ペットボトル飲料を飲もうとしたら、中に黒い点が…。もしかしてカビ!?となった経験はありませんか?
今回は、ペットボトルにカビが生えてしまう理由や、カビが生えないようにするためのポイント、リサイクルなどの捨て方や再利用したいときの洗い方をご紹介します。
カビが生えてしまった飲み物を飲むと、食中毒の原因になってしまうため、暖かい季節は特に気を付けるようにしてくださいね!
ペットボトルにカビが生える原因
ペットボトルは未開封の状態であればカビが生えることはありません。
しかし、開封して時間が経ったものなどはカビが生えることが…。ペットボトルにカビが生えてしまう3つの原因をくわしく見ていきましょう。
ペットボトルに直接口を付けて飲んだ
ペットボトルは、飲んでいる途中でもフタを閉めて再度飲むことができる便利なものですが、1度開封すると空気に触れて酸化・劣化がはじまります。
空気中には、カビ菌なども浮遊しているので、1度開栓したペットボトル飲料はカビが生えやすくなっているんです。
ペットボトルに直接口を付けて飲む場合も、口腔内の細菌や食べカスなどが入るのでカビなどの雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
開栓後、常温保存した
ペットボトルに直接口を付けて飲んでいなくても、開栓した段階で空気中に漂うカビ菌などに触れてしまっています。
開栓後のペットボトルを常温で保存した場合、室温や湿度など環境によってスピードは違いますが、雑菌の繁殖が進んでしまい、カビが生えてしまうことがあるんです。
雑菌は1日ほどで増殖するといわれているので、開栓後のペットボトル飲料を保存したい場合は、冷蔵庫で保存するようにしましょう。
参照:開栓したペットボトル入り清涼飲料水における微生物の増殖挙動
ペットボトルの再利用
空きペットボトルは、水筒代わりにしたり自家製ドレッシングを作ったときの容器代わりなど再利用アイテムとして便利ですよね。
ですが、もしペットボトルを洗ったときに乾燥しきれていなかったり、洗い残しがあったりしているとカビが繁殖してしまいます。
もし、再利用する場合は、洗い残しや乾燥しきれてない部分がないかしっかり確認し、カビが生えていないかチェックしましょう。
1度カビが生えてしまったペットボトルは、再利用することは諦めて捨てるようにしましょう。
ペットボトルに生えるカビの種類
カビの種類はとてつもなく多くすべて紹介しきれないので、ペットボトルに生える可能性がある代表的なカビをご紹介します。
参照:https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202101_04.pdf
黒カビ
黒カビは、室内などに存在する代表的なカビ。湿度70%以上になると繁殖しやすく、乾燥にも強いので注意が必要なカビです。
皮脂などの汚れを好むので、特にお風呂場は要注意。根を張る性質があるので、放置すると根の奥まで取り切れなくなってしまい、再発生することが多い厄介なカビです。
早期に除去するのであれば、重曹・アルコール・塩素系漂白剤で簡単に落とすことができます。
白カビ
白カビは主に食品に発生し、まりものようなふわふわとした形状をしています。
木材などにも発生するため床や壁、押し入れ、クローゼット、畳は要注意。湿度60%を超えると活発化して繁殖する特徴があります。
青カビ
青カビは土や草などに付くカビですが、家具や押し入れ、クローゼット、畳、衣類にも発生します。
青カビが生えたものを口にすると食中毒になる可能性があるため、特に湿度が高まる梅雨の時期は注意しましょう。
青カビも黒カビと同様、早期に除去すれば簡単に落とすことができるカビです。
赤カビ
赤カビは酵母菌の一種。20~30℃の高温多湿の環境で繁殖しはじめます。
1番繁殖しやすい場所は、お風呂など水気のある場所。繁殖スピードが速いのが特徴です。
赤カビはロドトルラとも呼ばれ、アルコール除菌スプレーで簡単に落とすことができます。
高温多湿を避けるためにこまめな換気を行い、定期的に掃除すれば防ぐことができるカビです。
ペットボトルのカビを飲むとどうなるか?飲んだ場合の対処法
カビは、口にしたからといって、すべてのカビが身体に悪い影響を与える訳ではありません。
例えばチーズ・きのこ・ビールやパン酵母といったものは、真菌類であるカビが欠かせませんよね。
人体に影響があるとされているカビは、黒カビ・青カビ・赤カビ・白カビ。
これらのカビの胞子が入り込むと、気管支炎やぜんそくといったアレルギーを引き起こす可能性があります。
青カビはチーズのみ口にしても大丈夫なのですが、ほかの食べ物などに移って人体に入り込むとがんの原因になるともいわれているので注意が必要です。
ペットボトルに付着したカビにはくれぐれも注意し、もしカビが生えていたら絶対に口にしないようにしましょう。
もし、口にしてしまって食中毒の症状が出た場合は、自己判断で薬を服用することはやめて、すぐに病院へ連絡して対処法など指示を仰ぎ、受診するようにしましょう。
カビが付いたペットボトルの捨て方
ペットボトルは再利用できるため、資源ゴミとしてリサイクルに出す方も多いと思います。
ですが、カビが生えたペットボトルはリサイクルすることはできず、可燃ゴミとして出さなければなりません。
ペットボトルを資源ゴミとしてゴミに出す場合、汚れたペットボトルはリサイクルできないというルールがあるため、カビが生えたペットボトルは資源ゴミとして出せないんです。
捨てるときにカビが生えていなくても、中に水気があったらカビが発生してしまうので、資源ゴミに出す場合は中をしっかり乾燥させてから出すようにしましょう。
ペットボトルのカビの洗い方
一般的に、ペットボトルは家庭で再利用するためにつくられている訳ではないので、飲み終えたあとは捨てるのがおすすめです。
どうしても再利用したいという場合は、軽いカビであれば中性洗剤を少し垂らして水を入れ、よく振れば落とすことができます。
また、ぬるま湯をペットボトルに入れ、重曹を溶かしてしばらく浸け置きするのもOK。
強力に落とせるのはカビハイターなどの塩素系漂白剤ですが、ペットボトルの形状上、洗いにくいですし、洗剤が落ちきれているか心配なので飲み物を入れたくありませんよね。
ペットボトルは、頑張れば洗うこともカビを落とすこともできますが、基本的に再利用することはできないと考えましょう。
ペットボトルにカビが生えないようにするためのポイント
カビが生えないようにするためには、カビが生える原因を絶ちきること。
- 直接口を付けて飲まない
- 口を付けて飲んだ場合は飲み口を拭いてから閉める
- 1度開封したら早めに飲みきる
- 開封して2時間以内に飲みきれない場合は冷蔵庫へ
- 再利用する場合は、回数を決めて使い続けない
ペットボトル飲料は、雑菌などの混入を防ぐためにコップなどに移して飲みましょう。
コップがなくて口を付けて飲んだ場合は、口をきれいに拭いてフタを閉めると雑菌の混入を減らすことができます。
1度開封したら早めに飲みきり、2時間以内に飲みきれない場合は冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫で保存した場合もカビの繁殖は進むので、早めに飲みきってください。
再利用する場合は、カビが付いていないかよく確認し、同じペットボトルを使い続けないよう回数を決めて再利用しましょう。
まとめ
ペットボトルに生えるカビは、よっぽど長い間放置しないかぎり少量のため、飲んでも直ちに影響が出る訳ではありませんが、体調によってはアレルギーを発症するなどのケースもあります。
カビ菌は、空気中に漂っているものなので、ペットボトルに直接口を付けて飲んでいなくてもカビ菌が混入するので、開栓後は早めに飲みきるか冷蔵庫に保存することが大切です。
少しでも空気中に漂うカビの影響を減らすためにも、家の中はいつもきれいにしておきましょう。
もし、掃除が苦手、掃除する時間がないという場合は、家事代行やハウスクリーニングサービスを利用するのがおすすめですよ!