「天井の掃除はどうやるの?」
「手が届かない場合は何を使う?」
「ヤニやカビの対処法が知りたい」
天井の掃除は見落とされやすい箇所の1つ。とはいえ、天井は手が届かないことがほとんどな上に、何をすればいいかわからない、という方も多いと思います。
ここでは、天井の汚れに合った効果的な掃除方法をわかりやすく紹介していきます。
届かない天井の掃除は家にある道具で、簡単に取り組めるのでぜひ試してくださいね。
天井の汚れの正体…
天井に付着しやすい汚れは主に4つあります。どんな汚れがどのようにして付くのか見ていきましょう。
ホコリ
天井にはホコリが付いていたりクモの巣が張っていたりすることがあります。
ホコリは放置しておくと「埃やけ」といって掃除しても落ちにくい頑固な汚れとなり、黄ばみの原因となってしまうのです。
人が移動することで空気が動く、換気することでお部屋の空気の流れが変わる、調理などの蒸気、湿気や静電気などが原因で、ホコリが舞いあがって天井に付着してしまいます。
また、天井の掃除をしていないと、ホコリなどをエサにクモが巣を張ることもあります。
カビ
湿気が多い時期、立地上湿気が多い家、浴室の近くの天井などは、カビが発生することがあります。
黒カビの場合は、天井が黒くなるので汚れていると分かりやすいのですが、発生したばかりのカビはなかなか見つけることができません。
見えなくてもカビの胞子は確実に繁殖し続けているので、放置すると黒カビとなってしまうだけでなく、カビに気付くまでの間、鼻などから吸い込んで健康を脅かすことになってしまうのです。
カビに気付いたらすぐに掃除して除去すること、予防対策を取ることが大切です。
油汚れ
キッチン周辺は、調理の際に油が跳ねて汚れてしまいます。油跳ねは、目には見えなくても2~3m飛んでいるそう。
つまり、壁や床だけでなく当然キッチンの天井にも油が付着してしまっているのです。
油汚れを放置すると茶色のシミになるだけでなく、固まってしまい通常の掃除では落とせなくなってしまいます。
家での食事が多いご家庭の場合は毎日使う場所なので、こまめに油を拭き取る必要があります。
ヤニ
喫煙者がいるご家庭では、タバコのヤニによってお部屋が汚れています。
天井や壁紙がヤニによって黄ばんでしまうと、タバコのニオイが定着するだけでなくヤニも普通の掃除では落ちなくなり、清潔感のないお部屋になってしまいます。
また、タバコのヤニだけでなく、線香の煙(蚊取り線香を含む)でもヤニで天井や壁紙が汚れ、放置すると落ちなくなってしまうので注意しましょう。
部屋の天井の掃除方法
パッと見分からなくても天井は汚れているということが分かったところで、早速天井の掃除方法を見ていきましょう。
天井の掃除はホコリ程度であればとても簡単に終わります。
用意するもの
- 新聞紙
- 掃除機やハンディモップ、フローリングワイパー
- ドライシート
- ゴーグル
- マスク
天井の掃除を始める前に、ホコリや汚れを付けたくないところを新聞紙でカバーしておきましょう。
また天井の掃除中はホコリが舞いやすいので、ゴーグルやマスクなども装着してくださいね。
天井のホコリを取る(落とす)
掃除機やハンディモップ、フローリングワイパーなどを使って天井のホコリを取っていきましょう。
掃除機が重たい、ハンディモップだと天井に届かない、ことが多いので、ドライシートを付けたフローリングワイパーがおすすめです。
天井の水拭き
ドライシートを水で湿らせ、フローリングワイパーで天井を水拭きしましょう。
最後に乾拭き
水拭きが終わったら、最後にもう一度ドライシートを取り付けフローリングワイパーで天井を乾拭きしましょう。
天井の掃除ができたら、家電や家具などの新聞紙を回収し、落ちたホコリがあるときは掃除機で吸い取れば終わりです。
天井のヤニ取りは中性洗剤を使う
天井についたタバコのヤニ汚れには、オレンジオイルが含まれた洗剤が効果的です。
用意するもの
- 新聞紙
- ゴーグル・マスク・ゴム手袋
- 掃除機やハンディモップ、フローリングワイパー
- ドライシート
- オレンジオイル配合の中性洗剤
- 脚立
オレンジオイル入りの中性洗剤は住居用洗剤や台所用洗剤に多いです。
掃除に入る前に、中性洗剤を10倍に薄めて用意しておきましょう。
また天井のヤニ取りを始める前には、先ほど紹介したとおり、家具や家電などに新聞紙のカバー、ゴーグルやマスク、ゴム手袋の着用、ホコリ掃除などは先にしてください。
ヤニ部分を中性洗剤で拭く
薄めた中性洗剤をドライシートに湿らせ、フローリングワイパーで天井のヤニ汚れを拭いていきます。
力が入りづらい場合は、脚立や椅子などに乗ってしっかり拭いてください。
ただし天井の壁紙が傷まないように注意しましょう。
水拭きと乾拭きをする
無事に天井のヤニ取りができたら、洗剤が残ったままにならないように、水拭きをしましょう。
水拭き後、最後は水分を残さないように乾拭きもしてください。
キッチンの天井の油汚れにはセスキ炭酸ソーダ
キッチンの天井の油汚れは拭くだけだったり、中性洗剤を使っても落ちないことがほとんど。
そこでセスキ炭酸ソーダやアルカリ電解水などの油汚れに強いアルカリ性洗剤を使って掃除をしていきましょう。
用意するもの
- ゴーグルやマスク
- 新聞紙
- ゴム手袋
- セスキ炭酸ソーダやアルカリ電解水
- フローリングワイパー
- ドライシート
- 脚立
キッチンの油汚れの場合、ホコリを取ろうとハンディモップを使っても、油汚れによるベタつきのせいでホコリがさらにくっつき塗り重ねてしまうことになります。
油汚れの場合は、油汚れと一緒にホコリも掃除していきましょう。
セスキ炭酸ソーダ水やアルカリ電解水などは、100均やドラッグストアなどで手に入ります。
キッチンの天井掃除を始める前に、調理台やコンロ、家電など気になる箇所に新聞紙でカバーしておきましょう。
ゴーグルやマスク、ゴム手袋も装着してくださいね。
セスキ炭酸ソーダ水で天井の油汚れを拭く
セスキ炭酸ソーダ水やアルカリ電解水などをドライシートに湿らせ、フローリングワイパーで天井の油汚れを拭いていきましょう。
力が入りづらいときは、脚立や椅子などを使ってしっかりと拭いてください。
仕上げは乾拭き
水分が天井に残らないように、ドライシートで乾拭きして終わりです。
アルカリ電解水を使って掃除した場合は2度拭きが不要なのですが、アルカリ電解水によって分解された油汚れが茶色く残る場合があります。
再度アルカリ電解水を使ってキレイに拭いて仕上げましょう。
天井にカビが生えたときの対処法
天井にカビが生えているときは専用の漂白剤かアルコールなどを使って掃除していきましょう。
ただし通常と同じようにホコリを掃除機で吸ったりすることは避けてください。
掃除機の排気によりカビの胞子が部屋中に舞う原因になります。
用意するもの
- 新聞紙
- ハンディモップ、フローリングワイパー
- ゴーグル・マスク・ゴム手袋
- 壁紙用漂白剤(カビホワイト)
- ドライシート
壁紙用漂白剤にはカビホワイトがおすすめ(アマゾンで買えます)。
カビホワイトは、木材にも使えるため和室の天井のカビ退治にも使えます。
またカビホワイトは乾いて塩素臭がなくなると、人畜無害になる優れモノ!布団のカビ除去にも愛用してます^^
掃除を始める前に、家具や家電などに新聞紙でカバーし、ゴーグルやマスク、ゴム手袋を装着後、窓を開けて換気した状態を作りましょう。
そしてカビの胞子をまき散らさないように、ハンディモップやフローリングワイパーを使いできるだけやさしくホコリを取り除きましょう。
壁紙用漂白剤で天井を拭いていく
ドライシートに壁紙用漂白剤を湿らせ、フローリングワイパーで天井を拭いていきましょう。
液が垂れると危険なので、湿らせすぎには十分に注意してください。
30分放置し水拭き
30分ほどそのまま放置してから、ドライシートを水で湿らせ、しっかりと拭き取りしていきましょう。
最後に乾拭き
水分が残らないように乾拭きして終わりです。
壁紙用漂白剤が有効ですが、強い洗剤を使用したくないという方はアルコールで拭き取ってみましょう。
アルコールはカビの予防にも効果的なので、こまめにアルコールで拭き取っておくと安心です。
(関連記事:アルコールの掃除への活用法5選!ただし注意点あり)
天井の掃除頻度の目安
天井の掃除の頻度は、汚れによって違います。
ホコリが付着しているだけであれば年に2回でOKです。
大掃除の12月と湿気が多くなる6月に掃除するようにしておくと安心です。
油汚れの場合
キッチンを利用する頻度が多いほどこまめに掃除して油汚れが定着するのを防がなければなりません。
毎日掃除を行えば当然いつもキレイな状態をキープできますが、むずかしい場合は最低でも月に1度は掃除するようにしましょう。
アルカリ電解水を常備しておけば、2度拭きが不要、サッと拭くだけで良いので毎日の掃除でも苦になりませんよ。
カビの場合
天井にカビが発生しやすいお宅では、こまめにアルコールで拭き掃除をしてカビの発生を予防することが大切です。
月に1度アルコールで掃除し、それでもカビが発生してしまった場合は漂白剤を使用してすぐにカビを除去しましょう。
ヤニの場合
タバコのヤニもタバコを吸う量や換気する回数などによって異なります。
ヤニも蓄積すると黄ばむどころが茶色く変色してしまい、掃除しても落ちなくなってしまうので、こまめな掃除が大切です。
あまりにもひどいと、賃貸の場合、原状回復のための請求をされることがあるので注意してくださいね。
タバコのヤニは黄ばんでから掃除ではなく、汚れが定着しないよう月に1度、せめて2~3か月に1度は掃除するようにしましょう。
まとめ
天井はつい目線より高い位置にあるので掃除を忘れがち。
しかし、天井にはさまざまな汚れが付着しているので、床や壁などと同様に掃除しなければ汚れて黄ばみの原因となってしまいます。
天井の汚れはほとんどがホコリなので、ホコリ掃除であればハンディモップなどでサッと拭き取ったり、水拭きしたりするだけで良いので簡単です。
油汚れやカビ、タバコのヤニは、放っておくと頑固な汚れとなるので注意が必要です。
定期的に掃除して汚れが定着するのを防ぎましょう。
ぜひ、本記事でご紹介した天井の掃除方法や汚れ別の掃除頻度を参考にして、お部屋の隅々までキレイにしてみてくださいね!