「幼児食はいつから始めればいい?」
「幼児食は離乳食と何が違うの?」
「幼児食作りは味付けや量、何を気をつければいいの?」
離乳食を安定して食べられるようになると、幼児食はいつから始めるべきか気になりますよね。
今回は、幼児食と離乳食の違いをはじめ、幼児食をいつから始めるかの目安時期や幼児食作りのポイントを紹介します。
幼児食はいつ、何から始めればいいかわからない、味付けや量の程度がわからない、といった方はぜひ参考にしてくださいね!
幼児食とは?離乳食との違いはなに?
幼児食とは、離乳食を終えた1歳頃から5、6歳頃までの食事のことをいいます。
離乳食で食事を摂ることに慣れたからといって、いきなり大人と同じ食事にしてはいけません。
幼児食と離乳食の違いですが、離乳食はミルク以外から栄養を摂り入れ、幼児食へ移行するまでの食事のこと。
幼児食は、大人と同じ食事に近づけるための準備期間。まだまだ内臓や味覚が発達できていないので、少しずついろいろなものが食べられるようにしていかなければなりません。
幼児食はいつからはじめる?目安の時期は1歳~
幼児食をはじめる目安としては、1~1歳半頃がタイミングなのですが、子どもによって成長具合も異なるのでどのタイミングで移行すれば良いか分からないですよね。
幼児食をいつからはじめたらいいか、目安となるポイントをご紹介します。
1日3回の離乳食を食べている
離乳食は、飲み込む練習のゴックン期から、しっかり噛めるようになるもぐもぐ期やカミカミ期、食事から必要な栄養が摂れるようになるパクパク期(完了期)の4段階に分かれています。
完了期には、1日3回の離乳食を食べることができている時期ですが、まだ少ししか食べられないので捕食としておやつを食べさせて栄養を補う必要があります。
1~1歳半の間で『朝昼夜+おやつ』のリズムが安定しているのであれば、幼児食をはじめるタイミングです。
奥歯が生え、食材を噛み切れている
1~1歳半頃の子どもは、奥歯が生えて食べ物を噛み切ることができるようになります。
乳歯が10本生えそろっていて、食べ物をしっかり噛むことができていれば幼児食へ移行できます。
乳歯の生えそろう時期の目安ですが、
- 6~9か月…上前歯2本
- 9~10か月…さらに下前歯2本
- 1歳頃…さらに上下2本ずつ
- 1歳2か月~1歳半頃…さらに奥歯2~4本
このように、順番に生えそろってきますが、子どもによって順番や成長スピードは異なります。
偏りなく噛めているか、すべての歯を使って噛むことができているかを確認して幼児食へと移行していきましょう。
ミルクや母乳を卒業している
前述のように、1〜1歳6か月頃、食事から栄養が摂れるようになっていれば幼児食へ移行できるタイミングです。
ミルクや母乳を卒業する「卒乳」ができていて、離乳食のリズムも安定している場合は幼児食へと進めることができます。
ですが、離乳食や幼児食をはじめても母乳をやめられない子どももいるので、無理にやめさせずその子のペースに合わせてあげましょう。
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年齢別の幼児食の進め方
幼児食は、1歳から6歳頃までの子どもが食べる食事のことをいいますが、1歳と5~6歳とでは発達に違いがありすぎますよね。
幼児食は年代に合わせて進める必要があるため、ここからは、年代別に目安となる幼児食の進め方をご紹介します。
1歳、1歳半~
幼児食の初期なので、前歯で噛み取って歯茎でも噛めるくらいのやわらかさに仕上げましょう。
ゆでる・煮る・蒸すといった調理法が適しています。薄味が基本。調味料は大人の半分の量を目安にしましょう。
肉や野菜は繊維質がのどに詰まることがあるので、小さく切ったり煮込んだりして食べさせやすくしましょう。
手づかみで食事をする時期なので、丸呑みしていないか、ひと口の量が多すぎないか様子を見守ってください。
ごはん | やわらかめに炊く |
野菜 | 葉野菜は1~2cm、根菜は5cmの棒状にカット |
肉 | ひき肉や薄切り肉といった食べやすいものを ハンバーグなどは卵やパン粉などつなぎを多めにいれてやわらかく 薄切り肉は繊維を断ちきるように1cmほどの細切りや角切りにして食べやすく |
魚 | 骨や皮は取り除く 小麦粉や片栗粉をまぶしてふっくら焼き上げて、やわらかく食べさせる |
海藻・きのこ | 粗みじん切りにする |
2歳~
個人差はありますが、すべての乳歯が生えそろう時期なので、噛む力が強くなって食べられる食材の種類も増えてきます。
ですが、まだまだ内臓は未発達なので、大人と同じ食事では食べづらいことも多く、無理に与えると好き嫌いの原因になることもあるので注意しましょう。
味付けはまだ薄味で、大人の半量が目安です。
スプーンやフォークを使って食べられるようになる頃なので、スプーンですくいやすい大きさ・濃度にし、フォークで刺しやすい大きさにしましょう。
まだスプーンなどを上手く扱えないので、さりげなくサポートしてあげることが大切です。
また、食べ物で遊ぶ、途中で席を立つなど、大人の思うように食事を進められないことが多い時期。
食事を一旦切り上げる、遊びが一段落しそうなときに食事へと誘ってみるなど、遊びと食事の区別ができるよう工夫しましょう。
ごはん | やわらかめに炊く |
野菜 | 葉野菜の葉の部分は3cm、茎は2cmほどにカット 根菜はやわらかく煮れば乱切りでもOK |
肉 | 薄切り肉は繊維を断ちきるように1cmほどの細切りや角切りにして食べやすく |
魚 | 骨や皮は取り除く フォークで刺せれるよう食べやすい大きさにカット |
海藻・きのこ | 粗みじん切りにする |
3~5、6歳
多くの子どもが20本の乳歯が生えそろう時期なので、大人と同じように何でも食べられるように思いがち。
大人と比べて歯の本数も少なく面積も小さいので、ふつうの食事へと移行するのはまだまだむずかしい時期です。
切り方や加熱具合を調整した大人用の食事を切り分けるなど、工夫して食事を上げましょう。
好き嫌いがではじめる時期ですが、少量でもいいので促して食べさせ、食事への意欲を育てることが大切です。
ごはん | 少しやわらかめに炊く |
野菜 | 葉野菜はやわらかく3cm、根菜は短冊きりや千切りなどもOK |
肉 | かたまり肉もOK 調理後にカットすればOK。鶏肉は3cm角、牛や豚肉は薄切りに。 |
魚 | 焼き魚はたいていのものがOK イカやタコなど弾力があるものは細かくカット 生食や塩気が強いものは避ける |
海藻・きのこ | 小さく切って噛みやすくする |
幼児食作り(味付けや量など)のポイント
幼児食を食べさせるときのポイントを6つご紹介します。ポイントを抑え、子どもも大人も無理なく幼児食を進めていきましょう。
味付けはまだ薄味が基本
大人がおいしいと感じる味付けは、子どもにはまだ早いので徐々に大人の味付けに近づけていきましょう。
家族全員分の食事を作るときに、調味料は大人の半量を目安に薄味で味付けしたものを幼児食に。取り分けたあとにしっかり味付けすると調理がラクになります。
分量は大人の1/3~1/2
食事の量は大人の食事の1/3程度。5~6歳になってくると大人の量の半分くらいがベストです。
1歳と6歳とでは摂取カロリーが異なるので、以下を目安にしてみてくださいね!
1~2歳 | 男の子950kcal 女の子900kcal |
3~5歳 | 男の子1300kcal 女の子1250kcal |
食材の大きさや固さを工夫する
離乳食が完了する頃には、ある程度固いものが食べられるようになり、このまま順調に幼児食も安定して進められると思いがち。
噛まない・吐き出す・いつまでも噛んで飲み込まない・好き嫌いが出てきた・食わず嫌いなど、離乳食では順調だったのに幼児食でつまづくこともあります。
もしかすると、食材の固さや大きさが合っていないのかもしれません。
ずっと噛んで飲み込まないときは、固さが合っていない可能性があるので、やわらかく調理したり食べやすい大きさにカットしたりして工夫しましょう。
離乳食のように細かく切りすぎってしまうと、かえって噛みにくくなることがあるので注意が必要です。
おやつも大切な栄養源となる
運動量が増えてくる幼児期ですが、3度の食事だけではまだ十分な量を摂取できないので、おやつで捕食して栄養を補う必要があります。
おやつは1日に1~2回。食事に響かない時間帯に与えるようにしましょう。1~2歳は100~150kcal、3~5、6歳は150~200kcalを目安におやつで補います。
おやつといっても甘いお菓子などではなく、以下のようなエネルギー源となるような炭水化物やフルーツ、タンパク質がおすすめです。
- おにぎり
- ハム・卵・野菜などのサンドイッチ
- ホットケーキ
- 蒸しパン
- 焼き芋
- かぼちゃ
- フルーツ
- 野菜スティック
- ヨーグルト
- チーズ
食事が楽しめる環境づくりを
幼児食は食事の内容以外にもスムーズにいかないことがあります。
子どもが食事に集中してくれないと感じたら、以下のことを見直して食事を楽しめる環境づくりを工夫してみましょう!
- 食事中はテレビを消す
- テーブルの上におもちゃなどは置かない
- 食事の前にお菓子やジュースなどの飲み物を与えすぎない
- 食べ物で遊びはじめたら叱らずお手本を見せる
- 席から離れて遊びはじめたら一旦食事を切り上げ、頃合いを見て食事へ誘ってみる
幼児期はまだ集中できる時間が短いので、食事と遊びの時間の区別ができるようコツコツと気長にやっていきましょう。
頑張りすぎない
大人と同じ食事が食べられるようになるため、好き嫌いなく食べられるようになるため、きちんとした食習慣を身につけさせたくてつい頑張ってしまいますよね。
ですが、幼児期は1歳から6歳までと長いので、毎回の食事が苦痛に感じることもあるでしょう。
幼児食づくりが負担に感じるときは、
- 簡単なもので済ませる
- 洗い物が減らせるよう紙皿やラップを使う
- 両親など周囲に頼る
- 家事代行などの外部サービスを利用する
など、無理なく過ごせる方法を見つけましょう。
みんな笑顔で食事することが何よりの食育です。たまには息抜きして頑張りすぎないようにしましょう。
幼児食作りにおすすめしたい食材
幼児食づくりに役立つ食材をご紹介します。
- うどん
- ミックスベジタブルなど冷凍野菜
- パンケーキの素
- 豆の水煮
- ひき肉・卵・納豆・豆腐・チーズ・ヨーグルト・ツナ・ささみなどのタンパク質
- じゃこ・鰹節・ごま・のり・ひじきなどの乾物
- イモ・かぼちゃ・バナナなど食物繊維が豊富でやわらかい食材
これらの食材は、小さくカットされていたりそのまま食べられたり、ちょい足しするだけで味付けできたり栄養をプラスできたりするので、常備しておくと時短にもなりおすすめです。
幼児食に避けたい食材
幼児食へ移行する際に注意すべき食材をご紹介します。
食べてはいけない食材
基本的には離乳食と同じように、生卵やお刺身、生肉などの生ものは避けましょう。辛いものやコーヒー・紅茶などカフェインが入ったものなど刺激物も避けてください。
ぎんなんは、数個食べると子どもの場合は中毒を起こすことがあるので食べさせないようにしましょう。
はちみつは基本的に1歳を超えたら食べられるようになるといわれています。
のどに詰まらせやすい食材
のどに詰まって窒息の危険性がある食材には注意が必要です。弾力のあるもの、薄くペラペラした食べ物など、食べにくい食材は意外と多いもの。
特に1~2歳の幼児食は以下の表を参考にして調理してみてくださいね。
食材 | 調理時の注意点 | |
弾力があるもの | イカ・タコ・アサリ・ホタテ・エビ・こんにゃく・かまぼこなど練り物 | 1~2歳は与えない |
噛みにくく口に残りやすいもの | 薄切り肉 | 叩いたり繊維に沿って薄切りにしたりして調理 |
ペラペラした薄いもの | ワカメやレタス | 加熱して小さめにカット |
唾液を吸うもの | ゆで卵・さつまいも・パン | 水分を加える |
皮が口に残るもの | トマト・豆 | 皮を剥く |
誤嚥しやすいもの | こんにゃくゼリー・餅 | 1~2歳は与えない |
口の中でまとまりにくいもの | ひき肉・ブロッコリー | とろみをつけてまとまりやすくする |
3~5,6歳でも固いものや誤嚥しやすいものには要注意です。小さめにカットして、必ず大人がそばで様子を確認しながら与えるようにしましょう。
幼児食を始めるなら用意したいアイテム
幼児食へ移行する際に役に立つアイテムをご紹介します。
食器をひっくり返したり食事をこぼしたりとストレスが多いものですが、便利アイテムを上手に活用して楽しく幼児食をはじめましょう!
使い捨てエプロン
離乳食や幼児食をはじめる際は、エプロンがあると服が汚れないのでおすすめです。
洗って繰り返し使えるエプロンもありますが、使い捨てエプロンもあると、洗い物を増やしたくないときや外出時にも使えて便利ですよ。
サイズ調整も可能、ズレないよう衣類固定用テープ付き、防水加工もしてあるなど使い捨てなのに機能性に優れています。
個包装なので衛生面でも安心です。
ひっくり返らない食器
自分で食べたがる時期のお子さんにおすすめなのが、こちらのひっくり返らない食器。
吸盤付きでテーブルに固定されるため、お子さんが食器をひっくり返すことがないので親のストレスもなくなりますよ。
一般的なベビーディッシュよりも深めのデザインなので、お子さんでもすくいやすい設計がうれしいポイント。
安全性が高い素材を使用し、世界最高の安全性能テストをすべてクリアしている商品なので、安心して子どもに使うことができますね。
カトラリーセット
100均などで子どもが好きなキャラクターのスプーンやフォークを買ったはいいのですが、全然刺さらなくて子どもも親もストレスになることがあります。
こちらの商品は、溝が付いた独自の形状のフォークなので、パスタなどの食材でもしっかりキャッチして滑り落ちにくくなっています。
スプーンは3つの面がお皿にフィット。きれいに残さず食べることができるためお子さんの自信にもつながりますよ。
まとめ
幼児食をいつからはじめるかは、歯の状態や1日の食事リズムなどが安定してから移行しましょう。
年齢別の進め方や幼児食のポイント、おすすめの便利アイテムを活用して、無理なく楽しく進めていきましょう!
幼児食をつくることに疲れたら、紙皿や使い捨てエプロンなどで洗い物を減らしたり、外部サービスなど周りに頼って頑張りすぎないようにしてくださいね。
家事代行サービスでは、料理代行を行っているところも多く、作り置きにも対応しているのでおすすめですよ!
くわしくは「料理代行が人気の家事代行サービスおすすめ比較!作り置きやご飯を作って欲しい方必見」のページをご覧ください。