キッチンハイターは、泡スプレータイプと液体タイプの2種類があり、混ぜるな危険といった注意点も多いため、どのように使い分けたら良いか分からないですよね。
今回は、キッチンハイターのそれぞれの特徴をはじめ、使い方(使い分け)について紹介していきます。
▼直接塗布なら泡タイプ▼
キッチンハイター泡タイプの使い方
▼浸け置きは液体タイプ▼
キッチンハイター液体タイプの使い方
ただ、キッチンハイターは塩素系漂白剤のため、使い方や用途を間違えると危険なので、気をつけてくださいね!
また、キッチン以外の場所に使う際の掃除方法もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
キッチンハイターとは?
キッチンハイターとはどんな洗剤なのか、種類や特徴についてご紹介します。
花王のキッチン用塩素系漂白剤
キッチンハイターは、花王から販売されている塩素系漂白剤です。キッチン周りの除菌・漂白・消臭に使うことができます。
菌の繁殖により食中毒が気になるときには、心強い味方となってくれる洗剤ですよね!
泡スプレーと液体タイプの2種類
キッチンハイターには、泡スプレータイプと液体タイプの2種類があるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
泡スプレータイプの特徴
- スプレーするだけで簡単に除菌・漂白・消臭ができる。
- 液体タイプのように水で薄める手間がかからない。
- 手で触りたくない排水口などにも直接スプレーすることができる。
液体タイプの特徴
- 水で薄めて使うタイプ。つけ置きができるので、まとめて除菌・漂白・消臭ができる。
- 量が調節できるので、ドアノブや冷蔵庫の除菌・ウイルス除去にも安心して使える。
キッチンハイターの成分
キッチンハイターにはどんな成分が使用されているかというと、
- 塩素系…次亜塩素酸ナトリウム
- 界面活性剤…アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
- アルカリ剤…水酸化ナトリウム
が入っています。
漂白や除菌、消臭だけでなく、汚れに浸透したり分解したりして落とせる洗剤となっています。
(参照:キッチンハイター成分情報より)
ハイターとの違い
ちなみに、ハイターとは、なかなか落ちない汚れや菌を漂白・除菌・消臭して衛生的な暮らしを応援するということをコンセプトとしたブランドのこと。
キッチンハイターだけでなく、洗濯槽・お風呂用・トイレ用などと専用の洗剤が揃っていて、どれも漂白・除菌効果があり、それぞれの場所で使いやすいように調整されています。
なかでも、キッチンハイターと似ているのが『ハイター 衣類用漂白剤』ですが、こちらの商品も効果は同じ。
通常の洗剤では落ちない汚れを落とす効果が高く、漂白作用があるので一部の白い生地のみ使うことができます。
(関連記事:ワイドハイターの使い方。普段使いからつけおき洗いまで!)
ハイターで代用は可能か?
前述のように、ハイターにはそれぞれの場所や物に適した専用のハイターが販売されています。
どれも塩素系漂白剤であること、効果もさほど変わらないので代用が可能な場合もありますが、塩素系漂白剤は使い方を間違えると危険なので、注意しなければならない洗剤です。
代用することはおすすめできませんが、どうしてもと言う場合は自己責任で…ということになります。
(参照:ハイターとキッチンハイターの違いは? 花王 製品Q&Aより)
【泡スプレータイプ】キッチンハイターの使い方
泡スプレータイプのハイターの使い方をご紹介していきます。
泡スプレータイプは、除菌・漂白したい物に対し、直接吹きかけられるため、まな板・包丁・食器・水筒・お弁当箱・シンク・排水口のごみ受け・三角コーナー・洗い桶・水きりカゴといったのキッチン用品に使いやすいですよ!
漂白やヌメリ取り
スプレーしたら5分置いて、流水で30秒以上しっかり洗い流しましょう。
もし、シンクにハイターが触れてしまった場合、サビの原因になることがあるのでシンクもしっかり洗い流してくださいね!
除菌・ウイルス除去・消臭
プラスチックのまな板や、排水口のゴミ受けの場合、スプレーして30秒放置したら30秒以上流水でしっかり流してください。
まな板や排水口以外のものは、2分放置して30秒以上しっかり洗い流して完了です。
除菌やウイルス除去の場合も、シンクにハイターが触れた場合、シンクもしっかり洗い流しましょう。
(関連記事:キッチンの排水溝の掃除方法。洗剤や汚れを防ぐコツ)
【液体タイプ】キッチンハイターの使い方(つけ置き・拭き洗い)
液体タイプのキッチンハイターの使い方は、つけ置きや布に染み込ませ拭き洗いできる場所・物に使いましょう!
ふきんなどの除菌・漂白
使用量は、5Lの水に対してキャップ1.2杯(キャップ1杯25ml)や目安です。
除菌だけの場合だと、2分つけ置きしてよくすすぐだけでOK。
漂白も行う場合は、30分ほどつけ置きしてしっかりすすぎましょう。
調理器具や食器の除菌・漂白
まな板などの調理器具や食器類、哺乳瓶やお弁当箱などの除菌漂白には、5Lの水にキャップ2杯のハイターを入れましょう。
つけ置き時間は、除菌なら2分。茶渋除去などの漂白も行うなら30分ほどつけ置きしてしっかりすすいでください。
ドアノブの除菌
水1Lにキャップ0.4杯のハイターを入れ、布に染みこませて拭いて除菌できます。
必ず、ハイターが残らないように水拭きしてくださいね!
冷蔵庫の中
5Lの水にキャップ半分のハイターを入れて、布を浸して絞ったもので拭きましょう。
必ず、ハイターが残らないように水拭きをして仕上げてくださいね!
キッチン以外の場所のキッチンハイターの使い方
キッチンハイターのように、ハイターは家のさまざまな場所で使いやすいようにそれぞれ開発された専用洗剤があります。
花王では、キッチンハイターを洗濯槽に使うことを推奨していないのと、それぞれの場所に適した濃度や粘度を考えて作っています。
成分は同じでも、専用のハイターは使いやすいのでおすすめです。
ほかの場所に使うことは自己責任になってしまいますが、代用する場合の使い方をご紹介します。
洗濯槽の掃除への使い方
- 洗濯槽を満水状態にしたら、水10Lあたりに50ccのキッチンハイター液体タイプを入れましょう。
- 5分ほど運転したら、2~3時間放置し、汚れが浮いてきたらネットで回収して捨ててください。
- 標準コースで洗い、汚れが浮いてこなくなるまで繰り返し、すすいで脱水しましょう。
ドラム式の場合は、水がこぼれないところまで水を溜め、水量に合うようにハイターを調整して入れたら槽洗浄にして洗って完了です。
洗濯槽の場合、台所用漂白剤の使用を禁止しているメーカーもあるので注意が必要です。故障などのリスクがあるので、メーカーの漂白剤や洗濯槽ハイターの使用をおすすめします。
(関連記事:洗濯槽クリーナーおすすめ人気ランキング!選び方や使う頻度を徹底解説)
お風呂のカビ取りへの使い方
お風呂のカビには、キッチンハイター液体タイプを2~3杯にして薄めたら、キッチンペーパーに染みこませてカビに貼り付けましょう。
カビの状態に合わせて1~数時間放置したら、水でしっかり洗い流しましょう。
ゴムパッキンの場合は、泡タイプを直接スプレーし、様子を見ながら1~数時間放置して洗い流してください。
お風呂は、壁やゴムパッキンに使用することも多い場所。専用のカビハイターは垂れにくく作られているので、カビに密着してしっかり落とすことができますよ!
トイレの黒ずみ落としへの使い方
トイレのリング状の黒ずみを落とすには、泡タイプのキッチンハイターを使いましょう。
黒ずみにトイレットペーパーを乗せ、キッチンハイターをスプレーして黒ずみに密着するようにします。
2~3分ほど放置し、トイレブラシでこすったら水を流して完了です。汚れがひどい場合は、30分ほど置いてみてくださいね。
トイレのドアノブなどの除菌には、液体タイプのキッチンハイターがおすすめ。
水1Lにハイターを10ml入れて薄めたものを布に染みこませてから拭きましょう。
最後に必ず水拭きして、ハイターが残らないようにしてくださいね。
トイレのカビハイターなら、便器の縁裏などにも長時間カビや汚れに密着できるように粘度が高めに作られていますよ!
キッチンハイターが使えるもの、使えないもの
キッチンハイターの泡と液体、それぞれの使えるもの・使えないものをまとめました。
使えるもの
液体タイプ
白地のふきん・おしぼり/プラスチック製品(メラミン除く)/ステンレス製品/シリコン製品/ナイロン製品/人工大理石/陶器/ガラス/木・竹製品
泡タイプ
プラスチック製品(メラミン除く)/ステンレス製品/シリコン製品/ナイロン製品/人工大理石/陶器/ガラス器/木・竹製品
材質が不明のものや木でできた製品は、変色することがあるので、目立たないところで試してから使ってくださいね。
使えないもの
液体タイプ
色物・柄物の繊維製品/金属製の容器・用具(ステンレス除く)/メラミン食器/漆器/天然石の調理器具・設備/獣毛のハケ/水洗いできない製品や場所/食品/塩素系は使えないと表示に記載されているもの
泡タイプ
メラミン食器/漆器/金属製品(ステンレス除く)/天然石の調理器具・設備/獣毛のハケ/水洗いできない製品・場所/食品/塩素系は使えないと表示に記載されているもの
ステンレス製品はOKとなっていますが、ステンレスシンクでのつけ置きはしないよう明記されているので注意してください。
キッチンハイターを使用時の注意点
キッチンハイターを使用する際は、間違った使い方をすると大変危険なので取り扱いに注意しなければなりません。
キッチンハイターなど塩素系漂白剤を使用する際の注意点を4つご紹介します。
酸性洗剤と併用しない
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は、クエン酸やサンポールといった酸性洗剤を一緒に使うと、有毒ガスが発生して大変危険です。
命に関わる危険性があるので、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使用するときは、単独で使うようにしましょう。
万が一、混ざってしまった場合の対処法を、念のため頭に入れておくと安心です。
換気を行いゴム手袋を着用する
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は、独特の刺激臭があるため気分が悪くなることがあります。
使用前に必ず窓を開けたり換気扇を回したりして、換気を行いながら掃除しましょう。
塩素系漂白剤は、直接素手で触るとタンパク質が分解されてしまい、ヌルヌルするしたりひどい場合は炎症を起こして痛みを感じたりすることもあります。
塩素系漂白剤を使用するときは、必ず手袋を着用してくださいね。
ステンレスシンクに注意
キッチンハイターは、ステンレス製のものにも使用が可能となっていますが、ステンレスのシンクに長時間ハイターを使ってつけ置きするのはNGとなっています。
これは、ステンレスの表面をキッチンハイターに含まれる塩素系の成分が破壊され、サビの原因になってしまうため。
もし、塩素系漂白剤がステンレスシンクに触れてしまったら、大量の水でしっかり洗い流してサビを防ぎましょう。
時間が経ったハイターは効果が薄まる
キッチンハイターに使われている次亜塩素酸ナトリウムは、時間が経過するにつれて分解されて劣化し、濃度が薄まってしまいます。
直射日光が当たる場所や高温多湿になる場所など、間違った保存をしたハイターや3年以上経ったキッチンハイターは、濃度が低下して本来の効果が発揮できないので、使用は避けた方が良いでしょう。
まとめ
キッチンハイターは、台所周りの除菌・漂白・消臭などに効果的な洗剤で、泡スプレータイプと液体タイプがあります。
それぞれの特徴に合わせ、効果的に使っていきましょう。
キッチンハイターは、ほかの場所にも代用することができますが、特に洗濯槽は洗濯機メーカーにより推奨されていないことが多いので、洗濯槽専用の洗剤を使うことをおすすめします。
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は、使用に注意しなければならない強い洗剤です。
必ず注意点とパッケージの使用上の注意をよく確認し、安全に使ってくださいね!