家の換気をスムーズに行うための換気口(給気口)。建築基準法に基づき24時間換気する機能のひとつとして設置されています。
換気口は外気を取り込む役割があるため、掃除をサボると汚れが蓄積し、換気を正常に行えなくなります。。
今回は、換気口掃除の必要性をはじめ、掃除のやり方、頻度などについて紹介していきます。
換気口掃除は10分程度で終わる簡単なものなので、換気口周辺が黒い、黒い粉が落ちてる、といった場合には、ぜひ参考にして掃除してみてくださいね!
換気口は定期的な掃除が必要。放置はダメ!
換気口の掃除を怠ると、以下の2つの大きな問題が発生してしまいます。定期的に掃除して、清潔な状態を保てるようにしましょう。
①換気口が目詰まりし、周辺黒く汚れる
換気口は、外の空気を取り込んで家の換気を行うためのもの。外気は、排気ガス・砂やホコリ・花粉などの汚れを含んでいます。
これらの汚れも空気と一緒に取り込むためフィルターが目詰まりしてしまったり、換気口周辺が汚れて室内の壁紙などが黒ずんだりしてしまいます。
②換気がされなくなる(シックハウス症候群の恐れ)
換気口のフィルターが。外気の汚れによって目詰まりしてしまうと、換気能力が低下してしまいます。
換気がスムーズに行われなくなると、湿気が多くなりやすい住宅の場合はカビが発生しやすくなってしまいます。
また、室内の換気が上手くいかなくなると、有害物質が滞留してしまうことがあるため、シックハウス症候群を発症する恐れもあるんです。
換気口は3か月に1度掃除を
換気口は、健康に暮らすためにいつも清潔にしておきたい場所ですが、頻繁に掃除を行う必要はありません。
換気口の掃除頻度の目安は、3か月に1度がおすすめです。
1年に4回ほどの頻度で掃除を行っていれば、カバーやフィルター、壁紙などに汚れがこびり付くことはないので、定期的に掃除を行いましょう。
(関連記事:換気しないとどうなるの?正しい換気方法とできないときの対処法)
換気口の掃除方法。簡単に終わります!
換気口の掃除は3か月に1度行えばよく、お手入れ自体もわずか5~10分程度で簡単に終わるため、気づいたときにはじめましょう。
用意するもの
- 割り箸
- キッチンペーパーなど
- 輪ゴム
- 雑巾やタオルなど
- 2倍に水で薄めた中性洗剤
- ゴム手袋やマスクがあれば安心
1.割り箸とキッチンペーパーを組み合わせ、掃除道具を作る
割り箸にキッチンペーパーやいらないタオルなどを巻いて、輪ゴムで留めて掃除道具を作りましょう。
2.換気口カバーの外し方
換気口のカバーやフィルターなど、外せるパーツを外していきましょう。
一般的な換気口の外し方の場合、換気口の中心部を軽く押します。
すると、カバーの部分が手前側に浮き上がるので、浮き上がったカバー部分を持って上に引っ張ると外すことができますよ。
カバーを引っ張るだけで外せたり、回して外せたいするものなどメーカーによって外し方はさまざまなので、取扱説明書などを確認して適切に外してくださいね。
参照:
パナソニック(四角)
ナスタ(丸型)
3.1を用い、軽く水に濡らし換気口内部を掃除する
キッチンペーパーを割り箸に巻いて作った道具を、水で軽く湿らせたら換気口の内部を拭いて掃除しましょう。
汚れがひどいときは、水で2倍に薄めた中性洗剤を染み込ませて拭いてみてください。
洗剤を使って掃除したあとは、洗剤が残らないよう水拭きで仕上げて拭き取りましょう。
掃除する際は、キッチンペーパーが外れて内部に残らないようにしてくださいね。
4.パーツを雑巾やタオルで汚れを拭き取る
換気口から外したカバーなどのパーツは、雑巾などを使って汚れを拭いてください。
汚れが落ちなくて洗える素材のパーツであれば、水洗いして中性洗剤を使って汚れを落としましょう。
水気をしっかり拭き取って乾燥させておいてください。
5.換気口フィルターを掃除する
換気口フィルターは繊細なので、やさしく掃除しましょう。
砂やホコリが付着している場合は、掃除機で吸い取ってください。掃除機は使わずに水洗いで落とすこともできます。
水洗いした場合は、しっかり水気を乾燥させてから元に戻しましょう。
上記の方法で汚れが落ちない場合は、フィルター交換をおすすめします。
6.外したパーツを元に戻す
外したパーツを元に戻しましょう。
フィルターを元に戻すときは、完全に乾いているのを確認してから取り付けてください。
換気口周りの壁紙の黒ずみの掃除方法
換気口周りの壁紙も汚れていたら、セスキ炭酸ソーダ水や重曹水、アルカリ電解水などアルカリ洗剤をタオルや雑巾などにとって拭き掃除しましょう。
液だれで汚れが広がってしまうのを防ぐために、壁に直接洗剤を付けず、必ずタオルなどにとってから掃除してください。
壁紙が傷つかないよう、ポンポンと軽く叩くようにして汚れを落としましょう。
外側の換気口の掃除方法
家の外側の換気口も、ご紹介した手順同様に掃除してください。
ただし、外側からは換気口を外すことは難しいため、濡らした雑巾などで土や砂、ホコリなどの汚れをしっかりと拭き取りましょう。
また汚れの度合いに応じて、中性洗剤を用いて拭き取り掃除をしてください。
換気口が外せない場合は専門業者へ依頼する
換気口を掃除したくても、汚れが固まって外せない場合や、マンションの場合はそもそも外せる仕様でないもの、外すのに特殊な工具や資格が必要なものがあります。
掃除機でホコリを吸い取るくらいはできますが、油汚れなど頑固な汚れは落とすことができません。
しっかり汚れを取りたい場合やカバーを外せないは、専門業者に依頼し掃除してもらいましょう。
換気口の寒さや虫、音が気になったら試したいこと!
外気を取り入れる換気口は、外とつながっているため、汚れだけでなくさまざまな対策が必要になってきます。
防音や防虫、防寒について覚えておくと安心ですよ。
換気口の防寒対策(冷気を遮断)
寒い時期は、換気口から冷気が入ってくるため部屋がものすごく寒くなるだけでなく、暖房が効きにくくなってしまいます。
換気口をテープなどでふさいで冷気をシャットアウトするのがおすすめです。
完全にふさいでしまうと換気できなくなってしまうので、半分ふさいでみたりこまめに窓を開けて換気するなど調整してみてくださいね。
(関連記事:24時間換気システムが寒い!冬場の寒さ対策を徹底解説)
換気口の防虫対策(専用フィルターを設置)
夏になると虫が多くなるため、換気口から侵入してしまうことも少なくありません。
フィルターが付いていれば虫の侵入を防ぐことができますが、フィルターに穴が開いていたり、フィルターがないタイプだったりすると虫が入ってきてしまいます。
通販などでも手軽に入手できるので、防虫用のフィルターを設置するなどして対策をしてみましょう。
(関連記事:換気扇から虫が入るときの対策!虫除けフィルターや予防法など徹底解説)
換気口の防音対策(吸音仕様のフィルター設置)
換気口は外とつながっているため、外の音が入ってくるだけでなく、家の中の音も外へ筒抜けになってしまいます。
こうした音が気になる場合は、専用の防音フィルターがあるので設置してみましょう。
ウレタン素材のフィルターが吸音してくれるので、音が気になりにくくなりますよ。
(関連記事:換気扇の異音がうるさい!放置はダメなの?原因と対策を徹底解説)
まとめ
換気口は、家の中の空気を入れ替えて健康的に暮らすために重要なもの。
換気口が汚れていると、換気がスムーズに行われなくなるので、3か月に1度程度の定期的な掃除が必要です。
定期的に掃除しておけば汚れがこびり付くこともないので、毎回5~10分程度で済ませられますよ!
換気口の掃除方法に加えて、防音・防虫・防寒対策もぜひ参考にして、快適に過ごしてくださいね!