トイレタンクの掃除をしたいと思っても、そもそもやる必要あるのか・どんな道具がいるのか、などわからないことだらけで、ついつい放置しがちですよね…。
でもトイレタンクを掃除せずに放っておくと、汚れがどんどんひどくなるし、最悪悪臭の原因にもつながります。
そこでこの記事では、だれでもできるトイレタンクの掃除方法をわかりやすく紹介していきます。
- トイレタンクに必要な道具
- ふたを外して掃除する方法
- 開けずに掃除する方法
- トイレタンクの掃除の頻度
などをまとめましたので、どうぞ参考にしてください!
※トイレの掃除方法は「毎日やるトイレ掃除のやり方。簡単1日3分できれいになるコツ」をご覧ください。
トイレタンク内はどんな汚れがあるの?
常に水が入っており、湿気が充満しているトイレタンク内部。
そのため、トイレタンクには主に「水垢」と「黒カビ」2つの汚れが発生しやすくなってしまいます。
トイレタンクの掃除をしないままタンク内が水垢や黒カビで汚れてしまうと、
- すぐに便器が黒ずむ
- トイレから嫌な臭いがする
という状況になりやすくなってしまいます。そのため、トイレタンク内は定期的に掃除する必要があります。
トイレタンクの掃除に必要な道具
トイレタンクの掃除をする際に必要な道具は以下の6点。
用意するもの
トイレの取扱説明書
マイナスドライバー
手袋
トイレ用中性洗剤(トイレマジックリンなど)
スポンジ
雑巾などの布
トイレタンク内の掃除をするには、ふたを外す必要があるため、一式道具を揃えてから始めましょう。
ふたを開けずに掃除する方法もこのページの後半で紹介していますので、参考にしてください。
トイレタンクの掃除方法
トイレタンクのふたを外して掃除する方法を紹介します。手順は以下の8ステップです。
簡単な流れ
- トイレの取扱説明書を確認する
- トイレの止水栓を閉める、水を流す
- トイレタンクのふたをはずす
- (手洗いがある場合)手洗い金具を外す、洗う
- トイレタンク内汚れ部分を洗う
- 洗剤が付いた部分を水拭き・水洗いする
- トイレタンクのふたを閉める
- トイレの止水栓を開ける
工程が多いように見えますが、実際に掃除をしていくとそこまで難しい作業はありません。
①トイレタンクのふたが外せるか確認
まず最初に、該当のトイレがタンクのふたを外せるタイプかを確認してください。
タンクのふたの外し方の記載がある場合は良いですが、ない場合は感電・故障の恐れがあるため、メーカーや業者に掃除を依頼する必要があります。
無理に自分で開けるのはやめましょう。※ふたが外せない場合は「ふたを開けずに掃除する方法」をご覧ください。
②トイレの止水栓を閉め、タンク内の水を流す
トイレの近くにある止水栓を、マイナスドライバーで閉めます。タンク内の水を減らすため、一度洗浄してタンク内の水を流します。
③トイレタンクのふたをはずす
トイレタンクのふたを外します。タイプによって外し方が異なるので、確認したうえで外して下さい。
チェックリスト
- 手洗いなし&手洗いあり(管接続なし)タイプ…ふたを垂直に持ち上げる
- 手洗いありタイプ(管接続あり)…ふたを起こし、じゃばら管に接続する部分のナットを左(反時計回り)にまわす
参考:TOTO
ふたが外れない場合は無理して外そうとするのはやめておきましょう。落として割れる可能性があります。
④(手洗いがある場合)手洗い金具を外し、洗う
トイレタンク上部に手洗いがある場合は、手洗い金具を外します。
細かい部品が順番通りに付いているので、忘れないよう注意してください。
手洗い部分をスポンジに中性洗剤をつけて洗っていきます。
⑤トイレタンク内部の汚れ部分を洗う
トイレタンク内部の汚れている部分を、スポンジに中性洗剤をつけて洗っていきます。
雑巾などの布に中性洗剤を染み込ませ、しばらく張って放置しても良いです。
※タンク内の金具に洗剤が付かないように注意してください。もし付いてしまったら、その部分を水拭きしてください。
⑥トイレタンク内部、上部を水拭きする
トイレタンク内や外に中性洗剤が残らないように、洗剤が付いた部分を水拭きしましょう。
水洗いしても良いです。
⑦トイレタンクのふたを閉める
タンクのふたを閉めます。
落としたり、衝撃があると割れてしまうので、静かに閉めましょう。
⑧トイレの止水栓を開ける
最後にトイレの止水栓を開ければ終了です。
トイレタンク内の掃除の手順は以上です。
もし上記のステップを踏んでも汚れがひどく、落ちない場合や自分で掃除が難しい場合は、無理をせずメーカーや業者に確認し掃除してもらうようにしましょう。
無理に掃除するとタンクを傷つけ、水漏れなどの原因となってしまう恐れがあります。
トイレタンクのふたを開けずに掃除する方法
トイレタンクのふたが外せないときやふたを外すのが面倒くさいときは、トイレタンク洗浄剤を使えばふたを外さずに掃除ができます。
掃除方法は簡単で、下記の2ステップで完了です。
掃除の流れ
- トイレタンク洗浄剤を手洗いの穴から投入し、規定時間放置(2時間程度)
- トイレの水を流す
たったこれだけ。
トイレタンク洗浄剤の発砲した泡が汚れを浮き上がらせ、水と一緒に汚れを流します。
ただし泡が届かない部分の汚れは落ちないため、ふたが外せる場合は目視で確認し、汚れが目立つところは中性洗剤とスポンジで洗うようにしましょう。
ユニットバスのトイレタンクの掃除方法は?
ユニットバスのトイレタンクの掃除方法も基本的には同じです。
しかし賃貸の場合は、トイレタンクのふたを外していいのか、の確認を大家さんや管理会社に聞いてみましょう。
トイレタンク周りは水漏れや故障のトラブルが起きやすいため、事前に許可が必要です。
トイレタンクを掃除する際の注意点
トイレタンクの掃除で気をつけたい点として、使えない洗剤が多々あることがあげられます。
たとえば酸性、アルカリ性などの洗剤は、使わない旨がメーカー公式HPに記載されています(参考:TOTO)。
カビキラーなど強アルカリ性洗剤は使えない
トイレタンク掃除には、カビキラーなどの強アルカリ性のものは絶対に使わないでください。
タンク内部の樹脂製やゴム製の器具を傷め、止水不良などの不具合や水漏れして家財などをぬらす恐れがあります。
クエン酸などの酸性洗剤は使えない
トイレタンク掃除には、クエン酸などの酸性のものも使わないでください。
こちらもアルカリ性洗剤と同様で、タンク内の樹脂製やゴム製部分の器具の損傷につながるためです。
クエン酸以外にも、水回り用ティンクルやサンポールなどの洗剤の使用には注意してください。
重曹やオキシクリーンなども使えない
トイレタンクの掃除に重曹やオキシクリーンを使う例も見かけますが、基本的には使わない方が良いでしょう。
こちらも同様にタンク内の細かい器具の素材と合わないため、故障やトラブルの原因となります。
トイレタンクの掃除の頻度は?
トイレタンクの掃除は、場所によって目安の頻度が変わります。
手洗い場の場合は、週1回を目安に中性洗剤を使って水拭きしましょう。
手洗い場は、常に水しぶきによる水垢やホコリなどが付きやすいため、こまめに掃除をしておきたいところです。
また目立つ汚れが出た場合は都度掃除してください。
トイレタンク内は半年に1回程度を目安に掃除をしましょう。
トイレタンク内はカビが繁殖しやすい環境のため、ひどい黒カビにさせなたいためにも定期的に掃除したいですね。
トイレタンクの汚れを防ぐために置き型洗浄剤を設置しよう!
トイレタンクの汚れを防ぐために、置き型洗浄剤を設置しておきましょう。
トイレの置き型洗浄剤には、便器の汚れを落とす成分や汚れが付きにくくなる成分が含まれており、水を流すたびにトイレの汚れをきれいにする効果があります。
洗浄剤には、手洗い場に置くタイプと便器にスタンプするタイプがありますが、衛生面を考えると手洗い場に置くタイプの方がおすすめです。
置き型タイプは手洗い場に置くだけなので、設置もとても簡単ですよ。
ただし注意点として、タンクレストイレには使えないので、あらかじめトイレのタイプを確認しておいてくださいね。
まとめ
この記事では、トイレタンクの掃除方法についてまとめました。
まず最初に、トイレタンクの掃除には、強アルカリ性や酸性など使ってはいけない洗剤があることに注意してください。
使ってしまうとタンク内部の樹脂やゴムの部分が劣化し、水漏れなどを起こしてしまう恐れがあります。
そのため、タンク上部の手洗い場やタンク内部は中性洗剤を使ってください。
トイレタンクの掃除は工程が多いように見えますが、手順通りにやれば難しくなく、簡単に掃除できます。
また、ふたを外さずに掃除出来るトイレタンク洗浄剤の利用もおすすめです。
トイレタンクの掃除をしないままだと、
- 掃除しているのに、すぐに便器が黒ずむ
- 掃除しているのに、トイレから嫌な臭いがする
などの状況になってしまいます。
ですので、トイレをいつも清潔に保つには、便器だけでなくタンクの内部からしっかり掃除することが重要です。
トイレ掃除におすすめの洗剤は下記記事をご覧ください。