クッションフロアとは塩化ビニールでできたクッション性のあるやわらかいフローリングのこと。水を弾く性質があることから、キッチンや洗面所、トイレなどの水回りの床に使われています。
そのため、クッションフロアには油汚れや皮脂汚れ、黒ずみやカビ、黄ばみなどの汚れがいっぱい…。
特にキッチンのクッションフロアはベタつくと歩くたびに張り付いた感じがあり気持ち悪いですよね…汗
ここでは、そんなクッションフロアの普段の掃除方法から油汚れや黒ずみ、カビなどの汚れ別の効果的な対処法まで紹介します。
一般的な中性洗剤のほかに、重曹やアルコールなどがあれば油汚れや黒ずみ、カビなどの掃除ができますよ!
クッションフロアに付く汚れの種類
まずは、クッションフロアに付く主な汚れを知ってから、汚れに合わせた掃除を行っていきましょう。
ギトギト油汚れ
特にキッチンのクッションフロアの場合は、調理の際に跳ねた油で汚れてしまいます。
さらに、歩くだけでも皮脂汚れが付いてしまうので、クッションフロアは意外と油まみれなのです。
汚れの蓄積による黒ずみ
黒ずみになってしまう原因はさまざまですが、ホコリに油汚れが混ざったもの、ワックスの劣化、調味料などを放置した汚れなどを放置することで黒ずんでしまいます。
カビ
通気性が悪い場所のクッションフロアはカビが発生しやすくなってしまいます。特に、洗面所やトイレは湿気がこもりやすくなっているので要注意です。
ゴム製品の接着による黄ばみ
イスや家具などの脚に、滑り止めとしてゴムが取り付けられていることが多いですよね。
ゴムとクッションフロアが長い時間接着していると、クッションフロアが黄ばんでシミになってしまいます。
クッションフロアの掃除方法
クッションフロアの基本的な掃除方法は、ドライシートや掃除機でホコリや大きめのゴミを取り除き、週に1回程度は中性洗剤を薄めた水で雑巾がけをすればOKです。
用意するもの
- ドライシート
- 掃除機
- 雑巾
- 中性洗剤
1.ドライシートでホコリ除去
クッションフロアは塩化ビニール製なので静電気が発生しやすく、一般的なフローリング材よりもホコリを吸着してしまいます。
はじめに掃除機をかけるとホコリが舞いあがってしまうので、ホコリや髪の毛などのゴミをドライシートで絡め取っていきましょう。
クイックルワイパーなどのフロアモップを用意しておけば、いつでもラクに掃除することができますよ。
2.掃除機をかける
掃除機を使ってドライシートで取りきれなかったゴミをキレイに吸い取ります。
基本的なクッションフロアの掃除方法はこの2ステップでOKです。
3.週に1度は雑巾がけ
週に1回は水拭きして汚れの蓄積を防ぎましょう。
水拭きで取れない油汚れなどは、水で10倍に薄めた中性洗剤を使います。その後、水拭きして洗剤をキレイに拭き取りましょう。
クッションフロアは毎日ホコリ掃除をする、週に1度水拭きする、汚れたらすぐに拭き取る。
これが基本的な掃除方法で、こまめに掃除していればひどく汚れることはありません。
クッションフロアの油汚れや黒ずみには重曹を使う
キッチンのクッションフロアに多い油汚れや黒ずみなどは、重曹水や重曹ペーストなどを使って落としていきましょう。
用意するもの
- 水100mlに重曹小さじ1杯を溶かした重曹水
- 水を適量混ぜペースト状にした重曹ペースト
- メラミンスポンジ
軽い油汚れなどは、薄めた中性洗剤で拭き取れば落とすことができますが、放置して黒ずみになってしまった場合は中性洗剤では落としにくくなってしまいます。
そこで、油汚れに効果的なアルカリ性の重曹を使って落としていきましょう。
重曹は弱アルカリ性で、水を混ぜて少し粒が残ったペースト状で使うと研磨効果が得られるため、黒ずみを分解しながらこすり落とすことが可能になります。
重曹水を汚れにつけてメラミンスポンジでやさしく円を描くようにこすりましょう。
スプレーボトルがあると広範囲の汚れにスプレーできるので便利ですよ。
落ちにくい場合は重曹に適当な量の水を入れ、重曹ペーストにしてメラミンスポンジでこすってください。
メラミンスポンジや重曹ペーストは、クッションフロアが傷付く可能性があるので、強くこすらないようにしてくださいね。
最後に水拭きして重曹をしっかりと拭き取りましょう。
重曹の代用にこんな洗剤が使える
重曹以外には、セスキ炭酸ソーダやアルカリ電解水、酸素系漂白剤のオキシクリーンなどがおすすめ。
いずれもアルカリ性のため、油汚れに対する効果をしっかりと実感できます。
ナチュラル洗剤の違いについては下記記事をご覧ください。
(関連記事:重曹・クエン酸・セスキ・アルカリ性電解水の違いや使い分け)
クッションフロアのカビ掃除にはアルコール
クッションフロアに生えたカビ掃除にはアルコールが効果的。ただし頑固なカビの場合は塩素系漂白剤を使ってください。
用意するもの
- アルコール除菌スプレー
- 塩素系漂白剤
- キッチンペーパーやいらない布など
- 雑巾
カビの胞子が舞い上がらないよう、はじめにキッチンペーパーなど捨てても良いものにアルコールを染み込ませ、カビをそっと取り除きます。
このとき、塗り広げないようカビの外側から中心に向かって包み込むように拭き取ってください。
拭き取ったカビはすぐにビニール袋に入れ、口を縛って捨てましょう。
アルコールをスプレーしたら5分ほど置いてカビを死滅させます。
雑巾で拭き取りましょう。
最終手段は塩素系漂白剤
もし、アルコールでもカビの黒ずみが取れない場合は、最終手段として塩素系漂白剤を使います。
ただし、塩素系漂白剤はクッションフロアの傷みや変色させてしまう恐れがあるので自己責任で行ってくださいね。
使う前に目立たないところで試してから掃除しましょう。
カビの部分に塩素系漂白剤をスプレーし、ラップで覆ったら15~30分放置します。
雑巾などで拭き取り、漂白剤が残らないようにしましょう。
クッションフロアの黄ばみはとれない!
出典:Amazon
クッションフロアの黄ばみはゴム製品との接着によって起こるシミのため、掃除しても落とすことができません。
イスや家具の足に付いているゴムとクッションフロアを接着させないよう布などを挟むか、専用のカバーソックスなどを利用して黄ばみを予防していきましょう。
(関連記事:カーペットの掃除方法。シミや泥汚れ、ペットの毛などの対処法)
クッションフロアの汚れを防ぐ方法
クッションフロアの汚れは主に、ホコリや油汚れ、カビなどです。
これらの汚れが発生しないよう、汚れ防止対策をとってキレイをキープしていきましょう。
こまめな掃除が1番!
静電気によってホコリを吸着しやすいクッションフロアは、毎日掃除することが大切です。
フロアモップと掃除機を使ってこまめに掃除することを心がけましょう。
ほこりに油汚れや皮脂汚れが混ざってしまうと黒ずみができてしまい、放置すると簡単には落とせなくなってしまいます。
汚れたらすぐに中性洗剤で拭き取るようにして、汚れを放置しないようにしましょう。
換気を意識しカビの発生を抑える
特に洗面所は浴室が近いため、カビが好む高温多湿の状態になりがち。
- 常に換気して高温多湿の状態を避ける。
- カビのエサとなる皮脂などの汚れを取り除く。
以上の2点に注意して、カビの発生を抑えましょう。
クッションフロア専用のワックスをかける
出典:リンレイ
クッションフロア自体に汚れが付くのを防止したいなら、ワックスをかけてみましょう。
こちらのワックスならクッションフロアなど幅広い床材に対応していて、ほかの部屋のフローリングにも使えるのでおすすめです。
塗って乾かすだけ、乾拭きしなくてもツヤを出すことができますよ。
効果は約6か月持続するので、長期間クッションフロアを保護します。
フローリングワックスのおすすめは下記記事をご覧ください。
(関連記事:自分で簡単にできるフローリングワックスおすすめ12選!)
まとめ
素材の特性から静電気によりホコリを吸着しやすくなっているので、毎日ホコリ掃除は行いましょう。
汚れたらすぐに中性洗剤などを使って掃除することが大切です。
クッションフロアはやわらかい素材のため、油汚れなどがあると一般的なフローリングよりもベタつきを感じやすくなってしまいます。
油汚れは重曹などアルカリ性の洗剤を使い、カビ掃除には基本的にアルコール、最終手段として塩素系漂白剤を使いましょう(ただし自己責任で)。
クッションフロアの掃除方法だけでなく汚れ防止対策も参考にして、肌触りの良いキレイなクッションフロアをキープしてくださいね!
フローリング掃除の方法は下記記事にまとめました。