「シンクがくすんで汚く見える」、「シンクに水垢やカビ汚れが付きやすくなった」と感じたことはありませんか?
シンクコーティングをすれば、汚れがつきにくくなるのはもちろん、鏡面のようにツヤピカなシンクに変えられます。
ここでは、自分でできるシンクコーティングのやり方や失敗しないコツ、注意点などを紹介していきます。
シンクのコーティング剤は、ネットならAmazon、店頭ならホームセンターなどに売ってて手に入りやすいので、ぜひ一度実践してみてくださいね。
シンクが新品のように蘇ると気持ちいいですよ♪
シンクコーティングとは?
シンクコーティングとは、シンクを使っているうちに小傷が入ったり汚れてくすんだりしてしまったシンクを新品同様に蘇らせる施工のこと。
鏡面仕上げのようになるので、水を弾きやすくして油やカビ、水垢などの汚れも付きにくくなるためキレイが長続きし、掃除がグンとラクになります。
今回はセルフで行うシンクコーティングの方法をご紹介しますが、ハウスクリーニングなどの業者もコーティングを行っているので、ライフスタイルに合わせてどちらかを選択しましょう。
シンクコーティングのやり方
ここからは、セルフで行うシンクコーティングの方法をご紹介します。
コーティングには、
- スプレータイプ(効果:1~3ヶ月)
- 液体タイプ(効果:3年程度)
の2種類がありますが、今回は液体タイプのコーティング方法を解説していきますね!
シンクコーティングに必要な道具
有吉ゼミでも紹介された「WAKI ステンレス専用シンクコーティング剤」を使っていきます!
用意するもの
WAKI ステンレス専用シンクコーティング剤
(クリーナー・コーティング剤・ゴム手袋・クロス・スポンジが付属)
中性洗剤(食器用洗剤)
ビニール袋
蛇口にビニール袋をかぶせ、換気する
コーティングを乾燥しているときに蛇口から水滴が落ちてしまうとムラの原因になってしまいます。
施工前に必ず蛇口にビニール袋をかぶせて対策しておきましょう。
ついでに『使用禁止』と張り紙でもしておけば、家族が誤って蛇口をひねってしまうのも防ぐことができますよ。
コーティング施工中は薬剤のニオイがするので、換気扇を回しておきましょう。
シンクを掃除する
中性洗剤を使って、シンクに付いた油などの汚れを掃除していきましょう。
あとで研磨剤が入ったクリーナーで掃除するので、水垢はそのままで結構です。
詳しくは「シンクの掃除方法。くすみやサビ掃除のやり方」のページをご覧ください。
水分を拭き取る
洗剤をていねいに洗い流したら水気を拭き取りましょう。
水気があると、この次にクリーナーで磨く際にクリーナーが薄まって効果が得られないことがあるので、しっかり水気を拭き取っておいてください。
クリーナーを塗布し、シンクを磨く
クリーナーをスポンジに取り、シンクを磨いていきます。
このときに、水垢をしっかり取り、シンクに輝きが出てきたらOKです。
クリーナーでシンクが見えないので、部分的に少しティッシュなどで拭いて確認すると良いでしょう。
クリーナーを落とす
中性洗剤を使ってクリーナーをキレイに洗い流しましょう。
実際にセルフ施工した方の中には、排水口が真っ黒になってしまったとの声もあったので、気になる場合はティッシュなどで大まかにクレンザーを拭き取ってから中性洗剤で洗い流すと良いですよ!
水気を拭き取り、乾燥させる
先ほどの水気を拭き取るよりも、ていねいに水気を拭き取ってください。
ここで水気が残ったままコーティング剤を塗ってしまうと、コーティングが上手く乗らなかったりムラになったりする原因になるので、念入りに拭き取って乾燥させてくださいね。
シンクにコーティング剤を塗る
コーティング剤を布にたっぷり取り、奥から手前に向かって一定方向で塗っていきます。
重ね塗りしたり往復させたりして塗ってしまうと、ムラになってキレイに仕上がらないので注意して塗っていきましょう!
しっかり乾かす
シンクにコーティング剤を塗り終わったら、乾燥させましょう。
最低でも夏は3時間、冬は6時間乾燥させて、その間シンクは使用しないようにしましょう。
基本的に24時間の乾燥が必要なので、できれば丸1日乾燥させてから使用すると良いですよ!
シンクコーティングに失敗しないコツ
シンクのセルフコーティングを行うとき、失敗したらどうしようと思いますよね。
失敗すると3年もその状態で使わなければならないので、ここからは失敗しないコツを5つご紹介します。
クリーナーを残さない
クリーナーが残ってしまうとその上からコーティングを塗っても上手く乗らず、すぐに剥がれてムラになるので念入りにクリーナーを落としましょう。
また、クリーナーが残ったままコーティングすると、カビの原因になってしまうので、クリーナーが落ちたかよく確認してからコーティング作業に移りましょう。
コーティングは一定方向にムラなく塗る
やり方手順のところでも説明しましたが、コーティング剤を塗るときは一定方向が原則です。
重ね塗りや往復塗りをしてしまうと、コーティングが剥がれたりムラになったりするので、奥から手前に向かって塗り広げてください。
量が少ないと、つい重ね塗りしてしまうので、布にたっぷりとコーティング剤を染みこませて塗布するのがポイントです。
ドライヤーは使わず、自然乾燥させる
ドライヤーなどを使って乾燥させると、急な温度変化によりコーティングにムラができる可能性があります。
扇風機などでも、風が強いと同じくムラの原因になってしまいます。
どうしても時間がないときは、扇風機の弱、または微風に設定し、シンクから遠く離してキッチンを換気する感覚で使うようにしましょう。
剥がれによる再コーティングの前に剥がし剤を使うこと!
コーティングが剥がれてくると、ムラになって汚くなってしまいます。
上から重ね塗りすると均一に塗れずムラになるので、再コーティングする際は、前回のコーティングを剥がしてから行うようにしてくださいね。
同じメーカーの専用の剥がし剤があれば、ぜひそちらを使って落としましょう。
シンクコーティングに失敗したらプロにお任せ!
もしコーティングに失敗してしまった場合、または、失敗したくないという場合はプロに依頼するのがおすすめです。
水回りに関する専門業者以外にも、ハウスクリーニング業者などがシンクコーティングを行っています。
例えば、ハウスクリーニングのおそうじ本舗なら、シンクだけでなく、洗面台やお風呂などのコーティングも行ってくれますよ!
セルフコーティングにあまり自信がないのであれば、はじめからプロに依頼するのもひとつの方法です。
シンクコーティングの注意点
セルフでシンクコーティングを行う場合の注意点をまとめてみました。
シンクによってはセルフコーティングに向いていないものもあるので注意しましょう。
コーティングが効かない
コーティングが効いていない場合は、
- クリーナーが落とし切れていない
- 乾燥が十分でなかった
- コーティングの被膜が薄すぎる
以上の原因が考えられます。
クリーナーが残っているとコーティングを弾いてしまいますし、乾燥しないうちにコーティングすると乾いていない部分だけコーティングがされなかったり水で流したときにコーティング剤まで流れてしまいます。
コーティングの被膜が薄すぎても、十分な撥水効果・防汚効果が得られないので、布にたっぷり取って塗り広げていくようにしましょう。
コーティング後もシンク掃除は必要
コーティングしてから数日で撥水効果を感じなくなるかもしれませんが、コーティングしたからといって掃除が不要になったわけではありません。
コーティングはあくまでも元のシンク素材を守るためのものなので、コーティングしても上には汚れが付いてしまいます。
使ったあとは水気を拭き取る、週に1度は中性洗剤とやわらかいスポンジを使って掃除する、というようにメンテナンスをすれば、長くキレイな状態を保つことができますよ!
強い洗剤、傷つけるスポンジは使わない
コーティングを剥がす恐れのある、塩素系漂白剤・酸素系漂白剤・たわしなどを使用すると、効果が早く切れてしまいます。
そもそもコーティング剤は、強い洗剤を使わなくても良いように、掃除する手間が省けるように作られた製品なので上記のような洗剤や掃除アイテムは必要ないんですね!
とはいえ、水筒の消毒や茶渋落とし、ふきんなどの消毒で漂白剤を使うことも多いでしょう。
漂白剤を使うときは、なるべくシンクに薬剤がかからないよう排水口に向けて流すようにして、コーティングが傷まないようにしましょう!
新築のシンクはコーティング不要!
新築の場合、コーティングは必要なのか気になりますよね!
汚れ防止にもなりそうなので、新品の状態を長く保つためにもコーティングした方が良さそうに思います。
しかし、新品のシンクはすでにコーティングがされていることが多いので、塗る必要はありません。(取扱説明書やメーカーに確認はしてくださいね。)
コーティングされている上にコーティングしても、上手く乗らずに剥がれてきたり、ムラになって汚くなってしまうので注意しましょう。
車のコーティング剤は使わない
車のコーティング剤をシンクのコーティングに使えないの?と思う方もいますが、配合成分が異なる(または不明)ため、併用しないのが無難です。
ただ一部メディアでは、有名なガラスコーティング剤の「ガラコ」を利用したシンクコーティングの方法が紹介されていますので、口コミや情報が多いものは自己責任で使ってくださいね。
シンクにつや消し・エンボス加工などある場合はコーティングしない
我が家ののシンクがつや消しタイプなのですが、つや消しだけでなくエンボス加工などがしてある場合、セルフコーティングはおすすめできません。
セルフコーティングに使用するコーティング剤は、仕上がりが鏡面仕上げになってしまうのと、そもそもクリーナーを使う時点でせっかくのつや消し加工も消してしまいます。
元のシンクの状態から変わってしまうので、つや消しなどの加工が取れて鏡面仕上げになっても良いか、作業前に十分考慮しましょう。
(関連記事:ステンレスのサビ取り方法。おすすめサビ落とし洗剤を徹底解説)
口コミ人気のシンクのセルフコーティング剤4選!
Amazonから口コミで人気のコーティング剤をご紹介します。
シンクコーティング剤は、使い勝手の良さや手軽さ、持続効果年数、シンクの素材に合わせて選んでくださいね!
WAKI 3年美キープ シンク用プロクリーナー
出典:Amazon
調べているなかで1番多く使われていたのが、『WAKI シンク用プロクリーナー』です。
ほかにも、お風呂用・トイレ用・洗面所用があるので、家中の水回りをピカピカにすることができますよ!
1ミクロンという超微粒子で研磨するので傷が付きにくく、シンクの小傷やくすみを消してからコーティングできるので、新品の輝きを取り戻せます。
使用可能なシンク素材はステンレス。効果は正しく使用すれば3年持続するそうですよ。
専用の剥がし剤もあるので、コーティングが剥がれてきて汚くなっても剥がして再コーティングできますね!
10年ほど使ったシンク。何で磨いてもいまひとつすっきりしなくて
あきらめていたところで、これを見つけて使ってみました。
一晩おいて翌朝みてみたら、新品のようにぴかぴかになっているではありませんか!
そして驚きの水はじき。シンクが光るとキッチンが明るくなるんですね。
まだそれほど日が経っていないので、どれくらい保てるかはわかりませんが
もし効果が消えてもまた使います。
次に使うときは、最初のクリーナーをさらに念入りにしてみようとおもいます。
和気産業 3年美キープ コーティングクロス
出典:Amazon
上記でご紹介したWAKIのコーティング剤が染みこんだクロスになります。
はじめてコーティングする場合、コーティング剤を布にどれくらい染みこませて使えば良いか分からないので、つい薄く付けがちになり失敗の元になってしまいます。
こちらのクロスには、あらかじめコーティング剤が染みこんでいるので、塗布する量を考えずにサッと塗るだけで完了。
少しでも失敗リスクを減らしたい方におすすめです!
ステンレスと、陶器製のシンクのコーティングに使いました。クロスでサッと一拭き(塗り)するだけで簡単にコーティングできます。
塗りむらも無く、綺麗に出来ました。
施工後2月ほど経ちますが、しっかり水分を弾き、汚れも軽く拭くだけで簡単に落とせます。
耐久性は未だ分かりませんが、1000円以下でコツも要らずお手軽な本製品はコスパ最強かと。
ティポス 超撥水剤 弾き! 防汚コーティング剤 スプレータイプ
出典:Amazon
ティポスのコーティング剤はスプレータイプ。効果は1ヶ月と短いですが手軽さが魅力です。
さらに防かび剤が配合されてパワーアップしています。口コミでもカビが生えないとの声もありましたよ。
スプレーするだけで撥水効果が得られ、水垢などの汚れが付きにくくなるのでおすすめです!
こまめにスプレーしてお手入れできる方や、液体タイプの施工に不安がある方に向いています。
洗面所のシンクに使ったところ、汚れは数日後から少しずつ付着するようになり、いまいちかなぁと思っていましたが、蛇口の付け根辺り、水溜まりになってしまう部分などにピンクぬめり(赤カビ?)がすぐ生えていたのが生えなくなりました。黒カビも生えません。数週間以上、1~2ヶ月くらいかもしれませんが、カビが生えないのがすごく気に入りました。それで、台所のシンクやカゴ、洗剤のボトルやハンドソープの底(外側)を中心に赤カビや黒カビに悩まされていたところに使用しています。風呂場のシャンプーボトルもカビが生えやすい外側底面などに使用しています。
コーティング後放置時間も特に必要なくすぐ使えるので、カビが防止できるなら、けっこういいのではないかと思います。
業務用水まわりコーティング剤 リペルコート
出典:Amazon
業務用水まわりコーティング剤 リペルコートは、スプレータイプのコーティング剤で人工大理石にも使用することができます。
キッチンシンクだけでなく、家中のあらゆる水回りのコーティングにも使えるので便利ですね!
新居やリフォーム後にも使えるので、新品の状態を長く保てるのもうれしいポイント。
雨風にさらされがちな車・バイク・自転車にも使って汚れを予防することもできますよ!
使用方法が分からない場合、無料電話相談も受け付けているとのことなので安心ですね。
値段は高いですが、さすがです。
しっかり撥水します。
新居の掃除に使いましたがトイレからシンクから洗面台からピカピカに…よく流れるところは割とすぐとれますね。
持続するものも合わせて購入することをお勧めします
まとめ
シンクコーティングは、意外にも自分でできるということが分かりましたね!
ただ、完全乾燥が丸1日かかってしまうので、炊事を行わないような日に行うのがおすすめです。
セルフでシンクコーティングするときは、いくつかの注意ポイントやコツを守って行うと効果が長く持続します。
コーティングしてしまうと、失敗しても剥がすのが大変です。コーティングができるかどうか、作業前にしっかり確認し、自己責任で行いましょう!
自分でできるか不安な場合は、ハウスクリーニングなどのプロの業者に依頼して施工してもらってくださいね。