マニキュアって、トップコートやベースコートなら分かりますが、全部使い切ることって少ないですよね。
マニキュアは、開けて1年ほど経ってしまうと固まって使えなくなってしまうため、処分に困っている方も多いのではないのでしょうか。
マニキュアは、第4類危険物の第1石油類に該当するため、そのまま捨てずにきちんと分けて捨てる必要があります!(自治体のルールに従う)
ここでは、マニキュアの正しい捨て方をはじめ、捨てる際の注意点や再利用方法などを紹介していきます。
マニキュアは蓋を開けて、ボトル・キャップ・中身に分け、それぞれ分別ルールに従って捨てましょう!
マニキュアの捨て方
マニキュアは小さなボトルですが、中身は化学物質製品なのでそのまま捨てることはできません。以下のとおり3つに分けて捨ててください。
- ボトル・キャップ・中身の液を分ける
- 固まった中身の液はやわらかくする
- それぞれを分別ルールにのっとり捨てる
簡単3ステップで捨てられるので、お住まいの自治体のルールに従って捨てましょう。
1.ボトル・キャップ・中身の液を分ける
まずは、窓を開けたり換気扇を付けたりして換気しましょう。
処分するマニキュアがたくさんあると、ニオイで体調を崩すことがあるので必ず換気は行ってくださいね。
自治体のほとんどが素材ごとに分別ルールを課しているので、まずはボトル・キャップ・中身の液に分けていきましょう。
2.固まった中身の液はやわらかくする
中身は古新聞紙やいらない布などに染みこませて捨てるのですが、固まって出てこない場合はお湯でボトルごと湯せんして温めてみましょう。
蓋が開けにくいときも1~2分湯せんすると開けやすくなりますよ。
お湯以外にも、マニキュア薄め液や除光液をボトルに入れて溶かして中身を取り出すことができます。
ただし、これらの溶剤は、ボトルいっぱいに入れすぎると破裂することがあり危険なので、ほんの数滴~ボトルの半分以下までに留めるようにしましょう。
薄め液や除光液がない場合、目薬や化粧水でも薄められるので数滴入れてやわらかくしてみてくださいね。
3.分別ルールに従って捨てる
ほとんどの自治体で分別ルールが設けられているので、お住まいの地域のルールに従って捨てましょう。
基本的なマニキュアの捨て方は以下の表の通り。
素材 | 下処理 | 捨て方 |
ボトル | 液が付いていたら綿棒などで拭き取る。 多少液が付いていても捨てられる自治体もあり。 |
不燃ゴミ、または資源ゴミ |
キャップ | 付いたマニキュアを紙や布などで拭き取る。 | 不燃ゴミ、または可燃ゴミ |
中身の液 | 中身を新聞紙などの紙、または布に吸わせる。 固まっていたら薄めて取り出す。 |
可燃ゴミ |
自治体によっては、中身が入ったまま捨てられるところもあるので、分別ルールを確認しておいてくださいね。
自治体別|マニキュアの捨て方の一例
マニキュアの捨て方を、一部の自治体の例を挙げてご紹介します。
キャップや中身の液の捨て方などは記載されていないことが多いので、くわしくはお住まいの自治体にお問い合わせください。
地域 | 捨て方 |
札幌市 | ボトル:不燃ゴミ キャップ:可燃ゴミ 金属製キャップ:不燃ゴミ |
長岡市 | ボトル:不燃ゴミ |
長野市 | 中身:できるだけ紙や布に吸わせて可燃ゴミ ボトル:ビンの日に指定コンテナへ キャップ:可燃ゴミ |
横浜市 | ボトル:不燃ゴミ 中身:紙や布などに染みこませて可燃ゴミ キャップ:プラスチック製容器包装へ |
川崎市 | ボトル:普通ゴミ |
名古屋市 | ボトル:空きビン キャップ:プラ容器包装 金属製キャップ:不燃ゴミ |
神戸市 | ボトル:不燃ゴミ 中身:紙や布などに染みこませ完全に乾燥させてから可燃ゴミ |
大阪市 | 中身:紙や布などに染みこませて可燃ゴミ ボトル:不燃ゴミ |
福岡市 | 中身:紙や布などに染みこませて可燃ゴミ ボトル:不燃ゴミ |
熊本市 | ボトル:埋め立てゴミ |
鹿児島市 | ボトル:不燃ゴミ 中身:できるだけ紙や布などに染みこませて可燃ゴミ |
マニキュアを捨てる際の注意点
マニキュアは第4類危険物の第1石油類に該当するため、取り扱いや捨て方にも注意が必要です。
以下の注意点を守り、マニキュアを安全に捨てましょう!
そのまま捨てるはダメ!
ほとんどの自治体では、割れ物などのビンやプラスチックを分別するルールを設けています。
マニキュアも、ボトル・キャップ・中の液体に分けられるため、それぞれ決められた日に捨てるようにしましょう。
特に中の液体は、有機溶剤が含まれているため、分別せずに捨ててしまうと発火してしまう恐れがあります。
自治体の分別ルールを確認し、指示に従って捨てましょう。
中身を排水口に流すのはダメ!
マニキュアの中身の液をそのまま排水口やトイレへ流して捨てるのはNGです。
マニキュアは水に溶けないため、排水口やトイレへ流してしまうと、排水管などに付着し固まって取れなくなってしまいます。
大量に流すと詰まりの原因にもなりますし、有機溶剤が含まれているため火気があると大変危険です。
マニキュアの中の液は、必ず新聞紙やいらない布などに染みこませ、しっかり乾燥させてから可燃ゴミに出しましょう。
タバコや火の元の近くはダメ!
マニキュアには、酢酸エチルやトルエンなどの有機溶剤が含まれています。
引火点が21℃未満と低いので、タバコに火を点けるためライターを使ったり、マニキュアを塗りながら、または処分しながらタバコを吸うと、マニキュアに引火してしまう恐れがあり大変危険です。
マニキュアを捨てるときは、周りに火の元がないか確認して、絶対にタバコを吸いながら処分するのはやめましょう。
マニキュアの寿命、捨てるタイミングは?
マニキュアには使用期限が定められていないので、寿命や捨てどきがイマイチ分からないという方も多いのではないでしょうか。
- 分離しはじめている
- 粘度が高くなって塗りづらい
- 元の色と変わってしまった
- ニオイが変化した
- 固まってしまった
開封したマニキュアは、空気に触れることで劣化が進んでいき、上記のような状態が見られるように。
分離しはじめていたり、粘度が高くなって塗りづらさを感じるようになったら、ボトルをよく振ったり薄め液を使用すれば使えるようになります。
元の色と変わったりニオイの変化、固まったりしている場合は、寿命を迎えていて捨てどきといえるでしょう。
マニキュアはフリマやオークションアプリで売れるかも!
少ししか使っていないマニキュアや新品のマニキュアは、フリマやオークションアプリを利用して処分するのもおすすめです。
人気のブランドやカラーによっては、すぐに落札されることも多いんですよ!
開封から数か月経ったマニキュアは劣化が進んでしまうので、出品する際はトラブル防止のため古いマニキュアは処分し、未開封のものや開封から半年以内のものにしましょう。
いらなくなったマニキュアの再利用方法
マニキュアを購入して塗ってみてもカラーが合わなかったり、ほとんど使わなくて残ったりしたマニキュアを再利用する方法を4つご紹介します。
混ぜて違うカラーを楽しむ
実際にマニキュアを塗ってみて、自分の肌とカラーが合わなかったということもありますよね。
そんなときは、だいたい数年放置される運命になることが多いと思いますが、ほかのお手持ちのカラーと混ぜて新しくカラーを作ってみるのもおすすめです!
カラーを変える以外にも、ラメを足してみたり、トップコートを足して透明感を出してアレンジするのも楽しいですよ。
DIYの塗料にする
マニキュアは、さまざまな素材にペイントできる小さなペンキのようなもの。
ネイル以外にも、いろいろな小物のアレンジに活用してみてはいかがでしょうか。
木材・プラスチック・ガラス・金属に塗れるので、DIYの塗料として再利用するのもおすすめです。
ボトルはミニ一輪挿しにする
マニキュアのボトルは、中身の液をきれいに取り出せば、ミニ一輪挿しとして再利用することができます。
マニキュアのボトルはおしゃれな形のものが多いので、たくさん並べると雑草の花でもとっても可愛く飾れますよ!
マスキングテープや残ったマニキュアでボトルをデコレーションし、オブジェとして飾るのもおすすめです。
ほつれ止めにする
トップコートなどの透明なマニキュアや、素材に合ったカラーマニキュアは、ストッキングなどのほつれ止めに利用することができます。
ストッキングは少し伝線すると、あっという間に広がってしまいますが、マニキュアを塗ってほつれ止めを行えば、少々伝線しても捨てずに済みますよ。
ほかにも、リボンの端のほつれや、ボタンのほつれ止めにも使えます。
まとめ
マニキュアは小さなボトルですが、有機溶剤が入っているため使用する際も捨て方にも注意が必要です。
安全に捨てるためにも、中が残っているマニキュアの液は紙などに取り出して、しっかり乾燥させてから可燃ゴミとして捨てましょう。
ボトルやキャップは不燃ゴミ、または資源ゴミとして回収している自治体が多いですが、お住まいの地域の捨て方を確認しておいてくださいね。
マニキュアは、捨てる以外にもDIYなどさまざまな再利用法がありますし、ブランドものや比較的新しいマニキュアはフリマやオークションで売れることがあるのでこちらも検討してみましょう。