冬になると翌朝寒くないようエアコン暖房のタイマーを入れ寝ますが、起床後に喉の痛みや違和感、肌の乾燥を感じますよね…。
私の場合、鼻や喉が乾燥するとすぐに微熱っぽくなり辛い…。なので、暖房時の乾燥対策は必須なんです!
ここでは、そんなエアコン暖房のときの乾燥対策をはじめ、暖房による乾燥の原因や加湿するときの注意点などを紹介します。
乾燥したままはウイルスも活発になりやすいので、暖房の乾燥対策は忘れないようにしてくださいね。
エアコン暖房による乾燥対策おすすめ9選!
エアコンや暖房器具で部屋が乾燥しているなと感じたときにすぐできる対策を、手軽で費用のかからない順に9つご紹介します。
オフィスなど場所を選ばずに乾燥対策できる方法あるので参考にしてください!
①マスクをする
鼻や喉の乾燥に1番おすすめなのがマスクを着用すること。
空気が乾燥していてもマスク内は呼気による湿気で潤うため、粘膜がやられにくくなります。
ただし、肌荒れしている場合はマスクの刺激で悪化することがあるので、しっかりと肌を保湿してから使用するようにしましょう。
②水の入ったコップを設置
コップや洗面器などに水を入れて、自然に蒸発させて部屋を加湿させる方法です。
元にこぼさないようにして置いておくと就寝中の乾燥対策に、オフィスのデスクの上に置いておけば仕事中の乾燥対策になりますね。
③濡れバスタオルを干す
バスタオルなど大きめのタオルを濡らして絞り、ハンガーにかけたら部屋に干しておきましょう。
タオルに含まれる水分が蒸発して乾燥を防いでくれますよ。
バスタオルがない場合は、小さめのタオルでもOK。何枚か濡らして絞り、部屋に掛けておきましょう。
④洗濯物を部屋干しする
洗濯物を部屋干しにすれば、洗濯物もよく乾いて加湿もできるので一石二鳥です。
部屋干しのニオイが気になる場合は、部屋干し用の抗菌成分配合の洗剤を使ったり、香りの良い柔軟剤を使うなど工夫することで対処できますよ。
⑤霧吹きでスプレーする
スプレーボトルに水を入れて、部屋の上に向かってスプレーして加湿しましょう。
100均でもスプレーボトルは手に入りますが、商品によっては霧状にならず、水鉄砲のように水が出てしまうことがあります。
初めて使うときは、試しに霧状にスプレーできるか確認してスプレーすることをおすすめします。
⑥部屋を水拭きする
乾燥が気になるときに家中を水拭きすると乾燥対策になるんですよ。
壁やフローリング、窓などの大きな面を水拭きすると効果的です。
家もキレイになり乾燥も防げるので一石二鳥ですね!
⑦鍋料理にする
水分をたくさん使う料理を作って部屋を加湿させましょう。
食材の水分や調理に使う水分などが蒸発して加湿効果が得られるので、美味しく食べながら部屋が潤います。
わざわざ鍋料理をしたくないという場合は、ヤカンや鍋に水を入れて沸かすだけでも効果的です。
⑧観葉植物を置く
サンスベリアやモンステラ、サボテンなどの多肉植物は、水分を放出して穏やかに調湿してくれるので暖房による乾燥対策にもおすすめです。
お部屋に緑があると癒やし効果も得られますよね。
ただし、観葉植物は一気に加湿できるアイテムではないので、あくまでも補助的なものとして置いておきましょう。
⑨加湿器を置く
空気清浄機能付きの加湿機を購入するとなると費用はかかってしまいますが、タンクに水を入れるだけで自動で部屋の湿度を感知し、適切に加湿してくれるのでおすすめです。
加湿機を置くスペースがない、加湿機は高いという方におすすめなのが簡易的な加湿器。
加湿できる面積は少ないですが、枕元やオフィスの場合デスクの上などに置いておける大きさでデザイン性も高く、通販でも手頃な価格で入手できるのでおすすめです。
自然気化式・超音波式などさまざまな種類があるので、手軽さやお手入れのしやすさなどを考慮して合うものを選びましょう。
暖房の効きが悪いな…と思ったら下記記事を参考にしてくださいね。
(関連記事:エアコンの暖房が効かない原因は?13のチェックリストと対処法)
エアコン暖房の乾燥の原因とは?
暖房器具の中でも特に空気が乾燥すると感じるエアコンですが、なぜエアコンは空気が乾燥してしまうのでしょうか?
ほかの暖房器具との違いもあわせて見ていきましょう。
エアコンは温度を上げるだけ
加湿機能が付いていないエアコンは、空気を暖めるだけで湿度(相対湿度)は上がらないので乾燥してしまいます。
『相対湿度』について説明すると、空気は温度ごとに水分を蓄えられる量が違うのですが、温度が上がるごとに蓄えられる水分量は増えていき、温度が下がるごとに蓄えら得る水分量は少なくなっていきます。
コップで例えると、部屋の気温が15℃の場合でコップ4杯分の水分を蓄えることができるとしましょう。
これがコップ2杯分の水分だと相対湿度は50%ということになる、ということなんです。
相対湿度が下がるから乾燥する
エアコンを付けるとどんなことが起こっているのかというと、部屋の水分量は変わらないのに気温だけが上がるため、相対湿度が低下して乾燥しているように感じているということなのです。
部屋に同じ水分量があっても温度が変わるだけで乾燥していると感じてしまうんですね!
逆に、相対湿度が100%を上回るとカビや結露が発生しやすくなる湿度になるので注意が必要です。
石油ストーブやガスファンヒーターは乾燥しない
石油ストーブやガスファンヒーターなど、燃料を燃やして空気を暖める暖房器具の場合は、燃焼と同時に水蒸気も一緒に出してくれるので空気が乾燥しません。
理系に詳しい人によると、石油の燃焼は『C11H24+17O2→11CO2+12H2O』という化学式になるそうで、CO2(二酸化炭素)とH2O(水)が排出されることが分かります。
我が家も過去にガスファンヒーターを使ったことがありますが、空気が乾燥していると感じたことは1度もなく、逆に結露に悩まされるほど部屋が潤っていました。
エアコンで空気の乾燥が気になる方は、暖房器具を変えてみても良いかもしれないですね。
暖房の効いた部屋が乾燥すると起きるトラブル…
空気が乾燥するとさまざまな症状が身体に出てきます。
さらには、ウイルスも活発化しやすくなるので、インフルエンザなどにも注意が必要です。
どんなトラブルが起こりうるのか詳しくみていきましょう。
(参考:低湿度による健康影響)
肌荒れや髪のパサつきが出る
空気が乾燥すると空気中の水分だけでなく、私たちの身体の水分まで蒸散してしまいやすくなります。
肌がつっぱる、乾燥肌になってかゆみが出てくる、唇が乾燥して荒れる、髪がパサつくということが起こっていると、相当空気が乾燥しているといえるでしょう。
鼻や喉の不調を招く
鼻がスースーしたり、喉が痛くなったり声が枯れたりするのは空気が乾燥しているサイン。
粘膜が乾燥すると蠕動運動がうまく機能しなくなるため、菌やウイルスを体外に出すことができなくなってしまいます。
抵抗力が弱まったり風邪を引きやすくなったりするので、空気が乾燥しているところに長時間いることは、体調を崩す原因となるため空気の乾燥には注意しなければなりません。
(関連記事:エアコンで喉が痛い原因と対処法。つけたまま寝ても痛くならない方法とは?)
ウイルスが活発になる
私たちの健康を脅かすウイルスとして有名なのがインフルエンザウイルス。
インフルエンザウイルスなどのウイルスは、気温が低い、空気の乾燥という環境を好むので、空気が乾燥しやすい季節に活発化してしまいます。
冬にインフルエンザが大流行するのはこのためなんですね。
さらに空気が乾燥していると、喉や鼻の粘膜もやられて抵抗力が弱まってしまうので、そこへ活発化したインフルエンザウイルスが入ってしまうと罹患しやすくなるという悪循環に陥ってしまうのです。
こうしたウイルスに負けないためにも部屋を適度に加湿し、十分な栄養と休息を取り、抵抗力を弱めないことが重要です。
暖房の乾燥対策による加湿のコツ
空気が乾燥すると私たちの健康に悪影響を与えるというデメリットだらけだということが分かりましたが、加湿するときも注意が必要です。
部屋を加湿する際のポイントと注意点をご紹介するので参考にしてみてください。
乾燥しない温度と湿度を知ろう
空気が乾燥するからとただ加湿すれば良いわけではありません。
過度な加湿はカビが発生する原因になるので、カビが発生しない・ウイルスが活発化しない温度と湿度を保つことが大切です。
カビは、気温が20℃以上・湿度が70%以上
ウイルスは、気温15~18℃以下・湿度が40%以下
で発生しやすくなるといわれています。
つまり暖房をつけるときは20℃前後で、湿度を40~60%に保つと乾燥しない(しにくい)ので快適に過ごせますよ。
結露に注意
加湿して部屋の湿度が高くなり、外気との差が大きくなると窓や壁などに結露が発生してしまいます。
結露が発生するまで加湿してしまうと、カビの原因となったり壁紙が剥がれたりするので、適度に加湿するようにしましょう。
結露が発生してしまったら、すぐに拭き取って部屋の水分量を減らしてみてくださいね。
定期的に換気する
加湿するときは部屋の一部分だけ水分量が上がることが多いので、換気して湿気を一カ所に溜めないようにしましょう。
湿気が溜まったままだとカビが発生してしまうので、定期的に換気して湿気を逃したり、サーキュレーターなどを使ったりして上手く循環させて均一に水分が行き渡るようにしましょう。
まとめ
暖房器具のなかでも、特に加湿機能が付いていないエアコンは、空気が乾燥する原因となることが分かりました。
冬になると太平洋側など多くの地域では空気が乾燥するのですが、エアコンを使ってさらに空気が乾燥するとなると健康面も心配になってきます。
空気の乾燥が気になる場合は、ご紹介した9つの対策を試して即効で潤いを実感してみてくださいね!
暖房器具をエアコンから石油ファンヒーターなどに変えるのもおすすめです。
加湿しすぎも結露やカビの原因になるので、快適な温度と湿度を保って乾燥から身を守りましょう!