洗った野菜を水切りしたり、茹でたうどんやパスタなどの麺類を湯切りしたりと、料理をする際に欠かせないアイテムのザル。
ザルはきれいに洗ったつもりでも、網目部分に目詰まりして雑菌が繁殖やカビが生えたりしてしまうこともあります。
今回は、ザルの正しい洗い方をザルの素材別(ステンレス・プラスチック・竹など)にご紹介します。
ザルは食材が直に触れるものなので、いつも清潔に使えるようお手入れしていきましょう!
金ザル(ステンレス)の洗い方
一般的なステンレスといった金網の金ザルの普段の洗い方は、食器を洗う際と同様に洗剤を浸け、スポンジやたわしなどで目詰まり汚れをこすり洗いすればOKです。
- 使い終わったらすぐに洗って食材のカスを落とす
- 洗い桶などに水を張ったら洗剤を適量溶かし、ザルを浸してたわしで洗う
- 底部分など細かいところは歯ブラシを使って落とす
- 流水でよくすすいだらしっかり乾燥させる
ザルの網目に食材のカスがこびり付いて取れにくい場合は、浸け置きが有効。洗い桶などにぬるま湯を張り、1時間ほど浸け置きしましょう。
こびり付いた食材のカスがゆるんだら、たわしと洗剤を使って洗えば簡単に落とすことができますよ!
塩素系漂白剤を使ってしまうとサビや変色するので、除菌したい場合は洗ったあと仕上げとして熱湯をかけましょう。
洗わずに熱湯をかけると、食材のタンパク質が固まって取れにくくなるので注意してくださいね。
金ザルの黒ずみ汚れの洗い方。重曹を使おう!
ザルを使っていると普段の洗い方では落ちない黒ずみ汚れが気になりますよね。ザルにできた黒ずみ汚れは重曹を使って落とすのが効果的です。
- 洗い桶などに80℃ほどのお湯を張る
- 重曹をお湯の1%ほど入れて溶かす
- 金ザルを入れて20分放置
- 素手で取り出さないこととヤケドに注意しながら、金ザルを取り出す
- 流水でよくすすぎ、汚れが取れない場所はたわしや歯ブラシなどでこすり落とす
- しっかりと乾燥させる
金ザルのパスタやラーメン汚れの洗い方。クエン酸を使おう!
ラーメンやパスタなどを茹でたときは、麺類の材料に含まれている『かんすい』の影響でアルカリ性の汚れになっているので、クエン酸を使って洗っていくのが効果的です。
金ザルを重曹で洗うときと同様の洗い方で落としていきましょう。
- 洗い桶などに80℃ほどのお湯を張る
- クエン酸をお湯の1%ほど入れて溶かす
- 金ザルを入れて20分放置
- 素手で取り出さないこととヤケドに注意しながら、金ザルを取り出す
- 流水でよくすすぎ、汚れが取れない場所はたわしや歯ブラシなどでこすり落とす
- しっかりと乾燥させる
麺類などのでんぷん質は、乾燥すると固まって落ちにくくなるので、使ったらすぐに洗うのがおすすめですよ。
プラスチック製のザルの洗い方
プラスチックでできたザルは、たわしで力任せにゴシゴシ洗うと傷が付いてしまいます。
小傷があると、そこに汚れが入り込みやすくなるので汚れが落ちにくくなってしまうので注意が必要です。
普段は洗剤とスポンジで洗い、ときどきハイターなど塩素系漂白剤を使って浸け置きして除菌しましょう。
竹など天然素材のザルの洗い方
竹ザルなど天然素材でできたザルは、梅干しなどの食材を干すことができるアイテムですが、梅干しがこびり付いてしまうことがありますよね。
また、洗い方や保存方法が間違っていると、黒カビが生えてしまうこともあるので注意しましょう。
竹ザルのような天然素材のザルは、水とたわしでこすり洗いするのが基本。
汚れがひどいときは洗剤を使っても良いのですが、薄めたものを使い、洗剤が残らないようしっかりすすぐようにしましょう。
いきなり天日干しすると割れや歪みの原因になるので、陰干しして水気を切ってある程度乾いたら、天日干しして乾燥・殺菌させてください。
カビによる黒ずみができた場合、早期であれば取れるのでハイターなどで黒カビを拭き取り、水で濡らして固く絞った布などでしっかり洗剤を拭き取るようにして取りましょう。
まとめ
ザルの洗い方は、素材によって異なりますが、基本はたわしと洗剤で水洗いしましょう。
金ザルを除菌するときは熱湯を。プラスチック製のザルを除菌するときは塩素系漂白剤を。竹ザルのような天然素材のザルはある程度乾いてから天日干しして殺菌してください。
たわしやスポンジも、雑菌の温床にならないように、使ったあとはしっかりゆすいで食材のカスが残らないようにし、立てかけるなどしてしっかり乾燥させましょう。
ザルは食材が直接触れるものなので、雑菌を繁殖させないためにも正しい洗い方で清潔に保っていきましょう!
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