を掃除するのは大変なので、簡単に洗えるカバーやクッションを利用して、椅子に直接汚れがつかないようにしましょう。
置き場所を工夫する
椅子に使われている素材は、水分だけでなく、直射日光や熱、温度差にも弱いものがほとんどです。
日差しの強い場所に設置してしまうと、ひび割れや変色といった劣化につながってしまいます。
椅子を長持ちさせるためには、エアコンの近くに置かない、直射日光を避けるといった工夫が必要です。
カビやダニの発生を抑えるためにも、温度を調整し、湿度も上がりすぎないようにしましょう。
椅子をプロに掃除してもらう
お気に入りの椅子の汚れが落ちないときや、オフィスチェアなどたくさんある場合は、プロに依頼して落としてもらうのもひとつの方法です。
おおよその料金目安ですが、1人用の椅子で3,000円前後。
オフィスチェアなど丸ごと水洗いする場合は、1脚4,500円前後。
ゲーミングチェアなどヘッドレストまであるような椅子は、6,000円前後が目安となっています。
あまりにも汚れがひどい場合は、プロでも落とせないこともあるので買い替えをおすすめします。
まとめ
椅子が汚れたら素材を確認し、汚れに合った掃除を行いましょう。
たいていは、掃除機でホコリを吸ってアルカリ系の洗剤で汚れを拭き取ればきれいになります。
水が残るとシミや傷みの原因になるので、水分量や洗剤の量には注意し、しっかりと乾燥させることが大切。
革製品の場合は、乾燥が禁物なので掃除後はクリームを塗布しましょう。
汚れがひどいときや、椅子の数が多いときなどはプロのクリーニングがおすすめですよ!