シールの剥がし方をネットで調べると、歯磨き粉やお酢、100均のシール剥がしを使う方法などがよく紹介されていますが、私が試した限り思ったような効果は感じられませんでした…。
そこで、家にある道具で実際に効果のあったシールの剥がし方6つを紹介していきます。
ちょうど子どもがシールを貼りまくって汚くなったおもちゃがあったので検証材料にしました(子どもの許可済み笑
シールを簡単に剥がしたい
長年貼りっぱなしの古いシールを剥がしたい
シールの剥がし跡、こびりつき、ベタベタを取りたい
といった場合の参考にしてくださいね!
※ちなみにシール剥がしスプレーがあるならそれが一番早く効果があります^^
家にある物を使ったシールの剥がし方6選
家にある物(ありそうな物)を使ったシールの剥がし方を6つ検証してみました。
検証結果を簡単にまとめたのが以下の表になります。
道具 | やりやすさ | 効果 |
ドライヤー | ◎ | 〇 |
ぬるま湯 | 〇 | 〇 |
ハンドクリーム | △ | 〇 |
台所用洗剤 | 〇 | △ |
除光液 | △ | 〇 |
セスキ炭酸ソーダ | △ | △ |
シール剥がしのやりやすさは、道具が家にあり、かつ手順が簡単、後処理が楽など総合的に判断し、完全なる私の基準です(^^;
効果は、シールが剥がせて跡も残りづらい場合は「〇」、繰り返す必要があったり、ベタベタが残る場合などは「△」としています。
早速、それぞれのシールの剥がし方を紹介していきますが、どのやり方でもヘラは必要になってくるので用意しておきましょう。
1.ドライヤーを使ったシールの剥がし方
シールの粘着剤は熱に弱いため、ドライヤーで温めると剥がしやすくなります。
ただしプラスチックなど熱に弱い素材の場合は、変形する可能性があるので注意してくださいね。
ドライヤーの温風をシールに当てます。温まったら少しずつヘラで剥がしていきましょう。
(手だと熱風で火傷する可能性あります)
シールの端が剥がれてきたら、粘着面にドライヤーの風を当てるようにするとより剥がしやすくなります。
3~4年前に貼ったシールもドライヤーの風をあてると1~2分でキレイに剥がれました!
ただし温め過ぎると粘着剤がドロドロに溶けて余計に剥がれにくくなったり、粘着剤が残ってベタベタしたりするので注意しましょう。
2.ぬるま湯を使ったシールの剥がし方
サイズが小さく耐熱性のものであれば、ぬるま湯を使ってシールを剥がすことができます。
(たとえば、買ってきた食器類などですね)
鍋にシールを剥がしたい物を入れて、水を入れたら火をつけて温めましょう。
お湯が温まったら少しずつヘラで剥がしていき、剥がれにくいようであればもうしばらくお湯に入れておいてください。
ガラス瓶など熱湯に耐えられる素材であれば、放置して沸騰させるとシールが勝手に剥がれていることが多いですよ!
3.ハンドクリームを使ったシールの剥がし方
ハンドクリームの油分を利用したシールの剥がし方です。
陶器とかプラスチックとかのシール剥がし跡、ベタベタ残って汚くなって取れないとき、ニベアがいいと聞きマジか?!と跡に塗りたくってラップしてしばらく置いたらツルンと消えた!!!なんなの!どんだけ万能なのニベア青缶!! pic.twitter.com/yfslQVJc2y
— 大野舞(Denali)@2020カレンダー発売中 (@MaiDenali) June 7, 2016
ハンドクリームのなかでも、ニベアが油分の量がちょうど良いとの声がありましたので使ってみました。
ハンドクリームに配合されている油分をシールに染み込ませて、粘着力をゆるめていくという方法です。
ニベアを剥がしたいシールの上にたっぷり塗り、30分ほど放置しました(古いシールだったため)。
その後、ヘラでこすると滑りが良く、スルリとキレイに剥がれてくれました!
4.台所用洗剤を使ったシールの剥がし方
台所用洗剤に含まれる界面活性剤の汚れを浮かせるパワーを利用してシールを剥がす方法です。
剥がしたいシールの上に、全体が浸かるように台所用洗剤をかけ、ラップで覆います。そのまま30分ほど置きましょう。
ヘラを使ってこすると、シールは簡単に剥がれてくれました!
しかし拭き取ってみると、残念ながら接着剤が残っていてベタベタしていました。
5.除光液を使ったシールの剥がし方
除光液は爪に塗るポリッシュやジェルネイルの剥離に使われる溶剤でアセトンが使用されています。
このアセトンの剥離効果を利用してシールを剥がしてみましょう。
使い方は台所用洗剤と同じで、剥がしたいシールの上に染み込むようにかけてラップで覆うだけ。
30分ほど置いてからヘラなどでこすりとりましょう。
シールはキレイに剥がれましたが、粘着剤が残っていたためヘラでこすると下の塗装も一緒に剥げてしまうというハプニング…。
除光液は塗装を剥がすほか、プラスチックも溶かしてしまう性質があるので、素材にはくれぐれもご注意くださいね!
除光液が使える素材(プラスチックやステンレスなど)であれば、かなりキレイに剥がれると思います。
6.セスキ炭酸ソーダを使ったシールの剥がし方
セスキ炭酸ソーダ水もシール剥がしに有効とのことでやってみました。
セスキ炭酸ソーダの持つアルカリの性質が、酸性であることが多い粘着剤を溶かして剥がれやすくなるそうです。
セスキ炭酸ソーダ水は、水500mlにセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯の割合で作りましょう。
たっぷりセスキ炭酸ソーダ水をスプレーしてラップで覆い、30分置きます。
ヘラでこすってみましたが、思うように剥がれてくれません。3分くらい強くこすってようやく剥がれてくれました。
それでも、ややベタベタが残っている状態なので、繰り返し行ってキレイに剥がすには結構な時間がかかると感じました。
アルカリ電解水も試してみた
アルカリ電解水も同様にスプレーしてラップで覆い、30分置きました。
アルカリ電解水は、セスキ炭酸ソーダ水よりもやや剥がれやすいかな?という印象ですが、キレイには剥がれてくれません。
こすって剥がし、最後にベタベタが残るという結果に終わりました。
セスキ炭酸ソーダ水と同様に、粘着剤まで剥がすのに繰り返し行う必要がありそうです。
強力剥離!シール剥がしスプレーを使うとやっぱり早い!
シールの剥がし方で一番手っ取り早く効果の高いモノは、シール剥がしスプレーですよね^^
ただ以前100均のシール剥がし剤を使ったものの剥がせなかったので、今回はホームセンターに売られてるガチめのシール剥がしスプレーを使ってみました。
我が家がシールを剥がしたい素材が木材かつ塗装されている物のため、素材を傷めにくいタイプのものをチョイス。
剥がしたいシールの上からスプレーします。
シールを貼って年月が経っているものなど、状況に合わせて放置時間を調整するとのことだったので、ラップで覆い30分ほど置いておきました。
剥がし液が染み込んで、手でスルリと剥がれるようになっていました!
ツルツルピカピカです!
オレンジオイルが配合されていてヌルヌルするので、あとは油汚れを拭き取る洗剤で水拭きし、乾拭きして完了です。
我が家の場合は、アルカリ電解水で落としましたよ。アルミなどアルカリ電解水が使えない素材もあるので注意してください。
やはり専用のシール剥がし剤ということもあって効果テキメンでした!
シールの剥がし跡やベタベタが残ったときの対処法
ドライヤーや台所用洗剤などを使ってシールを剥がせるものの、剥がし跡やベタベタが残る場合もあります。
この部分にホコリなどが付きやすく、黒く汚くなるので嫌ですよね。
そんなときに役立つシールの剥がし跡やベタベタ汚れを落とす方法を紹介します。
広範囲にベタベタが残ってしまった場合は、最後のマジックリンがおすすめですよ。
消しゴムを使う
消しゴムのゴムとの摩擦を利用して残ったシール跡やベタベタを落とすという方法です。
使い方は、いつものように文字を消す感覚でこするだけ。
範囲が狭いときに有効ですが、広範囲の粘着剤を剥がすのは疲れるのでおすすめできません。
セロテープやガムテープを使う
セロテープやガムテープの粘着力を利用して、シールのベタベタにくっつけて剥がす方法です。
こちらも値段札など狭い範囲のベタつきを取るのに有効です。
粘着跡が気になる部分にテープを貼り付けて、剥がしながら取ってください。
ベタつきの範囲に合わせて小さいセロテープか、大きいガムテープかを選びましょう。
マジックリンを使う
マジックリンの界面活性剤やアルカリ性という性質がベタつきを落とすということ、そして、シールが貼られている部分が広範囲ということで実際に試してみました。
ベタベタするところにマジックリンをスプレーし、布やティッシュなどでクルクルこすっていきましょう。
結構強めにこすっていくと徐々に落ちてキレイになりましたよ!
シール剥がし剤なら跡、ベタベタもサクッと落ちる
シール剥がし剤は万能ですね!ベタベタ粘着剤もスプレーしてしばらく置いていくだけで簡単に落とせます。
マジックリンのように力がいらないので、シール剥がしにあまり労力を使いたくない方は買いに行った方が早く簡単に済みますよ!
こんなにシールが貼られていたのですが、ご紹介したさまざまな方法を試し、シールの剥がし跡や残ったベタベタはすべて専用のシール剥がし剤を使って落としました。
すべてのシールが剥がれました!
剥がし跡のベタつきもなく、最後にアルカリ電解水で拭いたためシール剥がし剤のヌルつきもなく、その他の汚れもキレイに落とすことができました。
(関連記事:ガムテープ跡の取り方。絶対落としたいときに試したい素材別の剥がし方)
まとめ
さまざまなシールの剥がし方がありましたが、実際に試してみて1番効果があったのは専用のシール剥がし剤でした。
ホームセンターで1,000円以内で手軽に入手でき、時間も手間もかからず全く疲れることなく落とせるので、ぜひ購入することをおすすめします。
しかし、わざわざ小さいシールを剥がすために買いに行きたくない、シール剥がし剤が手に入らないなどというときは、家にあるもので剥がしていきましょう。
ドライヤーが1番キレイに落ちるという結果になったので、ヤケドに注意しながら剥がしてみてくださいね!
剥がし跡のベタベタも、家にあるもので少しこすれば落とせるので諦めないで頑張りましょう。
ぜひ本記事のシールの剥がし方を参考に、ノンストレスで気持ちよくシールを剥がしてみてくださいね!