「マットレスがへたってきた気がするけど、寿命はどれぐらい?」
「買い替えの時期、目安は?」
「マットレスの寿命を延ばす方法ある?」
とお悩みの方へ、マットレス販売メーカー10社を調査した結果からわかったマットレスの寿命・買い替えの目安を紹介します。
マットレスは私たちの健康を支える重要な寝具ですが、メーカーや種類によって価格や品質、寿命は大きく違ってきます。
マットレスは高い買い物なので、購入の際にマットレスの寿命をある程度把握できていれば、次回の購入計画も立てられますね。
さらにはマットレスの寿命を延ばすポイントもお届け!日々のちょっとした心がけでマットレスを長く愛用することができますよ。
マットレスの寿命は長くて8~10年
品質の良い高級なマットレスは、だいたい8~10年ほどもちます。
安く品質があまり良くないマットレスの場合は、2~3年でへたってしまうことも。
安かったからとはいえ、2~3年で使い物にならなくなってしまっては、結局は高い買い物になってしまいますね。
ニトリや無印など10社のマットレスの寿命目安
各メーカーから販売されているマットレスの寿命目安についてみていきましょう。
メーカー | 寿命目安年数 |
ニトリ | 3~7年 |
無印 | 3~7年 |
東京西川 | 8年 |
日本ベッド | 10年 |
フランスベッド | 8~10年 |
エアウィーヴ | 8年 |
トゥルースリーパー | 2~5年 |
シモンズ | 10年 |
テンピュール | 8年 |
マニフレックス | 8年 |
安価な価格で買えるニトリや無印などのマットレスは寿命が低い傾向にあります。
トゥルースリーパーは高額な方ですが、低反発マットレスのため寿命が短くなっていますね。
しかし、品質に定評があり価格も高めな東京西川や日本ベッド、フランスベッドやシモンズなどの高級マットレスの寿命は長い傾向に。
こうしたデータからも、マットレスを長く愛用したいのであれば、高品質である程度値段の高いマットレスを購入する方が良いということが分かります。
低反発や高反発など素材別マットレスの寿命目安
次にマットレスの種類別、寿命の目安をご紹介します。
素材 | 寿命目安年数 |
低反発 | 3~5年 |
高反発 | 6~8年 |
ポケットコイル | 8~10年 |
ボンネルコイル | 6~8年 |
ファイバー | 6~8年 |
ラテックス | 6~8年 |
低反発マットレスが寿命が短い傾向にありますね。
価格も安いため、ほかのマットレスに比べてへたりやすいのかもしれません。
寝心地も大差なく低反発か高反発か迷ったら、寿命を考えても高反発マットレスが良いかもしれません。
その点、ポケットコイルのマットレスは、価格も高額なものが多く寿命も長くなっています。
マットレスを購入する際は、価格と寿命年数を計算して比較してみると良いですね!
マットレスを買い替える目安となるポイント5つ
寿命を超えてマットレスを使い続けると、正しい睡眠姿勢が保てなくなり安眠できなくなるほか、腰痛や肩こりなど身体の痛みにもつながります。
買い替えの目安となるポイントを頭に入れて正しくマットレスを使い、快適な睡眠生活を送りましょう。
- マットレスがへたって反発力がなくなった。
- マットレスがへこんでいる。
- きしみがひどくなった。
- 寝起きに疲れが取れない、身体が痛い。
- カビが生えてしまった。
こうした症状が出ている場合は、マットレスの交換時期であるといえます。
マットレスがへたって反発力がない
高反発マットレスに起きやすい症状ですが、購入時よりもへたっている、一部分がへこんでしまっている、などという場合は寿命を迎えています。
筆者も高反発マットレスを3年使用しているのですが、腰の部分がどうも沈むようになった気がしていて、寝起きの腰痛や背中の痛みを感じるようになったので寿命なのかもしれません。
安価で購入した場合は特に寿命が短くなるので、3~5年ほど使用している場合はすでに症状が出ているはず。
買い替えの時期であるといえるでしょう。
マットレスがへこんでいる
低反発マットレスに起きやすい症状で、マットレスの一部がへこんでいる場合は、劣化が原因でほかの部分よりも負担がかかってへたっている可能性があります。
特に腰の部分がへこみやすいのですが、腰が沈んだ状態で寝てしまうと背骨が曲がった状態になり、身体の背面の血流が悪くなって疲労が取れない原因となってしまいます。
また、血液が滞って腰痛や肩こりなどの原因にもなってしまうので、マットレスにへこみがある場合も買い替えた方が良いでしょう。
きしみがひどい
ポケットコイルやボンネルコイルマットレスに多い症状ですが、バネが劣化するとギシギシをきしんだ音がするようになります。
さらに放置していると、マットレスの表面まで劣化してしまい、直接バネが身体に当たるようになってしまいます。
当然、固いものが身体に当たると痛いですし眠れなくもなってしまいます。
ギシギシと音がしだした場合はそろそろ買い替え時期であるということ、すでに身体が痛い場合はすぐに買い替えの準備をした方が良いといえます。
疲れが取れない、身体が痛い
購入してすぐ身体が痛くなった場合は、マットレスが合っていない可能性が高いので、交換できるのであれば交換を、できないのであれば買い替えをおすすめします。
筆者が昔そうだったのですが、無理して合わないマットレスを使い続けると、腰痛だけだったのが肩こりや首こりまで発生し、さらにはひどい頭痛に襲われる場合もあります。
マットレスを購入する場合は、返金や交換システムを確認する、数日試しに寝てみて交換できるかなども相談しておくと良いですよ。
マットレスが合わなくなってきて身体が痛いなど、こうした症状が数年経って出てくるのは、マットレスの劣化によるへたりや、バネの劣化によって身体に当たって痛む場合がほとんどです。
睡眠は1日の1/3を占めるといわれており、つまり人生の1/3でもあると言い換えることができます。
疲れが取れない質の悪い睡眠を続けた場合、長い目で見ると大変なことになるということが分かりますね。
痛みが慢性化しないためにも、すぐにマットレスを取り換えてぐっすりと眠れるようにしましょう。
カビが生えてしまった
カビが生えたばかりであれば、布に使用できる塩素系漂白剤を使用すれば落とせる可能性があります。
しかし、長年気付かずに放置したカビは、マットレスの奥の方まで根が張ってしまっているので、すべてのカビを取り除くことはできません。
カビが生えたマットレスで寝ていると、鼻炎や気管支炎、喘息や肺炎などアレルギーを引き起こす危険性が高くなります。
特にベッドマットレスの場合は、頻繁に立てて陰干しするのが好ましいのですが、敷きっぱなしにしている人は要注意。
もしカビが繁殖していたら、すぐにマットレスを取り換えることをおすすめします。
(関連記事:マットレスの掃除方法!カビやシミ、ダニの取り方まで徹底解説!)
マットレスの寿命を延ばす4つのひと工夫
マットレスの平均寿命は、短くて2~5年、長くて8~10年だということが分かりました。
しかし、マットレスの使い方によっては、寿命がさらに短くなる可能性もありますし、ていねいに使えば寿命通り、もしくは寿命よりも長く愛用できる可能性があるのです。
マットレスを少しでも長く愛用するためのポイントをご紹介します。
マットレスはまんべんなく使う
いつもマットレスの真ん中だけに寝ている、というような使い方をしていると、真ん中部分だけが劣化していってしまいます。
さらには、表と裏を変えないで使い続けるのも、同様のことが起こります。
マットレスは、毎日寝る場所を変えてみる、上下を交換する、裏表を交換するなどして、まんべんなく使うようにしましょう。
このひと工夫ができるだけでも、マットレスの寿命を1~2年ほど延ばすことができますよ。
マットレスはていねいに扱う
小さなお子さんがいるご家庭で多いのが、マットレスの上でジャンプ。
強い衝撃を与えることになるので、マットレスや中のバネの劣化を早めてしまいます。
できるだけ強い衝撃を与えないよう、マットレスはていねいに扱うようにしましょう。
こまめにシーツを洗濯する
マットレスは洗濯できないものなので、汚れが1度付いてしまうと落とすことができません。
毎日お風呂に入って清潔な状態で寝ていても、汗や皮脂、垢などで汚れてしまいます。
マットレスにはシーツを取り付けて使用するようにし、週に1度は洗濯して清潔に保ちましょう。
こまめに陰干しして通気よく
マットレスを敷きっぱなしにしていると、湿気がこもってカビの原因になってしまいます。
1晩寝るだけでも相当な汗をかき、体温の内部や下部分には多くの湿気が溜まってしまうのです。
マットレスは、できれば毎日壁などに立てかけて通気をよくし、湿気が溜まらないようにしましょう。
むずかしい場合は除湿シートなどを敷くのがおすすめですが、除湿シートも敷きっぱなしはNG。
定期的にマットレスを立てかけて、除湿シートも外に干して乾燥させるようにしましょう。
(関連記事:部屋の湿度を下げる方法【エアコン以外あり】除湿の仕方を徹底解説)
まとめ
マットレスの寿命は平均で5年ほどということが分かりました。
ただ、マットレスの種類や品質によっても違いがあるので、お持ちのマットレスを確認して寿命の目安でご紹介した表を見て参考にしてみてくださいね。
マットレスを少しでも長く愛用するためにも、マットレスをていねいに扱うよう日々心がけていきましょう。
マットレスは、私たちの健康を左右するとても重要な寝具。
より良いマットレスを使って快適な睡眠を取り、毎日健康的に過ごしましょう!
マットレスのダニ対策には専用のシートがおすすめ!下記記事にまとめたので参考にしてくださいね。