ハッカ油と聞くと清涼感ある香りや蚊、ゴキブリなどの虫よけ効果が有名ですよね。
実はハッカ油には除菌効果もあり、掃除にもめちゃくちゃ使える万能アイテムだったんです!
ここでは、ハッカ油の特徴をはじめ、掃除への効果的な使い方やハッカ油スプレーの作り方などを紹介していきます。
ハッカ油を重曹やクエン酸などと組み合わせると掃除の幅が広がりおすすめですよ^^
夏の虫よけ以外にも役立つハッカ油の活用方法をぜひ参考にしてくださいね。
ハッカ油とは?
ハッカ油がなぜ虫よけや掃除に使えるのか、ハッカ油についてくわしくみていきましょう。
ミントから抽出したオイル
ハッカ油は、ジャパニーズミント(日本薄荷)というミントから抽出した油で、主成分はメントール。
メントールはスーッとした香りの成分で、料理や歯磨き粉などにも使われているので馴染み深いですよね。
メントールは、ミントの種類によって含有量に違いがあり、含有量が多いのはジャパニーズミントやスペアミントとなっています。
消臭・除菌・防虫・防カビ効果あり
ハッカ油に含まれるメントールには、香りによる消臭効果が期待できます。
ゴミ箱の近くにハッカ油を配合したスプレーを吹き付けるだけでイヤなニオイを軽減してくれます。
また有名な虫よけ効果ですが、メントールは蚊・ハチ・ゴキブリ・ブヨ・アブ・ネズミといった害虫獣の防除に効果的です。
さらには、除菌効果が期待できるので、これがハッカ油が掃除に使えるといわれる所以です。除菌できるということはお風呂などのカビも予防できるということ。
食品にも使われているハッカ油で安全に除菌・防カビできるので、赤ちゃんがいるなど洗剤を使いたくない家庭に人気となっています。
ハッカ油を使った掃除方法4選
消臭・除菌・防カビ・防虫などに効果的なハッカ油を使った掃除テクニックをご紹介していきます。
床や畳の拭き掃除にハッカ油が使える
フローリングや玄関の床や畳などには、皮脂や汗、食べかすやホコリなどで汚れています。
これらをエサにして菌が繁殖してしまうので、ハッカ油をバケツに3滴入れて雑巾がけしてみましょう。
いつもの拭き掃除にハッカ油の除菌効果がプラスされ、メントールの香りで癒されながら掃除できますよ!
水とハッカ油は混ざらないので、よく混ぜてから雑巾をすすいで絞ってくださいね。
ハッカ油と重曹、クエン酸を混ぜ水回り掃除に
重曹水やクエン酸水に少量のハッカ油を入れるだけで除菌・消臭効果がプラスされます。
水と油は混ざらないので、スプレーする度によく振ってから使いましょう。
ハッカ油入り重曹水
- 水……100ml
- 重曹……小さじ1杯
- ハッカ油……1~2滴
- スプレーボトル
重曹水は皮脂やキッチンの油など、油汚れを落とすのに効果的です。
いつもの重曹水にハッカ油を1~2滴加えるだけで、キッチンの床や壁、コンロ周りや電子レンジなどの油汚れを落としながら除菌効果を得ることができます。
ゴミ箱周辺にハッカ油スプレーを吹き付けておくと、コバエなどの害虫予防になりますよ!このとき、火の元にはくれぐれもご注意ください。
ハッカ油入りクエン酸水
- 水……500ml
- クエン酸……小さじ1杯
- ハッカ油……2~3滴
- スプレーボトル
クエン酸には水垢を予防したり落としたりする効果があるので、水垢が付きやすいシンク・お風呂の鏡・トイレ掃除に使われています。
ハッカ油入りクエン酸水が特に活躍するのはトイレ。
トイレには尿の飛び散りが原因で尿石やニオイが付いてしまうので、ハッカ油入りクエン酸水をこまめにスプレーして尿石ができるのを防ぎ、イヤなニオイをメントールで消しましょう!
ハッカ油の香りが害虫予防になる
ゴキブリなどの害虫を予防するには、いつも掃除をして家を清潔にしておく必要がありますよね。
ハッカ油スプレーを作っておけば、ゴキブリなどの害虫が入ってきそうなところにスプレーするだけでOK!
網戸にスプレーすれば蚊やハチ、ブヨなどを寄せ付けなくなりますよ。週に1度、気になるところにスプレーして虫よけしましょう。
キャンプなどのアウトドア時にもハッカ油スプレーは虫よけになると話題です。
(関連記事:ゴキブリホイホイの効果・仕組みと効果的な使い方を徹底解説)
掃除機の排気臭をハッカ油の香りに
掃除機をかけるとき、独特の排気臭が気になりませんか?
そんなときは、ティッシュにハッカ油を数滴染み込ませて細かくちぎり、掃除機で吸い取りましょう。
これだけで掃除機の排気臭がミントの香りに大変身!掃除しながらアロマ効果を得ることができますよ!
ハッカ油スプレーの作り方!掃除や虫よけに効果的
用意するもの
- ハッカ油……10~20滴
- 無水エタノール(アルコール)……10ml
- 水道水……90ml
- スプレーボトル
ハッカ油の成分でプラスチック容器が溶けることがあるので、スプレーボトルはPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)という記載があるものを使用してくださいね。
水道水には塩素が含まれているので傷みにくいのですが香りが弱まるといわれています。香りを重要視したい方は精製水を使いましょう。
水道水でも精製水を使ったハッカ油スプレーでも、1週間ほどで使い切るようにしてくださいね。
作る手順
- スプレーボトルにエタノール(アルコール)を入れます。
- ハッカ油をお好みで10~20滴ほど垂らしましょう。
- 最後に水を入れて完成です。
水と油は混ざりにくいですよね。それを混ざるようにしてくれるのがエタノールの役割。
先にハッカ油と水を入れてしまうと混ざらないので、油とエタノールを先に混ぜてから水を加えるようにしましょう。
エタノールが手に入らない場合
2020年9月現在、新型コロナの影響で無水エタノールが手に入りにくい状況となっています。
ですが、キッチン用アルコール除菌スプレーなどは比較的スーパーやドラッグストアなどでも手に入りやすくなりました。
リサーチしてみると、除菌スプレーにハッカ油を直接入れて使っている方が多いようです。
我が家も、アルコール濃度が高いパストリーゼとハッカ油を混ぜて使っています。
無水エタノールが手に入るようになるまでは、こちらの方法で試してみてはいかがでしょうか。
掃除にハッカ油を使うときの注意点
ハッカ油を掃除に使うときの注意点を2つ紹介していきます。
エタノール入りは火気厳禁
ご紹介したハッカ油スプレーの作り方では、かなりエタノール10mlに対し水が90mlとアルコール濃度は薄まっていますが、念のためキッチンでの使用やBBQなどの際には火の元に注意しましょう。
妊婦さんやペットなどがいる家庭は使用を避ける
ハッカ油にはL-メントンという成分が含まれており、この成分は神経毒性があるといわれています。
妊婦・5歳以下の乳幼児・高齢者・てんかん患者・高血圧症の方は使用できません。子どもへの使用も慎重にならなければならないということを頭にいれておきましょう。
またハッカ油は、犬や猫などのペットによっては猛毒になることも。
猫の場合、泡を吹いてしまうほどの猛毒になることもあるので、ペットを飼っている方はハッカ油を使用する前に確認するなど注意しましょう。
掃除以外のハッカ油の使い道
ハッカ油は虫よけ効果があることは知られていますが、掃除以外にも美容や健康など私たちの生活に関わるものほとんどに使えます。
どんなものに使えるかいくつかご紹介しますね。
アロマオイルやバスオイル代わりに
部屋のアロマオイルの代わりにハッカ油をスプレーしてみましょう。
あっという間にミントの香りでお部屋がさわやかな香りに包まれますよ!
エッセンシャルオイルのようにバスオイルとして数滴垂らすと、香りの効果で1日の疲れもスッキリすること間違いなしです!
妊婦さんや小さなお子さんがいる場合は、前述したようにバスオイルにハッカ油を使うことができないので注意してくださいね。
(関連記事:洗濯にアロマオイルを使い生乾き臭にさよなら!やり方、おすすめアロマを徹底解説!)
マウスウォッシュ代わりに
ハッカ油は、ミントの香りで口臭予防になるほか、除菌・殺菌効果があるのでマウスウォッシュの代わりになります。
コップに水を入れ、ハッカ油を数滴垂らしてお口をクチュクチュしましょう。
携帯用に便利な小さいサイズもあるので、外出先でも口臭ケアができますよ。
ハッカ油1本で掃除にも虫よけにも美容にも使えるのでコスパが良いですね!
ヘアケアに
特に暑い夏に活躍するヘアオイルのご紹介。せっかくお風呂に入ってさっぱりしたのに、ドライヤーをかけるときに洗面所の熱気で気分は最悪に……。
ハッカ油入りヘアオイルを使えば、ミントの香りで爽快感を得られますよ!ホホバオイル入りなので、しっとりとまとまりのある髪に仕上がります。
- ハッカ油……3滴
- ホホバオイル……3~5滴
- 水……500ml
- スプレーボトル
ハッカ油とホホバオイルを混ぜ、水半分を加えてよく振ります。
残りの水を加えてさらによく振ったらハッカ油入りヘアオイルの完成!
スプレーする度によく振ってから使いましょう。
花粉症や風邪の鼻づまりを解消
メントールの香りには、鼻づまりを軽減する効果があるといわれており、市販薬でもたくさんの商品が揃っていますよね。
ですが、ハッカ油が手元にあるならまずはハッカ油スプレーを試してみませんか?
花粉症や風邪で鼻づまりが苦しいとき、マスクの外側にハッカ油スプレーをひと吹きしましょう。
メントールの効果でスーッと鼻づまりが楽になりますよ。
靴箱の消臭&除湿に
重曹とハッカ油を混ぜて、香る除湿剤を作ってみましょう。
重曹を手頃な容器に入れたら、ハッカ油を数滴入れてよく混ぜます。
湿気が気になる靴箱や本棚、クローゼットに入れておけば、重曹の吸湿効果で湿気を吸い取りハッカ油の消臭効果でイヤな靴箱のニオイをミントの香りで消してくれますよ!
重曹がカチカチになったら吸湿効果がなくなったサイン。また新しく作り直しましょう。
こぼれるのが気になる方は、出汁パックやお茶パックのような不織布に入れて使いましょう。
ハッカ油を自分で作る方法
最近は、家庭菜園でハーブを育てているご家庭が増えていますが、ペパーミントを育てていているご家庭も多いと思います。
ミントは繁殖力が高いので、繁殖しすぎて困ることがありませんか?そんなときは自家製ハッカ油を作ってみましょう!
ハッカ油を作る方法はいくつかあるのですが、1番簡単で早く作れる方法をご紹介しますね。
- ミントの葉を適量
- オリーブオイルなどの植物性オイル
- 鍋
- 濾す布
- しっかりフタが閉まるガラス瓶
- ミントの葉をよく洗って水気を拭き取り、包丁で細かく刻みます。
- オリーブオイルを鍋に入れ、刻んだミントの葉も入れてゆっくり加熱し、弱火で2時間ほど熱して成分を抽出します。
- 火を止めてオイルが冷めたら布で葉っぱを濾し、密閉できるガラス瓶に入れて完成です。
まとめ
紀元前から栽培されていたというミント。古来より世界中の人々の生活に役立ってきたミントですが、国産の天然ハッカ油は明治時代より北海道の北見で製造されるようになりました。
歴史の中で合成ハッカ油や輸入の安い天然ハッカ油に押される形となってしまいましたが、最近になり国産の天然ハッカ油の良さが見直され、SNSで広まり人気が高まってきました。
安全に身の回りのさまざまなものに使えるハッカ油は、エコで環境にやさしい万能アイテムとしてこれから需要が高まっていくことでしょう。
一家に1本あるといろいろ使えるハッカ油。ぜひ、虫よけに掃除に美容に使いこなしてみませんか?
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