このページでは、マイクロファイバークロスの10通りの使い方を紹介していきます。
素材の特徴やメリットが知りたい
どんな掃除に使えるの?使い道は?
デメリットないの?
など、マイクロファイバークロスの使い方を含め参考にしてくださいね。
マイクロファイバークロスは【洗剤不要】な上に、水拭き・乾拭きの掃除に使えるため、めちゃくちゃ重宝しますが、反面使うときの注意点もあります。
上手に活用しながら、家の掃除に役立ててください。
マイクロファイバークロスとは
マイクロファイバークロスが掃除道具の一つとして重宝される理由は、その素材・繊維にあります。
ここでは繊維の特徴やマイクロファイバークロスのメリットを紹介していきます。
マイクロファイバーという繊維
マイクロファイバークロスの素材は、ナイロンやポリエステルといった化学繊維。
この化学繊維を髪の毛の1/100以下までにマイクロ化して、非常に細かい繊維にしたものがマイクロファイバークロスなのです。
一般的な繊維に比べてマイクロファイバーは、星型や三角形の繊維を組み合わせて1本の繊維にしています。
ナイロンやポリエステルといった、使われている素材の化学繊維の配合割合や編み方によっても使用感が変わります。
マイクロファイバークロスのメリット!
マイクロファイバークロスには主に3つの特徴があります。
- 汚れを絡めとる
- 吸水性が高い
- 乾きやすい
マイクロファイバークロスの繊維でも説明したように、断面が複雑な構造をしているため汚れをしっかりと絡めとってくれます。
そして、複雑な構造により繊維の間にすき間ができることでしっかりと水分を保持しやすくなっているため、吸水性にも優れているのです。
マイクロファイバークロスは吸湿性の低い化学繊維でできているので、軽くて乾きやすくなっています。
綿に比べて半分の時間で乾くマイクロファイバークロスもあります。
マイクロファイバークロスの種類と使い分け
マイクロファイバークロスには種類があり、厚手タイプと薄手タイプがあります。
- 厚手タイプ…目が粗く汚れを落としやすい。
- 薄手タイプ…目が細かく磨くのに適している。
という特徴があるので、用途に合わせて使い分けてみましょう。
マイクロファイバークロスには表と裏があり、表は肌触りが良く裏は吸水性に優れているという商品も。
表で掃除して裏で拭き取るという使い方ができますね!さらには品質で使い分けるという方法も。
マイクロファイバークロスは、高い技術力でていねいにつくられたものは繊維の断面がキレイで、織り方も密度が高く均一になっているため手触りが良いという特徴があります。
100均などで買える安価なマイクロファイバークロスは、撫でると肌に引っかかることがありますよね。
やや高額になってしまいますが長く使いたい方は高品質のマイクロファイバークロスを、使い捨てで構わない場合は安価なものを使うという風に使い分けてみましょう。
マイクロファイバークロスの使い方
基本的な使い方は、水に濡らし固く絞って使うという、雑巾と使い方は変わりません。
マイクロファイバークロスの繊維構造により、洗剤を使わなくてもさまざまな汚れを絡めとり、優れた吸水性によりタオルとしても使うことができるのです。
詳しいマイクロアフィバークロスの使い方をみていきましょう。
窓や鏡の手垢、ホコリの拭き取りに
窓や鏡にはホコリや手垢などが付着していますが、雑巾で拭くと繊維が残ったり白い拭き跡が残ったりしてしまいませんか?
マイクロファイバークロスを使えば、ホコリや手垢、水垢なども極細繊維が絡めとるので水だけで掃除ができて、拭き跡も残りにくいので2度拭きの手間が省けます。
(関連記事:窓掃除のやり方まとめ。窓拭きからゴム、サッシの汚れまで徹底解説)
フローリングの食べこぼしなどの拭き掃除に
いつもの雑巾がけをマイクロファイバークロスに変えてやってみましょう。
ホコリはもちろん、落としにくい食べこぼしの汚れや皮脂汚れも絡めとってくれるので洗剤も不要。
小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して掃除することができます。拭き掃除が広範囲に及ぶ場合は、フローリングモップに取り付けて拭くと楽ですよ。
(関連記事:フローリング掃除は毎日やろう!おすすめアイテムや楽にするコツ)
蛇口やシンク内の水垢落としに
水垢が付着した蛇口は、軽い汚れであれば水で濡らさなくても磨くだけでピカピカの状態にすることができます。
シンク内も水垢などでくもりがちですが、マイクロファイバークロスを使えば水拭きしながら磨くことができるので一石二鳥。
1日の終わりにマイクロファイバークロスでの拭き掃除を習慣化することで、ピカピカのステンレスシンクを保つことができますよ!
(関連記事:シンクの掃除方法まとめ。洗剤の使い分けややり方など徹底解説)
家具や家電の手垢汚れに
触れることが多い家具・家電は、手垢で汚れて黒ずんでいることがあります。
洗剤を使えない家具、家電は水で濡れると感電や故障の原因になるためなかなか掃除できないのですが、マイクロファイバークロスを固く絞ると、こうした家具・家電にも安心して使うことができるので便利です。
(関連記事:ティッシュはNG!テレビ画面の掃除方法。ヤニ、手垢汚れにさよなら)
メガネ拭き
マイクロファイバークロスはメガネ拭きという使い方もできます。
ホコリや手垢が付いたメガネを洗って、タオルなどで拭くとタオルの繊維が付いてしまい、それを取ろうとしてまた手垢が付くという状態に。
水気をしっかり吸収して汚れも落としてくれるマイクロファイバークロスなら、繊維も拭き跡も残らないのでストレスがなくおすすめですよ。
(関連記事:メガネの洗い方。ピッカピカになる方法)
食器のふきんに
吸水性に優れているマイクロファイバークロスは、食器用のふきんとしても活躍します。
ただし、煮沸消毒ができず衛生的ではないので、食器専用として準備するようにしましょう。
マイクロファイバークロスは繊維が硬いため、漆器などややわらかく傷が付きやすい食器には使えないので注意が必要です。
洗車時の拭き取り
洗車する際、最後に水気をしっかり拭き取らないと水垢としてボディに残ってしまいます。
そんなときは吸水性に優れているマイクロファイバークロスを使いましょう。
気温が高い日はすぐに蒸発してしまうため水垢として残りやすいのですが、マイクロファイバークロスならすぐに水分を吸収してくれるので短時間で拭き取ることが可能です。
結露の拭き取り
寒くなってくると窓や壁に結露が発生するようになります。
放置するとカビの発生や繁殖の原因になるため、結露が発生したらすぐにマイクロファイバークロスで水気を拭き取りましょう。
(関連記事:結露対策グッズおすすめ12選!結露を防ぎ快適生活)
髪を拭くバスタオル代わりに
通常のタオルだと水気を含むと髪に水分を戻してしまって乾きにくくなるのですが、マイクロファイバークロスはしっかり水分を吸収しても髪に戻らないので早く乾かすことができます。
ロングヘアでなかなか髪が乾かない、ドライヤーに当てる時間を短縮したいという方におすすめです。
ボロボロになったらトイレ掃除に使い破棄
使い古しのマイクロファイバークロスは、最後にトイレや玄関のたたき、網戸などを掃除してから捨てると良いですよ。
汚れがひどいところは、なかなか拭き掃除ができないのが難点ですが、汚れ落ちも良くボロボロになったマイクロファイバークロスなら使い捨て感覚でお掃除することができます。
(関連記事:毎日するトイレ掃除のやり方。1日3分簡単にキレイにする方法)
マイクロファイバークロスの注意点
マイクロファイバークロスには、注意しなければならないポイントがあります。
素材を傷めたり、マイクロファイバークロスそのものの寿命を縮めることになるので、しっかり頭に入れておきましょう。
熱に弱い
マイクロファイバークロスは、ナイロンやポリエステルという化学繊維なので熱に弱いのが難点。
煮沸消毒ができないのはもちろん、洗濯機にかけてそのまま乾燥機というのもNGとなります。
オーブン料理する際、ミトンがないときは代わりにふきんやタオルを使うことがありますが、マイクロファイバークロスで代用するのは大変危険なので絶対にやめましょう。
やわらかい素材に使えない
マイクロファイバークロスは、漆器などやわらかい材質・素材のものには使えません。
ナイロンやポリエステルは硬い化学繊維なので、それよりもやわらかい材質のものに使用すると傷が付く原因となります。
人の肌にも使えないので、身体を洗うボディタオルの代わりとして使うのはやめましょう。
マイクロファイバークロスを使った小鼻の黒ずみ落としも見かけますが、加減を間違えると必要な角質を剥がしてしまい肌トラブルの原因となるためおすすめできません。
耐久性が低く細かい繊維が落ちやすい
マイクロファイバークロスは、使い続けていくとどうしても繊維がほどけてしまい、掃除のたびに細かい繊維が落ちてしまうことも。
使いにくくなったと感じたら、トイレや玄関のたたき、網戸など、なかなか拭き掃除できないところを掃除して使い捨てにしましょう
なかには、マイクロファイバークロスの細かい繊維を吸い込むことでくしゃみが止まらなくなったという事例もあるので、鼻炎やアレルギーをお持ちの方は注意しなければなりません。
ニオイが発生しやすい
マイクロファイバークロスは吸水性が優れていていますが、軽い力でしっかり絞ることができます。
しかし、絞りが甘く水分が残っていると生乾きになりマイクロファイバークロスでもニオイが発生してしまいます。
使用したあとはしっかりと洗ってよく絞り、直射日光を避けて風通しの良いところで乾燥させて収納しましょう。
もう1つニオイの原因として挙げられるのは、細かすぎる繊維のため汚れが入り込んで洗っても取れにくいということ。
そのまま菌が繁殖してニオイが強くなってしまうのです。マイクロファイバークロスのニオイを解消するには、酸素系漂白剤を使いましょう。
40~60℃のお湯に酸素系漂白剤を記載量の通りに入れ、しばらく浸け置きし、しっかり絞って風通しの良い場所で乾燥させます。
当サイトでは、酸素系漂白剤のオキシクリーンを使った浸け置きの方法「オキシ浸け」をご紹介しているので、『オキシクリーンの使い方』より参考にしてみてくださいね!
直射日光と柔軟剤に注意
マイクロファイバークロスは熱に弱いため、直射日光の熱でも劣化してしまいます。
日陰でも風通しの良い場所であればしっかり乾かすことができるので、干すときは陰干しするようにしましょう。
また、洗濯機で洗うことはできますが、柔軟剤を使ってしまうと柔軟剤に含まれる成分により吸水性が阻害されてしまいます。
柔軟剤を投入する前に洗濯機から取り出し、陰干しして乾燥させましょう。
手荒れの原因に
マイクロファイバークロスを使っていると、手に引っかかりを感じるということはありませんか?
マイクロファイバーの繊維は人の皮膚よりも固く、使い続けるうちに繊維が尖ってしまうため手肌を傷める原因となってしまうのです。
特に皮膚が弱い方はゴム手袋を着用して使用するようにしましょう。
また、マイクロファイバークロスは品質によっても手触りが異なります。
100均で販売されているものよりも高いマイクロファイバークロスの方がしっかりとした工程で作られており、断面も揃っていて織り方もていねいなので手触りが良いものが多いようです。
もし触れたら購入前に確認すると良いですね!手荒れが気になる方、満足のいく効果を得たい方は、多少高くても品質の良いマイクロファイバークロスを使うのがおすすめです。
マイクロファイバークロスのお手入れ方法
マイクロファイバークロスは、中性洗剤を使って汚れをしっかりと落とし、絞って陰干しして乾燥、というのが基本的なお手入れ方法になります。
洗濯機に入れて洗う場合は、柔軟剤を投入する前に取り出しましょう。
そんなにお手入れもむずかしいものではないので、マイクロファイバークロスを使うたびにきちんと汚れを落として、しっかり乾燥させるようにしましょう。
まとめ
マイクロファイバークロスは洗剤がいらないのに家中の汚れをしっかり落としてくれるので、人気のお掃除アイテムとなっています。
マイクロファイバークロスの特徴をみても、ただの雑巾ではないことが分かりましたね。
しかし、マイクロファイバークロスにも弱点はあり、熱に弱いだとかニオイが発生しやすいなどのデメリットもあります。
使い方の注意点をしっかり頭に入れて、上手にマイクロファイバークロスを使いこなしていきましょう!