ディスポーザーは、ニオイや汚れなどが気になる生ゴミ処理をしてくれる優れモノですが、ディスポーザー自体にも少しずつ汚れは溜まり、悪臭を放つ原因になります。
ここでは、そんなディスポーザーの掃除方法を紹介します。めんどくさいと思われがちなディスポーザーの掃除は重曹とクエン酸を使えば簡単にできますよ!
ディスポーザーの掃除の注意点や汚れを予防する方法とあわせて参考にしてくださいね。
ディスポーザーはどんな役割があるの?
ディスポーザーは、マンションの排水口に設置されている生ゴミ粉砕処理してくれる機械。
粉砕されて流れていった生ゴミは、マンションの浄化槽で浄化処理されるので、環境にもやさしいと注目され、最近は標準装備となっているマンションも増えてきました。
生ゴミを処理してくれるので、生ゴミの量が減ったり排水口をキレイに保てたりメリットが多いディスポーザーですが、ディスポーザー自体にも汚れは溜まっていくので定期的な掃除は欠かせないんですよ。
(参照:ディスポーザーのメリット)
ディスポーザーの汚れ
ディスポーザーに茶色い汚れが付いていたり悪臭がしたりするのは、内部に生ゴミが付着して残ってしまうため。
定期的に掃除しないと細かいゴミが蓄積して雑菌が繁殖し、季節によっては黒カビも生えることがあるんですよ。
また、生ゴミは夏にニオイが強くなるイメージがありますが、ディスポーザーは冬にニオイが強くなる傾向があります。
ディスポーザーから処理された生ゴミは、排水口から浄化槽へ流れていきます。
浄化槽内では、バクテリアが生ゴミを分解して液状化し、キレイにしてから下水道へ流すシステムとなっています。
冬は気温や湿度が低く、バクテリアの働きが弱くなってしまうため分解が遅れ、ニオイが強くなってしまうともいわれているんですよ。
【簡単】ディスポーザーの掃除方法
ディスポーザーの掃除はとっても簡単!
重曹とクエン酸の発泡パワーで、ブラシでこすることなく掃除することができるんですよ。
用意するもの
- 重曹
- クエン酸、または酢
- 60℃くらいのお湯
①重曹をディスポーザーに振りかける
重曹を粉のままディスポーザーの上にまんべんなく振りかけましょう。
②さらにクエン酸を上から振りかける
重曹を振りかけた上からクエン酸を粉のまままんべんなく振りかけてください。
③60℃くらいのお湯を少しずつ流す
60℃のお湯を少しずつ流していきましょう。
ブクブクと泡立ってきます。この発泡パワーで汚れを浮かせて落とすので、お湯の流しすぎには注意しましょう。
④30分放置し、氷を入れる
全体が泡立ってきたら、そのまま30分放置しましょう。
30分ほど経つと、洗剤もディスポーザー全体に行き渡り、汚れも浮いてきているはず。
氷を半分くらいまで入れましょう。
⑤フタをし、水を流す
フタをして水を流したら、ディスポーザーを運転してください。
氷を入れることで、粉砕機の隅々まで掃除することができます。
最後に水をもう1度流して完了です。
汚れが落ちないときは専用ブラシを使おう!
出典:Amazon
重曹クエン酸を使った掃除方法を行ってもヌメリやニオイが気になる場合、専用ブラシを使ってこするしかありません。
粉砕ルームの上部は汚れが落ちにくいので、中性洗剤を少し垂らしたブラシでこすり落としましょう。
最後に水を流しながらディスポーザーを運転させれば完了です。
ディスポーザー掃除の注意点
間違ったやり方で掃除するとディスポーザーの寿命や不具合に関わってくるため、以下の点に注意しなければなりません。
これからご紹介する正しい掃除方法を理解して、ディスポーザーを長く使っていきましょう!
塩素系漂白剤は使用しない
ディスポーザーを掃除するとき、塩素系漂白剤を使うと黒カビなどを簡単に除菌することができるので、使いたいと思うかもしれませんが、塩素系漂白剤は使用してはいけません。
ディスポーザーで粉砕した生ゴミは、浄化槽内のバクテリアが分解して液状化するので、塩素系漂白剤を使ってしまうとバクテリアが死滅してしまうんです。
塩素系漂白剤は、ハイターやカビキラー、パイプ湯ニッシュなど。洗剤を使用する際は、パッケージをよく確認するようにしてくださいね。
ディスポーザーを掃除するときは、中性洗剤・重曹やクエン酸といった洗剤を使うようにしましょう。
熱湯は使わない
ディスポーザーを掃除するとき、熱湯を流した方が汚れが落ちそうな気がしますよね。
ですが、ディスポーザーは塩化ビニール樹脂といって、熱に弱い素材が使われていることがほとんど。
60℃以上の熱湯を流してしまうと、ディスポーザーが熱で変質したり破損してしまう可能性があります。
ディスポーザーを掃除するときは、60℃を超えないお湯を使うようにしましょう。
流してはいけないものに注意
ディスポーザーには、流してはいけないものがあり、禁止されたものを流してしまうと不具合が起こってしまいます。
塩素系漂白剤や熱湯以外にも、ディスポーザーに流してはいけないものがあります。
掃除の際、ついうっかりして流してしまいそうなものや、流してはいけない食材をおさらいしましょう!
- かぼちゃやタケノコなどの硬い皮
- 柿やアボカドなどの硬い種
- 大量の油
- カニや貝の殻
- 肉や魚の骨
- ラップやキッチンペーパー
- ビニール袋や輪ゴム
- 食品トレイ
- プラスチックのスプーンなど
普段からディスポーザーをお手入れし汚れを防ごう!
普段からディスポーザーをキレイに使用するには、いつものお手入れが肝心。
いつもキレイな状態を保つということは、汚れ予防にもつながります。
ニオイや詰まりが気になるときも、簡単に解消できるのでぜひ覚えておいてくださいね!
普段のお手入れ(定期的な掃除)
いつものお手入れには、氷や食器用洗剤を使いましょう。
氷を入れて粉砕することで、細かくところまで氷が行き届くので汚れが落ちやすくなるんです。
時間がないときは、氷だけの掃除でOKですが、食器用洗剤を数滴垂らしておくのもおすすめです。
氷が粉砕されると同時に洗剤も行き渡るので、隅々までキレイに掃除することができます。
とても簡単なお手入れ方法ですが、普段からやっておくことで汚れの予防にもつながり、いつも清潔な状態を保つことができますよ!
(関連記事:シンクの掃除方法。くすみやサビ掃除のやり方を徹底解説)
ニオイが気になるとき
ニオイが気になるときは、汚れ落とし効果や消臭効果がある柑橘系の皮を入れて粉砕するのがおすすめです。
柑橘系の皮にはリモネンという成分が含まれていて、これが油汚れやニオイに効果的なんです。
ディスポーザーのニオイやヌメリなどの汚れが気になるときは、柑橘系の皮をミカンなら1個分くらい入れましょう。
不具合が起こる原因になるので、種は入れないようにしてくださいね!
(関連記事:ゴミ箱の臭いが取れない!ニオイを取る洗い方と臭いが漏れない予防法)
詰まりが気になるとき
詰まりが気になるというときは、ディスポーザーや排水管に油汚れがが固まって詰まっているのかもしれません。
油汚れには、お湯を使って洗い流していきましょう。
排水管などのパーツは熱湯に弱いので、60℃以下のお湯をたっぷり流すのがポイント。
油汚れが原因の軽い詰まりなら、これだけで簡単に流れていくはずですよ。
(関連記事:キッチンの排水溝の掃除方法。おすすめ洗剤や汚れを防ぐポイントを徹底解説)
自分で掃除できない場合はプロにお任せ!
ディスポーザーの汚れを放置しすぎて手に負えない。
ディスポーザーは排水口の奥に設置されているので掃除しにくい。
プロの手でしっかり掃除してもらいたい。
というときは、ハウスクリーニングがおすすめです。
ハウスクリーニングなら、重曹クエン酸で落ちなかった汚れも、安全性の高い業務用洗剤を使ってキレイに落としてくれるので安心です。
当サイトでは、おすすめのハウスクリーニングや、業者選びのポイントなどをご紹介しているのでぜひご参考くださいね!
まとめ
ディスポーザーは、排水口の奥に設置されているため掃除がしにくいので、汚れやニオイが気になることがありますが、重曹とクエン酸をお湯を流して放置するだけで簡単に掃除ができてしまうことが分かりました!
泡のちからで手をかけなくても掃除できるのはうれしいですよね。
汚れが溜まりすぎると、専用ブラシでこすらなければならないなど手間がかかるので、週に1度はディポーザーを掃除して、汚れの蓄積やニオイを防ぎましょう。
塩素系漂白剤を使ってしまうと、生ゴミを分解するバクテリアが死滅し、悪臭の原因になってしまうので使用しないようにしてくださいね!
自分で掃除できそうにない場合は、ハウスクリーニングに相談しましょう。