フローリング(床)の黒ずみ部分や黒い点々の汚れは"カビ"の可能性が高いです。
カビの胞子を吸い込むと私たちの身体に悪影響しかありません。。特に赤ちゃんやペットがいる家庭は早急にカビ取りをしてください。
ここでは、アルコール除菌スプレーを使ったフローリングのカビ取り方法を紹介していきます。
さらに、フローリングのカビ取り掃除の注意点(カビキラーや重曹、お酢は適さない)やカビ予防法などもまとめたので、どうぞ参考にしてください。
フローリングのカビ取りはアルコール除菌スプレーにお任せ
フローリングのカビ取り掃除には、アルコール除菌スプレーを使うのが効果的です。
カビは放置すると健康に悪影響を与えるほか、ワックスの下に入り込むと落ちにくくなって厄介なので、すぐにカビ取り掃除を行いましょう。
必要な道具
用意するもの
- アルコール除菌スプレー(アルコール70~80%程度)
- 雑巾
- ドライシート
- フロアワイパーがあるとラク
- ゴム手袋
- つまようじ
アルコール除菌スプレーは、アルコール度70~80%程度のものが最も殺菌力があるのでおすすめです。
我が家は『パストリーゼ77』というアルコール除菌スプレーを使っています(参考:アルコール除菌スプレーおすすめ5選!)。
アルコール濃度100%の無水エタノールというものがありますが、水で1:1に薄めると重量で濃度70%の溶液となります。
(100%の状態だと揮発性が高すぎて殺菌する前にすぐに蒸発してしまいます。)
部屋の換気
フローリングのカビ取りを始める前に、部屋の窓を開け、換気しましょう。
雑巾を濡らし、カビを拭き取る
ゴム手袋を着用し、雑巾を濡らし固く絞ったら、フローリングのカビを取れるだけ取っていきましょう。
フロアワイパーを使ってもいいですが、力がうまく入りづらい場合は手を動かしたほうが早いです。
フローリングの隙間にカビがある場合は、つまようじで掻き出してください。
アルコール除菌スプレーをしながら拭き取り
フローリングのカビが生えたところにアルコール除菌スプレーを吹き付けながら、ドライシートで乾拭きしたら終わりです。
アルコール除菌スプレーの濃度が低い場合(20~40%)は、フローリングのカビにスプレーした後、30分ほど放置してから乾拭きしてください(参考:花王:アルコールと殺菌の話)。
アルコールを活用した掃除方法を下記記事にまとめました。
(関連記事:アルコールの掃除への活用法5選!ただし注意点あり)
フローリングの頑固なカビやシミにはカビ取りスプレーを使う!
フローリングのカビの中には、水拭きするだけだと取り切れない場合もあります。そんなときは専用のカビ取りスプレーを使いましょう。
我が家はフローリングに直接布団を敷く派のため、布団に生えたカビにも使える『カビホワイト』を愛用しています。
カビホワイトは、乾燥すると無害になるレベルまで蒸発するため、室内でも安心・安全に使うことができます。
フローリングのカビにスプレー
カビの生えたフローリングにカビ取り剤をスプレーし、30分ほど放置します。
水拭きと乾燥
30分経過したら、カビ取り剤をスプレーした周辺を水拭きしましょう。
水拭き後は、フローリングが乾くのを待つだけ。乾燥したら終わりです。
カビホワイトは、防カビ効果もあるため、しばらくはフローリングにカビが生えないようになります。
カビが全く取れないときはワックスを剥がす必要あり
カビ取りスプレーを使ってもフローリングのカビが取れないときは、ワックスの下にカビが生えてしまっているケースが考えられます。
ワックスの下にカビが生えた場合は、剥離剤を使ってワックスを剥がしてから、フローリングのカビ取りをしなければいけません。
しかしワックスの剥離となると、大がかりかつ素人がやるとフローリングに傷が付く恐れもあります。
自分ではワックスを剥がして、フローリングのカビを落すことが難しいと感じたら、ハウスクリーニング業者へ相談することをおすすめします。
(関連記事:【自分で簡単】フローリングワックスおすすめ12選!塗り方・剥がし方など徹底解説)
間違ったフローリングのカビ取り方法に注意!
ここでは、間違ったフローリングのカビ取り方法を紹介していきます。
誤った道具を使ってフローリングのカビ取りを行うと、汚れや傷など別の問題を生む原因になるため気をつけてくださいね。
掃除機は使わない!
フローリングに限らず、カビは掃除機で吸わないようにしましょう。
掃除機でカビを吸ってしまうと、部屋中にカビを拡散させる原因になります。
カビキラーは変色の原因
カビ取りには塩素系漂白剤(カビキラー)のイメージで、ついつい使ってしまいそうになりますが、フローリングのカビに塩素系漂白剤は絶対に使わないでください。
フローリングの変色や傷みなどのほか、ワックスが剥がれるリスクがあります。
重曹を使うと傷が付く
フローリングのカビ取りに重曹は不向きです。重曹は研磨作用がありますが、フローリングに使うと、傷が付いたりワックスが剥がれたりする原因になります。
また、フローリングの傷が付いたところにカビや汚れが溜まりやすくなるため、重曹の使用は避けてください。
お酢は効果なし
たまにカビ取りにお酢を使う人がいますが、黒カビは酸性の性質を持つため、同じ酸性に分類されるお酢を使っても効果はありません。
カビ取りには殺菌作用のあるアルコール(エタノール)などを使うようにしましょう。
またお酢は殺菌効果がありますが、栄養分が高いだけにカビのエサにもなるので注意してください。
フローリングのカビ除去を業者に依頼する際の費用は?
自分では取れないフローリングのカビ除去は、専門業者に依頼する手段もあります。費用相場は最低数万円~はみておいたほうがいいですね。
(参考事例:フローリングのカビ除去をお願いします 家仲間コムより)
カビ除去業者なら独自の洗浄剤を使用し、カビを根本から除去してもらえます。もちろん、素材にダメージや変色などの心配もいりません。
ただし、カビの浸食具合や範囲などによっては除去ではなく、フローリングの張り替えも考える必要があります。
(関連記事:フローリングワックスおすすめ業者!選び方や費用を安く抑えるコツを徹底解説)
フローリングにカビが生える原因
フローリングにカビが生える原因は主に高温多湿であることと、カビのエサとなるものがあることの2つです。
どんな状態だとフローリングにカビが生えやすいかみてみましょう。
換気が悪く、部屋の湿度が高い
最近の住宅は気密性が高いため、冷気や暖気が逃げにくいのは良いのですが湿気もこもりやすくなっています。
こまめに換気しないと部屋の湿度が上がり過ぎてしまい、温度も高いとカビが発生しやすくなってしまうのです。
カビが発生しやすい条件は、湿度70%以上・気温20~30℃となっています。
梅雨時期や結露が発生しやすい時期に室温が高いとカビが発生しやすくなるので注意しましょう。
フローリングに布団やカーペットを敷く
フローリングに長時間カーペットを敷いていると、カーペットが部屋の水分を吸収してしまうのでカビが生えてしまいやすくなります。
また、フローリングに直接布団を敷いている場合も、寝ている間に汗をかくので湿度が高まり、さらに体温によってカビが発生する環境が整ってしまうのです。
畳には調湿機能があるのですが、フローリングは調湿機能がないため、フローリングに直接布団やベッドマットレス、カーペットやラグを敷いているご家庭は注意が必要です。
(関連記事:布団に生えたカビを除去する方法。処分や生えない予防法など徹底解説)
フローリングにカビを生やさない6つの予防法
我が家はフローリングに布団を敷いており、以前はフローリングや布団のカビ、自身の喘息や子どもの鼻水・咳など悩んでいたのですが、現在はこれから紹介する6つの予防対策をとっているおかげで悩みがなくなりました!
布団は湿気を取り、収納する
寝ている間に布団にはたくさんの湿気を溜めこんでいます。
部屋の湿気だけでなく、人は寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかくといわれているので、布団は当然ジメジメした状態に。
布団にはカビのエサとなる皮脂や垢が付いているので、そのまま収納してしまうと押入れの中で布団にカビが発生し繁殖してしまいます。
そして布団にカビが生えてしまうと、フローリングにもカビが移ってしまうのです。特に、上半身部分の布団の裏は湿気でジトジトしていますよ。
収納する前には布団を裏返す、何かに掛けて干すなど、湿気を取ってから収納するようにしましょう。
(我が家は画像のように、上半身側をメインに掛布団や枕などを挟んで丸め、布団を裏返しにして乾燥させています。)
カーペットやラグの場合は、寝る前に半分に畳んで乾燥させ、次の日の寝る前に反対側を半分に畳んで交互に乾燥させると良いですよ。
晴れの日に干す
布団を直接フローリングに敷いている場合は特に湿気を吸収しやすいので、晴れの日に干してしっかり乾燥させるようにしましょう。
紫外線には殺菌効果も期待できるのでカビ対策におすすめです。
花粉シーズンや大気汚染がひどいとき、梅雨でなかなか布団を干せないときはコインランドリーを利用するか、布団乾燥機があると便利ですよ。
カーペットやラグも、月に1~2度は天日干しして乾燥・殺菌し、清潔に保ちましょう。
定期的にアルコール除菌スプレーをする
アルコール除菌スプレーでフローリングを定期的に拭いておくとカビ予防になります。
とはいえ、アルコールを頻繁に使ってしまうとワックスの剥げやフローリングの痛みに繋がるので、週に1回程度に留めてくださいね。
フローリングに布団を直接敷かない
以前の我が家のようにフローリングに直接布団を敷くと、1週間ほどで布団にカビが発生してきます。
さらに放置すると、フローリングにまでカビが発生してしまうので、布団やベッドマットレス、カーペットは直接フローリングに敷かない方が賢明です。
布団を敷く場合は除湿シートを置く
どうしても布団やカーペットなどをフローリングに直接敷く場合は、間に除湿シートを敷いて吸湿したり、すのこを敷いて布団の下を換気できるようにしたりしましょう。
除湿シートの代用としてバスタオルや新聞紙でもOKです。
こまめな換気と結露対策は必須
カビが発生する環境を作らないためにも、高温多湿の状態を解消しなければなりません。
部屋はこまめに換気し、窓や壁(押入れも含む)などに結露が発生していれば、キレイに拭き取って湿気を取り除きましょう。
(関連記事:結露対策グッズおすすめ12選!結露の原因や予防法など徹底解説)
カーペットや布団は清潔な状態を維持
部屋を換気・除湿してカビが発生しにくい環境をつくったら、カビのエサとなるものを排除していきましょう。
布団やカーペットには、人の皮脂や垢、食べこぼしや飲みこぼしなどが付いており、これらはすべてカビのエサとなってしまいます。
布団のシーツや枕カバーなどはこまめに替えて、カーペットの食べこぼしなどはすぐに取り除きましょう。
布団やカーペットだけでなく、部屋にもホコリに混じって垢などカビのエサとなるものがたくさん落ちています。
ホコリをハンディモップで掃除したり、掃除機を部屋の隅々までかけて、カビのエサを完全に断ち切りましょう。
カーペットの掃除方法は下記記事にまとめました。
(関連記事:カーペットの掃除方法!ニオイやシミ、ペットの毛などの対処法)
まとめ
以上、布団派の我が家が行っているフローリングのカビ取り方法や予防対策でした。
カビが発生する「高温多湿」「エサとなる皮脂・垢・ホコリ」の2つの条件を取り除けば、簡単にカビは予防することができるのです。
もし、フローリングにカビが生えてしまった場合は、すぐにアルコール除菌スプレーで取り除きましょう。
放置しすぎて落ちにくいカビは、ご紹介した専用のカビ取り剤がおすすめです。
それでも落ちない場合はワックスの下でカビが繁殖している状態で、素人では落としにくいのでプロのハウスクリーニング業者へ依頼しましょう。
ぜひ本記事を参考にして、カビや汚れのないキレイなフローリングを維持してくださいね!
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